11月に入って、新しい仲間も何人か増えました。
月曜日がお休みだったので、今日は新しい子も一緒に、ぐんぐんノートの成績発表を行いました。
「〇年生は平均が△ポイントだから、君はみんなをリードしてるね、頑張ったね!」という発表、そして、優秀作品の紹介を。
月曜日に来ていない子にとっては、みんなと一緒に成績の確認ができる貴重なタイミングです。お互い、「もっと頑張れよー」「お前もなー」、
「めっちゃやってきてる、すごい!」と声を掛け合う時間になりました。
さて、切り替えて通常授業の様子です。
受験生も何人かいる中、先輩たちの勉強の様子を横目に見ながら学習している子、マイペースに取り組む子、わからないものがあったら即行動!の子…
各自、自分に向いている取り組み方で勉強をしています。
「工房」の名の通り、集団としての基本的なルールを守っていれば、どんな取り組み方をしてもOK。
自分が達成したい目標に合わせて、どうすればいいか考え、先生とも相談しつつ、一生懸命になっていければ何よりです。
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2019年8月25日(日)、午後5時30分より南輝校にて、
夏休みのしめくくりとなる『夏のお楽しみイベント』を行いました。
たくさんの子供たちの参加と保護者の方々のご協力があり、感謝しています。
ありがとうございました。
毎年夏のお楽しみイベントは、屋外での夜店や花火など、一年で一番面白いイベントです。
元気にあいさつやお礼を言ったり、危険なことのないように、皆でルールを守りつつ楽しみました。
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「英語は、覚えることがたくさんで大変」というイメージを持たれることが多いですが、実際には、単語の語源(イメージ)を知ると、「あれもこれも元は同じ、似た意味とルールでできている」と感じることができます。
さらに、日本語よりも理詰めかつ明快なルールで文章ができているため、文系だから英語が得意、英語が苦手だから理系に…という話でもありません。
今回、Iくんが持ったような視点で、どんどん掘り下げていくと、もっと英語に興味がわくのでは?と感じます。
苦手だから遠ざけるのではなく、苦手なものの中に得意分野を見つけられるようなサポートをしていければと感じた場面でした。
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中高生の英文への触れ方として、必ずスラッシュリーディングをするように声をかけています。
教科書本文のような短い文章から、自己診断テスト・入試問題の長文まで、どんな文章でも「かたまりに分けて、前から訳せー!」というアドバイスをしており、教科書については、その補助となる動画教材を塾独自で作成して使っています。
昨年度から動画を使って力を入れてきましたが、今年度はさらに頑張らせようと、これまでの『最初に動画を視聴してからスラッシュを引く』のではなく、『最初に自分でスラッシュと解釈をしてから動画で確認』に変えました。
「大変だ!」と、生徒からは結構ブーイングも出ましたが…少しでも楽したいですもんね(笑)
この、間違えてもいいから自分でやってみてから確認、という流れが、受け身ではない学習として、とても有効だと感じています。
教えてもらわないとできないようでは、既存の仕事・作業をどんどんAIに取って代わられる時代に対応できる人とは言えません。自ら新しい道を切り開いていく力と気力が必要になります。
また、間違えることを恐れて動けない、他人のミスをあげつらい馬鹿にするのも考えもの。
間違えてもいい、むしろそうすることで自分の力になるんだという意識、そういう空気を強力に作っていければと思います。
今日もまた、中1・中3の生徒が英語に取り組み、うーんうーんと頭をひねっているようだったので「がんばれ!大変だけどすごく大事なことをしてるんだよ」と応援しつつの授業でした。
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昨日、授業中に説教をする場面がありました。
何度注意をしても、私語や立ち歩きが止まらない子。注意されても、悪いことをしたと感じていないように見える子。
このままではらちが明かないと、一度きちんと話をすることに。
「どうして呼ばれたかわかる?」「わからん」「本当に?全然わからん?」「いや…〇〇だと思う」「今日そんなことしたの?」「してない」「だよねえ。今日はそんなことで呼んでないよ」
何がまずいかがわからない様子。
「そんな姿勢で話を聞いていいと思ってる?」「いや…」「じゃあ話を聞く姿勢になりなさいよ」
でも、5秒とその姿勢が保てない。
その都度姿勢を正させて、だれてきたら話を止める、意識できだしたら話の続きをする、という形になりました。
話の内容も、勉強に向かうための姿勢ができていない人間が、いくら塾通いをしても成績なんて上がるはずがない、何のためにここに通っているのか、時間つぶしに来ているなら周りの邪魔になる…という話から、何がその姿勢なのか、どういう行動が悪くてどう変えていけばいいのかというものに。
最後は、『言われたことに対して、面倒くさそうな態度を取らない』『周りが迷惑そうにしていないか、視線を気にする』を夏までに改善することを約束して終わりました。
姿勢・態度・目つきなんてものは、一朝一夕に正せるものではありません。相手に不快感を与えるような態度では、能力の評価に至る前に門前払いを食らっておしまいです。
勉強勉強という前に、教わればどんどん吸収して自分のモノにできる人間になっているかどうか、それが人間性として表れているか、それを内省するのも必要なことと考えます。
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今年度になってから、(クラス替えや先生の異動があって?)あまり勉強に身が入っていなかったKくん。
久しぶりに、今日は楽しそうな様子で机に向かっているのを見ることができました。
授業の中で、できるだけたくさん漢字を書く勝負や、計算を速く正確にする勝負など、彼らのリクエストを聞きながら、みんなでチャレンジする問題を設定することがありますが、最近「ぼくはいいやー、やらないー」と仲間に入っていなかったのも、今日は積極的に「やるやる!」と。
それだけでもかなり嬉しい声でしたが、さらには「ちゃんとルール守らんとー」「難しいのに挑戦した!」と、何度となく頼もしい発言も聞こえてきました。
3月までは、かなり前向きな様子を見ていただけに、ここ最近の変化には少々戸惑うところがありました。
やっと新しい環境に慣れてきたようで、本来の素直な様子を取り戻してこれたようです。
小学校高学年から中学にかけて、いよいよ多感な時期に入ります。
大人からみると「そんなことで!?」と思うことでも、ショックが大きかったり流されてしまうことも。
ただ一時のことで、きちんと戻ってこれると信じて、今後も関わり続けていきますね。
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夕方早い時間帯、小学生だけが集まるタイミングでは
授業中に「〇〇勝負!」という時間を取ることがあります。
意外と忘れている算数の内容(時計や図形など)、漢字の対決など、勉強内容に関係したことではありますが、ずっと下を向いて取り組んでいる子にとってはいい気分転換にもなるようです。
今日は時計と時間の計算を題材に勝負。
「11時55分!」「そこから10分後!」「さらに2時間後!」
「最後はその30分前!」と問題を出し、子供たちも時計とにらめっこをして頑張っていました。
これ、何度かチャレンジしたことがありますが、意外と低学年の子の方が正解するんですよね。
時計を読むことはできても、再現するのって結構難しいらしく…。
今日は比較的人数も少なく、学年の低い子が集まっていたので、その中での勝負シーンでした。
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授業中、ふと見ると『ぐんぐんノート』を前にフリーズしていた小学生のKくん。
「どうしたん?困った?」と聞くと
「漢字しりとりが続かなくて困ってる。でも、自分で考えたいからヒントなしで!」とのこと。
そんなに続かないものかと疑問に思いながら見てみると、結構細かくルール決めしてあって、
「これだけのことを自分で決めたん?」とびっくりしました。
そのルールが以下の通り。
・部首やつくりなど、形でつなげること
・形だけでなく、その漢字の意味と似た字をつなげること
・似た意味を続けていいのは3回(3文字)まで
形でつなげるだけなら低学年でもできることです。
さらに自分にルールを課して、それをしっかり守ろうとするところに「さすが上級生!」と感じました。
また、普段はぐだっとしがちなKくんですが、実はきちんとした姿勢を取ることができます。
やればできる、というやつですね。
このように、姿勢や鉛筆の持ち方ひとつとっても、基本ができている子は、少々ずれても肝心な時にはビシッとすることができます。頭の使い方も然り。
小学生のうちの、基本を身につける段階での関わりが、いかに重要か…ふとそんなことを感じた授業のひとコマでした。
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本日15日は、県立高校入試、合格発表の日でした。
毎年この日が来ると、朝からドキドキ…むしろ昨夜からドキドキして寝られませんでした(笑)
最初に連絡をくれたのは、岡山工業を受けた生徒。「先生、名前あった!」と弾んだ声で電話をくれました。
その後も、「びっくりしたけど、番号…あったぁあ」と、驚きで声が出ていない子(まさかとは思うけど、寝起きで声が出てなかったのか…!?)、
「もしも『受かっとった!』し」と、挨拶より前に教えてくれた子、
色々でした。
これまで、私立高校入試から特別入試、一般入試と長いようであっという間の受験でしたが…
このたび、中3生全員、志望校に合格できました!
ただ、合格はスタートライン。これからもっと大変なことだって待ち受けています。
…が、ひとまずはこの一言につきます。
「よく頑張った!おめでとう!!」
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『キッズ・ランゲッジ』で先日書き上げたばかりの、「嘘をつくこと」についての意見文が出揃いました。
今回は主張したいことを「嘘をつくことはいいこと、悪いこと、場合によりけり」として自分の経験をもとに書き上げていきました。
今回の作品たちは、個人の名前は伏せさせてもらいますね。
では…まずは「嘘をついてはいけない」派の意見から。
そして、「嘘はついてもいい」派の意見も。
さらに、これは大人な意見かな?「時と場合による」派の意見です。
パソコン入力の練習もあわせて取り組んだ子がいますね。
今回も、大きな形はこちらから示して、中身は自分たちの意見やその根拠となる自分の経験談を挙げていきました。
皆さん色んな嘘をついたことがあるようで…(笑)
こちらも、頭ごなしに「それはいけないこと」と止めずに表現させたので、中には「んんっ?」と感じる意見があるかもしれません。思春期でもあるし、それもまた個のうち。実際のコミュニケーションになったら、相手を納得させるためにいかに論理的になるか…それができなかったら大人しく折れること、とは伝えながら書き進める様子を見ていました。
次回、「中学生はスマホを持つべき?」についても、どんな意見になるかこれからが楽しみです。
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中2の数学で「ラスボス」ともいえる『図形の証明』の単元、個別指導でこの単元に関わっている子がいます。
『Gノート』を使った指導で、この単元に対する抵抗感が若干和らいだ様子になった瞬間がありました。
先週指導した内容と類似した(とこっちは思っている)問題を復習用に解いたあと、「このGノートの中に同じことをした問題があるよ、探してみ?」と声かけ。
問題を解いている間も、自力で正解できてもいまひとつ腑に落ちない顔だったのが、「あ、ほんとだ、あった・・・!」と、少し驚いた表情から笑顔に変わりました。
まだまだ回数も少ないですが、こんな経験を重ねていくうちに「なんか、わかってきたような気がする」がもっと強くなってきます。
さらにいくと、どういうときに似たことが起こるかが想像できはじめるので、入試問題を見ても「なんか、これ使うんじゃないの?」とイメージできるようになります。
この子もやっとスタートを切ったばかり。これからも一緒に頑張っていきましょうね!
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オマケの『証明』克服のヒント
証明って、料理のレシピを再現するような感じじゃないかな?
