南輝教室長のブログ

やる気に火をつける

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これまで成績のふるわなかった子のやる気に火をつけるのは、なかなか骨の折れることです。
ですが、一旦火がついて別人の目になる瞬間を見ると、「あぁよかった!」と感じます。

骨が折れるけれども、ポイントは難しいことではありません。
「自分もやればできる!」と思わせる瞬間を、立て続けに経験させるのです。

小学生のころから勉強が嫌いで、中1になって早くも『正負の数』につまずきかけている子がいます。
自分でやり方が違うことに気づけなくて、「どうして答えが違うのかわからない」といった様子。
「何か知らんけど、答えが合わないから数学つまらん。」とは彼の弁。

折角期待に満ちた中1の最初でこれはまずいぞ、と、まずは「こうすればできるんだよ」と説明。
「なるほど」と、ほんの数秒前に教えたことと違うことをし始めます…あれぇ!?

ここからは再現をどうぞ(笑)
(-4)-(+2) という計算をしたかったのですが…

私「あ、あれ?今先生なんて言ったっけ?」
生「ん?これ(4)とこれ(+2)で『ままぷ※』よなぁ?」
(※ままぷ、とは、正負の四則計算を解くための呪文です)
私「おぉう!さっき言ったのはここ(-4)(+2)な。はい、ま・ぷ…」
生「まぷま、か!ま(4)、ぷ(+2)、…」
私「ちょいちょい!よーく見て?ま (-4)、ぷ(+2)…」
生「わかった。…この ま とこの ぷ で…」と言いつつ正しい場所に印をつける
私「そうそう。できた!…その次は何だったっけ?」
生「えーっとなぁ、今度はま(4)とぷ(+2)でマイナス」
私「え、そう言ったっけ、私…」
生「言わんかったっけ?」
私「いやぁ、『ままぷ』したら数直線って言った気がするなぁ。」
生「あ、そうか。」と言いつつマイナスを書く
私「違うぅ!引くのは線だって!」
生「おぉ、…何の線だったっけ?」
私「…おぅ…」

過去できていた問題だったのですが、違う方法を習ったら混乱したらしく、
まさに一進一退、三歩進んで二歩下がる状態ながらもようやく1問正解へ。

生「できた!」めちゃくちゃドヤ顔
私「よっしゃ!できたなぁ~」
生「次のも同じ?やってみるわ」
私「おう、やってみよう」

・・・・・・・

「やってみる」の一言を聞き、思わずガッツポーズ!
もちろんこれで一件落着ではなく、この後2日間で何度も「ふりだしに戻る」を繰り返していますが(^^;)

私「はい、どこで『ままぷ』する?」
生「えーっとなぁ、ここ(4)-(+2)!」
私「それ昨日やらかしたパターン!」
生「え、そうやったっけ?」

それでも、できる問題、正解数が増えるにつれて、目の色が変わってきます。
まだまだ「ふりだしに戻る」もあるでしょう。それでも、自分でそのプリントを手にとり
「これしたい、するよ」という言葉が出るようになったのは大きな一歩です。
「これなら自分ができそう」と思い始めている証拠です。

その芽を生かすも殺すも大人次第。
決して「できていない」ことは責めず(当然、できていないのは本人の責任ではないのだし)
「一人でもできそう」と思わせるところまで付き合う。
「できる!」と子供が思い始めたらそっと手を引いていく。見守る。
これは特別な能力のいる行動ではありません。
ただし、最初にも書きましたが、骨の折れることではあります。
「あぁもう!今何を聞いてたのか!」ともどかしくなることも。

でも、それが子供たちのやる気に火をつけるきっかけになるなら…
さあ来い!その状態ごと受け止めてトコトン付き合ってやるぞ!ですね。

(文責:植田)

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