今週は、現状での授業運営の中身について話し合いました。
子供たちの学習姿勢を大別すると、以下のように分類されます。
1.すぐに質問したがる子
2.自分でできるところまでは頑張り、それでもわからない時に初めて聞きに来る子
3.わからなくても聞こうとしない子
4.言われる(注意される)まで、やろうとしない子
5.わかったふりをする子 …など
いろんな子がいて、その子その子に合った対応をし、伸びる学習姿勢を養ってあげるのが、私たちの最重要課題です。
この中で、自助努力(自分でできるところまでは頑張ろうとする努力)をしようとしない子は、間違いなく伸びません。
絶対に成績は上がりません。
仮に上がっても、一時的なものとなります。
目的意識の低い子は、教えてもらう時間が長いほど伸びないのです。
煮詰まった状態ではなく、自分で取り組む時間が、長い子ほど伸びます(ただし、我流は絶対ダメなので、伸びる方法がわかってからの話ですが)。
「自助努力をろくにせずに聞きに来た子に、安易に対応していてはダメだ、楽して得た知識はすぐに失う、そんな方針の塾ではない、そのような指導体制は採っていない」と話しました。
「自分でできる手立てを具体的に示してあげる指導は、必ずていねいにやってあげる必要はあるが、不必要な関わりは逆効果になる」と話しています。
塾へ通う目的をハッキリさせ、目的意識の高い学習習慣を確立することが、成績アップを実現できる指導体制だと話しています。
お気付きの点、ご相談事・お悩み事など、何でもお気軽にお申し出下さい。親身に対応させて頂きます。
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今週は、年末年始の予定の打ち合わせから始めました。
少し変則的になるので、間違えないようにお願いします。
さて話は変わって、引き続き話したのが、冬の『お楽しみイベント』について。
12/15か22の日曜日の夕方から予定していますが、今回から子供たちが主体となって運営する会にしていこうという話になりました。
もちろん、スタッフも全力でバックアップ・応援していきます。
子供主体の部分は、お楽しみコーナーですが、いくつかのグループをつくり、模擬店の運営をさせてみようかと思っています。
候補に挙がったのが、人気テレビゲームで対戦するお店・文具を売るお店・お菓子を売るお店・・・など。
『ぐんぐんノート』でがんばったポイントを、当日限定で使える仮想通貨として発行します。
子供たちが、楽しみにしてくれる会を運営していきたいと思っています。
お楽しみに!
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いよいよ来年度から始まる教育改革。
当塾でできることは何か?
まずは、『ぐんぐんマップ』を使うことで、考える方法手段を教え、考える力を育てることを目指しています。
子供たちの思考回路を、いろんな事柄をつなげながら論理的に思考する仕組みに育てていけたらと思っています。
例えば、算数の文章題を絵図を使いながらわかりやすく解読したり、国語の段落ごとの要旨を図解しながらつかんだり・・・といった、いろんな場面場面で活用できる武器の土台となる思考回路を創れたらと思っています。
今週は、このような話で終始しました(以前からの懸案で、ずっと話し合っていることではありますが・・・)。
ノートを書くことすらおぼつかない子供が多い中、具体的にどのような指導をどこから行っていくべきか?
今手がけている指導は、ぐんぐんマップを使って、ひとつのテーマから思いつくことを、何の規制もなく自由に書き出す力を養うこと。
手が止まることなく、自由に延々と書き連ねられるようになることが、最初の目標です。
上述しましたが、この学習が、これからの学習の土台を作っていくことになるので大変重要です。
年内、この学習を徹底していく方針です。
その土台が固まった上で、次の段階は、書き出した一つひとつの事柄の相互の関連性を意識していく学習です。
また改めて、お伝えしていきますね。
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先週、子供たちのSOSを見つけることが大切だという話をしたかと思いますが、今週は、具体的にどのようなスタンスで関わっていけばいいかという話をしました。
普段誰かと雑談する際に、向き合ってしゃべる時と、並んでしゃべる時があるかと思いますが、子供に対する立ち位置が向き合っていると、つい指図・注文する関わりになりがちなのに対して、並ぶという立ち位置だと、子供の目線の先が見える、つまり何を考えているのか、わかりやすくなると話しました。
イメージとしては、向き合って子供の顔を見るのではなく、背後から、子供がどこを見ているのか、その目線の先を探すような感じです。
そうすれば、向き合っているのと比べて、自ずと肯定的な関わりをしやすくなってきます。
子供も心を開きやすくなり、信頼関係も強くなっていきます。
小さなSOSも見つけやすくなり、子供目線での思考パターン・行動パターンも読みやすくなります。
そのような状態で助言をすれば、子供も聞く耳を持ちやすくなるし、頑張らせる関わりから、一緒に頑張る関わりへと変わっていきます。
こと親子関係でも、同じことがいえるので、よければ参考にしてみて下さいね。
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今週は、子供たちとのコミュニケーションについて話しました。
毎日、子供たちと接していて、何に一番気をつけるべきか考えました。
大勢の子供たちをみるので、気をつけていないとコミュニケーションが足らないことって起こってしまいます…。
こと学習面でのコミュニケーション不足は、絶対にあってはいけません。
子供たちが発する“SOS”を察知しなければいけません。
どんなに小さな信号でも、見逃してはいけません。
それを察知するために、具体的にどのような努力を行っているか?また、それで十分なのか?という話をしました。
子供別にクリアファイルを用意しているのですが、子供たちが登塾した際手渡しで渡し、帰るときには手渡しでもらう。
ごく当たり前のことですが、この行為・タイミングは、大変重要だと話しました。
ジュースを買うのに、お店の中へ入って店員とやりとりしながら買うのと、自動販売機で無言で買うのとが異なるように、人と接することって大事。
こと先生と子供という関係では尚更だという話をしました。
早速徹底して取り組んでいこうと話しています。
どんなに小さなSOSも見逃さないように、頑張っていきますね。
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「頑張っているのに、なかなか目標に届かない…どう考えたら、もっと成果が出るんでしょう?」
どこにでもある、誰もが抱える話だと思いますが、今週は、このような話になりました。
その際に読み合せた資料をコピペしますので、よければ読んでみて下さいね!
[以下資料から]
『敵は己の中にあり』
顕在能力 (例)食事・仕事・運動…etc.= 意識して行う考え・行動
ここでは、目標に向かって頑張ろうとする意識と定義 → 自己変革・成長しようとする能力・意識(ポジティブな発想)
潜在能力 (例)呼吸・心臓の鼓動・緊張…etc.= 無意識に行っている行為・思い
ここでは、現状の自分を変えさせないように働きかけてくる意識と定義 → 自分を守ろう(前向きな方向に変わろうとするならジャマしよう)とする能力・意識(ネガティブな発想)
潜在能力 = 現状維持力
→ 自分が変わることを阻止できるのなら、どういう内容・働きかけでも良いので、根拠のない理に適わないことでもつぶやいて(攻撃して)くる(=敵)
→ 真実を語りかけてこない(本当に正しいかどうかは疑問。むしろ矛盾が多い)
→ [重要]冷静になってかわす(=潜在能力を味方につける)こと
→ 潜在能力が働きかけてくるときは、逆にチャンスで「今自分が変わろうとするのを、守ろうとしてくれているんだね。ありがとう。でも、ここで変わろうとすることが、自分を成長させ、やがては自分を守ってくれることになるんだ。心配してくれてありがとう。じっと見ておいておくれ」と言い聞かせる
→ これを何度か(3日後・3週間後・30日後・3か月後etc.)繰り返していくことこそが、習慣化が能力を超えていくというシナリオとなるのである
→ ゆくゆく「面倒くさいな・嫌だな・やりたくないな…」というささやきが、「やってみれば?・楽しそうだよ・いいことありそう…」などと変わってくれば、潜在意識を味方につけたことになり、そこから大きな自己変革を遂げられるのである=人生で幸せをつかむことになる
[以上資料より]
南輝の植田教室長は、この話を中3受験生に向けて、高校受験に関連付けて話しました。
いろんな場面で適用できることなので、お子様への参考にしてみてはいかがでしょうか?
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御南の若林教室長から出た相談事です。
「保護者の方々と、もっとコミュニケーションをとりたい。もっとお近づきになるには、どうすればいいの?」という話でした。
「人づきあいがいい」と言いますが、どのような場合に使うか考えてみました。
“しょっちゅう、そばにいる”ことではないでしょうか?
「お酒を飲みに行って、2次会~3次会と続く中、先に帰ってしまうと、その後どんな会話が出るのか気になる」と、南輝の植田教室長が言っていましたが、みんなの本音が出る場所にいることが、初めの一歩ではないかという話になりました。
面談とか電話とか、そういう場合だけのコミュニケーションではなく、子供の学校の文化祭(学習発表会)・部活の対外試合…など、塾の教室から離れた無関係な場所に一緒にいることが初めの一歩。
そこで交わされる会話は構えておらず、“ぶっちゃけ話”ができる。
そうやってお近づきになれるのでは?という話になりました。
今後そのような意識のもと、動いていくと思いますので、その際には、よろしくお願いします(笑)。
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いよいよ始まる教育改革。
今日は具体的な話は控えますが、これからの子供たちに求められるスキルを考えた上で、当塾でも新たな取り組みが求められるところです。
我々講師世代が受けてきた20世紀型教育では、到底太刀打ちできない21世紀社会。
自分たちが経験したことのない指導を考えるのは、大変難しいことで試行錯誤の連続です。
現在、『ぐんぐんノート』の進化版を打ち合わせしているところですが、いかにして自分から創意工夫しながら取り組ませるか、難題となっています。
ぐんぐんノートに多いのが、ドリル的な取り組み・写し学習。頭をあまり使わなくても済むようなものが多いのが現実です。
それでは、これからの教育改革に順行することにはなりません。
当塾独自の考え方(使う+戻る=つなげる)を徹底していく指導法とは?
現在『マインド・マップ』の手法を参考に、当塾独自の方法を考案中です。
具体的には、子供たちに伝えていきますが、冬のお楽しみイベントでも発表出来たらと思っています。
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お子様が幼い頃、駄々をこねて言うことを聞かなかった時どうしましたか?
1.子供のしたいようにさせる。
2.怒りを爆発させて、どなる。
3.子供が自分の気持ちを表現できるように励ます。
4.放っておく。
世界中で長年行なわれてきた数々の研究の結果、保護者の子育てスタイルと子供の社会行動には、相関関係があることがわかっています。
アメリカの発達心理学者ダイアナ・バウムリンドが中心となって、保護者の子育てスタイルを4つに分類し、それぞれの特徴と子供の傾向を分析しました。
1.消極・受け身型
温かいが厳しくない。子ぼんのうで、会話が多いが制限を与えず甘やかす。
子供は、自己評価は高いが衝動的。学校でトラブルに巻き込まれやすい。
2.独裁・支配型
厳しくて、温かみがない。厳格なルールを持ち、説明なしに命令に従わせようとする。
子供は行儀は良いが、自制心が育ちにくい。
3.民主型
厳しくて温かい。ルールを作る時は子供と話し合い、罰するのではなく、教えることでしつけをする。
子供は、自立心が強く、不安が少なく、落ち込みにくい。
4.無関心型
厳しくも温かくもない。子供に最低限の物を与えるが、それ以外は無関心。
子供は、非行に走りやすい。
4つの子育てスタイルのなかで、「民主型」が、最も子供が健やかに育つ子育てスタイルとされています。
あくまでも研究者の分類ですから、実際の子育てにそのままぴったりと当てはまらないと思いますが、子育てを考える上で参考になると思います。
では、民主型の子育てをするには、具体的にどんな対応をすればいいのでしょうか?
例えば、公園で遊んでいて、そろそろ帰らないといけない時間なのに、子供は「まだ遊びたい!」と言うことを聞かない。
そんな状況の時、あなたならどうしますか?
子供の遊びたい気持ちを尊重して、帰宅時間が遅くなっても付き合いますか?
それとも、ここは生活のルールを優先して遊びを打ち切って、無理矢理にでも家に連れて帰りますか?
あるいは、子供に状況を説明して妥協点を探りますか?
子供の気質や年齢・状況によっても対応は変わるでしょうが、民主型子育てスタイルなら、
「まだ遊んでいたいのね。でも明日は、学校だからそろそろ帰らないといけない」と子供の気持ちに共感してから説明をする。
もし、子供が納得しなかったら、「あと5分で帰るよ」とか、「あと1回すべり台をすべったら、帰ろう」とルールを決める。こんな対応になるでしょうか。
それでも言うことを聞かずに遊んでいたら、子供の年齢にもよりますが、抱っこしてその場を離れるかも知れません。
「子供の気持ちに共感した上で、ルールを提案する。ルールを守れない時には、きぜんとした態度で接する」といった対応です。
罰を与えるのではなく、教えることでしつけをするのです。
こういう働きかけをくり返されることで、子供は安心し、自分をコントロールする力が育ちます。
もちろん、子供の気質と保護者の気質、そして相性によっても子育てスタイルは変わります。
また、その時の保護者自身の心理状態や環境の影響なども受けます。
誰だって、忙しくて余裕がないとか、疲れて体調が悪い時に、イライラして子供にきつくあたってしまった……なんてことはありますよね。
ですから、常に民主型の対応をするというのは難しいかも知れません。
それでも、長年の研究で「民主的な親に育てられた子供は、ストレスに強く、社会にも適応して、健全に育つ傾向が強い」ということがわかっているのですから、一つの目標として、民主型子育てスタイルを目指してみてはどうでしょうか?
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今日は、多岐にわたる習い事の効果的な習い方を考えてみたいと思います。
習い事をするのは子供なので、保護者は費用の負担だけをして、中身は子供任せになっているケースがあります。
費用を負担することで、保護者の役割を担っている感覚かも知れませんが、子供からしてみると、自分の取り組みを、保護者が遠巻き(自分はやらずに子供だけにさせる)のスタンスで見ていたら、子供は、その冷めた(これは語弊があるかも知れませんが)気持ちを感じ取ってしまいます。
結局は、保護者の背を見て子は育つので、保護者が楽しく夢中になって学んでいれば、子供もなんだかワクワクして引き込まれてしまうものです。
子供が冷めた感覚にならないための、家庭でできる効果的な方法は、子供が「なんで?」と聞いてきたら、「そんなこと知らない」ではなく、保護者が「なんでだろうね」と、一緒になって考えてあげる返答をしてあげることです。
「そうだね」「どうしてだろうね」「じゃあ、ちょっと一緒に考えてみようか」といった会話があるかどうかが大切です。
可能であれば、親子で発見や知識を共有する時間を作ってあげたいものですね。
そうすれば子供は、保護者に見守られている感が生じ、安心感の中で習おうとします。
そうすれば、習っていることが、より身につきやすくなることと思います。
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昨日、南輝教室にて恒例の『お楽しみイベント』を行いました。
多くの塾生・お友達、保護者の皆様のご参加を頂き、大変にぎやかな会となりました。
有難うございました。
お手伝いを頂いた保護者の方には、心よりお礼申し上げます。
ぐんぐんノートの1学期総合成績を発表・表彰し、メダル・ノート・景品の授与を行いました。
みんな、とても嬉しそうにしていました。
今日から、ポイントがリセットされ再スタートです。
頑張った人もそうでなかった人も、2学期に向けて新たに頑張りましょうね!
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時は203X年。
東京オリンピックが行われた2020年の教育改革から、十数年が経ち、小・中・高・大の全てにおいて、講義型の授業は減り、対話型の授業やプロジェクトベースの授業が増えた。
知識習得に偏重した学習は過去のものとなり、知識と同じく、思考力や表現力といったスキル、主体性や学びへの意欲の育成が、学校の中で当たり前に行われている。
「アクティブ・ラーニング(主体的な深い学び)」は、世の中にある程度浸透したと言えるだろう。
学期ごとの定期テストの成績は、英語・数学・物理・歴史といった従来型の科目別の評価に加え、思考力や主体性といった強化横断型のスキルマインドの評価も行われている。
「知っている」かどうかだけでなく、「考える力がある」か「心から好き」かどうかも問われる。
「数学がA評価だった!でも、思考力はCだよー」
「おれなんて、主体性Dだぜ。最悪・・・」
「コミュDのおれの方がショックだよ。あーあ、ロボットに向かってしゃべる練習がんばったのになぁ」
「それがだめなんじゃねーの」
などと話す中学生たち。
さらに、大学入学を左右する新しい資格検定も、この十数年でたくさん増えた。
「おまえ、今度の探究検定、何級受ける?」
「準2級!」
「まじかよー、すげえな。おれなんてまだ4級だぜ」
「コミュニケーション検定1級取ってるんだからいいじゃん。それであそこの商学部受かるよ!」
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こんな会話が、クラス内で日常的に行われている・・・かも知れません。
これは、ひとつの未来シーンの妄想ですが、みなさんはどう思われたでしょうか?