作りたいもの(結論)があって、それを作るために必要な材料(仮定・定理・定義)を揃えて、調理行程(証明の流れ)を追っていくイメージ。
だから、簡単に揃う材料や、手に入れるのにちょっと大変な材料があったり、結論(完成品)が証明途中に使えなかったり、っていうルールがあるんだよねえ。
ただ、カレーを作りたければ大体材料も流れも似通ってるように、仮定やその流れに使ってる決まりごとも大体同じ。
証明を毛嫌いせずに、レパートリーを増やしてやるぞ、アレンジできるようにしてやるぞ、くらいのつもりで見てあげられたらいいですね。
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現在、「海馬をダマせ!」と、ぐんぐんノートへの関わり、中学生の『Gノート』への関わりともに、「その場所にもどってくる」指導を意識しています。
以前、少しだけこのような関わり方をしていたのですが、当時はまだ「勉強って、問題を解くこと」という意識の子供たちの意識の方が強く、中々定着できないまま今に至っていました。
今回、中3受験生の『冬トレ』への関わりから「やっぱりあの指導がないと、応用問題が満載になってきた受験時に大変!!」と、再度「つなげる指導」に力を入れるようにしています。
私が授業内外で子供たち・保護者の方々から伺う悩みの最たるものが、「基本問題はいいんだけど・・・応用になるとサッパリ」というものです。
あとは「一度覚えてもテストが終わったら(下手をするとすぐに)忘れちゃって・・・」なんてのも。
これら、つながらないから応用力に至らない、忘れてしまう・・・というのが原因なんだと感じます。
指導するときに「どうして私たち講師は、この問題がすぐ解けるんだろう」と意識すると、子供たちと私たちの差がハッキリするのですが、私たちは、問題を見た瞬間に「こういう感じのことを言われたら、この知識を使えばいい」と、すぐイメージできるのです。
それも自然に。それで「無意識にわかってしまうから、どうしてわからないのかがわからない」のです。
もちろん、教える人間がそれでは話にならないので、「どこが、引っかかったポイントか」「何が、この子の理解を妨げているのか」を見つけて対処するのは、最低限必要なことですが(^^;)
受験生中心ではありますが、取り入れたときの彼らの反応は様々。
ただ、その中でひとつ「この子は力をつけていくな」と感じた声があります。
英語の長文読解でGノートに取り組んでいた子から、「こんな見方で英文を見ると、ちょっと面白い」と聞きました。最初は、苦手で苦手で触れたくなかったらしいのですが、ある日、若干の開き直りもあったのか「(苦しいのが)1周回って、逆に面白くなってきた」という発言から、少しずつ慣れてきた様子。
この感覚を1・2年生のうちから持てるよう、今関わっている子から、徐々にGノートを浸透させて、「勉強って、つなげていくもの」「つなげると、応用力がつく」意識を強めていきたいところです。
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2018年12月16日(日)、午後5時より、南輝校にて『冬のお楽しみイベント』を行いました。
たくさんの子供たちが参加してくれ、また師走も半ば過ぎお忙しい中、保護者の方々にもご参加いただき、有難うございました。
クリスマスの雰囲気あふれる飾りつけの教室で、御南校の1・2年生の子の開会の言葉で、会がスタートしました。
スタッフ紹介、注意事項に続けて、塾長によるご挨拶と、『ぐんぐんノート』の2学期分の成績発表を行いました。
もうすぐ、「平成の終わり」という、大きな出来事があります。「ふーん、平成が終わるのか」で終わらせずに、こういった身の回りの出来事をきっかけに「国語につなげてみようかな、社会には…」と考えられるようにしたいですね。
今回の1位は、Tゆなさん。夏に続いての2連続受賞です。すばらしい!
2位・3位の争いも、最後はわずか16ポイントという僅差でNあおいくんが逃げ切りました。「次こそは!」と闘志を燃やすIたいしんくん、今度は期待大ですね。
また、今回新しいルールが追加になります。毎月テーマを決めて、全員毎週1ページはそのテーマについて取り組むようにしましょう。
早速、1月のテーマは『国語』です。漢字でも、学校の復習でも、問題作りでも…国語に関することなら何でもOK。
がんばってチャレンジしてくださいね。
さて、ここからお楽しみタイム。前もって人気調査をしておいた「人気キャラクター」にまつわる動画クイズに皆チャレンジしました。「難しい!」「このアニメ見たのに覚えてない!!」という悲鳴、「楽勝~。へっへーん」といった得意げな声…そして皆画面に釘付けの様子。
後から聞いても「めっちゃおもしろかった」の声が多かったクイズの時間でした。
さらに、子供たちから「冬は外で食べるのないからちょっと面白さがなぁ~」と聞いていたため、今回は初の試みとして外でスープやポテトを食べる時間を取りました。
こちらも「さむい!でもあつい!…おいしい!」と大好評。
「もう一杯!」と言ってくる子もいたのですが…おかわり券までは準備してなかったよ~、ごめんね。次に期待しててね。
教室に戻り、ぐんぐんノートのメダル&賞品授与、クイズの景品交換、写真撮影を経て、最後は、南輝校6年の子の閉会宣言で会を終えました。
2学期も終わり、みんなの頭の中は「冬休み!お正月!お年玉!」でいっぱいになっているかもしれませんね。
ウキウキしながら過ごすことと思いますが、「大いに遊び、大いに学ぶ」こんな冬休みを意識して過ごしていきましょうね。
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複数の中学校で、テスト週間に入りました。
範囲表をもらい、時間割がわかった学校・学年の子に
「今回のテストに向けて、これだけのことをしようと思ったら、どういう計画で勉強する?」
と、グループを作って相談して予定を立てるように声をかけました。
もともと相談(雑談?)するのは好きな子供たち。
色々と脱線しながらも、皆で協力して計画立てていました。
その中で飛び出した頼もしいやり取りをいくつか紹介します。
☆福南中3年生グループ☆
「先生、テストの前の土日って、教室使えんの?」
「せっかく一緒に決めたから、できたら土日も皆で勉強したいなぁ」
「質問があっても解決できるし、お願い!!」
☆福南中1年生グループ☆
「○○君はテスト前でも塾休みそうじゃない?」
「じゃあ、おれLINE知っとるから、毎日『来い!』って連絡いれるわ」
「塾行く時に迎えに行く?」
「毎日勉強しようって学校で皆に伝えるなー」
☆福浜中1年生グループ☆
「今日はオレしか来てないけど、皆この計画で一緒にできるかなあ?」
(君が決めた計画にあわせて「お前もやれー!」って言っていいよ、と伝えたら)
「わかった、もっと細かい予定を考えてみるわ!」
他にも、普段その曜日に来てない子がいたら、学校で声をかけるよ、とか理社もいれてこれだけの勉強をしようと思ったら、土日も計画に入れないと終わらないよ!とか自分たちで前向きに考えて取り組む姿勢が見られました。
もちろん、口だけで終わってしまうようなら「こりゃ!」ですが、こうして周りの子と一緒に考えたり、一緒に頑張ろうと声を掛け合うことは、とても強力なモチベーションupになっているように感じます。
以前「えぇ、面倒…」とテスト前の授業をサボる子が何人か出ていたため、ここ数回のテスト前は土日開校を行っていなかったのですが、今回の彼らの言葉から感じる熱意を受けて、私も「よっしゃ、やるか!」と士気が高まるのを実感しました。いい空気でテストを迎えられそうです。
よーし、一緒に頑張りましょう!
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今年度よりスタートした、中学生の英語の指導方法、いよいよ本領発揮!という感じになってきました。
1学期の期末テストでも、40点台だった子が70点前後に伸びたケースがあったのですが、他の教科では80点近く取れていた生徒だったため、
「そもそも、勘のいい子がコツをつかんだのかしら?」という気持ちもありました。
嬉しかったのには違いなかったのですが(^^;)
それが、5教科の平均点も40点台で、英語に至っては、この春の課題テストが「ちょっと言えない点」だった生徒が、今回の課題テストでは、40点台に巻き返してきたのです。
正直、英語で一度ガタがきだすと、そこから再度アップするのには、かなりのしんどさがつきまといます。
ですが、特にその子は不満らしい不満を言うこともなく、こちらもガミガミ言うことなく、それで夏休み明けの課題テストでの点数アップ。
期末テストでも予兆がありましたが、きちんと結果に残してくれました。嬉しい!
夏休み中、英語の時間には、必ず動画を見て英文の解釈を見直し、余裕があれば、その英文の語順整序に挑戦するだけ。文法の説明は、ほぼしていません。
(本人から、「文法を聞いても忘れるし、あんまりやりたくない…」という話が出ていました)
今後もコツコツ続けていけば、英語が得意教科になってくることだってあります。
このまま頑張れるよう、そして周りで「英語苦手~」なんて言っている子たちが、「やってみよっかなぁ?」と思えるよう、今後もより工夫をしながら、英語嫌いな子をなくしていきたいと思います。
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2018年8月26日(日)、午後5時30分より南輝校にて、夏休み・『夏トレ』のしめくくりとなるお楽しみイベントを行いました。
たくさんの子供たちと保護者の方々の参加があり、感謝しています。
ありがとうございました。
御南校の子の開会宣言によってイベントがスタート。
まず、塾長から『ぐんぐんノート』の1学期から夏休みにかけての成績発表がありました。
その前に、「ボーっと毎日を過ごすのではなく、頭を使える子になって欲しい」「そのためにぐんぐんノートを活用しよう」というお話がありました。
同じ経験をするなら、やっぱり試行錯誤したり、次にいかせる経験をしたいですよね。
今回は、上位3名とも1000ポイントを超えるという、とてもハイレベルな結果となりました。
その後、考える練習・試行錯誤する経験を積ませる目的で、小学校でもスタートする『プログラミング』の体験の時間。
「どんなもの?」「どんなことができるの?」という話や、実際にプログラミングで作成した作品を鑑賞する時間をとりました。
まだまだ子供たちにとっても、保護者の皆様にとっても、もちろん私たち講師にとっても難しい話です…。2020年の小学校導入に向けて体験の時間を取れるよう、私たちも勉強していきますね。
その後は外へ出て、モギ店・ゲーム・花火を楽しみました。
モギ店の食べ物は、ブタ串・フランクフルト・フライドポテト・アイス・ジュースが登場しました。
「暑い!」「おいしい!」「これ、もうひとつもらってもいい?」と、皆にぎやかに楽しみました。
また、夜店にはお母さん方のお力添えを頂き、大変助かりました。
ありがとうございました。
暗くなってきてから、班に分かれて花火の時間です。
「人に向けない」「ケガに気をつける」という約束を守って、仲良く手持ち花火を楽しみました。
合間には吹き出し花火や打ち上げ花火も登場し、「きゃー!」「すごい迫力!!」と、大はしゃぎ。
時間が足りないかと思われましたが、クイズ大会も実施することができ、クイズの成績によって景品をもらいました。
一度教室に戻って、表彰式と全員での記念撮影の後、南輝校の子が閉会宣言を。
それを聞いて、「いい時間になったことに、みんなで感謝しましょう」と、全員で「ありがとうございました」とあいさつをし、お楽しみイベントの終幕です。
みんな最後まで、ルールを守って参加できました。
夏休みも残すところ1週間を切りました。
夏休みの楽しい思い出作りができたことと思います。
ここから2学期も始まりますし、ぐんぐんノートも一度成績をリセットして再スタートとなります。
またみんなでいっしょに頑張りましょうね。
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小学生の授業時、ひとコマの最後に行っている『語いトレーニング』の様子です。
はじめは画面に出てくる言葉をそのまま読み上げている様子だったのが、何度も繰り返すうち、見なくても一緒に出てくるイラストから言葉を思い出す子、順番で覚えている子、例文に当てはめて考える子など、どんどん慣れていく様子が見ていてわかります。
順番丸暗記で満足している子には、時々
「人前で告白されて『とまどう』ってしまった、じゃおかしいよね?どうする?」
と、例文に当てはめる形で問を投げかけてハッと思わせることもあります。
まあ何より見ていて嬉しくなる瞬間は、子供たちの反応ですね。
「皆で一斉に」「教室を移動して」が楽しいらしく、40分頃になると
「語いトレまだ?」とソワソワしだすことも。
今年度、中学生の授業で飛躍的な成績アップを実現した取り組みが、小学生バージョンで「楽しませる教材」としてここでも大活躍しています!
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着々と期末テストの結果が返却されています。
いつもこの時期には「やったことが反映されているかな・・・?」とドキドキしながら結果を待っているのですが、今回は驚きの結果が!!
前回(全学年の学年末テスト)よりも得点アップしている子が多数なのはもちろんですが。
(↑今回の内容を考えたら当然そうなるべき)
そのアップ率がいつもの年よりもとても高く、中には1教科で30点以上アップしていたり、普段はほぼ手をつけていない教科にまで得点アップが波及したり。
特に、英語が全体的に大幅アップしており、2・3年生では1年生の1学期末(一番簡単なテスト)を超えて過去最高得点を取った生徒も。
学年唯一の100点を取ったよ!とか、98点でめっちゃ悔しい!などの声も聞かせてもらいました。
いつもは「悲喜こもごも」なのですが、今回はほぼ「喜」で、講師一同嬉しさでいっぱいです。
今年度のスタートと共に、学習工房スタッフ一丸となって立ち上げ、生徒の様子を見ながら改善を繰り返してきた今回の教材ですが、「五感を複数使ってインプットをする」「繰り返して染み付かせる」
この目論見が思いっきり学習スタイルに合致した子が多かったのだと思います。
もちろん、中にはうまく波に乗れずにアップアップしていた生徒もいたため、今後はそういった子たちも皆「できた!」に持っていくことが新たな課題です。
これからスタートする『夏トレ』でも、同じ取り組み方をメインに「英語長文読解」や「入試過去問」にチャレンジしていきます。
今回の結果を受け、やる気マンマンな生徒たちと一緒に、引き続きパワフルに学習の手助けをしていきますね!
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とうとうテストの真っ只中。
英語のテスト勉強って、何をしたらいいのか…と悩む声が一番多く聞こえてくる時期(のピークを超えた頃)です。
必ず「英語は教科書が基本だから、教科書の文を和訳英訳できるようになればいいんだよ」とは言ってきましたが、なかなかそううまくいかないのが現実…。
現在講師をしている子が中学生だった頃、同じように暗唱テストを行っていたのですが、今でも話題に出ます。
「あの日が中学3年間の中で一番大変な時だった!」
出来なければ居残り…で、定期テストで英語は7~8割をキープしていた子ですら2時間近く居残りになりましたから(^^;)
それに、先生がひとりずつ順番にチェックしていたので、時間がかかっていたのは確かです…。
ゴリ押ししても反発、甘やかしたらできない…で、いい方法はないかと数年がかりで試行錯誤してきました。
もしかしたら、めちゃくちゃいい方法を見つけたかも!と、ここしばらくホクホクしています。
ヒントは、今年度取り組み始めた動画教材。
どうも、最近の子供たちは視覚には長けていても、耳が全然育っていない様子。それに、体が覚えるような勉強にも慣れていない。
塾長はじめスタッフ一同で、これまたどうしたものかと思案の末、今回の動画導入に踏み切りました。
英語は、欲しい教材がまわりになかったため、手作りで。
テスト週間に入り、その教材を教科書本文の復習に使っているのですが、普段「できん!」とゴネゴネいう子も一生懸命取り組んでいるではありませんか。
これは、もしかすると…もしかする!?
