南輝教室長のブログ

「ご褒美」の功罪

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「テストで○点取れたらお小遣いあげるね」
「これを頑張ったら△△買ってあげるよ」

このような言葉かけや約束をしたことのある親御さんはいらっしゃると思います。
子供時代、私たちが頑張るモチベーションにもなった約束ではないでしょうか。

実際、私はマンガを買うお小遣い欲しさで、中学時代にテスト勉強を頑張ったことがあります(笑)

簡単な仕掛けで頑張るきっかけになるから、と用いられやすいこと
逆に、「モノで釣らないと頑張らなくなるからダメだ」という意見が多数出ていることなど
この「ご褒美」作戦は賛否両論あります。

ご存知の方も多い話ですが、この「ご褒美」が、外的動機付けであり、内的動機付けよりも
弱いものであるため、また、最初は「お小遣い」程度だったご褒美がエスカレートしていく
危険性があるため、この論争は起こります。

では実際、皆が内的動機付けで行動できるでしょうか。答えは「否」です。
精神の成熟度合いにもよりますが、どこに「自分の経験になるから」苦労を買って出る子供が
いるでしょう…。大人になってやっと、内的要因・外的要因が半々の動機になってくる程度です。

正直私も、行動するモチベーションは結構な割合で外的要因。
完全に内的動機付けで動ける方がいたら、爪の垢を煎じて頂きたいくらいです…(^^;)

最近、子供たちに対しての仕掛けで「間違えたなぁ…」と感じるものがあり、自戒をこめて
ここに残そうと思い、書き始めました。

きっかけは「過度なマイペースを貫く子」でした。100マス計算が一向に上達せず、
他の場面でも、ぱっと見、向上心がないのかな?と感じる瞬間があり、
「どう仕掛けようか、皆のために頑張るのならできるようになるかな?」と
悩んだ末に仕掛けたのが…
「全員が100マス計算の目標タイムをクリアしたら、Gカード(出席&頑張ったらハンコを押す)に
スタンプひとつずつ押してあげよう!」「本当!?頑張る~~~!!」
皆一気に色めきたって、効果は抜群なように見えました。…そうです、見えたんです…。

その裏で、思いもしなかった子が「ハンコほしさに、ちょっとだけズルする」という
落とし穴が待っていたのに気づかずに。

完全にこちらの仕掛け方のミスでした。

外的動機付け=ハンコ が向かない子まで巻き込んじゃったんですね。
話を聞いてみると、やっぱり次のように理由を教えてくれました。
「自分ではクリアできない気がしたけど、皆合格したいし、ハンコを押してほしかった」
頑張ったらできそうな課題なら、こんなズルはしなかったんだと思います。

改めて、先の外的動機付け・内的動機付けの話に戻ってみると…
外的だからダメ、内的だからヨシ、という話ではないかもしれません。
きっかけは外的なものだろうが、その課題が「自分でもできそう」と
思えたら、そこから次の内的な動機になる可能性だって十分ありえます。
もちろん、精神的な成長のステージによって、外的動機付けが全く向かない子が
存在していてもおかしくはありません。

その子のことをしっかり理解して、どうすれば良いのか、何が向いているのか、
そこを間違えたらいけないなぁ、そして子供たちにとって、私が指導者であると同時に
もっと黒子にもなれるようにしないとなぁ、と考えた出来事でした。

今回、ズルをしちゃった子が、きちんと話を聞いて、理解できる子だったことに
救われました。ことが発覚してすぐに、まっすぐな取り組みに戻りました。
この経験を生かして、次はもっといい取り組みができるように、日々研鑽です。
改めて、子供たちから学ばせてもらっているなぁと、感謝でもあります。

(文責:植田)

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