教育改革が進む先に、こういった未来が訪れる可能性はあり得ると思います。
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「自分は、ここに存在していていいんだ」
「自分は、大切にされているんだ」
「自分は、大切な存在なんだ」
「自分は、今の自分でいいんだ」
『自尊感情・自己肯定感』
これらが、生きていく上で一番大切な基本となる感性だと思います。
これらがあって初めて、がんばる力も湧いてくるし、人を思いやる気持ちも湧いてきます。
ありのままの自分を受け入れ、大切にしたいと思う気持ちを持ち、伸び伸びと生きていく上で欠かせない感情です。
ところが、日本人は自尊感情・自己肯定感が低いという調査データがあります。
『国立青少年教育振興機構』が行った調査で、「自分は、ダメな人間だと思うことがあるか?」など、ネガティブな問いに対して、「とてもそう思う」「まあそう思う」という回答が、米国・中国・韓国を大きく上回っているという結果が出ています。
そのような国民性が背景にあるにせよ、現代のグローバル社会の中で、いかに活躍できる子に育てていくか、家庭での親子のやりとりが大きなカギをにぎっています。
親に大切にされているという実感のある子は、自分で自分を大切にできます。
自分で自分を大切にできることこそ、「自尊感情・自己肯定感」が高い証といえるでしょう。
ところが親は、子供を一人の人間として、リスペクトしているとは思えないような言動をとることがあります。
例えば「何やってんの!」「どこへやったの!」「いつまで起きてるの!」「何でできないの!」「誰なの!〇〇したのは!」などといった5W(いつ・どこで・だれが・何を・どうして)を使った叱り文句。
これらは、子供が親の思うような行動をしないために生じるストレスを、子供にぶつけて困らせようとする親の気持ちの表れです。
子供が宿題をやっていないと薄々感づいていながら発する「宿題やったの?」というような意地悪な質問形も、「子どもを困らせてやりたい」という親の裏の意図が隠れていることが多いのです。
ついつい何度も言ってしまう「早くしなさい!」という言葉も、親の都合によるもの。
これが続くと子供は、「自分は親から大切にされていない。愛されていない」という気持ちになり、親からの愛情不足感を感じて、自己肯定感が低下したり、ひいては親の顔色を伺う『指示待ち人間』になったりしかねません。
「がんばってね!」という声かけも、時と場合によっては、子供をひどく傷つけ、ゆがめてしまうことがあります。
では、望ましくない声かけをしそうになったとき、どうすれば良いのでしょう?
「どうしたいの?」「どうすればいいかな?」「どうやったらできると思う?」というように、問いかけるようにすれば、子供に考える力さえつくといいます。
また、ついつい言葉を荒げてしまいそうな時、感情をコントロールするコツがあります。
いらだつ「感情で」子供に伝えるのではなく、「感情を」伝えるのです。
「お母さんは、あなたのやった〇〇がショックよ」
「そういうことをするのは、いい気がしないわ」
「あなたに腹が立っているんじゃなくて、あなたのやった〇〇に納得がいかないの」
「お母さんは、怒っているのがわかる?」
このように、少し視点を変えるだけで、子供の自己否定感は軽減されます。
子供が救われる言葉は、大人の自分が言われてもうれしい言葉なんです。
自分が言われて嫌な言葉は、子供にもかけない。
言われたらホッとするような言葉で、子供とコミュニケーションをする。
明るい方向へ進む方法は、意外とシンプルなのかも知れません。
親子関係が、思うように上手くいってないと感じることがあれば、再考の余地ありですね。
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今の子供たちの生活は、以前と何が一番変わったでしょう?
やはり、ネット・スマホでしょうか?
確かに、ネットやスマホのことは大きいですが、ハード面以外にメンタル面で一つ大きな変化があります。
それは、私たちが子供の頃には、自分がやりたいと思うことを、もっとやっていたということです。
確かに中学生くらいになると、授業時間も増え部活動や塾などもあったりして、やりたいことばかりというわけにはいきませんでしたが、小学生のときには、放課後はほとんど毎日、遊びも含めて自分がやりたいことをやっていました。
それに比べて、今の子供たちは、自分がやりたいことより「やらされる」ことが多いようです。
そして、それが子供のうつ病やうつ的な症状が増えている原因の一つといわれています。
特に『女の子脳』の度合いが高い子の場合は、注意が必要です。
小学生の段階で、「やらされることが多くて、自分がやりたいことができない」という状態が、当たり前になってしまうことを憂います。
自分がやりたいことを自分で決めて、自分でやり進めていく力が育ちません。
主体的に生きる力、言い換えれば、自己実現力が育たないのです。
学歴も高く能力的に優れていても、自己実現力がないと、大人になってから伸び悩んでしまいます。
人に言われたことはやれる、しかも能率的かつ上手にやれる、でも自分がやりたいことは特にない…。
こういう大人では、仕事の面でもプライベートの面でも、今ひとつ充実した人生を送ることは難しいかも知れません。
仕事の面では、優秀な歯車にはなれますが、イノベーターにはなれません。
人が思いつかない斬新な企画を発案して、熱い思いでプレゼンし、自ら先頭を切ってどんどん実行していくなどということは難しいかも知れません。
プライベートの面でも、周囲に流されることなく、自分の価値観で自分らしい人生を作っていくことは難しくなります。
これからの世の中では、主体的に生きる力が本当に必要になります。
それは各方面で盛んにいわれていて、時代背景のひとつとして、2020年に大学入試が変わります。
「なぜ、どのように変わるのか?」という主旨は、『高大接続システム改革会議「最終報告」』の冒頭に、次のように書かれています。
『新たな時代に向けて、国内外に大きな社会変動が起こっている中、多様な人々と協力しながら主体性を持って人生を切り開いていく力が重要であり、知識の量だけでなく、混とんとした状況の中に問題を発見し、答えを生み出し、新たな価値を創造していくための資質・能力が一層重要になる。』
その大きな流れの下で、小・中・高の学習指導要領も変わります。
そして、新学習指導要領の一番のキーワードが「主体的・対話的で深い学び」です。
中でも、一番大事なのがトップに来ている「主体的」という言葉であり、つまり、『アクティブラーニング』です。
当塾では、講師主役で子供が受け身になって習う方向ではなく、子供自身が主体的に学ぶ方向、具体的に言えば、子供が自主トレできるようになる手立てを示しながら導いていくという、コーチングに徹する方向で、授業改革を進めています。
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「勉強って、やらされるもの」…
とても悲しくなる感覚です。
しかし、このように感じている子供の多いのも事実。
そこで、子供の知的好奇心を伸ばすコツとは何か?考えてみます。
まず、作家の上橋菜穂子さんの話を借ります。
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私の学びたい心を伸ばしていたのは、実は母だったのだろうなと、今は思います。」
「好奇心旺盛な人で、私の話を芯から面白がって聞いてくれましたから。」
「例えば「パレスチナの悲劇は、実は英国の三枚舌政策が……」というような話をすると、
「ちょっと待って。ノートに書くから」って、メモを取りながら「へぇ。全然知らなかった。そうなのね」と聞いてくれる。
私は母が喜んでいる姿をみて、知識が喜びに変わる瞬間を自然に体験していたのです。
母が聞いてくれることによって、知識が、単なる知識ではなくなっていったのです。
子供と親の関係は、家庭によって様々だと思いますが、私はこうした家庭に育ったことが、すごく有難かった。
学ぶことや知ることが、やがて豊かな人生に結びついていくかも知れないということを、喜びとともに実感することができたので。
テレビを観てもマンガを読んでも、それがやがて何かに結びついていく。
こうした経験を積ませてくれた親には、感謝しかありません。・・・(以上引用)
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子供も大人と同じで、人に喜んでもらえるというのは、大きなモチベーションになります。
普段、お母さんが晩ご飯の支度をする際、みんなが「美味しい。これ、どうやって作ったの?」と言ってくれるのを期待しながら作ると、気持ちもこもるものです。
お子様が、頑張っていることをほめるだけではなく、「有難う。助かるわ」という感覚で喜んであげることで、子供の知的好奇心を高められます。
日頃の関わりでのヒントになれば幸いです。
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「紙の新聞って、とっていますか? 」
最近は、紙の新聞の購読率が下がり続けています。
購読を勧めるつもりはありませんが、国語を得点源にしている子供たちの家庭の大半が、紙の新聞を購読している事実があります。
そして、頭の良い子は「新聞のスポーツ欄」も読みます。
政治社会の話題でなくても、テレビ欄やスポーツ欄でも、新聞を読むことで、国語能力は間違いなく上がります。
さて、紙の新聞は、果たして「オワコン(終わったコンテンツ)」なんでしょうか?
インターネットの普及で、若い世代を中心に、ニュースをネットで閲覧するようになったからか、オワコンと呼ばれることがあります。
かつては、電車やバス内で、新聞を小さく折りたたんで読む人を見かけましたが、今見かけるのは、スマホを眺める人ばかりですね。
実際、現代の新聞購読者の大半は、高齢者らしいです。
紙の新聞が、どうして国語力上昇、ひいては学業全体に好影響を及ぼすのでしょう?
紙の新聞は、「幕の内弁当」の要素があります。
新聞を読んでいる際、最低限頭に入れておくべき幅広い情報を、幕の内弁当のように詰め込んであり、短時間でそれらを仕入れることが可能です。
また、ニュースの重要性を見出しの大きさで示しているため、読者にとって、今世の中で注目すべき事が、すぐに分かるつくりになっています。
さらに、新聞の記事は、それまで各社が培ってきた編集技術や校閲を通しているので、精度の高い文章になっているのも魅力です。
他方、ネットニュースの場合、読者が閲覧する情報に偏りが生じやすいのが現実です。
自分の興味のある事柄しか、目を通さない傾向があります。
幕の内弁当の例えで言うと、「卵焼きが好きなら、そればかり食べている」という状態に陥ってしまうわけです。
その点、新聞は思いがけない分野の記事が目に飛び込んでくることで、興味や関心の幅を思いがけず広げることもあります。
国語は、総合力が問われる教科です。
その文章(とりわけ説明的文章)は、理科や社会などの他教科と横断しているような内容であることが多いですね。
新聞を読む子の文章読解能力が高いのは、偶然ではないと考えられます。
また、新聞を好んで読む子供と、そうでない子供との差は何でしょうか?
それは、言うまでもなくトータルの語い量です。
大人向けの新聞は、小学生の子供たちにとって難しい言葉だらけで、読めない漢字も多く含まれています。
しかし、何度も何度も同じ言葉に出会うことで、自然にその言葉を習得していきます。
私たち大人が、通常用いる語いの中で、辞書を引いて獲得した言葉は、ほんのわずかでしょう。
子供たちは、新聞記事の中に何度も登場するその言葉の意味を、その前後の文脈から類推・判断していくのです。
そして、その連結語句までセットにして、自ら使えるレベルにまで昇華させていきます。
こう考えると、大人向けの難解な新聞を、子供たちが読むことには大きな意味があると思いませんか?
子供が新聞に関心を示すきっかけ作りを、親が用意してはどうでしょうか?
ただ、わが子の教育のために……とそればかり考えるのではなく、親自身が、新聞を楽しむ習慣を身につけることが大切でもあります。
親が新聞に食い入る姿を見ることで、子供もそこに書かれている内容が気になるものです(読書好きの子の親は、やはり読書好きというのも同じ理屈です)。
あるいは、テレビニュースを見ながら家族で話をしている際に、それと関連する新聞記事を子供に見せてあげる……そんな働きかけこそが、子供が自主的に新聞を手に取るきっかけとなるでしょう。
購読を勧めている訳ではありませんが、国語力不足の対策として、本屋に学参を買い求めるよりも、日々の生活の中のワンシーンを振り返ってみる価値はありそうですね。
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学業が順調な子と、そうでない子の差について考えてみます。
能力の差で片付けてしまうのは、少々乱暴かと思います。
私たちがよく思うのが、時間の使い方の上手下手に大きく左右されるということです。
成績上位層の子の方が、時間を無駄に使っていないという自覚が強いようです。
それも、夕方や早朝を使って勉強している子は、時間を有意義に使えている感覚があります。
夕方や早朝などのちょっとした時間を、上手に使う傾向があるだけに、時間を有効活用できているという自覚を持ちやすいのかも知れません。
〇曜日は□というふうに、曜日毎にメニューが決まっていることが多い今の小学生たち。
時間のやりくりを、言われて(指図されて)行っている間は、多くの習い事は逆効果となってしまうことも多いようです。
全てを自分で考えて、自分で決めて行動できるようになるのは、ずっと先のことかも知れませんが、何も考えずに言われるがままに時間を過ごす習慣が続いてしまうのはキケンです。
目的・目標意識がどのぐらいあるのか、お子様に定期的に問うてみることは有効なことです。
安くない習い事。
無駄な出費にならぬよう、再考したいところですね。
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いよいよ来年度から始まる教育改革。
その中の1つに『プログラミング教育』があります。
既にご存じの方も多いかと思いますが、今さら聞けない概要についてお伝えしますね。
まずそのねらいは,
お上の説明なので少々固い表現ですが…
「プログラミング言語を覚えたり、技能を習得したりといったことではなく、論理的思考力を育むとともに、プログラムの働きや良さ、情報社会がコンピュータを始めとする情報技術によって支えられていることなどに気付き、身近な問題の解決に主体的に取り組む態度や、コンピュータ等を上手に活用してより良い社会を築いていこうとする態度などを育むこと、さらに、教科等で学ぶ知識及び技能等をより確実に身に付けさせることにある」と、文部科学省「総則編 小学校学習指導要領解説」にあります。
ちょっとわかりにくいので簡単にまとめてみると、以下のようなことになります。
1.論理的思考を身につける
2.身近な問題の解決に自ら取り組む
3.情報化社会でコンピュータを上手く活用する
4.従来の教科学習の助けにする
5.プログラミング技能を習得することが目的ではない
このうち、1の論理的思考は、プログラミング以外でも身につきますし、既に現在の学校教育でも導入されています。
その上で、2020年から新たにプログラミング教育を授業の中に取り込んだのは、身近にあるコンピュータの仕組みを知る、コンピュータに命令を与える順序立てた考え方が、論理的思考を育みやすいという2点が大きな理由といえます。
つまり、小学校の授業でプログラミング教育をするということはあくまで1~4の目的のために、身近なコンピュータを使い、プログラミングという機能を活用することで、論理的思考力を養うということなのです。
ですので、コンピュータの技能・技術を高めるのではないということを知っておく必要があります。
あくまで、コンピュータは一手段に過ぎず、目的ではないということです。
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外国の映画を見ていて、赤ちゃんにも部屋が与えられ、ひとりで寝起きをしていることに驚く人も多いのではないでしょうか?