もちろん結果はこれからですが、まずは取り組み姿勢が変わってきた様子が何よりの収穫です。
夏休みの『夏トレ』でもフル活用する予定になっています。
これから結果検証して、今後更にパワーアップさせていきますので、その結果とあわせてお楽しみに!
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『授業ルール』を教室に掲示しています。
守って欲しい3つの決まりごとを明記し、ルールを守れなかったとき、教室の雰囲気がざわついたときなど、黙想を行ったりこのルールを示して「はっ!」とさせる目的です。
一、周りの人に迷惑をかけない
・おしゃべりや、授業中の物の貸し借りは、集中している人の手を止めることになります
・自分が使った後、他の人が同じ場所を使うこともあります
一、やる気の邪魔をしない
・「面倒」「だりぃ」「いやだ」という言葉は、周りの士気を下げます
・言葉ではなく、態度で出したとしても周りに伝わります
一、ズルをしない
・いくら「できるフリ」をしても、テストでバレます
・というよりも、先生はお見通しです
ルールを掲示したきっかけは、これらが守れていない子が目立っていたことからでした。いくら少数でも、音を立てなくても、アイコンタクトでニヤニヤ・・・「君ら、存在がうるさいわ!」という注意をすることがあったのです…。
もちろん、その当時からはメンバーも変わり、その都度中心になるルールは変わってくるのですが、最近はこれに載っていない部分で「おやっ!?」と感じることも。
社会性というか何というか、対人スキルがあまりにも未熟なケースがあり、「ウチ」ではなく「外」の大人を相手にしているのがわかっているんだろうか?と思うことが。
もちろんこれも、大多数ができている中、少数のできていない子が目立っているだけですが、まあ気になりだしたら「ううむ…」と思うことが増えまして。
塾なんだから勉強を教えてくれればいい、という意見もあるでしょう。
ただ、私たちは知識伝達だけを目的にはしていません。
そのために、学年が小さかろうがなんだろうが、それぞれの発達段階において大事なこと(習慣づけももちろんその一つです)を、学習指導を通して教えていくように意識しています。
更には、このような社会性の中には「ものを教わる態度」に関わるものもあります。教わる姿勢になっていない生徒にいくら教え込んでも、ぶっちゃけ時間の無駄。ほぼ成果は出ません。
いわゆる「勉強(知識)」は、大人になっても取り戻すことができます。むしろ、必要性がわかっている分、大人の方が知識を習得しやすいものです。
しかし、「学習(習慣)」は、身につけるのに適した時期があり、それを逃すと不可能ではないにしても身につきにくいものです。逆に一旦身につけば「雀百までなんとやら」。
このような考えで子供たちに関わっている(叱ることがある)ことをご理解いただけると何よりです。
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先日、スタッフ全員集まっての研修会を行いました。
そこで話題にのぼったのが、「英語の文法をいかにわかりやすく伝えるか」
英語嫌いの大半は、理詰めの文法説明を難しいと感じるために生じます。
(国語でも同様。会話も読書も出来るのに、文法を取り扱われると「国語って難しい!」になります)
理屈ではなく、感覚で英語に慣れ親しませたい…そういう思いで話し合った方法を、早速今日の授業に取り入れました。
子供たちも楽しそうに、抵抗なく英文作りが出来ていたように感じます。
発音をするにも恥ずかしがって誰一人として声が出せなかった中3生も、今日は遠慮せずに発表できていました。
「慣れ親しむ」これをキーワードに、英語嫌いをなくしていきたいところです。
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昨日の授業中、小学生の子を叱る瞬間がありました。
定着しつつある『語彙トレーニング』の時間、ゴソゴソもぞもぞ…2人の男の子が突っつきあいをし始めました。
教室全体に影響がある出来事ではありませんでしたが、『語彙トレ』がざわついたため、一度退場させて話をすることに。
「なんでそんなことが起こったの?」
「「だって、○○(△△)が!」」
と言う声に「ふーん、相手の方が悪いの?」
「とりあえず、ひとりずつ聞かせてもらおうか。」
横から「でも」「だって」と口を挟みに来る子に
「後から確認させてもらうから」と言いつつ、ひとりずつ理由を言わせてみると、結局休み時間のじゃれあいの延長が、『語彙トレ』に移動する際に再発したということでした。
どちらが悪いというよりも、二人のしたことで他の子が困ったことをわからせて、「きちんとゴメンナサイしておいで」と。
ほんの3~4分の話でしたが、最初の「だって!」からすぐに「ぼくがこうしたところが悪かった」「ぼくも…」と自分の非を認められたところに、彼らの素直さを見ました。
こうやってきちんと認められると、やっぱり「可愛いなぁ」となるものです。
ゴメンナサイの時にも、周りの子も「いいよー、次は気をつけて」とすんなり許してあげることができていました。
よく塾長も「素直な人間ほど成長する」と言われますが、大人になるほど難しいもの…。
彼らの姿を見て、「素直って大事!」と再認した一件でした。
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そろそろ定期考査が終わる高校がでてきましたね。中学でも、来週が中間テストの学校が多いそうです。
南輝教室の近隣の公立中学は、1学期の中間テストがありません。
その分、体育祭や研修など、学校行事を固めて実施しているようですね。
子供たちに聞いても、他の学区に比べて学習進度はゆっくりめの様子です。
年5回キッチリ定期テストのあったこちらとしては、羨ましいやら、大変そうやらで複雑な気持ちになります。
中1の1学期、中間テストがないということは、最初の定期テストから広範囲にわたるということ。
いきなりテスト勉強の洗礼を受けるということになります。
毎年、中1生を見ていて、「言動はまだまだ小学生だなぁ~」と感じることがあるため、この子達がもう1ヶ月少々で「テスト勉強がー!」と言い出すのかと思うと、今からドキドキしています(笑)
課題はためてしまわずに普段終わらせてしまうこと。
範囲表をもらったら「もう8割は終わってるもんね」と思えるくらいが理想。
範囲がわかったら、どこから手をつけるべきかの作戦をすぐ立てられるくらい自分の学習状況がわかっていればさらによし。
とはいえ、生徒自身でそれを把握するのはかなり難しいため、私たちも日々の様子を見ながら、彼らに適したテスト週間の過ごし方ができるようにしておきたいものです。
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もうすでに何年も前のことになりますが、ある塾生のお母さんから言われてショックだったことがあります。
「生徒(中学生)が暗いわよ?」
授業風景の写真を見て、そんなふうに仰られて、それを聞いて頭を殴られたような気持ちになりました。
勉強は嫌なもの、という印象がついてしまっている子供たちに対して、「これならやってもいいなぁ」と思わせたい…と思いながらやっていても、実際にはそうなっていない。
ハッとさせられました。
もちろん、おふざけの「楽しい」ではいけませんが、生き生きと机に向かっている、そういう姿を見たいと思います。
おそらく世の保護者の皆様も同じ気持ちではないでしょうか。
ここで改めて、特に小学生の取り組み姿勢をみながら、過去そう言われた経験を思い出すことがありました。
小中学生の間は、やはり机に向かう習慣をつけるのがとても大きな課題です。
イヤイヤやっているうちは、監視の目がなくなればすぐに元の木阿弥に…
だからこそ、勉強を楽しくする方法、手段を見つけたい、
大人の手がなくても習慣付くように、最初の一歩を手助けしたい
改めてそう意識しながら、子供たちに関わっていきたいと思います。
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昨日講師としていた話です。
「小学校も2年生になると、なかなか言うことを聞かなくなってくる」という話になりました。
もちろん、思春期に入る中学「2」年生は昔から難しい学年だとは言われますが、小学生でもやはりそうみたいですね。
理由は簡単。
「後輩」というものができて、自分が偉くなった感覚が生まれるのが「2」年生。
それまで最下級生で抑えられてきた分、その反動もありますよね(^^;)
だからこそ、最初が肝心。
いかに言うことを聞かせられる関係を作っておくか、学校の先生も苦心されているよう。
私たちも、まあ「2」だけとはいわず、指導がきちんと伝わる関係を築けるように毎日工夫しています。
指導内容から関係性から、どんな先生像であるかまで…色々と工夫しながら『先生』しています。
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これまでの学習英語中心の学校英語では、これからの社会の変化についていけないと、大学入試改革から高校での学習課程の変化、それによる小中学校で必要となる英語の力が少し前から取り沙汰されています。
センター試験から「共通テスト」へ…ということで、知識偏重のマークシート方式の試験から記述問題を含む試験へ、英語では4技能を測るために外部の資格試験を利用することなど、色々と報せが入ってきてはいますが、「うまくいくのだろうか…」と批判的に見ている意見も多数出ているようです。
まあ、今回は共通テストの運用の是非を論じるのではなく、この大学入試改革の背景にあるものから英語の4技能について考えたいと思います。
現在の日本は「超」がつくほどの少子高齢社会に向かっています。介助・介護が必要になる人口が増えてくるのに対して、それを担う労働力がない…。
どこからその労働力を得るか?発展してきているし、ロボット?人道的に、どうしてもそれが嫌だと感じる人も少なくないと思います。
では…?
外国から労働を担ってくれる人員を確保するしかありません。
介助・介護の場面だけではありません。一般社会でも、人手が必要なのに足りていない分野はまだまだありますし、グローバル化によって、日本だけで完結する仕事というのもどんどん減っています。
だとしたら、これからの日本を背負って立つ今の子供たちが必要になってくるのは、歴史も文化も違っている、また日本語が話せない外国の人たちとも手を取り合って仕事をする力です。
「コミュニケーション力」…茶化して「コミュ障」なんて言葉が出てくることもありますが、コミュニケーションが必要なのは日本人相手、身近な人間相手だけではすまなくなってきます。なんせ、相手は日本語が通じない、もしくは文化が違うことによって、当たり前が当たり前でない相手の可能性があるのですから。
(SEをしている身内からも、「作成したプログラムの動作チェックを別の国の人にお願いしているけれど、彼らは締切厳守の文化じゃないから遅れるんだよなぁ」とボヤキを聞いたことがあります・・・)
現在、当たり前のように世界の共通言語として英語が使われます。そのため、英語を使って、相手に自分の意志、主張を伝える必要が出てくるのです。
…という前置きがあっての「4技能」とは何ぞや、という話ですが…。
ご存知の方には「何を当たり前のことを!?」と突っ込まれそうですが、念のために書き並べると「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つの力のことです。
これまでの学習英語でも、読む・書くは力を入れてきていたと思います。実際、私も受けてきた教育から、ある程度は読み書きはできるだろうなぁと。
ただ、これだけだとコミュニケーションの手段としては不十分。
相手と対面して、ずっと筆談をするんですか、と。想像してみてくださいよ。声も出せる、耳も聞こえるのに、ずっと筆談…。シュールな光景でしょう?
コミュニケーションの基本は、やっぱり「聞く」「話す」…だからこそ、今回の大学入試改革は力が入っているのでしょうね。
この新年度、当塾でも、英語の学習の流れに、必ず「聞く」という流れを組み込みました。耳を鍛えようというのもありますし、そもそも英語を聞こうとしない、避けて通ろうとする学習からの脱却を狙い、集中して英語を聞こうとする姿勢を育てたいと思っています。「話す」についてはまだまだ未熟ですが、声を出すタイミングもこの流れの中に組み込んでいます。
今春の『中学入学準備講座』で先駆けて取り組んできましたが、これから中学生に上がる子供たちが英語に対して嫌な顔をせずに取り組んでいる様子、集中して聞こうとしている姿勢、カタカナに頼らず聞いた音声から発音しようとがんばっている姿は、かなり頼もしく感じました。
教える側である私たち自身が受けたことのない教育を子供たちに施していくことになるため、まだまだ変更することも出てくるでしょうし、未熟な面が浮き彫りになってくることもあろうかと思います。
ただ、「いち地方都市だから別に英語のことなんて気にしなくても・・・外国人なんて来ない来ない」なんていう気持ちでは過ごさないよう、私たち自身の自己研鑽とともに、これからを担う子供たちに、抵抗なく英語を身につけさせたいという思いで取り組んでいきます。
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3月ももう月末ですね。
最近は、ご家庭でもこれまでの勉強道具、プリント類を片付けているという声を聞きます。
中には、小学校から中学校まで全ての勉強道具が積み上げっぱなしというツワモノもいるらしいですが…(^^;)
教室内でも、「今まで使ったけど、これから使う予定のないプリントは整理して持って帰ってね」と声をかけ、ファイルなど持ち物の整理をしています。
こうして整理することで、今の自分に必要か不必要かを見直すこと、「あの時の自分はこういうことで困っていたんだ」というヘリコプター効果を感じられることなど、整理整頓はいいことづくめです。
もちろん私たちも、今年度使ってきた教材などを見直して「これは次の子たちにも使える、これは難しかったようだから見直しが必要」と、よりよい教育・指導を考えるいいきっかけとなります。
ぜひこの春休み、旅行やのんびり過ごすのもいいですが、周りのものを整理して、スッキリした状態で4月を迎えましょう!
