解き方を教えてもらっちゃダメ!

昨日の中学生の授業時間のことです。

「数学の入試問題、これがわからん…」と質問してきたYくん。
先週保留にしてあった質問ですが、やはり自力解決は難しそう…

ただし、彼の目標は数学8割。安易な質問は受けません。
ここで「どうやって解いたらいいん?」と質問してきたら、またしても保留になるところでした(^^;)
「何をやっとるかは分かったけど、なんでここでこれを使えるん?別の単元のことじゃなかったん?」
と、少しツッコんだ聞き方をしてきたため、「よっしゃそしたら…」と聞くことにしました。

さて。
塾というのは「教えてもらうところ」というイメージが強いですが、自分がどのくらいの力を持っていて、どのレベルを目標にするかによって、
教えてもらうと逆に成績が伸びないことがあります。質問も然り。

体感としては、芳泉・一宮あたりの普通科を志望していたり、玉野光南や南の商業を狙っていて得意教科が数学の場合は、
「数学のこの問題、どうやって解くんですか?」と質問をしている間は頭打ちしていますね…。
解き方は解説を見て「ふーん」で流してしまって、「なんでここでこの公式や決まりを使った?」「どんな場面でこの公式が使える?他に適用できる問題は?」と
縦横に知識を広げようとする質問をし始めたら、ぐっと伸び始める印象です。

数学が大の苦手だったり、40点取れれば万歳!という子は逆です。
最初に一つ教えてもらって、同じパターンの問題を何度も練習(一度にたくさんではなく、細く長~く、ね)すると、急に20点・30点アップしたりします。
で、忘れてしまっていたらもう一度質問。そうしたら、先生からは「この問題と似たのはどこにあった?」って聞かれるはず。
解き方を教えてもらわなくても、「あ、こうやってたわ」と、質問が自分の記憶を取り戻すきっかけになるってことですね。

塾長からも「安易に解き方を教えるな」と教育されてきましたが、確かに子供たちを見ていたら、解き方を教えてもらう子ほど教えてもらったことを忘れている印象です。
「教えてもらうんだい!」という思い込みを捨てて、何が自分のためになるのかを本当にわかって取り組ませたいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です