日本では、そうした習慣はほとんどなく、小学校入学前に自分の部屋が与えられるのは、ほんのひと握り。部屋を持っている小学生でも、寝起きは保護者と一緒という家庭が多いようです。
最近では、リビングで勉強する方が、能率が上がるといった報告もあり、ひとりの子供部屋をどのタイミングで与えるのがいいのか、悩んでいる保護者も少なくないでしょう。
そこで今回は、ひとり部屋について考えてみます。
子供部屋を与えることは、責任を与えることという考え方について話します。
欧米などでは、生まれてくる前から、子供部屋が用意されることがほとんどですが、これは子供の自立を早く促すという意味があるようです。
個人主義の風潮が強い欧米では、当たり前のようですが、日本では欧米ほどそうしたスタイルは浸透していません。
しかし、実際に子供部屋は単純に勉強するため、あるいは寝るためだけの部屋ではありません。
子供は、幼稚園や保育園に入った頃から、ひとりの個人として社会の中で、自分の居場所を見つけていきます。
保護者の下にずっといるのではなく、ひとりで他人と関わっていかなくてはならないのです。
子供部屋は、その基礎を養っていく場所でもあります。部屋を与えられ、その管理を任されることで、自立心や自覚を育んでいくという側面もあるのです。
また、自分の部屋は、他人を大切にすることに気付く場所でもあります。
子供がおもちゃの取り合いをするのはよくあることですが、これは「自分のもの」という意識が強くなったときに多く現れるものです。両方がもしくは片方が、「自分のおもちゃ」という意識が強い場合にこうしたケンカが見られるのです。
これは、子供に「自分のもの」と「他人のもの」というような区別がつき出した証です。
通常は、1~2歳前後になると、この“所有意識”が芽生えてくるとされています。
ひとり部屋を与えられた子供は、そこを「自分の部屋」と認識します。大切な自分の居場所であり、自分の大切なものを置いても良いスペースとなるのです。
こうして「自分のもの」への意識が強くなるのと同時に、「他人のもの」への意識も生まれてきます。他人にも「大切な自分のもの」があるのだという意識です。
自分のものを大切にすることによって、他人にも大切なものがあることに気付いていきます。
自分の部屋を与えられるということは、そんなきっかけにもなってくれるのです。
ただ、部屋を与えられることは、良いことばかりではありません。不安を感じる場合もあります。自分に自信が持てない子供は、そのような反応を先に見せます。
そのため、大きなひとり部屋をいきなり与えるのではなく、まずリビングの一角を、子供のスペースとして与えるのが良いかも知れません。
大切な宝物を置いたり、おもちゃを片付けたりといった小さな管理から任せてみるのも効果的かと思います。
こうした小さな責任を積み重ねることで、大きな自信につなげていくことができると思います。
部屋を子供に与えることで気を付けなくてはならないのは、「自分の部屋だから、勝手にしていい」という気持ちが芽生えることです。
「自分の部屋だから片付けなくていい」「部屋の中で何をしてもいい」と思ってしまいがちです。
小学高学年や中学生で起きるひきこもりや非行、ひとりで悩みがちになるなどの現象は、こうした意識が引き金となっている場合もあります。
そこで重要なのは、「自分の部屋は自由な場所ではない」ということを、部屋を与えたときから教えておくことです。家族で暮らす家の中の一室を与えられているだけで、自由にして良い訳ではないという考え方です。
そのためは、最初にルールを決めておくことが重要です。
「部屋を片付け、きれいに使うこと」はもちろん、「学校から帰って来たら、すぐに部屋に入らない」、「インターネットやLINEは部屋の中でしない」、「部屋に携帯電話を持ち込まない」、「勉強をするとき以外は、夜10時には寝る」、「夕食は家族で食べる」などです。
子供が健全に育つように、成長するにつれて家族で相談しながら、こうしたルールを作っていくべきです。
このように、自分の部屋を与えることは、大きな意味・意義のあることなんです。
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「うちの子、字が雑なのよねぇ…」という声をよく聞きます。
「上手じゃなくてもいいから、丁寧に書いてほしい」というのが保護者の思い。どうすれば、雑な字は改善できるのでしょうか?
最初は、1マスずつ丁寧に書いていた文字が、徐々に慣れていくことで、だんだん雑さが目立ってくる子がいます。
一説によれば、頭の回転が速い人は、字が雑という考え方もあるようです。私の幼なじみに医師をしている者がいますが、昔から頭の回転が速く、やはり字は雑でした(今でも雑です…)。頭の回転の速さに合わせて書くと、雑になってしまうからなのだとか。せっかく勢いよく頭が回転しているのに、それを止めてしまうのは何だかもったいない気もしますね。
また、字はある意味、性格の一部であるとも考えられます。例えば、整理整頓が苦手な子に、丁寧な字の書き方を教えても、なかなか習得できないということもあります。
それと同様、あまり細かく厳しく言うのは、子供の感性や伸びる力を潰しかねません。とはいえ、「このまま放っておくのも…」というときは、声かけを工夫してみるのがいいのかも知れません。
どうして、字が雑になるのかを考えてみましょう。
「早くお風呂に入りなさい」など、「早く〇〇しなさい」という声かけをすることが多いかと思いますが、そのコマンドにより、子供が字を書く時も早く書く、いえ「速く」書くことを意識するようなことはないでしょうか?
また、字が雑なことを何度も叱られたり、何度も書き直しを強要されれば、子供は勉強自体を嫌いになってしまう可能性もあります。
そこで、考えてほしいのが、単純に字が雑という結果だけでなく、どうして字が雑になるのかという原因を考えてみることは有効だということです。それが、頭の回転の速さゆえなら、そんなに憂えることではないのかも知れません。
しかし、書くのが面倒くさいなどの理由であれば、字をきれいに書くメリットを教えてあげることで、子供の気持ちを変えられるのではないでしょうか?
きれいに書くと、どのようなメリットがあるかを教えてあげられるといいですね。
声かけの例としては、「○○ちゃんが書いている『し』は、『く』に見えるよ」とか、「この『0』は『6』に見えるなぁ」など、第三者の視点で、子供が書いた字が読む人からどう見えるかを指摘することで、気付きを与えることができます。
ちなみに、子供が迷う声かけパターンは、「もっと丁寧に字を書きなさい」です。これは、具体性に乏しく、何をどうしたら良いかわからず、しかも命令的です。子供は反発を感じ、受け入れ難い声かけではないでしょうか?
それよりも、保護者や先生が「字をきれいに書いてくれたら、読みやすくてうれしいな」という思いを伝える方が、子供が「きれいに書こう」という気持ちを高められます。喜んでもらえる、ほめてもらえるという状況は、子供のやる気をかきたてます。
子供が好奇心を持って、楽しく精力的に勉強しているのであれば、字が雑ということはそんなに問題ないでしょう。ただ、きれいに書く、丁寧に書くということは、読み手への思いやりなのだということは気付かせてあげたいですね。それに気付けば、自らの雑な字を気にし始めるかも知れません。
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今週は、少し目線を変えて、今話題の『5G』について、ふれてみたいと思います。
「5Gって、電話が速くなったり、すごい技術!」のような声を聞きますが、今ひとつよく分からないところがありますよね?
ちなみに、5Gでは将来的にDVD1枚に入っているデータを、2秒ほどでダウンロードできるようになるとのことです。
そもそも5GのGをギガと思っている人がいたらいけないので、ふれておきます。Gとは「Generation(ジェネレーション)」、日本語で「世代」という意味です。おじいさん・おばあさんから、お父さんお母さん、そしてその子供…というように、5Gは5代目(番目)という意味です。
ちなみに、一番最初の「1G」は30年以上前にできたのですが、その時の携帯電話は、重さが1kg以上あって、肩から背負っていました。今みんなが使っている携帯電話の多くは、4Gで手のひらサイズのスマホですよね。
5Gでは、身の周りの色々なものを、インターネットにつながるようにできたり、離れた所でもデータを遅れることなく伝えられるようになったりします。
世の中を便利にしていくのに、今の4Gではできないこともあるので、4Gよりも優れている5Gに進化させる必要があります。
社会になくてはならない医療・交通・教育・農業など、いろいろなものを便利にしていくことです。
例えば、家のすぐ近くや田舎でも、都会の大きな病院の医者に診察してもらえたり、広い田んぼや畑での仕事を、ロボットと一緒にできるようになります。
5Gは、私たちの社会を、大きく変える可能性に満ちているのはもちろん、誰もが想像していなかったような、新しい形のスマホが出てきたり、スマホと一緒に使う新しい機械が増えたりするかも知れません。
私個人の予想では、ケータイが指輪やネックレスになったり、もっと先には、キーボード端末がスイッチひとつで宙に浮かび上がるような仕組みができるのでは?と思ったりしています。
このような時代で活躍できる子を育てる一員として、襟を正すこの頃です。
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子供たちが社会に出る頃には、『AI』を使いこなして仕事をするだけでなく、山積する社会の課題解決に貢献することも求められます。では、学生のうちに、どのような学習への取り組みが求められるのでしょうか?
今までなら、本人の能力・適性により、文系・理系に分かれて進みましたが、これからの社会では、そうも言ってはいられません。人文・社会科学系の知識も含めて、バランス良く学んでおくことが、AI時代には求められます。
新指導要領改訂の基になった、2016年12月の中央教育審議会の答申では、AIがいかに進化しようとも、人間の強みを発揮して多様な他者(入国している外国人など)と協働して、答えのない課題に取り組むことができるようにすることの重要性を強調しています。
AIに仕事を奪われるのではなく、誰もがAIを使いこなせる「人間の学習」(中教審答申)を目指しているのです。
塾では、算数・国語・英語といった教科を、従来通りの指導の仕方で進めている訳にはいきません。知識の組み合わせ・変化形・発展的な応用など、教科横断するところから始める指導も求められます。
日々の打ち合わせの中で、切磋琢磨するこの頃です。
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南輝・御南教室共に机が手作りなのは、皆さんご存じのことと思います。
今から約20年前に、南輝教室を開塾した際、自分のイメージする教室に近づけるために、いろんな教室備品類を探しました。
しかし、なかなか思うような物が見つからず、「よし、じゃあ作ってしまえ!」と、当時お世話になった大工さんに教えてもらいながら、自分好みの机を作り、自分の教室イメージに合うように手作りでレイアウトしました。
設計図に沿って組み立てるのと、自分で1から考え設計して物を作るのとでは、頭の使い方が丸っきり違ってきます。クリエイティブに頭を使うのは、140億個の神経細胞からなる大脳皮質を使うのに有効で、2020年に迫りくる教育改革にも威力を発揮するものと思います。
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「好きこそ物の上手なれ」ということわざにあるように、好きになることが、マスターの近道であることは言うまでもありません。
しかし、好きでない物を好きになるのは、簡単なことではないですよね。
では、どうすれば?
私たちが考えるのは、好きでなくても、まず習慣を付けることで、接する(携わる)時間を増やし、もしかしたら「食わず嫌い」かも知れないし、意外と面白いと感じるかも知れないし…、まずは、接する時間を増やすことからという観点で指導を進めています。
教室内に「習慣になるまで3週間、無意識に行動できるまで3ヶ月」という掲示物を貼っています。
能力を磨くことばかり考えずに、発想を少し変えて、接触時間を増やすことから指導を充実させていきたいと思っています。
従来なかった『月8回コース』で通う子が何人もいる中、習慣付けの土台となる『フリーコース』での関わりを強化していきたいと考えているところです。
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一昨日の18日、全国の小6・中3生を対象に、『全国学力テスト』が一斉に実施されました。
その実施要項によると、「出題内容は、おもに「知識」に関する問題(A問題)と、おもに「活用」に関する問題(B問題)という区分を見直し、知識・活用を一体的に問う」とありました。
試験で求められる力が、どんどん変化しています。それは、20世紀の知識保有量を競い高度経済を支えるのに必要な人材作りから、21世紀の成熟時代に必要な、知識を使いこなす技能を持つ人材を生み出すための、時代のニーズに即して変移してきているからです。
最近、外国語を瞬時に翻訳するアプリが流行り始めていますが、ロボットが代行できる技能よりも、クリエイティブに頭を使える力が求められ始めています。
今年度より、当塾では学校の追い稽古で終始する『ワーク』という教材をやめ、横断的に教科学習を進めていく方向で教材を選定、授業をスタートさせました。指導側の指導力の更なるパワーアップが必要で、毎週勉強会を行い強化しています。
まだまだ試行錯誤を重ねますが、全力を上げて鋭意取り組んで参ります。
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今年のゴールデンウィークは、なんと10連休!(当塾は、4/27~29と5/3~6がお休みです。)
ということで、新元号「令和」時代は、大型連休での幕開けとなります。
先日のニュースで、“昨今の新入社員は「残業よりもデートを優先したい」と考えており、その割合は、バブル世代を超えようとしている”と報じていましたが、「仕事は重視せず、人並みで十分」という考え方の若者が増えているのは事実です。
高度成長から、成熟期の国家に成長したわが国日本。今の子供たちが、新時代をどのように生き抜いていくべきか、不透明な部分は大きいと思います。ガンバレ!ガンバレ!と突き進んできた時代から、ゆとり・多様な価値観・安定志向…など、時代は様変わりしています。
21世紀を生き抜くための土台となる見識を身につけるため、子供たちに何をどのように教えていけば良いのか、大変難しいテーマですが、我々が受けてきた20世紀高度成長期の知識詰め込み型の方法ではなく、脳内の構造を利用した、バックグラウンドを肥やしていく方法を教えてあげられるよう、指導方法を模索・研究している毎日です。
『ぐんぐんノート』の指導趣旨を見直し、つなぐ意識・応用の効く脳内構造を作るべく、指導を改善して参ります。ご期待下さい!
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4月13日(土)、南輝教室の奥の部屋の『多目的ルーム』の配置換えを、植田教室長と一緒に行いました。
新年度の授業で使う手作り動画を、数種類同時に使えるようにするためです。
もし欠席した場合、数学は、植田教室長の説明をビデオで録画したものを視聴し、その上でわからない箇所を質問をする形になります。
英語は、手作り動画を何度も視聴します。
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先日、新元号が発表になり、いよいよ新たな時代を迎えますね。
お子様も、学年がひとつ上がり、新鮮な気持ちで過ごされていることと思います。
さて、先日「ヤフーニュース」を見ておりまして、少々驚き(戸惑い)のものがあったので、ご紹介します。
「いずれは…」と思っていたことですが、こうも具体化してくると、得体の知れぬ不安感と期待感が入り混じります。
私共は、このような環境で育った子を預かる仕事なので、どのような子に育ち、どのような指導が有効なのか、考えさせられる記事であります。
先行きの全く不透明な「令和」時代。試行錯誤、暗中模索の連続となるかと思いますが、スタッフ一同、鋭意努力して参ります。
今年度も、よろしくお願い致します。
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今年も、大学受験・高校受験が終わりました。
最終組の高校一般入試受験の子は、全員第1志望校に合格できました!
なかなかエンジンがかからなかった子、追い込みで今ひとつ伸び悩んだ子もいましたが、私共もその反省材料のもと、新年度に臨もうとしています。
中でも、ラストスパートの効かなかった子の共通点として、『つなげる学習』が弱かったことが挙げられます。
受験のためにインプットしていく内容に、つながりがないと、なかなか知識を増やせず伸び悩みます。
早いうちからその学習方法に慣れている子は、部活などに明け暮れていても、最後に伸びますが、にわかにできるようになるものでもありません。
今、小学生たちに、つなげる学習の土台となるよう、ノート作りを行っています。
しかし、まだまだ軌道に乗っていない子もおり、新年度の課題となっています。
今後、つなげる学習の指導に、スタッフ一同鋭意努力して参ります。
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先週も書きましたが、子供たちは学年の終わり(まとめ)の月に入りました。
特に高学年では、この学年で学んだ内容を土台に、新しい学年では、その上へ積み上げていくものが難しく重くなります。特に算数では、その傾向が顕著で、土台がゆるいとその上へ積み上げることができません。よく例えに、「豆腐の上にレンガを積み上げるようなことになると、間違いなく崩れ落ちることになる」と子供たちに話します。
低学年の子は、まだ積み上げるイメージではありませんが、ここまで習ってきた内容が、先々土台となり、その上へ習った事の組み合わせや発展内容を、中学年以降乗せていくことになります。
下の表は、算数・数学を例にした内容の系統図です。学年の境を越えて、つながっているのがわかると思います。
土台を固めるべく、今月から春休み~新学年にかけて、苦手を残さないようしっかり復習をして欲しいと思います。『ぐんぐんノート』のフル活用を期待しています。
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新年度に向けて、小学生・中学生の指導体系の打ち合わせをする毎日です。
主体性に重きを置いてきた方針に加え、ニーズの多い「実力の養成」に応えるべく、「応用の効く脳を作る指導とは?」をテーマに、日々研鑽しています。
何度もお伝えしていますが、丸暗記・詰め込みのような指導手法ではなく、電話番号は覚えようとしなくても、自然に覚えてしまう記憶メカニズムを使った「反復・つなげる学習」に重きを置いた指導体系にするには、現状どこから修正・改善していくべきか、話し合いを重ねています。
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現在『ぐんぐんノート』の趣旨を、主体性重視だけに重きを置いてきたところから、応用力をつけることも加えて改善しています。
塾でやろうが家でやろうが、そういうことではなく、既知の内容につなげていくことで、脳内の仕組みを使って応用力をつけようというものです。
そこで、ぐんぐんノートの書き方ですが、必要事項を書き残させ、次にまた戻って来ることを前提に進めていきます。戻って来る(復習・反復する)頻度を増やすことで、丸暗記から理解を深めて行き、応用力を養うという考えです。
そのためには、何度も戻るきっかけが必要です。そこは、指導者側が用意することが必須となります。子供自身で戻って来るには、よほどの自覚と計画性が必要になります。そのようなレベルにある子は、塾など必要ないでしょう。
何度も何度も、類似した内容・共通点を時間経過と共に子供に提示し、以前に書いたノートに戻り、新たに追記していく。この繰り返しで、記憶は短期記憶から長期記憶へ、理解はより深いものへと変わっていきます。脳内の『シナプス構造』を使ってつなげていきます。本格的には、中学入学後の『Gノート』で実践することになりますが、その前段階として、土台を築くべく進めて参ります。
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現在、『ぐんぐんノート』を主軸にした、新年度の教材の見直し・検討を行っている段階です。
『ワーク』という名の教材を使用している子がいるかと思いますが、実際採択してみて、週回数と家庭学習量を考えて、時間的に圧倒的に足りていないケースがほとんどなのが現実で、問題視しています。フリーコースで時間をかけて履修すれば何とかなりますが、学習にかける時間量と教材量とのバランスがとれていないことで、広く浅く学ぶ状態となっており、やってもできるようにならず(反復が足らないことで、長期記憶に至らず)、気休めのような取り組みとなっている状況の子がいます。
学校の教科書に沿った内容のワークを完全にこなそうとすれば、あくまで目安ですが、1科目週4コマ(200分)、家庭学習1日30分程度を要する状況となります。1回通りやるだけでは、短期記憶に留まり、恒常的な力にはなりません。実際には、1科目週2コマ・家庭学習ほぼなしといった状況の子が多いのが現実です。
その点を見直し、ポイントを絞った教材に代え、「やってもできない」から「やったからできた」という方向へ持って行けるようシフトし、週回数・時間に見合った教材へと移行する方向で検討しています。
ぐんぐんノートを使った、『つなげる学習』=『応用力を養成する学習』の土台となる教材選びを本格化していきます。
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丸暗記・詰め込み・強要…。
ひどい言葉です。
脳内の海馬は、不要な知識は受け付けません。
脳内がパンクするからです。
このような方法で入ってきた情報は、受け付けてくれません。
言葉が悪いですが、「いかに海馬をだますか?」これが重要です。
反復・共通点探し・整理することで、海馬に必要と判断させる学習が有効です。
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今日、南輝の植田教室長から相談を受けました。
「学校の国語のテストを通して、対策を考えたい」ということでした。
漢字・語句の苦手な子は、英語を含めて『派生』させる意識が弱いことが共通点です。
例えば、「派生」という字を覚えるのに、「派生派生派生派生派生・・・」と書き続けるのも、脳内の『海馬』をだまして長期記憶に入れる1つの手ですが、子供本人のやる気が続きにくく、苦痛を伴う行為のため嫌気がさし、益々嫌いになってしまう恐れがあります。これは、絶対避けたい事態です。
では、どうすればいいのか?