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とうとう県立高校の合格発表の日がきました。
朝、合格発表を見た子から次々と連絡が。
「受験番号あったよ!」
「先生、受かっとったー!」
「勝利!」
「あの…ええと…(無言)…合格だった!」
様々な言い方(驚かそうとはじめは暗い声で電話をくれた子も…)で全員、県立高校に合格したことを報告してくれました!
途中、勉強が嫌になって「もうヤダ受験したくない」と泣きそうになったり、志望校を変えたほうがいいかと悩んだり、周りに励まされてまた頑張ったり、色々な経験を積んで、今日の結果を掴み取りました。
全員と話をして、「よかったなぁ」と声をかけられたことをとても嬉しく思います。
そして、この頑張りを次の受験生に見せてきたこと、それも彼らの軌跡です。
ほんとうに、よくがんばりました!
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ほとんどの中学校が卒業式の今日、すっかり春休みムードの漂う教室でした。
そんな中、テスト直しをしている1・2年生、「入試休みで遊んだぁ~」という顔をして教室に来ている高校生、また春休みに先駆けて塾デビューを果たした新顔さんもいて、これまでとはまた違った雰囲気です。
受験勉強がひと段落したため、現在は次期受験生を中心に学習カウンセリングや面談を行っています。
そのときに聞いた、「大人と子供の感覚は違うなぁ」と感じたことをひとつ。
これまでの勉強で、何を見直したほうがよさそうか、何が足りなかったと思うかと聞いている時に「問題を解き足りなかった」と聞く声がちらほら。
「じゃあ、どうしたらいい?」と更に聞くと、「いろんな問題を解いたほうがいい」と。
間違えた問題はその後どうするかという問いかけには、「繰り返したほうがいいと思うけど、それより他のいろんな問題を解いたほうが練習になると思って」…なるほど、そういう感覚かぁ…と、話を聞いていて改めて「聞き出すことって大事!」と感じました。
うまくこの感覚を伝える言葉がなかったので、「そう思うんだね」と聞くだけで終わってしまったのですが、この考え方って、↓のような感じですよね?
“自転車に乗る練習をしています。試しに一度乗ってみたらうまく漕げません。
そ こ で …
違う自転車を使って、もう一度練習してみます。”
そのうち出来るようになるかもしれませんが、ここで自転車を乗り換える意味はそれほど重要ではありません。
もちろん、体に見合わない自転車なら乗り換える必要がありますが…。
どうしたらうまくいくか、聞いてみたり見せてもらったり、さらに練習して失敗を繰り返したりする。
その過程が大事だと考えます。
今自分が使っている自転車には乗れないから他の自転車に乗ってみる、それがその子にはとても大事なことのように見えました。
話を聞いてから考えに考えて「はっ」と思いついたこの感覚、さっきの話をしていた子にうまく伝えられたらと思います。
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「今日は私、スパルタですから!」
今日の私のスタンスを一言で言ったら、これに尽きます。
スパルタと言っても「なんでできないの!?」「もっとやりなさい!」ではなく…
自立できてるかどうか、手を出さずに見守る
です。
今日一日、何をやったと言うわけではないのですが、とても疲れました。
見守るって、こんなに疲れるのか…と思ったくらい。
何かあった時に手を出すのは、とても簡単です。
よそ見しながら歩いている子に「危ないよ」と注意を促すとか、消し忘れた電気、戻し忘れた文房具を片付けてあげるとか、何度も手を出しそうになりながら「いやいやここで私が手を出すと、本人の気づきのチャンスを奪ってしまう」と言い聞かせて…。
離れて見ていると、それぞれの癖が良く見えます。
そして、いかに自分が無意識にそこへ介入していたかも見えます。
「いつまでたってもこの子はやるようにならない」ではなく
「どうしたらこの子がやるチャンスを作れるか」と考えて、
これまで教えたことが彼らのモノになるように、教えては見守るように…意識しないとまだ難しいですが、私も頑張ってみます。
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県立高校一般入試の倍率が発表されました。
普通科高校については、だいたい例年通りの倍率に落ち着いています。
昨年は岡山朝日高校の倍率が低かったためか、入学後「倍率が低かったからレベルも低い」なんて高校の先生に言われて、悔しい思いをしている高校生がいたらしいですが、今年は他の高校と同じくらいに落ち着きましたね。
専門科学校の方が全体的に倍率が高く、あわせてレベルも上がってきている傾向もあります。
岡山南高校は毎年、倍率の波が見られますね。
低かった次の年は高くなって、その次はまた…という感じです。
5教科の点数だけでの評価ではなく、あくまでも「学力検査、面接、内申書による総合的判断」ではありますが、ある商業高校の先生いわく「とはいっても5教科の割合は高いので、勉強を頑張っておいてくださいね」…だ、そうですよ。
これを見る子には、「倍率の数字でビビッてしまわないこと!」とよく言っています。大体は定員分きちんと合格者が出ます。
志願者が何人になっても、上から定員以内に入れる結果を出せばいいんです。
「そうなったらいいなぁ」ではなく、「上位○名に入るんだ!」と思って取り組むこと。
弱気の虫に取り憑かれると、最後の最後で下がり調子になってしまいます。
受験直前の合格するメンタルは、
上がり調子で受験当日を迎えること
これに尽きます。
いよいよ1週間を切りました。
一人では上がり調子にもっていけない人も、周りの力を借りてでも、絶対に「やってやる!」と思って当日を迎えてください!
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特別入試の合否結果も落ち着いて受け止められた中3生たち、もちろん普通科を受験するために特別入試とは縁のなかった生徒たちもあわせて、最後の理社の仕上げに入りました。
多くの子から「理科はそこまで苦手じゃないけど、社会はどうも…」という声を聞きます。
実際に、他教科と比べて社会だけいつも20点くらい点数が低い子もいます。
ここまでは英数国3教科をメインにしていましたが、これから最後の仕上げとして、理社が6~7、英数国4~3の割合で「英数国はこれまでの力を維持しつつ、理社で伸ばせるところを伸ばす」が仕上げのコツです。
ただ、過去問を解くだけだと「どうせ今年同じ問題は出ないし…」とやる気にならないことも。
事実、そうそう同じ問題は出題されませんし。ただ、『似たような問題』は出題されます。
重要なことって、毎年コロコロ変わりませんもの。
そこで!過去問と教科書、あと『Gノート』を使って、ポイントを押さえて、かつ暗記が苦手な子の反復学習を実現しましょう。
過去問で覚えているかどうかを確認し、該当部分の教科書を読み込んで(学習が進んできたら他年度で出題されたかどうかも確認)、関連事項もあわせて反復用Gノート作り。
そして反復。
これだけです。これだけ徹底して頑張ってみましょう。
今回のグループ指導で取り組み方を説明し、本人の適性をみつつ、今後は過去3~5年分の問題にチャレンジする予定です。
「今やらねばいつやる!」という気迫を感じる受験生たち、ここで発揮する“底力”を楽しみに、最後の仕上げに向けて引っ張っていきますね!
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中3生は、一般入試に向けての勉強をしつつも、22日の特別入試の合格内定者発表を目前にし、全体的にソワソワした雰囲気です。
数年前までの『自己推薦入試』の印象を残しつつ、学力検査での結果がはっきり合否に反映されるのが特別入試の特徴です。
受験チャンスが1回増えるため、該当する高校を希望する生徒にはチャレンジするように言ってきました。
もちろん、点数的に届かない可能性が高い子もいます。
ただ、「県立高校の受験の雰囲気、緊張感」を一般入試に先駆けて経験することも重要です。
さらには、特別入試に向けて対策をしていくうちに、その高校に行きたいという気持ちがはっきり定まってきたり、どんな高校かをより深く理解していくこともできます。
面白い話で、面接練習をしていくことで
「実習のときに、こんな道具を使うんだって。どんな使い方をするんだろう?」
「面接のために将来の夢になりそうなことを調べてたら、興味のある仕事が見つかった」
なんて声も聞きました。
やる気を出す最高の方法として、「とりあえず腰を上げてみる」という手段があります。
やる気が出たからやる、ではなく、やる気を出すためにひとまず動く、が効果的です。
「一般入試に向けてとりあえず…」という状態で受験をした子、
「最初からここに決めてました!」という状態で受験をした子、
それぞれ、明日は前向きに結果を受け止められることを期待します。
なんて、格好つけて書いてはみたものの…実際には私が一番ソワソワしています(笑)
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私立高校入試Ⅰ期、県立高校特別入試を終え、早い子では進学先が決まり「遊ぶんだー!」と小さな声(大きな声で言うと周りの顰蹙を買いますから…)での宣言を聞いたりしています。
結果発表の後、ある高校の先生から伺った話があり、今回の入試に関しての様々な状況を知ることができました。
特別進学コースが人気の某私立高校では、試験を受ける以前に、一定の評定(内申)がなければ学力試験の合否の判定の土俵に乗れない、それも、面接入試の基準として定められている評定が最低ラインだったとか、また別の高校では、学力試験の結果が合格ラインを超えていても、面接で「その“科・コース”に入学したい理由」がはっきり言えない場合は合格にならないとか、それぞれの学校で重視する部分が顕著に出ているところがわかる内容でした。
また、私立高校入試で問題用紙を回収されたために「自己採点ができない」と思い込んで、県立特別入試で問題用紙に自分の解答をメモすることを忘れて帰ってきた子が「ちくしょー気になるっ!!」と悔しがっているのも、今週の特徴的な光景でした…(^^;)
特別入試では、各学校の学科により、特徴的な実技や作文が目立っていましたね。
工業・家政系では作図(コンパス使用)は押さえておくべきことでしょうか。
また、商業系をはじめあちらこちらの学校で、口頭で%や歩合の計算を求められたという子が。
商業系、それも進学より就職に力を入れている学校では、「将来の自分像」「仕事をすることについて」を考えているかどうかが重要視されていました。
面接でもかなり突っ込んで聞かれたそうです。
過去の入試情報と大きく変わったとは聞かなかったので、過去問の練習が活きたと信じています。
まだまだ結果が出てからも新たな情報は出てきます。
先輩の受験中から、今の中2の新受験生たちの戦いが始まります。ホットな情報を得て、自分たちの取り組みに反映させましょうね!
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1月16日、いよいよ私立高校入試まで16日となりました。
これまで、学習面・メンタル面で中3生のバックアップをしてきましたが、その中で出てきた
「面接が全然自信ない…」という声が気になっており、グループ指導で皆集まっているタイミングに
「志望理由を面接のつもりで言ってみよう」
という練習時間を取りました。
結果…
惨敗です。
「なぜそこで笑う!?」「もっと自信を持って~」と言いたくなる子ばかり。
引き締めさせるために、「今日は全員不合格!」と伝えていますが、実際には合格ラインに到達していると感じた子が2名おり、その2名の意識レベルの高さに感心するばかりです。
学校ではある程度練習をしてきたとは聞きましたが、自分のしゃべる“内容”はそこそこ良い子が半数程度。
ただし、うつむき気味だったり、声が細くて聞き取りにくかったり、“話し方”で損をしている子がいました。
また、集団面接で他の子の発言を聞く“態度”が、合格ラインに達しているのは、ぐっと減って4分の1程度。
今日は初回で、「皆、撃沈するよ」と予告しての取り組みだったため、半ば想定内とはいえ、これからとても鍛え甲斐がありそうです。
ちなみに…
話す内容の前に、面接官を相手にコミュニケーションする姿勢かどうかが、第一印象として大きく残ります。
むしろ、1回きりのチャンス、第一印象をいかに好印象で残すかがカギです。
姿勢・表情・目線・声の大きさなど、「この子、いい子だな、頑張ろうとしているな」と感じると、少々言葉に詰まったからといって悪い印象は残りません。
・まっすぐ座っているか?
・緊張するからといって、キョロキョロしたり、貧乏ゆすりしたりしていないか?
・笑顔(に近い表情)で相手を見ているか?
・一つひとつの言葉を、丁寧にゆっくり話しているか?
・他の人が話している時に、にやけたり笑ったりしていないか?
彼らには伝えましたが、話を聞く姿勢がとても苦手な子達です。
態度面で4分の3が合格ラインに到達していないため、やはり出てしまっているなと改めて感じました。
面接で気をつけることは、コミュニケーション能力に直結します。
社会に出るための第一歩として、このハードルは越えて欲しいと願いつつ、これからもビシバシしごいていきますよ!
