中学生と話をしていたときのこと。
「今日はYちゃんが長い時間集中してたから、MVPだねえ」と
いう私の言葉かけに、
「MVPてなに!?」という周りの子たち。
「一番頑張った人にこう言ったりするね~」なんてのんびり
話をしていたら、おもむろにスマホを取り出して黙り始めたNちゃん。
その間も、周りの子たちは
「一番ってことは、Mはmostで~」
「Pはpeopleじゃろ~」
「じゃあ、Vってなによ。visit? 違うっぽい~」
「ベストじゃない?」「違うわ、ベストはBよ~」
(洋服のベストはvestでしたっけ…笑)
こんな感じで盛り上がっていました。
この、黙っちゃったNちゃん、会話に入りたくなかったわけでもなく
電話がかかってきたわけでもなく、その後すぐに
「わかった!Most Valuable Playerだってー!」と…
周りの子が色々言っている間に、しっかり調べていたようです。
スマホで簡単に調べて…という声もありそうですが、言われなくても
確認しようとした、その好奇心はすばらしいと思います。
また、あーでもない、こーでもないと、言葉の意味と知っている単語を
照らし合わせてみようとする姿勢もすばらしいと思います。
それこそ「知」の素にしていきたいですね。
ちなみに、ここで解決したわけではなく、この後が続きます。
「Valuableて何よ!」
「バリューってのがね、マルナカのトップバリュって使われてるじゃん。」
「安いん!?」「違う違う、価値とか」「ふーん…すごい価値があるん?」
「えー、peopleでもいいんじゃない?ダメなん?」
「そういえばそうよなあ…?なんで?」
ここで件のNちゃん、会心の一撃を出しました。
「えー、peopleだったら人々で、たくさんいるからダメなんじゃない?」
みんな「そ れ だ !」「うわーすっきりしたぁ!」
この会話で、色々と頭をひねっていた全員に、MVP(peopleの方で)を
差し上げましょう。横で聞いてても、自分たちなりによく頭を使って
いたと思いますよ!
(文責:植田)