派生、つまりつなげる発想・意識が重要です。
まず初めに、『原資』となる内容を書いておくことが出発点となります。
例えば、「駅をり用する」の「り」を漢字で書く問題で間違えたら、「駅をり用する 答え:利用」とでも書いておきます。
1日以上経って、どんなことでもいいので、共通点・関連性のあるものが出てきたら、初めに書いた所へ書き足します。
例えば、「駅をり用する 答え:利用 利益(りえき)」などです。
そして、また後日関連するものが出てきたら、同じように書き足します。
例えば、「駅をり用する 答え:利用 利益(りえき) 便利(べんり)⇔不便(ふべん)」などです。
このような行為を意識し習慣化することで、漢字・語句がつながり出します。
そうすると、飛躍的に語いは増えていきます。言うまでもなく、読解力向上にもつながるでしょう。
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中2の数学で「ラスボス」ともいえる『図形の証明』の単元、個別指導でこの単元に関わっている子がいます。
『Gノート』を使った指導で、この単元に対する抵抗感が若干和らいだ様子になった瞬間がありました。
先週指導した内容と類似した(とこっちは思っている)問題を復習用に解いたあと、「このGノートの中に同じことをした問題があるよ、探してみ?」と声かけ。
問題を解いている間も、自力で正解できてもいまひとつ腑に落ちない顔だったのが、「あ、ほんとだ、あった・・・!」と、少し驚いた表情から笑顔に変わりました。
まだまだ回数も少ないですが、こんな経験を重ねていくうちに「なんか、わかってきたような気がする」がもっと強くなってきます。
さらにいくと、どういうときに似たことが起こるかが想像できはじめるので、入試問題を見ても「なんか、これ使うんじゃないの?」とイメージできるようになります。
この子もやっとスタートを切ったばかり。これからも一緒に頑張っていきましょうね!
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『エビングハウスの忘却曲線』という言葉を聞いたことはありますか?
かつて大学受験生のバイブルであった、旺文社の赤尾社長の著作「赤尾の豆単」ってご存知ですか?年齢がわかってしまいますが(^^;)けっこう人気があったんです。「赤尾の豆単持っていないヤツは、受験生じゃない…」みたいな。
その豆単のはしがきの言葉に「人間は、忘れる動物である。忘れる以上に覚えることである」とありました。
確かにそうですが、そんなチカラワザのような感覚が、今のスマホ・タブレット・電子手帳世代に伝わりにくく、私共の苦労するところであります…。
余談はさておき、そういう状況下、モノを覚えさせるコツ・仕掛けについて、考える毎日です。
いかにして、少ない時間でも多くを収穫させるか、毎日の実践の中で、試行錯誤しながら子供たちに関わっています。
ご存知かと思いますが、現在中学生にも『Gノート』といって、『ぐんぐんノート』の進化形の取り組みを行っています。
中学生になった時には、既に暗記・応用の土台を築ける状態にしておくべく、ぐんぐんノートの指導要領を改善させています。
今後、子供たちの変化の状況をお知らせして行けたらいいなと思います。
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「ぐんぐんノートを頑張っても…」
「ぐんぐんノートって、本当に力がついているのかしら?」…
過去に、このような声を頂いたことがあります。いくら自主性・主体性を伸ばすためといっても、子供たちの自由に任せていては、お遊びになってしまうこともあります。ノート・時間の無駄使いにならぬよう、私共も気を遣うところですが、あくまで、子供たちの「もっと、やってみようかな!」という思いを引き出すべく、いろんな関わりをしながら試行錯誤の毎日です。
この度やろうとしている方向性は、勉強の面白さを体感させることで、中学校に入るまでに、学業の土台となる、学習に対する自主性・主体性をひき出すことを主眼としています。
まだまだ実践しながらのことになりますので、いろんな場面・ケースが起こることが予想されます。その都度、スタッフ間で打合せ・相互啓発しながら取り組んで参ります。ご家庭の力をお借りする場面も出てくるかと思いますが、その節にはよろしくお願い致します。
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「あなたは、友達の電話番号を覚えていますか?」
「あまり電話しない知人の電話番号を覚えていますか?」
おそらく覚えていないのではないでしょうか?
しかし、
「あなたは、自宅の電話番号を覚えていますか?」と問われたら、
「覚えてますよ!」と答えるでしょう。
これは、なぜなのか?
それは、単純なことです。
脳は、繰り返したものを覚えるのです。繰り返し見たり聞いたりしたものは、脳内の『海馬』と呼ばれる部分が重要だと判断して覚えるのです。脳は、余分なものを入れたくないので、いったん脳内に入ろうとしている情報を重要かどうか判別します。その重要とみなされるポイントとなるのが、『繰り返し』なんです。
他にも、海馬が重要と優先して認める内容に、生きていく(生命を維持する)ために必要な情報がありますが、今はそれは置いといて…
それ以外で、繰り返して見聞きした自宅の電話番号などは、重要と判断して覚えるのです。しかし、あまり電話をかけない知人の電話番号は、それほど繰り返して見聞きしていないので覚えてないんです。
昔から、漢字ドリルなど覚えるために繰り返し練習する学習法が有効とされてきましたが、このような脳内のメカニズムに叶った方法ではあるのです。
ただ、その方法では、一時的に覚えても、時間と共に忘れていくというデメリットがあります。
その対策として、短期間で一気に何度も繰り返すよりも、時間をおいて反復した方が、海馬が「あ、“また”これか」と、その必要性を強く認識するので、長い記憶となります。電話番号で考えればすぐにわかりますが、自宅の番号を何度も繰り返して覚える人は少ないでしょう。時間をおいて何度も使っているうちに覚え、それは忘れない知識(長期記憶)となっていきます。
当『ぐんぐん(G)ノート』の方向性として、この脳内のメカニズムを上手く利用して、長く記憶に残る学習法を実践しています。ノートは、「書くだけためのものではなく、後から見返すために書いておくもの」という認識に立って、ぐんぐん(G)ノート作成を実践しています。
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「点と点を線に」「線と線を面に」
点の集まりが線になり、その線が集まり面になるように、多く散在していた断片的な科目の新しく習った事項は、関連性を持ってひとつの理解へと変形していきます。
感覚としては、新たに何かを習うたびに、既知の知識に新たな知識をつなげ、新たに習った事柄が増える感覚ではありません。
その繰り返しで、科目の内容がトータルに見えてくる感覚です。単元を総括できるレベルになれば、大したものです。
入試までに、その科目の内容を手のひらに乗せてしまえば勝ちです。
人の脳内の構造が、このようなつながりと同様の仕組み(シナプス構造)になっているからこそ、この構造を上手く利用すれば、脳内は整理され学識はアップして行くのです。
この手法で学べば、小学生~中学生~高校生と、履修量が増えて行っても、脳内の整理状況は進み、学べば学ぶほど、その威力を発揮するようになります。
上記参考ページでも紹介しているように、中学校で始まる『自己診断テスト』のような実力テスト(その“大ボス”が入試)で、威力を発揮する学習法です。
小学生のうちから、『ぐんぐんノート』でその土台を築いて行きます。
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今、中3生が高校受験のラストスパートをかけています。その際、重要視しているのが、「まとめる&つなげる力」。そこで使っているのが、『ぐんぐんノート』の進化形『Gノート』。インプットしたいことを、Gノートにそのまま写し学習するようなものではなく、いかにまとめ、また既知の事項につなげるか。これが、入試のような実力テストタイプで得点する上で大変重要です。
なぜ、このような事を皆さんにお話しするか?それは、小学生のうちに、その土台を築いておく必要があるからです。主体性・自主性をひき出すために、ぐんぐんノートに取り組ませていますが、習慣付けの次に大切な学習の土台固め。小学校の履修内容で土台を作り、その上へ中学校の内容を乗せていけるように、ぐんぐんノートの指導をレベルアップさせていくべく、日々研鑽を重ねています。
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明けましておめでとうございます。
2018年は、テニスの全米オープン女子シングルスで、大坂なおみ選手が優勝しました。四大大会シングルスの優勝は、男女を通じて日本勢では初めてですね。
米大リーグの年間最優秀新人選手に、アメリカン・リーグでは、エンゼルスの大谷翔平選手が選ばれました。日本人では、イチロー選手以来、17年ぶり4人目の受賞となりました。
また、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン容疑者ら代表取締役2人が、金融商品取引法違反容疑で逮捕されました。
2018年も多くの出来事がありましたが、塾生諸君・保護者の皆様におかれましては、どのような1年だったでしょうか?
当塾では、御南校にて年度途中での教室長交代ということがあり、御南校の皆さんにはご迷惑をおかけしたこと、この場を借りてお詫び申し上げます。新任の若林教室長は、子供たちへの思いやり・情熱にあふれ、日々熱く関わっております。
南輝校は、植田教室長の下、全員一丸となって指導にあたっております。
また、今年より、長年行っておりましたメールでの授業報告を見直し、毎月お電話でのご報告・ご相談という方法へ切り替えます。一方通行になりがちなメールに代え、相互方向でのコミュニケーションになればと思います。皆様方の忌憚のないご意見・ご相談をお聞かせ頂けたら幸いです。
今月より、順次教室長がお電話を差し上げて参りますので、お時間の都合などで、従来通りのメールをご希望の方は、その際その旨をお伝え頂ければと思います。よろしくお願い致します。
両教室とも、指導の充実・レベルアップを図るべく、今年もより一層の研鑽を重ね、精進して参りたいと思います。
今年一年が、皆様にとって素晴らしい年でありますように。
今年も、よろしくお願い申し上げます。
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「平成」の「平」は、元号として過去に12回も使われたそうです。
「成」は1回だけ。次の元号は、どのようになるんでしょうね。
ちまたでは、いろんなウワサが飛び交っていますが、この時代の切り替わるタイミングに、何を思って過ごすか…?
特に、迫りくる年末年始、今回は平成最後のゆく年・くる年です。
これをきっかけに、1年間いえ、お子様の年齢分だけの振り返りをしてみてはいかがでしょう?
お子様が生まれた年のこと、そして今年・来年と、思いを馳せる時間をとるのもいいのではないでしょうか?
楽しいことが目白押しのこの時期、時間を有効に過ごして欲しいと思います。
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2学期の総合成績が出ました。
頑張った子は、たくさんのノートと賞品・景品をもらいました。
中でも、上位3名には大きなメダルを進呈!
また、特別賞をもらった子もいました。
いよいよ、冬休みが近づいてきました。
時間を上手に使って、過ごして欲しいと思います。
今回成績が今ひとつだった子は、時間の使い方に気をつけて、『ぐんぐんノート』に取り組む時間を作ってみよう!
イベントの時にも説明がありましたが、1月から月ごとにテーマを決めていきます。
しっかり取り組んでみよう!
自主的に勉強しようにも、なかなかヤル気の起きない人は、例えば漢字ひとつ覚えるのでも、イヤイヤ何度も同じ字を書くのではなく、意味の似た漢字を探してみるとか、同じ部首の漢字をひとつ書き足すなど、くふう次第で面白さが変わってきます。
「でも、そんな方法を思いつかない」っていう人は、他の人がどんなことをやってるか、見てみませんか?
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平成30年も、残すところあと3週間余り…。
また、「平成」も、いよいよカウントダウンに入って来ました。
ということで、今回は元号について調べてみました。
元号は、誰がどのように決めるのでしょうか?
「平成」の元号が決まる際は、下記の手順で決まったそうです。
1.漢文学や国文学関連の大学教授ら有識者が候補を考案。
2.内閣官房長官が選定。
3.閣議で協議。
4.国民を代表する形で衆参両院議長の意見を聞く。
5.閣議で決定。
「平成」という元号は、安岡正篤という陽明学者が考案したもので、「内外、天地とも平和が達成される」という意味だそうです。
皇位継承が正式に決まった場合、また有識者たちが集められることとなるでしょう。
元号の選ぶ条件は、以下の6つがあるそうです。
1.国民の理想としてふさわしいような、よい意味を持つものであること。
2.漢字2文字であること。
3.書きやすいこと。
4.読みやすいこと。
5.これまでに、元号または送り仮名として用いられたものではないこと。
6.俗用されているものでないこと。
現在の元号を決める際は、「平成」のほかに「修文」と「正化」という候補が出ており、ローマ字表記の頭文字が、「昭和」と同じ「 S 」で、不都合なのではないかという意見が出たため、全員一致で「平成」に決まったそうです。
もうすぐ冬休みが来ますが、元号が変わろうとするこのタイミングで、『ぐんぐんノート』に詳しく調べてみるのもアリですよ!?
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子供が取り組んでいる学習内容に、効率性・即効性・合理性を求めず、遠回りでも調べ学習を続けさせていくことです。
意味も分からず丸暗記などで通過するのは、目の前のテストの点を上げるだけが目的の、ほとんど意味のない行為となってしまいます。
テストが終わると、せっかく苦労して覚えた知識も、忘却の彼方に葬り去られてしまうのですから。
普段の学習で出てくる内容の背景を知ろうとする行為を、手助けしてあげる関わりは、とても有効だと思います。
例えば、算数の『割合』を勉強しているとすれば、何のために割合の勉強をするのか?
野球の打率を出す目的を教えてあげたり、明日雨の降る確率(降水確率)の出し方を調べさせたり…。
また、『俳句』の勉強をしているとき、どうして「五・七・五」音という形式になったのか、あるいは、できた時代背景を一緒に調べたり…。
こうやって、物事の奥深さを知る経験は、学問への意欲を高め、意識を高いところで継続させる効果があり、とても有効で大切なことです。
もうすぐ始まる教育改革は、答えのない問題を解く頭を創ること。一問一答式のような問題を解いて、得点アップを図った時代はもう終わりです。
ご家庭で『ぐんぐんノート』に、このような取り組みをさせて頂ければ、大きく紹介し、他の子たちの手本としたいと思います。
当塾でも、講師一同、このような意識を持って取り組んで参ります。
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今年度から、手作り動画を使って授業を進めています。
小学生は『語彙トレーニング』と称して、語彙を学習していますが、とても人気があります。
中学生は、英語・数学で動画を使っています。
いずれの動画も、繰り返し視聴することで知識・事項を身につけさせていく指導コンセプトで創っています。
中学生の1学期の期末テストでは、自己最高得点を叩き出した子が続出しました!