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2017年12月17日(日)、午後5時より、南輝校にて『冬のお楽しみイベント』を行いました。
たくさんの子供たちが参加してくれ、また師走も半ば過ぎお忙しい中、保護者の方々にもご参加いただき、有難うございました。
クリスマスの雰囲気あふれる飾りつけの教室で、南輝校の6年生、Yりょうたくんの開会の言葉で、会がスタートしました。
緊張した面持ちでしたが、堂々とした言葉で頼もしかったですよ。
スタッフ紹介、注意事項に続けて、塾長によるご挨拶と、『ぐんぐんノート』の2学期分の成績発表を行いました。
「エビングハウスの忘却曲線」をご存知でしょうか?
人間の脳は覚えたことを忘れるもの。
復習をすることで定着させていくことができます。
ぐんぐんノートをそういう使い方に生かせるといいですね。
今回の成績発表では、歴代最高記録をたたき出した子が出ました。
2000ポイントオーバーという、今まで誰も達成しなかった壁を破ることができました。
おめでとう!
大きなメダルを授与され、嬉しそうな顔でした。
ぐんぐんノートの作品紹介も行い、2学期の間で作品数の多かった「似ている〇〇と△△の違い」に関してのクイズなども行いました。
来年の「いぬ年」どんな漢字を使うかわかりますか?
また、宿題として、「初詣で神社に行った時に見る“こまいぬ”、漢字で書けるでしょうか?」という問題を出しています。
是非チャレンジしてみてくださいね。
休憩を挟んだあとは、1年前にも登場いただいた手品師さんがもう一度きてくださいました。
「えぇ、どうして?」「すっご…!」と皆食い入るように見ていました。
タネを「わかった!」と言った子もいましたが…本当に!?先生はわかりませんでしたよ…(^^;)
そして、ビンゴやゲームを楽しむ時間を。
先生と対決する『たたいてかぶってじゃんけんホイ』が、普段の恨みを晴らさん(!?)とばかりに白熱した様子だったり、
『ボールでビンゴ』では急遽「こども審判員」追加?と言う場面があったり、『似顔絵コンテスト』は可愛らしい作品が集まったりと、楽しそうな様子でした。
子供たちに景品を渡す係として、中1のAりなさん、お母さんのお手伝いも頂きました。快く引き受けて下さり、有難うございます。
また「おれらも手伝うよ」と声をかけてくれたMかずまくん、Hかんたくん。ありがとうね!
最後は、御南校6年で「ぐんぐん四天王」のうちふたり、SりんじくんとMかずしくんの閉会の言葉で締めくくりました。
彼らの「楽しい会にできたことにお礼を言って終わりましょう」「ありがとうございました!」
…とても感動する場面でした。
みなさんこそ、楽しい会を一緒に盛り上げてくれて、有難う!
もう少しで2学期も終わり、冬休みにはクリスマス(プレゼント!)・お正月(お年玉!)と楽しいことがたくさん待っています。
ウキウキしながら過ごすことと思いますが、浮かれすぎないように注意しましょうね。
そしてぜひ、このイベントで出てきた課題や他の子の作品を参考に、ぐんぐんノートにもたくさんチャレンジしてくださいね。
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中3受験生も全員が期末テストとテスト直しも終え、いよいよ受験に向けての『冬トレ』がスタートします。
『夏トレ』は夏休みにスタートし、継続が必要なものは2学期以降も継続していました。
冬トレも、冬休みにスタートしますが、各自受験が終わるまで(できれば県立高一般入試が終わるまで全員一緒に)継続します。
ただ、集団授業形式で話を聞くことがとても苦手なこの学年の生徒たちを相手に、私もどうしたものか思案していました。
ガイダンスを行うに当たって、話をするだけだと内容が頭に残らないだろうと、今年のガイダンスは「冬トレを始めるにあたって、敵(高校が求めているもの)と自分(武器にできるもの)を考えよう」というワークシートを仕上げていき、それをもとに以降個別対応をする素材を各自考えさせる時間としました。
途中で質問をしながら、その質問に口で答えるのではなく、ワークシートに書き込む形をとっていきました。
「自分を知ろう」では、あなたの長所短所、得手不得手、特技は?を、主観ではなく、客観として他人からの評価や数字(資格や点数など)で書き出していくように。
主観でモノを言うだけなら誰でもできます。根拠のはっきりしたことを言うことが大人への一歩です。
この受験の面接対策を機に、根拠のある話ができるように成長させたいものです。
「相手を知ろう」では、自分の志望校や科・コース名が漢字で正式名称を書けるのか、その学校の校訓や求める生徒像が分かっているのか、また、超基本的な質問でしたが、入試の日程は分かっているのか、を問い、同じくワークシートに書き出させていきました。
残念なことに、学校名を漢字で書けなかった子がいたり(さすがにこれは1名でしたが)、入試の日程を忘れたという子がまだ何名もいたり…
「誰が受験するの?先生は受けないよ。お母さんやお父さんも受けないよ。あなたたちが受験するんでしょう。」
こんなことを夏からも言いながらきたのですが、やはり聞いていなかったか…自覚がなかったか…と残念に思ったり、逆に「何言ってるの?当然でしょう」と当たり前のように把握している子達を心強く思ったり。
敵を知らずして作戦も立てられません。
高校を敵と考えるのではありませんが、どういうことを求められているのかをまず知って、それによって自分が頑張るべき内容を考えるというのが、労少なくして結果を出すために必要なことです。
これまで何年も指導してきた子、最近関わり始めた子を含めて、全般的にこの学年は「話を聞く」「ルールを守る」ことに対しての意識が弱いように感じます。
こういう子達を受験に向けて「この子なら大丈夫!胸を張って高校に行っておいで!」と送り出せるよう、この冬トレから最後の追い込みに向けて勝負です。
今後、勉強時間だって一日3時間は当たり前。5時間6時間と確保して「的確な」勉強ができるよう、塾の時間を上手に使いましょう。
まだまだ厳しいことを言い続けますが、おうちの方へは、体調はもちろん、お子様がメンタル的にめげたり折れたりしないよう、ご家庭でのフォローもお願いします。
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中3生に、今週は受験の長文を一旦お休みして、『関係代名詞』についてのグループ指導を行いました。
普段の授業で、「どうも分かっていないような気がする…」という講師からの声を聞き、それが何人にもわたったため、今回は“関係代名詞の基本の「キ」”として、関係代名詞とはどんなものか、どういうときに使われるのかという話から始めました。
日本語では「去年から使っている→筆箱」と言うところを、英語では「筆箱←去年から使っている」とする語順の違いや、どういう部分で関係代名詞が使われるのかを見つける練習を2コマを使って進めていきました。
私が、受験に向けての英語でマスターして欲しい内容に『不定詞』『完了形』『関係代名詞』などを挙げていくのですが、これらはどうしても文法で攻めていくと難しく感じる子が多く出る単元でもあります。
一応、ある程度の解説はしますが、後は慣れていけ!ということで、同じような仲間を見つけたり、日本語と比べて考えたり…という勉強方法をとるようにしています。
学校での説明で、まあまあ理解はできているけれど、「慣れる」ところまでいかず、結局テストではできず仕舞いになってしまうのがよくある話。
そうならないよう、今回ひとつの内容に慣れるために用意した例文は40個。
さすがに全てをやりきる子は…と思っていましたが、本気で「関係代名詞の文もわかるようになりたい」「できるように頑張る」と食らいついてきた子が何人もいました。
すばらしい!
いよいよ受験勉強らしい勉強になってきています。授業内容も難しくなっています。
きちんと“受験生”になっている子が教室の空気を作って、そうでない子にも影響を与えていくような環境でありたいと、いよいよ強く思います。
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南輝では、この2学期から中学生を中心に「成績の上がるノートの使い方」をテーマに講師も交えてノート指導について考えて取り組み始めています。
これまでテストを終えた子から出てくる「やったのにできんかった」
これを聞くたびに、悔しく歯がゆい思いをしてきました。
「もっと復習しとけばよかった」と思っても、ついつい新しい課題に埋もれてしまって復習が後回しになるのも子供たちの常です。
授業中、先生に声をかけてもらって復習することができても、自習中や家庭学習では他に気になることが出てきたり「1回やってるから繰り返すのが面倒」という考えに負けてしまって、中々復習に手が伸びないものです。
どうやったら先生がいなくても復習に手が伸ばせるか…を考えていたところ、塾長からのアドバイスで「ノートを使って復習する仕掛けを作れば良いのでは」という話に。
たいてい問題集だと、最初から手をつけていく、空欄があったら埋めようとする、そういうところを利用して、ノートを進めていったらもう一度大事な問題にチャレンジできるように、授業中に先生が説明したものや、選んだ問題を“予約”しようというやり方に。
最初は、今までとは違うノートの使い方に戸惑う子が何人もいました。
新しいページに書き込むことを面倒がる子も。
2学期が始まって1ヶ月、まだまだ満足のいく状態ではありませんが、中学生の半数近くが「この問題、この辺に書いとこう」と、意識が向くようになってきました。
まだ、「ノート忘れた」と言う子もおり、「それじゃあ勉強にならないじゃん!どうする!?」という会話が授業中に出ることもあります。
まずは全員、勉強する際には「専用のノート」を携えておけるような状況に落ち着かせたいですね。
このノートがあれば、その子の学習が一目瞭然、まずはそこをひとまずのゴールに。
「ちゃんと復習する」ということが転じて、早い子ではすでに自信につながってきているなと感じるところがあります。
グループ指導で行った内容でも同様のノート作りを推奨しているのですが、一度自分が間違えた数学の問題でも、後日「忘れた」も「説明は無理」とも言わずに、他者に説明することができるようになってきました。
更に、質問をする際にも「ここまではわかるけど…」と、自分がわかるところとわからないところも表現することができています。
もちろんこれは、そうできるだけの関係作りをしてきたという要因もありますが、ここでにわかに目立った変化が出てきたので、夏休みから取り組んできた学習方法、更に後押しとして今回のノート指導があったと思っています。
社会に出るまでに「自主性・主体性」を育てたい、自分から動くための自信を持たせたい、そのきっかけとして「やろうかな」と思わせたい、チャレンジしようと思えるきっかけ・楽しさを感じさせたい…
小学生にはぐんぐんノートでこの旨みと楽しさを、同様に中学生にもノートを使って…と考えながら、よりベターを目指しています。
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課題テスト、自己診断テストが着々と返却されています。
テスト結果を確認しながら、私が注目しているのはただ1点。
「勉強したことができているかどうか」
ここだけに絞ってみています。
特にこの夏、中3生には
「数学の1番は絶対に満点を狙っていこう!」
と目標を示し、それに向けて基本問題の徹底をしました。
まだ全員の結果を見たわけではありませんが、
「やったからできた」が大半で、
あとは、取り組んでいなかったからできなかった、
あってほしくないことですが、間違いを放置したから
テストでもできてなかった、
というのがはっきり見えました。
特筆すべきは、かなり低学力の子でも、「この夏は、文字式と平方根と因数分解!」と決めて取り組み、今回の自己診断テストではその問題を全て正解させたところです。
2番の連立方程式ができなかった?
5番の証明が?
