教えてあげたいけど、教えたくない

教えてあげたいけど、教えたくない

むむ?どゆこと?って、聞こえてきそうです

実は、これは正直私たちが内心思っていることなんです

子どもたちは、保護者の方から月謝を払ってもらって塾にくる
「しっかり教えてもらいなさいよ!」って背中を押されながら

そうですよね
高い月謝払ってるんだから、しっかり教えてもらって、元を取らないと…

私たちも、そうしてあげたいです

しかし・・・・・

そこには、葛藤があります

どういう葛藤か、以下説明するのでおつきあい願います

教えてあげてわかってくれるのは、こちらも、教えていて楽しいし嬉しいし充実感もあります
子どもも同じ

双方がウィンウィンで、いいんじゃないんでしょうか?

いえ、これは教えるのが好きな塾の先生だけがウィンなんです

子どもたちは、楽しい・嬉しい・充実感は、記憶・理解がもつ間だけ

「じゃあ、忘れないように復習すればいいんじゃないの?」って、また聞こえてきそうですが、そりゃ確かにそうです

「じゃあ、わかった人は、あとは家で宿題をやっておいで」と言って、やってきてくれたら、こちらも嬉しいです

しかし
「やるの忘れた」
まちがえたら、答えを赤でうつして終わり
「もぉ、忘れた」
など、時間の経過と共に、せっかく楽しかった・嬉しかった・充実した時間は失われていき、学校のテストの頃には
子 「せんせ、これ、どうやるんじゃったっけ?」
先生「ん?これ、やったが」
子 「え?もぉ忘れた」
先生「じゃあ、もう1回説明するよ」・・・
こんなやりとりが待っています
そして、テスト終了後に、知識は再び忘却の彼方へ…

なので・・・
教えたくなくなるんです、残念ですが…

過去、さんざん、この繰り返しをやってきました

そして、今があります

受験生が、部活引退後ラストスパートで伸びるのは、カテキョの先生に教えてもらったからではなく、自分で取り組む習慣・力をつけたからです

自分で取り組む子は、先生について教えてもらわないといけない子より、圧倒的に勉強時間が多くなります

なので、最後の追い込みで伸びるんです

受験を控えていない子も同じ

先生についてもらっている時間だけが勉強時間じゃあ、成果は上がりません

こういうことで、四半世紀の経験値を踏まえ、今の指導があります
毎日実践中です

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