手作り動画に加えて、動画を見て演習(ここでも人手をかけます)。
そして、また繰り返し動画を何度も見る。
この流れで、授業を続けて参ります。
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ぐんぐんノートの取り組みで、「脂の乗っている子」と「冷めている子」がいます。
ブーム化してしまっている子がいる感が、否めないのが現状です。残念です。
勉強は、ブームでやるものではなく、また気が向いたらやるものでもありません。
生涯勉強ととらえる人も多く、生きていく上で、食べることと同じぐらい必須なことだと思います。
「やらなければ…」と思いながらやっている間は、まだまだ偽物で、軌道には乗り切りません。
「習慣化するには、最低3カ月」といいますが、何をやるにしても「3」の付く期間がターニングポイントになるといわれます。
ダイエットも、お父さんの禁煙も、受験勉強・・・も。
何でも目新しいうちは出来ても、飽く(魔が差す)タイミングが来てやめてしまう。
なので、そのタイミングでの意思の弱さをカバーし、奮い立たせる工夫・行いが重要です。
ことさら子供の場合、自力でというのは難しいように思います。
そこで、周りの大人が協力してあげることは、大切なことだと思います。
ぐんぐんノートで、0ポイントの子。
普段の生活の中に、ノートに取り組む意識・時間を取るきっかけ作りをさがして、軌道に乗せましょう!
毎週の塾での成績発表・作品紹介の際、いくらでもヒントはあるはずです。
おうちの方も、お子様が成績低迷状態なら、何かきっかけになる事・ヒントを探してみて下さい。
どんな相談でもお待ちしています。
まず、初めのスイッチを入れましょう!
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昨日、御南校塾生のお母さんと面談をしました。
その中で、ぜひ紹介したい話があったので記します。
前回の1学期の『ぐんぐんノート』の総合成績で、見事1位に輝いた子ですが、もらった金メダルが嬉しくて、いろんな所へ持ち運んで大事にしているというのです。
とても嬉しい話でした。
ヤル気のモチベーションになれば、私共としても本望です。
更に、「お母さん、今度は何色のメダルをとってもらいたい?」と聞いてきたというのです。
その話を受けて、少し難しい話になりますが、以下のような内容をお伝えしました。
人は、他人に貢献できて、自己肯定感が高まるもの。
わが国は、先進各国の中で、自己肯定感が最も低く、自分を否定する子が多い。
それが、コミュニケーション障害となって表れ、グローバルな時代の大きなハンディになっている。
文科省を始め、この自己肯定感を伸ばす指導が現在注目され、今後の教育改革に向けて始動している。
幼いうちは、「自分のために頑張る」などという感覚はなく、お母さんが喜ぶから、お父さん・兄弟・姉妹・友人のために・・・などという、人のためにという動機が有効である。
それが、大きくなり社会へ出ていくうちに、社会貢献というモチベーションになり、自己肯定につながっていくのである。
少々難しい話になりましたが、いじめ・引きこもり・不登校など、学業上の障害となる大きな原因に、人間関係不振からくるストレスがあります。
これも、コミュニケーション不全から来る場合が多く、その大きな原因となるのが、自己否定からくる自信のなさです。
当塾では、このような観点から、新しい指導法の確立に、現在着手しております。
また進展があれば、随時ご紹介して参ります。
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今年度から、手作り動画を使って授業を進めています。
小学生は『語彙トレーニング』と称して、語彙を学習していますが、とても人気があります。
中学生は、英語・数学で動画を使っています。
いずれの動画も、繰り返し視聴することで知識・事項を身につけさせていく指導コンセプトで創っています。
中学生の1学期の期末テストでは、自己最高得点を叩き出した子が続出しました!
手作り動画に加えて、動画を見て演習(ここでも人手をかけます)。
そして、また繰り返し動画を何度も見る。この流れで、授業を続けて参ります。
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近年、脳科学の分野からも「音読」の効果が研究によって明らかになってきています。
脳機能科学者の川島隆太教授の研究結果によると、いろいろな作業をしているときの脳の状態を測定した結果、記憶や感情・行動をコントロールし、脳の中で最も程度の高い知的な活動をつかさどっている「前頭前野」が、「音読」や「計算」・「漢字の書き取り」をしている際、最も活発に働くことがわかっています。
音読をすることで、脳の多くの場所を活発に働かせ、前頭前野を鍛えることができるということになります。
また、音読は脳を活性化させるだけでなく、知識や記憶を定着させるのにも効果的だといわれています。
小学1~5年生を対象とした実験で、提示した単語を2分間で何語覚えられるかというテストの前に、2分間の音読をさせた場合、テスト前に何もしなかった場合よりも、記憶できる単語の数が、20%近くアップしたという結果が出ているそうです。
運動をする際、いきなり体を動かすのではなく、ストレッチや準備運動をしてからの方が、最大の筋力を発揮できるのと同様に、事前に音読を行うことにより、前頭前野が活発に動き、その結果、脳全体がウォーミングアップされて、普段以上の力が出せるようになったということ。
つまり、学習をする前の準備運動として「音読」をすることで、その後の学習の効果がより高まるということがいえます。
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勉強は、最初の取りかかりを、いかにスムーズにもっていくかが大事で、かつ難しいものです。
「やらなくてはいけない」とわかっていても、どうしてもグズグズして勉強を始められなかったり、机の上にノートやテキストを広げてはみるものの、ダラダラして集中できなかったり…。
「エンジンがかかれば、そこそこ集中できるんだけど、それまでが長い・・・」というケースも多いのではないでしょうか?
そんな場合、勉強を始める明確な「きっかけ」があると、行動に移しやすくなります。
「今から勉強するぞ!」という気分を高める儀式、スポーツ選手が試合前に行うルーティーンのようなものを見つけることで、取りかかりはスムーズになります。
では、例えばどんな儀式、ルーティーンが効果的か、以下、お子様に合う方法があれば幸いです。
1.感覚的にできるもの
勉強のスイッチとしてのきっかけで大事なことは、新しいことを学んだり、長時間じっくり考えて解く必要があるものではなく、お子様が既に知っている内容で、簡単にまた感覚的にパッパッとできるもの。
つまりお子様にとって負担が少なく、すすんで取り組みたいと思えるものであることがポイントです。
当塾では、授業開始時に黙想を行い、その後『計算トレーニング』を行っています。
『百ます計算』など効果的かと思います。
2.短時間(数分)でできるもの
一気に集中力を高めるには、短時間で行うことが重要です。できればタイマーなどで時間を計って、制限時間内に行うことで、緊張感を高めたり、かかった時間を毎回記録して、タイムチャレンジすることで、ゲーム性が高まり集中力を高める効果があります。
当塾では、上述した計算トレーニングで、タイム測定しており、子供たちのやる気は高まります。
3.声に出して行うもの
近年、『音読』の効果が、脳科学の研究からも明らかになっています。
スポーツの前に、ストレッチや準備運動をすることで、最大の筋力を発揮できるのと同じで、勉強の前に音読を行うことにより、前頭前野が活発に動き、その結果、脳全体がウォーミングアップされて、普段以上の力が出せるようになり、その後の学習の効果がより高まるということがわかっています。
以上、長くなりましたが、お子様の家庭学習のルーティーン作りのヒントになれば幸いです。
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以前に、『ぐんぐんノート』の取り組みの傾向について、スタッフ間で話し合ったことがあります。
よくやって来る子は「演習型」、あまりやってこない子は「丸写し型」という話でしたが、この中に取り組みのヒント・課題が見えます。
自分からテーマを発掘できない子は、まだ発想力が未熟で、与えられた課題をこなすレベル、さらに脳自体を使おうとしない子は、作業レベルということです。
思考力・自主性・主体性にも段階があり、うちの子は、今どのレベルにあり、どういう取り組みから着手すべきかという判断が求められます。
ただ、それは大変難しい判断となるので、ご家庭だけでは難しい場合、塾からの関わりを求められた方が賢明かと思います。
先日、御南校の子の件で相談に乗りましたが、個人個人異なる状況・課題が予想されるので、個別に関わっていけたらと思います。
お気軽に、おたずね下さいね!
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先の読めない時代が到来しつつあります。
我々大人は、子供たちに何を教えればいいのでしょう?
我々の受けてきた教育とは異なる、つまり我々が受けていない教育の実践が求められようとしています。
そもそも勉強を好きだという子は少ないはず。
その勉強の中に、幼少期に行った「ごっこ遊び」の中で培った「主体性」を求める…とても難しい指導・関わりです。
『アクティブ・ラーニング』などの取り組みも広まりつつありますが、子供たちが主体的に学業に勤しむきっかけ・関わりとは?
以前、御南校の講師と、小学生のうちに『創作作文』に大いに取り組ませることが有効であると話しました。
自由な発想・意思で、自由に思いを巡らせ、フィクションを書くことで、柔軟な思考を促すということですが、普段の算数・国語・英語指導の中でも、主体性をひき出す関わりを考える毎日です。
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2020年、大きな教育改革が行われます。
親御さんの中には、
「変わるのは聞いているけど、具体的に何がどう変わるの?」
「小学校で英語の必修化、プログラミング…、わからないことがいっぱい…」
「うちの子、大丈夫なのかしら…?」
という方もおられることと思います。
変わりゆく教育情勢を、私共も期待と不安が入り交じる思いで注視しています。
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親子で、ぐんぐんノートに取り組まれているご家庭があります。
大変好ましいことと思います。
「これ、やっときなさいよ」「あれ、済んだの?」「早くやりなさい」
のような指図・命令的な関わりでは、子供が言うことを聞く間はいいですが、思春期に入り素直に従わない時期になってくると、ひどい場合には、親を敵対視し反発的になり、勉強から遠ざかるようになったりします。
「おかんが、うるせぇんじゃもん。やろ思っとったのに、ヤル気、のうなったわ」
などという声が聞こえ始めます。
常々伝えることですが、小2終了時までに、自分から机に向かう習慣を付けることは非常に重要で、その関わりにぐんぐんノートを活用して頂ければ本望です。
なぜ小2かというのは、話せば長くなるので今は話しませんが、小2という一般論にこだわらず、今からでも遅くないと、関わりを見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
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御南校の面談室で、学習カウンセリングを行なった後、部屋から出た際
「こんにちは!」
「え?私に言ったの?」
子供から挨拶が飛んできたのです。
正直、驚きました。
今どき、自分から挨拶のできる子は希少です。
素晴らしい姿勢だなぁと感動しました。
今後、入試でも社会でもコミュニケーションは重要視されていきます。
挨拶は、全ての基本。挨拶なしでは、何も始まりません。
いくら勉強できても、挨拶のできない子は…。
中3の子でしたが、あと数カ月もすれば入試。
面接での態度・所作は、言うまでもなく重要です。
普段はほとんど顔を合わさない関係ですが、こんなことがあると「頑張れよ!」と応援したくなるのが人情です。
ただこれだけのことでしたが、久しぶりに感動した一件だったので記しました。
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毎週行なっている『ぐんぐんノート』の成績発表では、1週間の成績・総合成績を確認するのをメインとしておりましたが、来週より成績発表と共に、作品紹介の時間をとり、子供たちに「発想のタネ」を提供して行きたいと思っています。
いろんなヒントの中で、子供たちが主体的にぐんぐんノートに取り組めるよう関わって行きます。
ご家庭でも、お子様の様子・関心などよくご観察頂き、ヒントとなる選択肢を与えて頂ければ幸いです。
なお、従来通りの取り組みも推奨しますので、今まで順調に推移している子には、継続して関わって行きます。
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「きっかけを与えることで、勉強のネタができ、きっかけになり、継続すればデイリーワークになる。
そうなれば、なかなか着きにくい語い力という全ての土台になる力が身に着きます。
何かにつけて、「習慣付けるには、まず3週間。無意識でするレベルになるには、まず3カ月」といいますが、きっかけを与える初動も大切で、そこは我々大人の役割かと思います。」
子供たちの周りの大人のすべき役割は、子供を叱咤激励ばかりすることではなく、監視・管理・指図・注意ばかりすることでもなく、子供がいかに楽しく主体的に学業に勤しめる環境を整えるかだと思います。
戦後の集団一律一斉指導の関わりは、とうに時代遅れ・・・。
そうではなく、「個」の能力・価値観を大切に、いかに楽しく自ら学ぼうとする姿勢を育むかだと思います。
当塾でも、ぐんぐんノートの指導スタンスを原点回帰し見直します。
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普段、子供たちのぐんぐんノートを見ていて、メリットに感じることがあります。
それは、子供たち一人ひとりの頭の中身が垣間見えることです。
今現在どんなことに興味・関心があるのか、どんなことを気にしているのか、また勉強に対する意欲は・・・といったことをうかがい知ることができます。
「あ~、この子は今勉強に対する意識が低いなぁ」とか、「この子は、『時計』に関心があるんだ」とか、「学校の授業で気になったことがあったんだ」とか、「塾でやったことが楽しかったみたい」・・・など様々ですが、子供たちの意識が見えたりします。
その中で、いかに意識を永続的に勉強に向かわせるか、我々の頑張りどころです。頑張ります。
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1学期の総合の成績結果が出ました。
昨日の『お楽しみイベント』で発表しましたが、1位・2位の最終バトルは見ものでしたね。
2人とも、本当に良くがんばったと思います。栄誉を讃えます。
ただ、全体を通して少し気になることがありました。
イベント時には話さなかったのですが、上位の子たちは前回よりも伸びているのですが、一方、下位の子たちは下がっているのです。
いつもお伝えすることですが、ヤル気の源になることの1つに、“ 優位に立つ ” ことがあります。
ぐんぐんノートが、下位の子たちのヤル気を引き出す教具になっていない点が気になっています。
これからの課題として、取り組んでいこうと思っております。
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夏休みが始まり、あっという間に8月突入です。
そろそろ子供たちの間から、田舎へ帰省・家族旅行など、移動する話を耳にするようになってきました。
事故・怪我などないよう、楽しいひとときを過ごせるよう、充実した時間をお過ごし下さいね。
当ぐんぐんノートは、来週は通常通り、再来週はお休み、その次の週は8月26日(日)のお楽しみイベントに向けてラストスパートという流れで進んで参ります。
お楽しみイベントでは、恒例となっているぐんぐんノートの提出量に応じて、新しいノートがもらえるご褒美が!
まだまだ、1カ月近くあるので、夏休みの時間を有効に使って追い込み・巻き返しを期待していますね。
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夏休みが、早半分ぐらい終わりましたが、ここまで順調(予定通り)でしょうか?
ぐんぐんノート成績上位の子は、意識の中にノートのことが大きくあり、取り組みが習慣化しており、大変好ましい状況にあるようです。
いつも申しますが、義務教育期間中は、能力よりも習慣が大事。
高校進学後もそれでクリアしていけることも多く、とても大切な“スキル”だと思います。
別にぐんぐんノートでなくても構わないのですが、何かのきっかけを大切にして、学業面で意識の中に高く置いておける取り組みを、この夏見つけられたらいいですね。
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夏休みが始まり、早1週間。楽しいこと・そうでないこと・・・、いろんなことがあるかと思いますが、大人も子供も同じで、やる順番を決めることってすごく大切。
できれば、やりたくない(気が向かない)ことから着手すべきですね。
嫌なことを後回しにすると、そのままやらず終いになることも・・・。
夏休みの過ごし方も、このように順番を決めて行動してみてはいかがでしょうか?
親子で順番決めてって、頑張れそうかも!?
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ただ今、ぐんぐんノートの希望テーマの再調査をさせて頂いていることと思います。
従来通り、自由テーマも結構ですが、こと『読解力』という点において、力不足の子が多いのが最近の傾向です。
テレビゲームに代表される視覚に働きかける情報吸収の仕方が主流になり、活字を通して解釈・吸収する力は、年々弱まってきているように感じます。
これは、当面の入学試験では不適な状況であり、大いに危惧するところであります。
そこで、この度のぐんぐんノートの希望テーマ調査・変更の背景にあるものは、これら昨今の傾向を受け、『国語の読解力』『算数文章題の解答力』を高めるためのノート作りに軸足を移そうというものです。
具体的な方法としては、家庭学習での国語教科書本文・算数教科書文章題のノートへの書写の上、塾にて国語的語い・算数的語いの解釈・習得という流れで進めていきます。
現在、各教室長がアンケートを提出頂いたご家庭へ、連絡をとっていることと思いますが、この趣旨を酌んで頂いた上で、夏休み(夏トレ)のテーマを決めて頂けたらと思います。
中学生は『Gノート』と呼んでいるノートや、『Gノートpocket』と呼んでいる反復用カードに、繰り返し復習することを書き込み、何度も反復することで忘れないようにする取り組みを行なっています。
小学生のうちに、ノート作りに慣れておくのは、中学に入ってから、とても有効な武器となります。
今のうちにしっかりノートを作り、勉強の土台となる知識をつける習慣をつけていきましょう。
なかなか、ヤル気の起きない人は、例えば漢字ひとつ覚えるのでも、イヤイヤ何度も同じ字を書くのではなく、意味の似た漢字を探してみるとか、同じ部首の漢字をひとつ書き足すなど、くふう次第で変わってきます。
「でも、そんな方法を思いつかない」っていう人は、他の人がどんなことをやってるか、見てみませんか?