やってないのにできるつもりになるなんて、取らぬ狸のなんとやら。
計算1問で4点、証明ひとつで3点(今回の配点で)。
どちらに力を入れるべきか、一目瞭然でしょう。
もちろん、70点80点を目指したいなら連立方程式でも証明でも、どんな問題が飛び出ても「そうそうやったことある」って思えなければいけませんが(^^;)
何事も『徹底』が必要ですね。
私も欲を出して中途半端に「あれも、これも」と言いがちなので、しっかり肝に銘じて・・・
「やったからできた!」を体感させていきますね。
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「夏トレ頑張れー!」と子供たちにハッパをかけてきた夏休みも、いよいよ折り返しを迎えます。
8月11日~15日はお休みを頂いて、先生たちも心身のリフレッシュをさせてもらっています。
「お盆はどうするの?」と聞いたら、小学生は「おじいちゃんち!」「旅行!」と、ご家族で満喫されるようですね。
中高生は「部活の大会が…」「コンクールの本番!」「うーん、特に…?」と、さすがに小学生に比べたら楽しみで仕方がないという様子よりも「やることがあるから」という印象です。
お盆の休みが終わったら、これまで続いてきた『夏トレ 基礎基本徹底コース』も『受験必勝法習得コース』も後半戦に入ります。
特に、受験生には、休み明けの自己診断テストを期にしている子も多いので、実戦力養成には少々早いタイミングですが、問題演習の徹底も組み込まれていくことになります。
これまで、『基礎基本』のほうでは、計算力の養成と小学生は漢字に慣れ親しむ、中学生は単語に頻繁に触れて暗記することを目標に取り組んできました。
担当の先生の報告にもあるとおり、計算方法を覚えているものに関してはメキメキと力をつけてきている子が目立ってきました。
逆に、計算方法(単純なマイナスのかけ算など)を覚えていない・忘れたという子には少々厳しい取り組みになっていたかもしれません。
他の時間でフォローは行ってきましたが、簡単に「忘れた」「わからん」で済ませようとする態度には、何度か「いい加減にせぇよ!?」という場面もありましたので…(^^;)
英単語も、英語が超苦手で、単語なんて見たくない!というスタートを切った子も、周りの空気に押されて「自分も覚えようかな」という雰囲気になってきたり、少し雰囲気が出てきたかなぁという感じです。
小学生については、むしろ中学生よりもよく頑張って取り組んでいました。
漢字が苦手な子でも、「これってさんずい?」「この言葉はこの漢字でいいんかな」と少しずつ漢字に対して興味を向けているようです。
授業時間外で「練習してきたよ!」と、一度返却したプリントを全て埋めて見せてくれる子もいました。
この取り組みが今後も続いていくよう、ぐんぐんノートを上手に活用するように仕掛けていきたいところです。
中3生の『受験必勝法』では、ここまでは英数の基礎(『基礎基本』と同内容)と、数学の関数について、英語の長文読解の練習、理社の解説…をメインに行ってきました。
それぞれ苦手としている部分が違うため、一部グループ指導、一部個人進度となっており、個人進度の教材では、計画を立て、その通りに進めるのが苦手な子は、かなり遅れを出しているところもありました。
様子を見ながら、「この子は毎日一緒に計画立てとチェックをしたほうがよさそう」と感じた子には、個別に「キミは今日ここね」と声をかけ、「チェックが終わるまで帰れないよ」なんてことにはなっていましたが…
正直これは不本意なところではあります。
やはり柔軟性・吸収力の高い小学校低学年のうちから取り組み方の習慣をつけて、受験生になったときには、自分の力を把握したうえでの計画の立て方、先生に遠慮なく質問できる関係などを作れたら理想です。
ただ、それぞれが受験生としての成長を見られる夏休みであるよう、ここからもじっくりたっぷり関わっていくつもりです。
また、特に去年の受験生(今の高校1年生)の子達が顕著だったのですが、誰かが「頑張ろう」というオーラを出したときに、それに対して誰一人「頑張るなんてダサい」「俺は関係ないし」という雰囲気を出しませんでした。
1人が頑張ろうとすれば皆が頑張ろうとする、そういう空気を今年の受験生たち、ひいては塾生全体に作っていくことが私たちの仕事でもあります。
このお盆休みでそれぞれがし~っかりリフレッシュして「よっしゃ、後半戦頑張るかー!」という気持ちで16日を迎えましょうね。
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定期テストごとに恒例となっている「6時間耐久テスト対策」
今回も2日(日)の昼2時から夜8時まで、さらに延長戦(!)を希望した子たちと一緒に夜10時までの最長8時間、実施しました。
来る子から「隣のコンビニのお客さんが皆塾の子だった」なんて話も聞きました。
途中のおやつ(今回はアイス)も含め、いつもお世話になってます(^^;)
理科社会を翌日に控えていた学校が多かったので、最初はその復習&チェックテストから。
普段から取り組んできた子は、「これはやったことがあるから覚えてる」と余裕な表情で困っている子の手助けをしていました。
逆に「こんなの見たことない…!」と困り顔の子も。
「テストの当日にそうならずにすんでよかった~って思って頑張れ!」と励ましつつ、チェックテストで合格できるまで頑張る様子を見ていました。
更に英語の単語総復習テスト。
過去問の演習。
途中でおやつ休憩を挟みつつ、6時間良くがんばりました!
延長戦を希望したのは、6人。
「まだ聞きたいことがある」
「家だと集中できないから覚えて帰りたい」と、一番長くいた子は、8時間の勉強時間を乗り越えて
「はぁ~今日は色んなことが解決できてスッキリした!」と、かなり元気な様子で帰っていきました。
集中していたら、時間の経過が早く感じて、それほど疲れを感じなかったそう。ただ、家に帰ってからは疲れてぐっすりになるだろうから、しっかり疲れを取ってテストに備えてくださいね。
みんなの健闘を祈る!
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もうすぐ1学期の期末テスト。
南輝校の周辺中学校では、これが学年最初の定期テストとなります。
大半の子が、普段のペースよりも大幅に時間を増やして、テスト勉強に提出課題に…と頑張っています。
範囲発表になって部活もお休みになり、いつもは毎日2時間ずつの子が
「明日は4時から10時まで全部来るから!」
「途中でご飯食べたいけど、どうしたらいい?」などの話をしてくるようになり、いつもの倍以上頑張るように。
それを見て「俺も!」「じゃあ、私も~」と周りにやる気を拡散させている様子が心強く感じます。
取り組み方を見る頻度が多いと、その分こちらも的確なアドバイスがしやすくなり、さらにそれが「じゃあもうちょっと頑張ろうかな」といいスパイラルに入っていくのも感じられます。
今週は夕方からテスト勉強をするために来る子が多く、なかなかに新鮮な空気を感じました。
小学生は大きいお兄さんたちが多くてビックリしていましたが(^^;)
中高生を対象に、7/2(日)14時~20時でテスト対策のために開校とします。
毎回、6時間耐久(?)でチェックテストや苦手克服をしていて、今回も「先生、今度は日曜日?2時から8時まで?」と、告知より先に聞いてくる子がいるくらいの恒例行事となっています。
また今回も全員参加で6時間頑張りましょう!
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もう6月も最終週になりました。
一足先に定期考査が始まる高校生中心に、短い時間ですがテスト対策を行いました。
まだテスト週間に入っていない中学生も何人か「自習しに来ていい?」と自分から顔を覗かせました。感心!
今日参加した子のうち1人は国語が“超”苦手で、「何を書いてるかわからん…」とよく聞いてきました。
こういう場合、どう解釈しているかなどをじっくり聞くと、どこが苦手な原因かがはっきりしていいのですが、普段の授業ではなかなか難しい取り組みでもあります。
(私も教科書や学校のノートに目を通して聞くことになるので時間がかかるのです…)
なので、テストの日程的にも環境的にも「今日は国語の日だね!」ということに。
特にワークなどのない高校生の国語は、授業で何が取り上げられたか、それがテストにどう反映されるかなどを考えて問題を自作してみるのが、定期テストにはうってつけ。
授業で線を引いた部分のポイントは何だったか、どういう説明だったかを思い出して問題作りをします。
今日そうやって国語に取り組んだ子は、授業で何をしたのか、内容を勘違いしていないかなどを、最初口頭で確認して、それから一緒に何問か問題作り。
後は教科書ガイドを参考にして、自分で問題を考えていました。
そうして自分が読み取りきれていない部分・なんとなく読みすごしていた部分をあぶりだして「ここってどういうこと?」という確認をして、今日書き出したものは、テスト直前にまた見直しで使えるね…という話に。
学年の差異なく、この『先生になってみる』というのは、とても力がつくものです。
特に、平均点前後からそれ以上の点数を取っている子にとっては、自分の甘い部分が見えてきたり、視点を変えて見る事ができるので、「わかったつもり」の撲滅にできます。
具体的なアイデアはこちらから伝えていますが、是非その視点で勉強に取り組んでみてくださいね。
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6月17日の午後、南輝教室にてお楽しみ会を行いました。
長期休みにあるような、大がかりなイベントではなく、急な声かけにも関わらず、11名の子供たち(お手伝いの先輩も)が集まりました。ありがとう!
「今日は午前中に授業参観だったんよ~」
「この後スポーツの習い事がある~」
「実は練習サボってきたー」
と、色々教えてくれつつ、時間が来たのでスタート。
最近通いだした子や、大人しい子、初対面のメンバーも多く、最初はどことなくぎこちない様子でしたが、皆の紹介を兼ねたゲームをしていくうちに、まー本性が出る出る(笑)
普段あまり会話に入らない子も楽しそうに過ごしていて嬉しかったです。
「わたしは誰でしょう」ゲームで、皆の意外な一面に驚く場面もありました。
好きなものはすごく女の子っぽいのに、食べ物だけは肉食女子だったとか、クイズに使う紙の隅っこにアニメキャラを描いて「画伯」と呼ばれたりした子がいたりとか、実は別の習い事で顔を合わせたことのある別の小学校の子がいたとか。
その後は伝言ゲームをしたりおやつを一緒に食べたりしながら、交流をはかる時間を取りました。
前回からだいぶ間が空いていたので、これからはちょっとずつこういった時間を増やしたいなぁと思います。
交流を深める時間だったり、工作や実験をしてみたり、体を動かしたり…皆からもやりたいことを聞いてみますね。
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毎年恒例、『夏トレ』の時期が近づいてきています。
これまでは、夏トレといえば中学3年生、いわゆる「高校受験対策」という意味合いが強かったのですが、昨年より、中1・中2も行っています。
小学生は以前『学習フェスタ』という名前で実施しており、これまた昨年の中1・中2の夏トレを開始するにあたって、名称を統一しました。
この時期に考えておきたいトレーニングといえば、計算力・漢字など。
中学生だとよく聞くのが「英単語が覚えられない」という声だったりするので、基礎基本となる力を鍛えるためのメニューを予定しています。
また、中3受験生においては、この夏休みを逃していつ勉強する!?という時期になります。
「部活が~」「まだ早いんじゃない~?」なんてことを思っていては、受験に負けますよ!
なんといっても、勉強に確保できる時間が、とても多いのです。
いくら部活動があっても、普段朝から夕方まで学校にいて、帰ってからご飯やお風呂や宿題にかける時間を差し引いた分と、夏休み中、学校の授業がない間に取れる時間数は月とすっぽん。
このタイミングをダラダラ過ごして、いい受験シーズンを迎えた子なんて今まで知りません。
「夏に死ぬような経験をしたら冬には楽になった」が定石です。
なので、黙想でも声をかけていますが、取れる時間は全て夏トレにあてるつもりで、かかってきなさい!です。
また、特におとなしい子に当てはまるのは、この時期には絶対に先生と二人三脚をしておくこと。
受験直前のストレスが高まる時期に、先生に愚痴のひとつもこぼせない子は、すごく辛いです。
こちらも見ていて辛くなります。なので、もちろん仕掛けていきますが、夏休みに先生や仲間と一緒に頑張る時間をたくさん共有して、みんなで乗り越えていける土台を作っておきましょう。
夏休みは色々な意味で土台を固める時期です。しっかり固めておいたら、上に少々前衛的な建物を建てたとしても、つまりは少々反則的な勉強の仕方をしても、そう崩れることはありません。
子供たちの様子を見ている分には、夏休みなんてまだまだ先の話のようですが、私たちは着々と準備を進めています。
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今日、国語の勉強をしていた小学生との一幕です。
「うわぁ、答えがわからんしー!」
「どうしたん?問題に書いてあるのと似た文、探してみた?」
「ううん・・・」
「じゃあ、似た言葉を見つけたら印をつけて見せてな」
しばらくして…
「見つけた!」
「うん、いいところに目をつけた!このあたりに答えのヒントがあるよ」
「えぇ…ここは答えじゃないよー」←即答
「どうしてそう思うん?」
「だって、ここ(解答欄)と同じ文がないもん」
「同じって…どういうことじゃ・・・!?」
その問題は、解答部分が
「○である私たちにとって…」という解答欄になっていて、
彼が見つけてきたヒント部分には
「○にとって…」という文章になっていたので、ほんの少しの違いでした。
が、それが全く別物に見えていたらしく、他に該当する言葉もなく「これは答えと違う」という強い思い込みのために、いつまでたっても答えが書けなかったそうです。
これ以外にもあるんですよね。
例えば“うちの子、応用力がなくて”という話。
例えば“計算は得意だけど、文章題になるとさっぱりで”という話。
国語にしても、算数の文章題にしても、解答のテクニックを身につけることは、そんなに難しいことではありません。
ただ、テクニックはあくまでも、「あ、これが使える」と見つけられてからの話です。
ヒントどころか、問題文が何をさせようか分からなければ、どのテクニックを当てはめれば良いかなんて、その次の話…。
大学入試が変わろうとしている今、それこそ高校入試でも、解釈が必要な問題や記述が必要な問題が増えてくるのは明らかです。
作文や記述も大事だけれど、まずは何かにつけ、子供たちが周りから入ってくる情報をどう理解・解釈しているか、それを、しっかりコミュニケーションしながら「アウトプット」させる必要は高まってきていると思います。
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先日、塾長からもありました通り、現在、体調が万全ではない状態で、子供たち・保護者の方々にはご心配・ご迷惑をおかけしております。
「大丈夫?」と温かい言葉を下さった方も多くいらっしゃって、皆様のお気遣いに感謝の毎日です。
喉については会話を控えるようになって日々少しずつ元に戻っています。
…が、今回筆談をする中で気づいたことがありますので、是非お知らせを。
これが「転んでもただでは起きない」精神です(笑)
人が得られる情報量って、視覚から入ってくるものが8割以上だと言われているそうですが(情報源は古いのですが…)、先生が筆談をすると、子供たちに伝わる情報は視覚からだけに。
しかも、視覚で得た情報のほぼ100%が文字情報。
そのときの雰囲気やジェスチャーもあるので、100%とはいきませんが。
そうしたら、なんと…普段口で伝えることを文字にしただけなのに、指示が伝わらない!
”ここ(指差し)を声に出して読んで”の文字に
「え、なに?」「わからん」
「…!!(必死にジェスチャー)」
見ていたほかの子が、
「ここ声に出して読んで、って」
「あっ、そういうことー」
えええー!同じことを口で言っただけよねぇええ!?