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いよいよ、夏休み突入ですね。40日間をどのように過ごすか、今の時期の考え方がとても大切です。
ダラダラ過ごしても上手に過ごしても、時間はみんな同じ1日24時間。
「いろんなことをやったけど、どれもよく頑張れた」と言えるような期間にしようと思えば、それを意識することがとても大切。
意識することとは、毎日の時間・場所・やることを決めること。
例えば、朝9時になったら、11時までは、リビングでテレビを消して、算数の〇〇問題集と国語の漢字ドリルをやる。
その時間は、「音を出す」のは家族中で禁止・・・など。
後悔のない夏休みにして欲しいと願っています。
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ぐんぐんノートへの取り組みが、習慣化している子としていない子の差は、明らかに意識の中にある強さの差です。
言い換えれば、“マイ・ブームの度合い”です。
「どうせ、順位が低い(ポイントが少ない)からいいや」という意識と、「あの子には、負けられない」という意識とでは、大きな差が生じます。
順位が上の方の子には、後者の意識が多いようですが、そうではない場合、前者となってしまいがちです。
全員が、上の順位になるのは不可能なので、全員にあてはめることはできませんが、要は、“旬な時期を逃してしまわない”ようにすることが大事で、勉強のコツ・クセを正しく身につけることさえできれば良いと思います。
勉強のコツ・クセ・・・これは、学業に励んでいく上でとても大切な要素で、できれば幼少期に身につけておくと、大きくなればなるほど有効となってきます。
「たかが自主学習」と言わず、学業の土台を築く行為であることを、改めて伝えておきたいと思います。
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今年度から、当塾では新しい方法で授業を行なっています。
以前に、タブレットを何台かそろえ、自分のペースに合った進度で学習を進める方法をとっていました。
タブレットがもの珍しいうちは、子供たちから人気がありましたが、人間飽く動物。
もの珍しさに飽いた子たちは、タブレットに向かう意欲が萎え徐々に時間潰し、挙句の果てには違う機能を模索する動きも…。
これでは本末転倒と、使用を中止し、書籍タイプの教材に戻した経緯があります。
確かに、ハイグレードな物には誰しも憧れがあり、興味関心を引き寄せられますが、こと学習面においては、大事なのはハードよりもソフト。
ソフトが自分に合っていれば、マイペースで進められるのは、魅力があると思いますが、同時に必要なのは持続力。
マイペースなので、いつでも出来る反面、いつでもやめられる。
この「いつでもやめられる便利さ」が、結果としてマズイ方向に向かうことが多く、結局は続かない主原因となるようです。
一見良さそうな一人1台のマイ・タブレット。
しかし長い目で見ると、必ずしもそうではないことがわかってきました(もちろん、全ての子にあてはまるとは言いませんが)。
それが、今年度から取り組んでいる教材のヒント・イメージの素となりました。
しかし、私たちがイメージする教材は、どこを探してもありません。
かなり探しましたが、やはりありませんでした。
どうしたものか、散々思案した結果、じゃあ自分たちで創ろう!ということに。
私たちは塾講師なので、教えることが仕事。
教材を作るのは教材屋さんの仕事です。
しかし、無い物は仕方ないので、意を決して創ることになりました。
現在、創りながらそして教えながら授業を進めていくというスタイルで取り組んでいます。
マイペースで進めないので、速い子には先へ、遅い子には何度もという方法で、多少奥行きを持たせた教材にしています。
要は、いつでもやめられる方法ではなく、周りがみんなやっているから頑張るしかない状況を作ることに重点を置いています。
ハード面が機能すれば、いろんなソフトを創り(もちろん手づくりです)、それにより子供たちを導いていくのは、比較的たやすいように思います。
子供たちも、自分から動く手応えを感じながら、学習のコツをつかみつつあるようです。
今年の『夏トレ』は、この教材を駆使していこうとも思っています。
あと半月もすれば、期末テストがあります。
この学習法で、どんな点を取ってくるか、今から楽しみです。
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『ぐんぐんノート』教室対抗バトルでは、一進一退の攻防が繰り広げられています。
面白く頼もしい戦いになっています。
子供たちは、競わせることで持ち前の力を発揮できると思っています(全員が全員とは言いませんが…)。
要は、このような機会・環境を活かせるかどうかだと思います。
社会に出てからも同様で、チャンスを活かす、ひいてはピンチをチャンスに変える力は、とても有用なことで、世渡りしていく上で、重要なことだと思います。
とはいえ、そのようなことを子供たちに言ったところでポカァ~ンとなるだけなので、ご家庭で保護者の方々から、都度そのようなお声かけを頂けたら、当塾の指導方針の徹底も充実度を増すものと思っております。
よろしくお願いします。
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今週も、『ぐんぐんノート』教室対抗バトルでは、一進一退の攻防が繰り広げられています。
面白く頼もしい戦いになっています。
子供たちの興味・関心は、我々大人とはかなり異なるところにあり、それを察知するのは難しいものですが、やる気になる環境整備をすることは、我々の至上命題だと思っています。
先週も綴りましたが、きっかけを活かすことは、大変重要なことで、子供のうちから、そのような経験を積むことは、やがて大人になってから有効な経験値となります。
ご家庭でも、このような意識のもと、お子様の自主性・主体性を伸ばす関りをお願いできたらと思います。
よろしくお願いします。
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教える現場からの悲鳴。
子供たちが情報収集するのに、あまりにも視覚に頼り過ぎる。
活字に弱く、読解力が乏しい。音声にも弱い。頭を使わない。
インプットとアウトプットのバランスがとれない。
どうしたものか・・・。
そんな思いの中、当塾も、新年度に突入し、早半月以上が過ぎました。
「どうにかしなければ」という思いが年々強まり、ついに昨年末から温めてきていた手作り教材が、花開こうとしています。
開塾17年少々、何度も教材開発に着手し、くじけてきました(^^;)
その都度、南輝校の植田教室長に、
「こんな教材作ってみたんだけど、どう思う?」
返事は・・・
「う~ん、どうなんでしょう…」
そういう時は、きまって中途で挫折しています。
ホント、いろんな事やってきました。というか、創ってきました。
ネットはもちろん、書店の店頭にも何度も足を運び模索してきました。
しかしながら、私の意に沿うものはなく、これは創るしかないという結論に達し、昨年末作成に踏み切りました。
それを、年明けに植田教室長に披露したところ、
「これなら、授業で使うイメージがわきます!」という返事。
これはいいですねのような反応ではなく、使うイメージがわくという評価は、大変勇気づけられ、
「よし、これは創ろう!」ということに。
そして、今春いよいよ授業での使用に至りました。
開始してまだ、日が浅いですが、今のところまずまず好調の様子。
改訂を繰り返し、更なるバージョンアップも図りながらの取り組みになろうかと思いますが、今年度1年間、頑張って創り続けていきます。
我々は塾講師なので、教えるのが仕事ですが、欲しい教材がないので、創りながら教えていきます。
よく考えてみると、
「指導現場から生まれた教材なので、もしかしたら、他にはない当塾独自の“秘密兵器”になるかも知れない!」
と、一人ほくそ笑む毎日であります(^^;)
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明けましておめでとうございます。
2017年は、14歳棋士の藤井四段の29連勝という「藤井フィーバー」で、若い力が希望を届けてくれた話題もあった一方、「北」という言葉がキーワードになるほど、脅威を感じさせられた1年でもありました。
塾生諸君・保護者の皆様におかれましては、どのような1年だったでしょうか?
南輝校では、杉原教室長補佐を迎え、植田教室長の下、指導の充実・レベルアップを図るべく、今年もより一層の研鑽を重ね、精進していきたいと思っております。
2018年は、“向上”をキーワードに、授業形態・指導方法をレベルアップしていくべく、研修・打ち合わせを重ねております。
ご期待下さい。
今年1年が、皆様にとって素晴らしい年でありますように。
今年も、よろしくお願いします。
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2017年も残すところ、あと1ヶ月。
子供たちの2学期も、終盤戦に入ってきました。『ぐんぐんノート』も、2学期の成績が、最後の追い込みの時期に入ってきています。
今回も、歴代記録ランキングに入ってくる子が大勢おり、レベルアップしてきているのを感じます。
一方、低迷している子もおり、その子たちのヤル気喚起に課題を残しています。
12月17日(日)のお楽しみイベントに向けて、最後のガンバリを期待します。
なかなか、ヤル気の起きない人は、例えば漢字ひとつ覚えるのでも、イヤイヤ何度も同じ字を書くのではなく、意味の似た漢字を探してみるとか、同じ部首の漢字をひとつ書き足すなど、くふう次第で変わってきます。
「でも、そんな方法を思いつかない」っていう人は、他の人がどんなことをやってるか、見てみませんか?
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今日、南輝の植田教室長と話していたことを綴ります。
小学生の『ぐんぐんノート』のことなんですが、「なかなか子供たちがやって来ないのを、強制してさせるのは本末転倒である。
ぐんぐんノートは、そもそも“きっかけ”づくりのためのツールであって、即効性を求めて成績を上げようとするものではない」と。
「成績は、自分から学ぼうとする意識が育ってからで十分で、いやその方が、伸び出してからの勢いが違う」という話をしました。
よくある、知識詰め込みをし、即効性を持って一時的に成績を上げるのは簡単ですが、それでは持続性がないので、その関わりを継続しなければなりません。
結局、中学を終えるまでその関わりをし、無事高校は受かったものの、高校進学後、伸び切ったゴムのようになってしまい、成績低迷どころか、退学しようかというケースもあったりします。
実際、近隣のスパルタ塾から転塾してきた子で、そのような状況に陥ってしまっている状況を、何人も見てきました…。
そんなことになれば、何のための志望校合格なのか。
本当に大切なのは、社会に出てから活かせる力を養うこと。
それは、何なのか?学歴ではなく、いかに学んだかだと思います。
では、どうすれば子供は自分から学ぼうとするのか・・・?
まさしく、十人十色に近い“きっかけ”があります。
子供一人ひとり異なります。
塾で、意味不明な言動をとる子もいます。
実際、植田教室長からも、よく相談を受けます。
「どうして、あの子はあぁなんだろう・・・。どうしてだと思います?」と。
そこで、私が先日助言したのが、「わからなければ、その子のことを、あなた(植田教室長)より、もっと良く知っているお母さんにたずねてごらん。
その上で、どうやったらその子が自分から動くか、お母さんと“作戦会議”をしてごらん」と伝えました。
お母さんの方が、絶対に詳しいはずです。
お母さんと一緒になって、その子の自主性(主体性)を引き出してごらん」と言いました。
植田教室長も、納得の顔をしていたので、動き始めると思います。
南輝校が、ぐんぐんノートの成績で、ずっと御南校に負けているのを、かなり気にしており、どうにかならないものか、毎日思案しているようです。
言わなくても自分から動く子に、いかに育てていくか、とても難しく、かつとてもやり甲斐のある関わりだと思います。
植田教室長から、連絡が入った際は、以上の背景をご承知の上、ご協力・お力添えを賜れますよう、よろしくお願い致します。
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現在、毎コマの初めに、黙想の時間をとっています。
休憩時間との切り替えをするために行なっていますが、注意連絡事項・アドバイスが中心となり、話し言葉が、その中身の大半を占めます。
毎コマ、少なからず子供が入れ替わるので、同じ文言で話すこともしばしば。
そのせいか、話を聞いていない子も・・・。
これでは、何のための時間かということで、このたび、黙想時の内容を見直すこととなりました。
「ソルフェジオ周波数」という、メンタル面を切り替え高める(休める)ための音源があります。
それに、演奏アレンジを加え、リスニングしやすく仕上げた曲があります。
それを効果的に流し、学習へ入っていくスイッチに使っていこうと考えています。
スポーツにも、“ルーティーン”という行為があります(ラグビーで、五郎丸選手がキックする際に行なう独特の所作など)。
勉強にも、開始のルーティーンがあります。
それを、黙想時に行なおうという考えです。
今日から、南輝校にて実施していきます。
上手く機能するようなら、御南校へも導入します。
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このテーマは、普段塾講師をしていて、最難関といえる話かも知れません。
中3という思春期にある子供に課せられた入試という試練。
目的・目標意識を持って頑張っている姿は、見ていて頼もしい限りですが、そうではないケース、それも、全くやる気のない子は、ハッキリ言って手のつけようがないのが事実です。
このたび、ブログに記そうと思ったのは、このようなケースがゼロではなく、スタッフも頭を抱えることがあるからで、先日もこのような悩み相談を受けました。
まず、結論から申しますと、即効性のある便利な方法・ツールなど存在しません。
しかし、それではブログを綴る必要・価値もないので、そこをどのように考え対処すれば良いか、記していきます。
中3受験期に至るまで、目的・目標意識を有するに至らなかった原因は何か?
その子の育った環境が、大きく影響します。
環境には、周りの人間の関わり方が大きく影響します。
ですので、その人間たちがどんな助言・関わりをしても、なかなか上手くいかないのが実際です。
言うまでもなく、書籍などのツールに頼るのも厳しいかと察することができます。
(書籍を読もうとするモチベーションがある子なら、既に目的・目標意識を少なからず持っているはずです。)
では、どいうすれば良いか・・・?
私の経験から申しますと、それまで目的・目標を持たせられなかった人以外の人の力を借りることです。
例えば、親戚のおじさんが、それまで受験に全く関与しておらず、かつその子が、その人をとても慕っている状態。
「〇〇ちゃん、高校はどうするの?何がしたいの?」といったような問いかけから入り、導いていってくれること。
これが、有効な方法だと思います。
その方には、事前に事情を伝え、力添えを頂く旨、お願いする必要はありますが、
「これこそが、その子をそれまでやる気にしてあげられなかった代償ではないのか?」と考えて動くのです。
思春期の子が、反応する対象はいろいろと異なります。
何が、その子のハートを捕らえるかは、断定できません。
でも、マンパワーが影響する可能性は、少なからずあります。
そのような人が、周りにいないか探してみるのは、有効かと思います。
日頃、我々塾講師が、そのような状況にならないよう、しっかりカリスマ性を持って導いてあげられれば、このようないい訳がましいブログを記すこともないのですが、なかなか人と人との関わりの中で、上手くいかないケースがあるのも事実で、このようなブログを記すに至りました。
今後、勉強オンリーでの関わりで終始せず、人生観を養える話題も提供できるよう、カリスマ性を持ってコミュニケーションを実践していきたいと思います。
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この業界に長く身を置くうちに見聞きしてきた事の1つとして、どんな教材を使用しているかで、その塾の方針・実態がわかるという事があります。
実際、新規に見学・相談に来られた親御さんから、どんな教材をどのように使用しているかたずねられることがあります。
そこでよくあるのが、塾教材(書店の店頭には並ばない塾専用の教材)に沿って進めていくというのが、よくあるケースかと思います。
当塾でも使用している学年・教科があります。
確かに、学校と異なり時間の限られた中で、私塾のできるベターな方法でしょうが、ただ塾教材に沿って漫然と学習を進めて行く塾だと、習いに行くメリットが、どこまであるのかと思ってしまいます。
この方法で復習(予習)ができ、学校の成績で良好な状態を維持できる子はいいですが、なかなか思うようにはいかない子が多いのも事実です(実際、過去多くの経験をしてきました・・・)。
ハッキリ言って、自分一人でもできる方法であり、それができない子が塾へ来る訳で、一人でできない部分を補助しているだけの“世話”をしているに過ぎないような気がします。
世話をするのが、我々塾講師の仕事ではなく、我々の本来の役目は、あくまで“指導”です。
指導とは、1問1問のやり方を説明し覚えさせる(知識を伝達する)ことだけではなく、それ以上に、勉強の始め方・進め方・戻り方・テストへの備え方・・・などを、その都度その場面場面で具体的に教えることだと思っています。
勉強を進めていく途中の箇所箇所で出てくる大事なポイントの手立てを、その都度示してあげること、これが我々塾講師のすべき役目だと思っています。
それを、塾教材に沿って問題の解き方を教え、教材の通りに知識だけを伝えていくような行為で、それを指導とし月謝を頂くというのには、大きな疑問を感じます。
勉強の効果的な成果が出る進め方を、場面毎に教えていき、本人自身の努力で成果が出た時、それは自信となり、次にまたやってみようという自発的な姿勢が育つ第一歩となります。
21世紀、あと3年少々で、大学入試も大きく様変わりします。知識の多い少ないで競争する入試制度は終焉を迎え、発信(表現)・発想・分析・思考・論理展開する力が求められるように移行します。
ロボットが飛躍的に進歩し、人間にとって代わるようになり、多くの職種がなくなると云われています。
そのような時代に、今我々は、子供たちに何をしてあげるべきか、何ができるのか、日々思案しながらの毎日ですが、1歩ずつ確かな歩みを進めて行くべく取り組んでいます。
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今朝の山陽新聞朝刊に、強く共感した記事があったので、私の思うところ、普段学習工房に実際に採り入れていることに触れてみたい。
勉強とは「ただ長時間やればいいわけではなく、目的意識を持った計画的な家庭学習が学力の定着につながる」ものである。
当塾でも、授業開始の黙想時に、「今日は、何の勉強をしに来たのか、これからやる学習は何か、前回どこでやったものか、どんな内容だったか」など、漠然と学習に向かわせるのではなく、学習プランを考えさせる時間を取っている。
また同記事では、「主体性」の重要性にも触れているが、まさにこれこそ当塾が開塾時より唱え続けているもので、最重要事項に位置付けていることである。
具体的には、塾へ通う曜日時間のパターンを、塾サイドの都合で決めるのではなく、子供たちの主体的な意思・行動を反映させること、受講科目も主体性を重んじた取り決めをしていること。
今春からスタートしたばかりのものではあるが、よくある「自習室」とは異なり、通常授業を行なう部屋での自習席を、子供の意思を重んじた扱いにしていることなどもある。
また言うまでもなく、『ぐんぐん(G)ノート』に代表される自分からの行動を重く評価する理念。
人から指図を受けて行なうwork(勉強・仕事)は、子供も大人も同じで楽しくない。
自分の意思で発想で工夫をしながら取り組んでいく中で生まれてくる楽しさは、与えられた楽しさのような薄っぺらいものではなく、もしかすると、自分の人生を揺るがしかねない大きなうねりになるや知れない。
それを、幼少期から学習活動・経験を通して体感させてあげられたら、どれだけ大きな財産になるか。
知識を伝達するだけの学習塾は多く存在するが、知識の伝達よりも、もっともっと大きな財産を授けられたらという想いは強い。
開塾時より、18年間一貫して貫いてきた主体性・自主性重視の指導方針。
今後も揺らぐことなく推し進めていきたい。
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2021年より導入される、「大学入学希望者学力評価テスト(仮)」の例題が、文科省より発表されました。
今まで、「どんな問題が出るのか?」「こんなイメージになるだろう」「要点としては、こういうことを問いますよ」といった感じで、抽象的な話しか出てきていませんでした。
今回発表されたのは、専門家の想像や予想ではなく、正式に大学入試センターから出てきた具体的な例題です。
従来のセンター試験では、マーク式が採用されていましたが、新しい制度下では、記述式の問題も課されます。
それらの例題が発表されたのです。
これまで、思考力や応用力を問うとか、教科の垣根を越えた問題が出ると言われてきましたが、まさにその通りになっています。
大学入試がそのように変われば、当然高校の授業内容も、それに即したものに変わらざるを得ません。
それに伴い、高校入試も、こうした力を問うものに変えていくことになります。
実際に、こうした問題を、既に課し始めている高校もありますし、私立や国立の中学校でも、いわゆる“適性型入試”として実施しているところも多くあります。
さて、この大学入試事情の変遷に伴い、小中高生の子たちに、何をどのタイミングで授けていけばいいのか、今後のスタッフ研修での内容に余念がありません。
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今日の昼間、高3生の子の岡大入試2次試験対策のプレゼンテーションに付き合いました。
「小学校の英語教育」についての内容でしたが、まさに私が今『キッズ・ランゲッジ』で実践していることに重なる部分があり、アドバイスをしました。
英語に慣れ親しませる指導、また競わせることで、子供たちのモティベーションを高めることなど、具体的なアドバイスをしました。
その後者に関連する場面が、今日の『キッズ・ランゲッジ』授業内にも。
「〇〇ちゃん(小5)は、今中1の子がやっている内容と同じ所をやってて、中1の子で、つまずく子がすごく多い内容だ」
「え!?すげぇ。先生、僕のとこは?」
「私のとこは?」・・・
友だちの良い所を見て聞いて刺激を受ける。
そして、少しでも追いつこうと家でやってくる。
こんなやりとりが、結果として子供たちが、相互啓発しながら高め合うエネルギー源になる。
とても良いことだと思います。
現在、小学校の英語教育が、子供たちを飽きさせないために採り入れているゲーム・歌など、“お遊び”になっているケースも多く、機能していないという話をよく聞きます。
小学英語と中学英語が上手くリンクしておらず、課題が山積する中でのプレゼンでしょうが、私も、つい自分の取り組んでいることに重なり、力が入った昼間のひとときだったので紹介しました。
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ポケモンGOがヒットし、トランプ氏が大統領に選出など、今年も話題の多い1年となりましたが、塾生諸君・保護者の皆様におかれましては、どのような年だったでしょうか?
当塾では、年度中途における御南の教室長交代という不測の事態を招き、関係各位には、ご迷惑とご心配をおかけしましたこと、誠に申し訳ありませんでした。
この場を借りて、改めてお詫び申し上げます。
後任の石川は、塾生たちとの信頼関係を築きつつあり、教室運営にも全力で取り組んでおります。
今後、より一層の研鑽を積ませ、導いて参りますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
来たる2017年は、新しい講師も迎え、新年度に向けて、“改革”をキーワードに、授業形態・指導方法をレベルアップしていくべく、打合せを重ねております。ご期待下さい。
新年も、よろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎え下さい。
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先日、社内ミーティングにて、御南校に入塾を検討されている方のご兄弟に、年長さんがいらっしゃるという話を数件伺いました。
年長さんに、何を教えるの?っていう話になりましたが、そこで、私が提唱したことを。
小学校に上がる上で大事な事は、知識の先取りではない。
少々先取っても、長いスパンで考えれば、大した意味がない。
では、大事な事とは・・・?
学習の習慣付けである。
学校から帰ったら、遊びに行く前に宿題を済ませる習慣を。
放っておいても、自分からする子をつくる。
これを、小学校3年生になるまでに、習慣付けておいたら、学年が上がり思春期に入っても、親子関係がこじれない。
よく、「高学年になってから塾通いを」と考えられている親御さんがおられますが、学習習慣がしっかり付いていればという話だと思います。
いえ、学習習慣が付いていれば、いつまでも塾通いなど要らないでしょう。
よく、“必要悪”などといわれますから…(^^;)
しかし、現実そのあたりを、お考えになっていない親御さんが多いのが事実です。
そこで、御南校でのニーズ次第ですが、『学習習慣付け親子講座』とでも題しまして、週1回のペースで、新しい講座を開設しようかと思った次第です。
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『ぐんぐんノート』の2学期最終結果が出ていますが、公開は、23日(祝)イベント時になります。
最後の追い上げを見せた子が数人おり、子供たちもよく考えて行動しているのがわかります。
今日は、そういうことで、作品紹介のみとなりました。
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何回言ってもやってこなかった『ぐんぐんノート』。
そもそも何回も言っちゃいけないのが自主学習なんですが…。
自主的が強制的になってしまいます。
でも、そんなこといってると、いつまでたってもやってこない。
子供の気に仕方が、段々と強くなってくるのでしょう。
「やって行かないと、また言われる・・・」
こんな出発点でも、習慣付けばしめたもの。
やらされていたけど、今では自分から進んでやっている。
こういうケースは、多々あります。
すみません、唐突で。
今日、久しぶりに、全員ぐんぐんノートをやってきており、初めからグループ指導の部屋へ小学生全員入ることができました。
そんな士気の上がる雰囲気の中、授業は始まりました。
やはり、授業の雰囲気も良好で、ヤル気に満ち満ちています。
流れるように時間が過ぎて行きました。
スポーツの試合でも流れは大切ですが、学習上も全く同じことがいえます。
最近、植田教室長は、毎コマの黙想時、「士気を下げる言動は許さない」というルールを伝え徹底しています。
とても良いことだと思います。
「南輝へ行けばできる」「ヤル気になる」
まず、このような環境を揺るぎないものにするのが我々の仕事だと思います。
授業の中身に触れませんでしたが、大変重要視している部分ですので綴りました。
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勉強とは、問題を解くことと思い込んでいる子がたくさんいます。
INPUTからOUTPUTの流れの中で、全てが上手くできている子は、とても少ないのが現状です。
ほとんどの子ができているのは、OUTPUTする瞬間だけ。
つまり、問題を解いている最中だけです。
それ以外のINPUTと、OUTPUT後のフォローが上手くできていない子が多いようです。
OUTPUT後のフォローは、各先生が日常言い続けているようなので、ここではINPUTのコツについて書きます。
INPUTとは、言うまでもなく頭の中に入れることですが、意味もわからず丸暗記で入れるのでは、効果はほとんどありません。
仮に試験まで記憶がもっても、試験が終わると、時間と共に忘却の彼方に…。
では、どうすれば・・・?
つなげることです。
子供たちのノートを見ると、教科書などの習った所を写しているのを多く見受けます。
さも、復習したかのような体裁ですが、これでは大した意味をなしません。
大事なのは、上手くまとまっていなくても、知らなかったことをとりあえず書いておくことです。
まだまだ浅い理解で構いません。
そして、次の新たな事柄を書くときが来たら、
「前に書いてなかったかな?」と意識することが、とても大切です。
ノートをめくってみて、もしあればそこへ追記するのです。
これで、浅い理解だったのが、少し深くなるのと、記憶が蘇る一石二鳥の効果があります。
もし、以前に書いた中に関連性のある事項がなければ、新たに書き残しておきます。
この追記する頻度が高まれば高まるほど、浅かった理解は深まっていきます。
この過程が、応用力を養成するのです。
このようなINPUTを続けていけば、必ず頭に残りやすくなります。
わかってくるので、楽しくもなってきます。
そこが、私たちの狙い目、主体性をひき出すきっかけなんです。
「もうちょっと、やってみようかなぁ?」と思わせる。
ぜひ、今日からやってみて下さい。
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昨日、休憩時間からかかってきていた電話に、植田教室長が応対していたまま、チャイムが鳴ったので、きゅうきょ私が黙想を行いました。
その際、話したことを紹介しておきますね。
夕方5時の時間帯だったのですが、1学期の期末テストが近づき(試験中の子も)、普段よりも中高生がたくさん来ていました。
そこで、“良い点をとる子ととれない子との違い”を話しました。
良い点をとれる子の共通点として、試験3日前からは、解答・解説に頼らず、自力で問題を解く勉強に入るということがあります。
そうするには、試験範囲が発表になる1週間前あたりから、試験勉強を始め、3日前までに解答解説に頼る勉強を終わらせておく必要があります。
もし、3日前までが無理なら、前日まででもいいので、絶対避けて欲しいのは、直前まで解答解説に頼る勉強を続けるということです。
いわゆる「覚えた気になった」・「わかるような気になった」だけでは、いざ試験本番の時には、当然答えも解説もないので、「あれ?どうだったっけ?」となるのです。
よくある「やったのに、できなかった」ということになり兼ねません。
ましてや、提出物に追われる状況で試験を迎えるのは「論外」です。
この論外をやっている子が多いので、植田教室長も、口をすっぱくして提出物に目を光らせているようです(笑)。
当塾は、普段学校の課題・教材を使って、学習を進めるのが可能です。
普段、しっかり提出物はこなした上で、以下の3段階の勉強を実践すれば、必ず点数は上がります。
第1段階・・・1週間前~3日前 解答解説に頼りながら、自分の理解・知識を確実にする。
第2段階・・・3日前~ 解答解説を見ずに、自力で問題に取り組み、
自分の理解・知識を試す(抜け落ちている所は、もう一度やり直す)。
第3段階・・・第2段階~試験直前 第2段階中に、「試験10分前に見るプリント」
と題して、絶対出ると思う内容を1枚のプリントにまとめておき、試験直前の休憩時間に目を通す。
以上、みなさんの健闘を祈ります。
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先日、スタッフと打ち合わせていた際、話したことです。
成績が上がらない主原因の1つに、普段の学習レベルが、模試のレベルに届いていないことが挙げられるという話。
どういうことかといいますと、普段の学習が、学校のワーク類を中心とする、いわゆる“準拠”と呼ばれる教材を使った学習のみでは、中間・期末のような定期考査には対応できても、自己診断テストのような実力考査には対応できないということです。
特に、あと半年少々で受験を迎える中3生にとっては、入試レベルに対応する力は、準拠の教材では歯が立たず、今のうちから、レベルを上げていかないと間に合わなくなります。
普段の学習から、模試レベル・入試レベルに対応できる学習を行っておかないと、いざテストの際、「問題文が長く怖気づいてしまい、気力が失われ大きな失点をした、後からゆっくり見れば出来たのに」ということになりかねません…。
実際、よく聞く話です。
その原因は、日頃の学習レベルの低さ。
では、どうすれば学習レベルを上げられるのか?
教材です。教材レベルを上げるのです。
準拠内容から、応用・発展レベルへ。
少々背伸びをしながら、あっぷあっぷしながらの取り組みを普段から行うのです。
今年の中3生対象の『夏トレ』は、教材を見直します。
私共が、普段“電話帳”と呼んでいる教材を使用します。
全国の公立高校の昨年の問題を集めたもので、実物の入試問題集です。
この教材の良い所は、解説が詳しいこと。
かなりのボリュームで、まさに電話帳のような体裁をしています。
苦しい学習を、投げ出させずいかに完遂させるか、発破かけ・木に登らせる声かけ・チームワーク・・・など、我々講師の腕の見せどころです。
夏休みに、子供たちに背伸びをさせながら頑張らせ、2学期に背伸びしなくても届くようになったと言わせてみせます。
乞うご期待!
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先日、スタッフと勉強会を行った際、話したことを綴ります。
勉強とは、具体的に何をすることか?
たいていの子は、問題を解くことだと思っています。
確かに、試験に出そうな問題を何回も解き、覚えてしまうくらい繰り返せば、同じ問題が出たとき、得点アップしヤル気が増し、更に問題を解くことに意義を感じ、その方法を続けるかも知れません。
また、トップページにも記しましたが、INPUTをろくにせずに、OUTPUTばかりして(当然できませんが)、間違えたら答えを写して終わりでは、一見勉強しているようで、それは中身のない取り組みに終わってしまいます。
これらのどちらも、“その場しのぎ”の学習法で、底力をつける方法とは思えません。
確かに、問題を解くことは、学習の流れの中で、必ず行うべき行為です。
ただ、タイミングが重要で、後からやるべきことです。
INPUTを行った後に行うべきです。
“問題は、自分の力を試す”ために使うべきです。
問題を解きながら力をつける(=INPUTする)方法もありますが、ある程度の学力を要する方法です。
では、本来あるべき勉強の具体的な方法とは?