こんなに伝わらないって、どういうことだー!と思いますが、他にも「はっ」と思い当たることが。
授業担当の先生が変更になる関係で、座席がいつもと違った日、来た子が必ず見る座席表の上に「お知らせ」を並べて置いてたら、気づいていない子が多数…!
ひえぇ…どういうことー!
予想として、毎日見ているものが少し変わってても、気づかない元々の性格?「髪切った?」って言えないタイプ?
もしくは、視覚情報のうち、文字認識がすごく弱い?
イラストや動画の理解はよくできてるのに…のタイプ?
どちらもあるかもしれませんが…さて、これってどうやって改善するか…。
学校の授業が依然「先生の説明と板書」が中心である以上、放っておくわけにはいかないですし、これからも課題になりそうです。
ちなみに、ご家庭で「伝言ボード」って使われてたりしますか?
もしかしたら「おやつは冷蔵庫の上から2段目の棚にあるよ」って、いつもは口で伝えているのに、伝言ボードに書いたら、ボードの前で「おかーさーん、おやつどこー?」って聞かれるかもしれません…ね(^^;)
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福南中をはじめ、南輝校のある学区はほとんどの中学で中間テストがありません。
その分今のうちに学校行事をたくさん実施して、そこから落ち着いて勉強を進めていこう…ということでしょうね。
この時期にテストがあるのは、高校生と一部中学生だけです。
今日は高校生を中心に、定期テスト直前の対策として開校しました。
高校1年生にとっては初めての定期考査。
数学が2種類に英語が3種類、さらに専門科目が増えた子もおり、「何から手をつけたらいいのー!?」と、悩みながらもまずは自分で計画を立て、一緒に考えながら対策を進めています。
教科内容についても同じです。
まずはチャレンジしてみて、分からなかったものは何を調べたら良いのか考えて、その上で持ってきた解説を一緒に解読するというやり方で教えていきます。
イチから先生に頼らないといけないようでは、勉強量をこなせないだけでなく、いざテスト当日になったときに自分の力で対処できなくなってしまいますから。
難しいところですが、頼りっきりもダメ、自己完結するだけでもダメ。
その瀬戸際を自分で分かっている子は、見ていて安心。
実際に、小学生の頃から通っている子が高校生になる頃には、手元や顔を見なくても「そろそろ分からなくなってきたでしょ。持っておいで」と声をかけられます。
頻繁に確認の声をかけている間は、まだまだそのレベルまで達していないということ。
誰もが早くその域にたどり着けるよう、最近通い始めた子たちとも、“遠慮のない関係”を築いていきたいものです。
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毎コマ、授業の最初に数分時間を取って、「黙想」を行っています。
子供たちの学習へ入るきっかけになればと思います。
連絡事項を伝えることもありますが、絶対に学習に入る前に
「自分が今からしようとしていること」
「前回とのつながり」
「今回の目標」
を考えて、目的意識を持って休み時間との切り替えをしてほしいとの願いで長く続けています。
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高校生になったら必然的に取り組むようになる予習。
予習といえば高校生のイメージがありますね。
私も、高校時代の英語の先生が、贔屓にしていた野球チームが試合で負けると機嫌が悪かったため、そんな日の英語の予習は死ぬ気で完成させて行ってました。
(同窓会ではすっかり笑い話になってました…(^^;))
予習って、何のためにするの?どこまでするの?
新高1生をはじめ、ぜひ中学生にも真似てほしいことがあります。
まず、予習をする意味。
「今度自分はこういうことを勉強するんだ」って、受け身の学習にならないために必要です。
受け身ではいつまでたっても勉強が楽しくありません!
どのレベルまでするか。
普通科の高校生なら、英数は理解するところまでを求めたいところです。
英語で言えば、本文訳を完成させるところまで。
ただ、そこまでではなくても、できるだけ、次の学習内容で
「自分が分からなくなりそうなところ」
「授業をしっかり聞いておいたほうがいいところ」にチェックを入れておくくらいはしたいですね。
英語なら、自力でできる単語の意味調べ、本文書写(学校によってはプリントを貼るだけのところもありますが)、訳せなかったところにチェック。
…これは是非。
授業中には間違えたところとわからなかったところを直すだけにしておくと、授業を聞く余裕がでてきます。
数学なら、例題で理解できない部分にチェック。
余裕があれば練習問題も解いておきましょう。
これまた、授業を聞く余裕を作るためです。
授業だけで完全理解することはできません。
ただ、なるべく授業を「聞く」状態を作ることってすごく大事。
なのはわかるんだけど…という人。
ガイドや塾の自習の時間を使って、自分がどこまで見ておけば大丈夫そうか、その練習をするのもアリですよ。
ちなみに、教室には学校ごとに必要な参考書を揃えていきます。
特に高校生諸君。効果的な予習をマスターして、学校の授業を余裕を持って受けたいですねー!
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7日の金曜日、新入生以外は、いよいよ新学期が始まりましたね。
子供たちも、教室に着くなり
「今年は優しい先生になったよ」
「友達とクラスが別になったー!」
と、普段より2割増しくらいのハイテンション。
おかげで授業が少々大変だったのはここだけの話…(^^;)
ところで、毎年この時期になると必ず子供たちに伝えていることがあります。
それは、
「人の印象は第一印象で決まる!」ということです。
新年度、新しい人間関係が始まる際には、これまでの自分を一新するチャンス。
人間って、最初から3回くらいのコンタクトで印象付けてしまうんですよね。
今まで「サボり癖があるやつ」と言われていた子でも、これを機会にしばらく(3週間くらいかな?)頑張って自分のイメージを作ってしまうと、
その後少々ボロが出ても「あら珍しいことがあるもんだ」と、好意的に取ってもらえることが多いのです。
逆に、最初に悪印象をつけてしまうと、その後よほど頑張らない限り「あら、意外といいやつ」とは思わせられません。
悪いイメージほど強く残っちゃうので、ねぇ…。
だからこそ、ここで今までの自分を生まれ変わらせるチャンス!と、毎年のように言っています。
今年は、これまで提出物をサボリがちだった子が、「今回は頑張って出した!」と言っていました。
人間の本質はそうそう変わりませんが、相手にとっての印象を変えるチャンスは今です。
ストレスの大きい時期ではありますが、まずは自分の足元固め、
頑張ってみましょうね。
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受験生にとっての長くて短い1年が終わりました。
3月17日、とうとう県立高校の一般入試も合格発表となり、全ての中3生が進学先を決定しました。
南輝教室では、特別入試・一般入試と合わせて、3年生全員が第一志望の学校に合格を決めました。
おめでとう!!
例年「全員で合格するぞ!」と言って受験勉強をスタートさせるのですが、やはり一筋縄ではいかないのが受験勉強。
途中、勉強が辛くなって逃げそうになったり、部活動との両立に悩んだり、志望校について親御さんとケンカをしたり、友達の八つ当たりに涙したり、思うような結果が出ず苦しんだり…
いざ試験を終えれば、私立専願や特別入試で早くに受験勉強を終えた子の態度にイラっとしたり。
色んなことがあった一年間だったでしょう。
それらを、「みんなで」乗り越えて、「一緒に」合格できたことを、我が事のように嬉しく思います。
また何より、アドバイスや叱咤激励を素直に受け止め、実践する力のある、まっすぐさが際立っていた学年でした。
この「素直さ」が結果を出した一番の要因でしょう。
彼らと二人三脚で歩んできたこれまでの道のりを、私たち講師も思い出し、昨日の授業後などはちょっとしみじみしたりしました。
受験生本人ももちろん、周りで応援してきた保護者の皆様にも、心より「おめでとう」と「お疲れ様」の言葉を送ります。
また次の受験生に向けて、エールとアドバイスをお願いすることがあるかもしれません。
是非そのときには、成功者の経験として、これまでの道のりを伝えてあげて欲しいと思います。
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昨日・今日と、中3生が受験真っ最中。
下の学年はテスト終了すぐでしたが、早くから来て頑張る中学生と小学生が混在する授業となりました。
結構面白いことなのですが、下級生と一緒の授業時間にいると、格好悪いところを見せられないと頑張るのでしょうか、普段へらへらした様子の上級生でも、頑張っている様子が見られたり、「これ、教えてあげる!」という姿があったりします。
もちろん下級生は、先輩の取り組みを見てマネをすることで、少しでも大人な勉強になるように意識していたり、いい相互作用が出ています。
高校受験も大学受験も、ここで全員ひと段落となり、しばらくは、早い時間は小学生中心、中学生は7時から…というメンバーでの授業が続くことになるでしょう。
次の受験生となる新中3の子たちには、
「先輩どうしてた?」「あっ、こうやってた」と
思い出して、もっといい受験生となれるよう、ここから気持ちを一新、頑張ってもらいたいところです!
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昨日の『キッズ・ランゲッジ』の際、PCの突然の不調で、子供たちの「ぐんぐんノートがぁー見れないの~!?」という声を聞き、急遽ヘルプに入る出来事がありました。
よく「文系なのにPCのことをよく知ってるなあ」と驚かれることがありまして、しかも高校時の得意科目が数学(文系ⅡBまでに限りますが)だったというと「そんな文系あり?」ということも。
自分でも、中学~高校2年まで一番苦手意識のあった数学が、どうして得意になったのか、それについて子供たちに話をすることがありますが、必ずその時に言うのが、「苦手だろうが下手だろうが、誰かに説明すること」と「解き方の流れに、ストーリーを作ること」です。
これが文系頭の人間が数学を得意にするコツだと、私としては思います。
下手でも、周りに困っている子がいたら、一緒に考える。
「~~っていうことじゃない?」と説明する、聞いてもらう。
計算にしても何にしても、解いている途中に
「こうしたいから、こうやっていく」
「この単元が目指したいのはここだから、こう考えること」と
イメージをもっておくこと。
(そのイメージは自分では中々わからないので、先生に聞いたりしましたが)
ドラマでも、学園モノならこうなる、ラブストーリーはこうっていう、暗黙の期待があると思います。
数学をそれに当てはめちゃう…って感じですね。
最初に出てきたPCトラブルの対処も同じで、専門用語なんて知らないし、考えずに「こういうことをしたいけど、この背景にはこんなことがあったはず」って、これまでのトラブルから、似たネタを引っ張り出してくるのが私のパターンです。
これから、「私(僕)は文系だから数学なんて…」って思っている子とも何度も出会うと思います。
そのときに、私の経験がうまくヒットしてくれれば…なんて思いながら、これからも彼らにこの話をしていくでしょうね。
ちなみに、PCで困ったことがあればご相談には乗りますよ(笑)
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前回の個別指導のあと
「こういう問題に引っかかったよね」
「この1週間で、これができるようになったから、今日は力試しをしよう」
普通の個別指導塾では、こんな声かけをされることってあまりないと思います。
授業と授業の間は、基本的に宿題をやってきて、次の授業で、そのチェックから…という流れになるはずなので、1週間のブランクの後、「さて、どうかな?」と始まるはずです。
学習工房では、通常授業がメインとなりますが、中には1コマ先生にじっくり教えてもらいたいという希望もあるため、個別指導も行っています。
中学生から高校生に適用することが多く、学校の授業が聞いてもわからないときや、欠席して授業が聞けていなかったりするときに、そのフォローとして行うことが多いです。
テスト前などは、今までの復習をしていたら「やっぱり納得いかない」という部分が出てきて、そこの説明をすることもあります。
勉強の基本は
・インプットすること
・整理すること(=これまでの内容との連続性ですが)
・十分な質と量のアウトプットをすること
の流れがきちんとできることです。
この流れに連続性があればなお良し。さらに内容で既知の内容や実生活とつながるとベストですね。
個別指導では、こういう風に流れを作る一助となるよう、担当した講師が続けて通常授業もみるような流れを作っています。
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学年末テストに向けての勉強WORLD CUP、第2戦の結果を発表します!
今回は自己診断テストをはさんで1週間多くに勉強時間が取れていたので、かなりいい結果になった子が多かったように感じます。
今回は中3生をはじめとして、100点が何人もいたのでびっくり。
先生がテスト内容を指定しだして、第1戦では平均点が下がっていたので、正直「どうしよう…」と思っていたのでした。
では、今回の注目ポイントは以下の通りです。
100点獲得…Tまいさん、Iれおくん、Tめいさん、Hりくくん、Kあこさん、Iけんしんくんの6人でした。
うち4人が中3生。
さすが!
逆に、間が空いた~、と練習をサボった子がいたのが注意点かな。
第3戦は今週テスト、来週発表…の予定ですが、第2戦のテスト直しもあるので、少々ペースが遅れ気味では…?
頑張りましょう!