当塾で実践中の、最も重要視している指導法は、ひと言でいえば、「もどることの徹底」です。
既習事項で、忘れている(忘れかけている)ことは、スラスラと出てくるまでは、徹底的にもどることです。
それも同じ場所・同じ紙面に。
何度も何度も同じ場所へもどっているうちに、子供はどう変わっていくか。
以下、共通の傾向があるので、記しておきます。
1回目
先生「これ、前やったよなぁ?」
子供「えぇ?知らん・・・」
先生「イヤ、確かキミに教えたはず。ちょっと、さがしてみよう」
・・・
先生「ほら、ここでやってるよ」
子供「あれ?そうだった・・・」
2回目
先生「これ、前やったよなぁ?」
子供「えぇ?そうかなぁ?」
先生「やったが。この前ももどったような気がするよ」
子供「そうだったかなぁ・・・」
先生「ほら、あったよ」
子供「あ、そうか」
3回目
先生「これ、前やったよね?」
子供「あぁ、やったような気がする・・・」
先生「さがしてごらん」
子供「えーっと、あぁ、ここにあった」
4回目
先生「これ、やったよね?」
子供「うん、やったと思う」
先生「どこにある?」
子供「うーんと、ここ」
先生「そうだね」
5回目
先生「これ、どこにあった?」
子供「ここ」
先生「そうだね」
6回目
先生「これ、もうもどらなくていい?」
子供「うん、もう大丈夫」
7回目
子供「これ、前にも出てきたよなぁ」
先生「そうだね」
・
・
・
このように、5回目あたりから、子供の頭の中にも習った記憶が定着し始めます。
こうなってくると、もどる重要性を感じるようになり、一人で学習している際も、もどる行為を意識し始めます。
とはいっても、ここまで行くのに、一人ではなかなか難しいケースが多いのが事実です。
そこで、私たちの関わりが功を奏してくるのです。
この地道な繰り返しが、底力を養う比較的簡単な方法で、当塾でも実践している方法です。
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自己診断テスト対策は、一筋縄ではいかない難しいものです。
上述してあるように、範囲が広い上に、範囲表の内容が抽象的なことから、難易度の高いものとなります。
具体的な内容が記してある箇所は、言うまでもなく対策すべきですが、そうでない場合、即効性を求めるのは難しいと思います…。
ただ、「~まで」という範囲は、その「~」は、出題される可能性は大なので、要チェック!
基本的に、短期間で成果を出すのは難しいことなので、日頃からコツコツ勉強するのが王道です。
ただ、そのコツコツにもコツがありまして(シャレか!?)、それについて述べてみます。
そこを心得ているか否かは、成果に大きな差が生じます。
それは、「つなげる」学習を心がけること。
具体的にいうと・・・
初級レベル 「これ、いつやったかなぁ?」「どこでやったかなぁ?」
(ある意味、“認知症”防止の予防法に似ていますが・・・(^^;)
できれば
中級レベル 「どういう内容だったかなぁ?」
上級レベル 「これと、前にやったこれって、関係あるんじゃないのかなぁ?」
という具合に、過去の学習と結びつける(つなげる)意識を強く持ち習慣化することです。
人間の脳はといって、たくさんの伝道回路があり、つながっています。
脳の中の「点と線」~神経回路とシナプスの謎に迫る研究最前線
その回路を強化すればするほど、入試を始めとする実力テストタイプ(自己診断テストなど)の試験に強くなります。
「応用力を養う」とは、この回線を鍛える(=太くする)、つまり流れる量を多く速くすることなんです。
基本問題をやった後、応用問題をやれば応用力がつくというのは確かですが、悲しいかな記憶が長持ちしません。
基本問題、いえ新しい内容へ入ったときから、つなげる頭を作ることです。
もう1つ、大切なことがあります。
言うまでもないことですが、人間誰しも物事を忘れる動物です。
いかにして、覚えたことを維持するか、これが重要なことは言うまでもありません。
脳内の“海馬”と呼ばれる箇所へ、いったん“短期記憶”としてインプットされた知識は、しばらくの間、脳内にとどまりますが、時間と共に忘れ去られていきます。
これは、誰しも同じ経過をたどります。
そこで、この短期記憶を、忘れない長期記憶に変換する習慣(能力ではありません)が必要になってきます。
しかし、なかなかこれが出来そうで出来ないのが現実。
そこで、当塾では、この出来そうで出来ない(続きにくい)習慣付けをいろんな工夫・ルールの下、実施しています。
一人ではなかなかできないことが、みんな一緒に同じ環境下でなら、ほとんどの子が実践できています。
よくスタッフにも話すことですが、「教科内容が莫大な量に感じている間はまだまだで、つなげることで徐々に量が減ってくる感覚が起こる。
そして終いには、教科内容が手のひらにポンと乗ってしまう。
そうなったらしめたものだ」と。
(できれば、教科の垣根を越えてつなげられたら、応用力は絶大なものになり、大人になっても忘れない“短期記憶”でない“長期記憶”になります。)
このように、普段からつなげる意識を持ち、忘れない習慣を付けることが、とてもとても大切です。
自己診断テスト前に、短期間で範囲表を使って対策する際も、つなげることを意識すれば、効果は少しでも出やすくなるので、これを機会に習慣化する努力を始めるのはアリだと思います。
ただ、苦手な内容をつなげるのは、かなり難しい行為になるので、学校や塾の先生などの力を借りた方が賢明かと思いますが…。
日頃から、このような習慣が付いていれば、テスト前にあわてなくても済むことなんです。
範囲の広い実力テストタイプの問題に強い子は、このような脳の使い方が、日頃からできているのが共通点で、テスト前にあわてず受験しているケースが多いようです。
仮に、次回の自己診断テストに間に合わないようなら、今回をきっかけに「つなげる学習+忘れない習慣付け」をスタートし、その次のテストに間に合わせる覚悟で始めてはいかがでしょうか?
当塾では、以上のような学習工程を、プロの手により実践しています。
簡単にいえば、以下のような流れとなります。
①動画教材視聴で浅く理解+人的説明・フォロー・チェック
②記述=浅く理解したことを『Gノート』に書き込む(一問一答式・箇条書きでOK)
③Gノートを作る際の意識付け(前に書いていないか?絶えず探すことを意識する習慣付け=徐々に理解が深まり始める)・もし書いていれば前の箇所へ追記する
④追記が追記を呼び応用力アップ(より理解が深まる)
⑤無意識のうちの連鎖→自然な暗記が起こり始める=長期記憶
※ここまでがインプット!(すぐ問題を解きたがる子は伸びない。勉強は、問題を解くことと思い込んでいる子へ。
数学でいえば、例題をやり直後に類題をやって、パターンを覚えるようなやり方は、長期記憶にならない(時間と共に忘れてしまう)。
インプット(つなげる学習)を徹底した後、いろんな問題(アウトプット)をやれば効果的。
つまり、応用力をつける(自己診断テストで成績アップを狙う)には、問題を解くことではなく、普段つなげる学習を徹底すること。
問題を解くのは、応用力養成ではなく、実戦力養成であることを忘れないように。
英語など、暗記事項をインプットするには、派生させたり関連性のある事項をつなげること。
実力テストタイプに弱い子たち、当塾の『つなげる学習』に挑んでみませんか?
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「せっかく時間をかけて覚えたのに、忘れた・・・」
「やる気が起きない・・・」
長年この仕事をしてきた中で、よく聞いてきた声です。
忘れる防止策として、脳内の“海馬をだます”ために、何度も何度も刷り込み、“生きていく上で重要な事項と勘違いさせる”ことが大事だと信じ、繰り返し繰り返し学習することを強要したこともありました。
確かに、残りやすくなりますが、強要をやめると、もとの黙阿弥・・・。
以前に、私が、個別指導で試した方法があります。
英語が全くわかっていない子の個別指導で、その子が中2の夏休みのことでした。
2学期初めの課題テストで、成績アップしたいというニーズだったので、学校の夏休みの課題を教材に使い個別指導を行いました。
結果は、40点アップ。
その過程で、やる気もアップ。
やる気になった子は、こうも変わるのかという変貌ぶりでした。
やり方を知れば、誰でも教えられる、また誰でも成績アップできる『魔法のような教え方・勉強のし方』があります。
教える側は、深い知識は要りません。
教わる側も、賢い頭脳は要りません。
学習工房で、強力に実践して参ります。
講師研修会で、しっかり指導技能を共有して、子供たちを引き上げて参ります。
ただ、不特定多数に公開するつもりはありませんので、悪しからず…。
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明けましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願いします。
今年の干支(えと)は丙申です。
干支は、年賀状を書く人なら、12月に入る頃になって意識するはずです。
でも、その時って、動物のことが中心ですよね。
そして、動物は「猿」。
なぜ、申年(さるどし)と書くかは、ここでは置いといて。
もっと暦(こよみ)っぽくいうと、丙申(ひのえさる)が干支。
申の前にある「丙」は、「ひのえ」と読みます。
専門家によれば、丙申(ひのえさる)は、「形が明らかになる」・「実が固まる」年なのだそう。
どちらかと言えば、何かを始めるというより、
これまでの頑張りが、形になって評価される とか
これまで気付かなったことに、気が付く とか
あやふやなことに、けじめがつく とか。
いろんな意味で、変革の年とされ、
何かしらの時代が動くとされています。
受験生もそうでない人も、日頃の取り組みが花開くように、自分の取り組んできたことを、省みる機会が持てるように、また、取り組みを改める人は、しっかり切り替えられるように、今年1年を乗り切って行きましょう。
今日から、学習工房も新たな1年がスタートします。
スタッフ一同、頑張って参ります。
今年1年が、皆さんにとって、良い1年となりますように。
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「このマス目の紙に書けば、誰だって字が上手くなるよ!」
「えー!?ほんとぉー???」
小学生の国語の授業で、こういうやりとりをした後、その用紙を配って文章を書かせてみました。
すると・・・
なんと、本当に上手くなっているのです。
種明かしは・・・
“誰でも上手く書ける”というところです。
「自分だけ上手く書けなかったらどうしよう、やだな」と思う心理が働き、ていねいに書こうとするのです。
結果、きれいにというより、ていねいに書けるのです。
「きれい」と「ていねい」、「上手」の境目が難しいですが、ていねいに書かれている字は、読み手側も嫌な気分にはなりません。
逆に、下手なのにていねいに書いてあると、頑張って書いたんだなという高評価につながったりします。
硬筆を習うのも結構ですが、字を上手に書くには、“こだわり”が大事だと思います。
自分だけ上手く書けないと異常かも?やだな、恥ずかしい・・・
この心理を上手く使って、この『魔法の用紙』の浸透・定着を図りたいと考えている今日この頃です。
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私「昼間にする挨拶は?」
子「こんばんは。」
私「???…なんだって…?」
このようなやりとりで、始まった『ロジカル・コミュニケーション』の講座。
場面変わって・・・
私「自己紹介、ちゃんとできるかな?」
子「できるよ。〇〇(名字)、〇〇才、〇〇小学校の〇年。」
私「ねぇ、国語って習って何年になる?」
子「〇年。」
私「そんな話し方で、いいと思う?」
子「・・・。」
私「どうして、そんなに長く習ってるのに、そういう言い方しかできないんだろうね。」
第二外国語をも使いこなす国の多くは、母国語を日本のように“鑑賞する”学問としてではなく、“技術”を磨く学問として国語の指導を行っています。
日本の国語教育を批判する気はありませんが、これから近い将来やってくるコミュニケーション重視の入試制度に対応するには、鑑賞中心の学問だけでは、太刀打ちできないことが予想されます。
そこで、当塾でも国語技術を教える講座の必要性を感じ、同講座を開設するに至りました。
説明する技術、読み取る技術、伝える・描写・報告・認知する技術など、論理的に表現する話法・書き方を指導して参ります。
学校授業では、今のところ対応している話は聞かないので、将来を危惧される方は、参加を考えられてみてはいかがでしょうか?
現在、同講座の曜日・時間を調整中です。ご不明な点は、何なりとおたずね下さい。
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ちょっと考えてみて下さい。
子供時代に培ったものの中で、大人になって活かせていると感じることとは何でしょう?
私の場合、部活動(野球)で培った“集中力”と、ほんの少しの教科知識といったところでしょうか?
大部分は、普段の生活の中で得た “計画力・行動力・論理力・表現力・分析力”・・・といったところです。
もちろん、学習行為の中で得た部分は大きいです。
しかし、それは教科知識ではなく、その時その時の状況に際し求められた力、つまり思考・分析・計画・判断・行動・忍耐・集中・検証・反省・対策力だったような気がします。
そのような力が、大人になって社会・家庭・地域への関わりの中で活かされているように感じます。
決して否定する訳ではありませんが、教科学習で得た知識は、大人になってそのまま活かされることは少なく、ここが子供たちの学習へのモチベーションを高められずにいる大きな原因のように思います。
テストで良い点をとることだけが目的では、本当の意味での『主体性」は引き出せないと思います。
今現在の毎日の生活の中で、目先の価値があると思えることに、子供の心は動きますので、「将来のためになるから」などといった説教は、自立中途の子供には、ほぼ効果がありません。
今がいいことが、子供の価値観です。
そこを、どのように勉強と向き合わせるか、私たちの使命は、お手本のない大変難しいものだと思っています。
ただ、三十数年指導現場を見てきた中で感じていることとして、自分の手柄で、目の前の課題に成果を上げること、そしてそれが続き、他の子に対して優越感を抱けること(今現在『ぐんぐんノート』で上手く行きだした子が増えてきています) ・・・ これこそが、目指す方向で、今後も日々試行錯誤を続けながら邁進する所存であります。
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最近、スタッフから中学受験のことで相談を受けました。
「地元の公立中学が荒れているから、操山中を受ける・岡大附属中を受ける・後楽館を受ける・・・」
今まで、数多くいろんな方々から伺ってきた話です。
確かに親御さんのお気持ち、子供の考えること、理解できます。
良い環境へ身を置くことで、好ましいスクールライフを満喫できる、その通りですね。
しかし、ここでスタッフに話したのが、「操山中(附中・後楽館)のすぐ近くに住んでいたら、どう考えるだろう?」
“現実逃避型”の環境転換は、何かにつけて上手く行かないと聞きます。
例えば、転職を繰り返す社会人。自分の非を棚に上げて、周りのせいにして次の職場へ期待を持って変わっても、所詮己の中に問題は潜むのだから、またしても不満を感じ始め、次の職場探し・・・。その繰り返し。
荒れた学校の中で、周りに流されず学校生活を営んで行ける子に育ててきたか?ここだと思います。
問題は周りにはない、あるとすれば己の中にある。
このような考え方で、あるべきだと考えます。
しかし、既に周りに流されやすい子に育っているのであれば、中学校生活での友人関係に留意することが肝要です。
部活・習い事などを通して、周りの環境を整えるなど、子供任せにしないことです。
良好な友人関係が築ければ、まずは良しとしましょう。
学業は、その次です。
ただ、情勢は日々変化して行きます。
絶えず見守る意識が必要です。
一見大変そうですが、実は、ここは親としてサボってはいけない部分だと思います。
子供の友達の名前を何人言えますか?
特にお父さん。
普段の食事の際、一緒に食べる機会があれば、
「〇〇ちゃんは、どうしてるの? 今、誰と仲良くしてるの?」
「あの子、最近付き合ってない。今は、△△さんと仲良くしてる」
こういった会話が自然に出てくる家庭は、子供はグレません。
学業も、大きな下降線をたどることもありません。
無難な成績を維持できるでしょう。
この前まで仲の良かった友人たちよりも早く家を出て、長い時間をかけて、わざわざ遠くの学校へ行かなくても、誘い合って楽しく登校する姿の方が健全なように私は思います。
ただ、「自分のやりたいこと、例えば部活などが、地元の中学校にはない」など、ステップアップを望む動機であれば、受験は大いに結構だと思います。
「中高一貫校で、伸び伸び6年間過ごさせたい、大学はもっと先に考える」・・・このようなお考えもアリだと思います。
目的・目標を持っての受験は、いいと思います。現実逃避でなければ。
子供の将来を案じての選択で、悩み迷われることも多かろうと思いますが、先輩たちがどのように考え取り組んで来てどうなったか、塾にはたくさんの経験値・情報があります。
単独で悩み迷われるようなことがないよう、いつでもお気軽に何でもおたずね下さいね。
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調査会社ソフトブレーン・フィールド(東京・港)が4月、30~40代を中心とした母親797人に「子供との会話について、母親はどんなことに悩んでいるのだろうか」を聞いたところ、58.0%が「悩みがある」と回答。内容は「時間が取れない」が40.7%で「返事がそっけない」(31.8%)、「学校、友人のことを話してくれない」(18.0%)が続いた。
子供と話すときに気をつけていることとしては51.3%が「話を最後まで聞く」と答えた。「相づちを打つ」(44.8%)や「一緒に考える」(43.7%)も多い。
以上のような記事を読みました。
私の自論として、子供とのコミュニケーションで、話を共有する」ことを重要視すべきだということがあります。
お子様の友達の名前を何人言えますか?
お子様の興味・関心事をいくつ言えますか?
どのぐらい詳しく言えますか?
上司が、部下から自発的な報告がないことを嘆くのと良く似ていて、共有していないと、コミュニケーションは成り立ちにくいと思います。
話し方の技術・方法などを気にするのではないと思います。
お子様の現在をどのくらい知っていますか?十分知っているのに、会話が成り立たない状況ですか?
ちょっとチェックしてみてはいかがでしょうか?