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私立高校の入試結果も、全員合格となり、やったー、やれやれ~…といいつつも、ほとんどの中3生が、次の特別入試に向けて準備に余念がありません。
中には、↑のタイトルのようなことを言う子も出てきました。
そりゃそうですね。
一度経験したとはいえ、今度は本命の学校の入試となるのですから。
緊張から「やっぱり今週も先生お願い!」という声を聞き、それなら一緒にやろうかと、特別入試前に皆で集まりました。
普通科を受験する子も参加し、全員での時間となりました。
そういえば、前回は入試直前にインフルエンザにかかってしまって参加できず、受験までに治ってくれよ~!と神頼みするしかなかった生徒も一緒です。
やっぱり揃うと嬉しいものですね。
過去問を、時間をはかって見直しの余裕を作る練習や、面接や口頭試問の練習をしたり、もちろんストレス発散のおやつタイムも(笑)
今日は講師から『キット勝ット』の差し入れもあり、バレンタインも近いから…とチョコだらけでしたね(^^;)
さて、緊張もほぐれてきたところで、自分の持てる力を十分に発揮してきてほしいと思います。
気負わず、頑張ってきた自分を見てくれ!って気持ちで臨んでいらっしゃい。
取り組んだことに対して見てくれる人は見てるし、結果はついてきます。
全員笑顔で春を迎えるぞー! おーっ!
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中3生とともにドキドキしながら迎えた私立高校の合格発表日でした。
以前より「私立高校は合格するって!」と、自分自身を含め、「どうしようどうしよう」と浮き足立った彼らを叱咤してきましたが、やはり緊張するものは緊張します(^^;)
午後4時現在、早速教室に来た子から、「受けたコース全部受かってたよ!」
という報告がありました。幸先のいい話です。
これから、来た子から順に結果を聞いていくことになりますが、なにより彼らの本命は県立高校です。
ここで浮かれることなく、気持ちを引き締めて次の特別入試、一般入試に向かって気持ちの切り替えをしていきましょうね!
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現在南輝教室で子供たちを教えている講師から、「自分の思いを聞いてほしい」と一言ありました。
年齢的には子供たちと近い、優しいお兄ちゃん的な存在の先生ですが、このように日々感じていることを、皆さんとも共有できたらと思います。
以下、講師のメッセージです。
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私は今、“考えて勉強する”ことが生徒に身につくように意識してアドバイス・指導をしています。
ここでいう“考える”とは、問題の答えを考えるのではなく、勉強のしかたを考えることです。
勉強に対して「嫌い」「苦手」というイメージを持ってしまう子が多いひとつの要因として、勉強を「やらされる」だけになっているからではないかと感じています。
宿題や言われたことをするのは大事なこととはいえ、自主的ではなくやらされる形になっている子が多いのが現状です。
義務教育だから仕方なくやるのではなく、やらなければならないのなら、「楽しみ、よりためになる勉強はどうしたらいいか」と考えてする方が、自分にも、将来のためにもいいです。
そのきっかけの一つとして、もちろん成績面でも向上していけるように、そういった勉強を生徒が確立できるよう、これからもアドバイス・指導をしていきます!
もともと当塾の生徒だった子が、これまでの勉強の成功経験や失敗経験を通して、後輩たちにアドバイスをするに至った成長過程を私も見てきました。
非常に頼もしい、子供たちにとっても話のしやすい兄貴分だと思います。
教えるという仕事を通して、彼らはもちろん、私たちも勉強することの多い日々です。
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「自分から勉強する子になってほしい」
親御さんなら誰でもわが子に思うことでしょう。
かといって、「勉強しなさい!」「はーい…」では、自分からやったことにはならない、でも、放っておいたらしない…なんてジレンマもありますね。
どうやったら自分から勉強する子になっていくのでしょうか。
学習工房の長い間の課題でもあったし、私自身の課題でもありました。
今回、「これでいける!」という考えを持つに至ったので、それを少しお話しますね。
突然ですが、私の趣味の中に、音楽があります。聴くのはもちろんですが、歌ったり録音したり、ということも。
格好良く言えばDTM、サブカルチャー風に言えば歌ってみた?というところでしょうか。
これが中々難しくて、上手くいけば楽しいし、煮詰まってしまえばやりたくなくなるし…趣味なのでするもしないも自分が全ての主導権を持ってるんですよね。
それで、「よっしゃ、やろうか!」と思う時っていうのは、他に気をとられていないときだったり、前に録音したのが上手くいって、続きをしたくなっているとき。
さらに、これを公開して、他の人に「いいね!」なんて言われた日には有頂天になって、もっとやろうかな、なんて。
これを子供たちの勉強にも活かそうよ、というのが元々の考えにありました。
では、どうしたら勉強で「上手くいって楽しい」「前の続きをしよう」と思わせられるか…そこがずっとネックになっていました。
上手くいって楽しい…は、学習内容がわかることでもある程度はカバーできるのですが、じゃあ次を!という風にはなかなかつながらなくて。
長い間、塾では学校の宿題をやってもいいという風にしていたら、前回の続きをしようという声かけが難しく、かといって
塾の課題で終始したら、勉強が嫌いな子、学校の宿題でヒーヒー言ってる子にとっては大変な時間、嫌な時間となってしまいます。
このバランスをどう取るのか、いいところを見つけるのに何年もかかりましたが、勉強をもっとしたい子にとっても、勉強はなるべくしたくない子にとっても、
「これならいける!」と感じるものを見つけることができました。
それが教科担当制だったり、『勉強WORLD CUP』で競うことだったり、来年度には完全移行できるように準備を進めていることです。
また、やはり承認欲求をもつ人間にとって、認められるということはとても嬉しいこと。
手前味噌なことを言ってしまいますが、大学受験が終わった生徒から「引き続きお世話になります!今度は先生として頑張るから!」なんて言われると、彼らの成長をまだまだ見ることができること、そうやって私たちも認めてもらえてることとで嬉しくなります。
そうできる人間関係も含めて、私たちができることを、なるべくたくさんの子供達に伝授していけたら…と思います。
今回特筆すべきは、
100点満点が3人、いい滑り出しです!
Iりんなちゃん
Hりくくん
Nなおきくん
また、2学期は勝ち点0だったOゆうまくん、ここで初めての得点GET!
初参戦のTかなちゃんも、結果こそ惜しかったのですが、中々の健闘を見せてくれました!
ただ、前回・前々回と入賞続きだったT.ゆいちゃんが、体調不良で参戦できず…残念。
次の学年末テストは、1年間の総まとめとして、1学期の最初からがテスト範囲になる学校も出てきます。
そのときに「やばっ!3学期に習ったことの復習も満足にできてないのに…」と焦ることのないように、今のうちに定着させておきましょうね。
今回満足のいく結果ではなかった人は、次回同じ範囲の復習もテストに組み込むなどの工夫をしましょう。
では、第2戦の結果もお楽しみに(^o^)
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私立高校の入試を目前に、中3生の様子が
いよいよピリッとしたものになってきました。
真剣さが増してくるだけでなく、数名ストレスに負けそうだという声も…
たいていの場合、そう言い出す子はひとりで悶々としていることが多く、皆で時間を共有して、教科の内容とは違う入試の話をしようと集合することに。
自分たちで曜日と時間を決め、約束を交わしている様子からも、いい結束を見せてくれました。
さて、今日実施したのは、ほぼ面接の練習とガス抜きの時間です。
自分たちも面接官となり、どこが気になるか、どういう質問をされるか考えてチャレンジしました。
動画を撮って見せ、自分の課題を自分の目で見て確認する時間も。
集団面接だけでなく、個人面接もしましたよ。
普段の休憩より多めに時間を取って、皆でお菓子を食べながら色々話をしていると「そろそろ勉強しようか~」と、自発的に勉強モードに切り替わり、最後1時間は入試の過去問に取り組む時間となりました。
どうしてもこの時期、ストレスに悩むものです。
だからこそ、仲間と一緒に頑張る、励ましてもらう、逆に応援する…
「受験は団体戦だ」とよく言いますが、まさにそれだと思います。
いよいよ大詰め、プレッシャーとも上手に付き合って、受験に勝っていきましょうね!
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課題テスト、自己診断テストの結果が着々と返ってきています。
結果を見て、「冬休み、遊びすぎちゃったねえ」とコメントされてしまう子が多いのではないでしょうか…。
クリスマスに始まり、お正月を挟んで、学校が始まったと思ったらいきなりの3連休…なかなか勉強に集中するのは難しかったのでしょう。
そのぶん、3学期は挽回に力を入れてもらいたいところです。
さて、3学期の勉強面での子供たちの課題ですが、2学期の取り組み方を見ていて一番気にしていきたいのが「インプットとアウトプットのバランス」ですね。
往々にして男子はアウトプット多め、女子はインプット多めだと感じます。
インプットは、例えばノートまとめ。色々なペンを何色も使って、カラフルにノートを書いていくのが好きな女子は多いでしょう。
逆にアウトプットは、問題を解くこと。勉強=問題集を解いていくことと思っている子もいるのでは?
このバランスを間違えると、いくら勉強に時間をかけても、その分だけの結果が出てきません。
食事にたとえるとわかりやすいと思います。
塾長の受け売りですが…(^_^;)
物を食べる=インプット
トイレに行く=アウトプット
と考えたら、食べてもトイレに行かなければそのうちお腹を壊しますね。
トイレに行こうと思っても、何も食べてなければ出るものがありませんね。
適切な量を食べて、きちんと消化して、そして出す、このバランスを整えることが健康の秘訣…と同じように、適切な知識を覚えて、頭の整理をして、そして問題に取り組むことが成績アップの秘訣です。
その子により、インプットにかかる時間も手間も違いますし、アウトプットしてお腹をすかせてからインプットするほうが効率のいい子もいると思います。
どういうタイミングでどのくらいの量をインプットするのが効果的か、講師には日々「説明過多」にならないよう釘を刺しています。
お腹が空いてなければ、いくらおいしそうな食事でも食べることができませんよね。
おそらくこういうタイミングや適量は、子供たちは自分でつかめません。大人の先導が必要になると思います。
そういう、「子供たちが自分でわからない・できない部分」に力を貸していき、できたら自分でその加減をつかめるようになれ!と念をこめつつ(笑)、彼らを引っ張っていきたいと思っています。
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2017年も始まって早2週間近く経ちました。
子供たちには「今年の目標は?」とよく聞くので、逆に私の今年の目標もここに記しておこうと思います。
まず、昨年後半からずっと伝えてきた授業ルール
・他人に迷惑をかけない
・士気を下げない
・ズルをしない
休み時間も、
・人やもの(教室)を傷つける行為をしない
というルールを伝えてきました。
これらをしっかり守らせて、皆が気持ちよく集中して学習できる環境を整えたいと思っています。
さらに、大きく授業の進め方を変える可能性が…とも言っていたのですが、ただの自習室としてだけ使うケースを減らして使った時間が結果につながりやすくするよう授業内容も見直しています。
これらが今年、特に今年度内の目標として考えているところです。
自信をなくした状態で学習工房の門を叩く子がまだまだ多いのも確か。
こういった子達に、頑張ったら自分はできるんだ、頑張って結果を出して、さらにメリハリのある学習ができるようになったと思わせたい…
子供たちに自信をつけさせたいと思うのは、これまでもこれからも、ずっと私の中に一本筋としてあります。
講師一同、力を出し合って、皆でいい環境、いい関係を作っていけたら…そう思いつつ、2017年のスタートを切りました。
今年も一年、皆様のご理解とご協力をお願いしたいと思います。
よろしくお願いします。
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年末年始のお休みも冬休みも終わり、すっかり冬休みムードから勉強モードに切り替わりました。
皆様、本年もよろしくお願いいたします。
最初1~2日はぼんやりした目つきで「休んでましたよ~」という空気を振りまいていた子も、数日で通常の様子に戻り、やれやれといったところです。
ただ、ここでまた3連休…。休み明けにはいきなり課題テスト(自己診断テスト)が控えているので、ここでエンジンを温めて、ペースダウンしないようにと伝えて帰らせた子も何人もいます。
とはいえ、まだまだ本調子じゃない様子の子もいました。
しっかりテストにもまれて帰ってきてください(^^;)
さて、今年の当教室の目標として、「全員が気持ちよく勉強できる教室に」が挙げられます。
このところ、授業中のルール、休み時間のルールなど、逸脱した者を厳しく叱ったりしましたが、そうしなくても皆がきちんとルールに則って、成果の出る勉強をできるように、そのための教室作りをしていこうと思っています。
今後、大きく学習の進め方やルールに変更が出てくることになりますが、子供たちにとってより良い環境・関係を考えてのことです。
その際にはご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
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年内の授業は29日が最終日となり、30日は教室の大掃除を行いました。
小学生から高校生まで、有志の児童・生徒が15名集まって、皆で床から窓からトイレまで、普段お世話になっている教室の中や外をきれいにしました。
いっぱい働いた後は、塾長先生が皆に焼き芋をふるまってくださいました。
労働の後の食べ物は美味い!と、皆笑顔で食べていました。
キレイになった教室で、来年も皆頑張っていきましょう。
手伝ってくれた皆さん、ありがとう!
それではよいお年をお迎えくださいね。
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2学期の期末テストも終わり、いよいよ受験生にとっては山場となる冬がきます。
冬休みからの『冬トレ』に向けて、中3生にガイダンスを行いました。
全員参加での時間となりました。
まずは、受験のスケジュールの確認。意外と、特別入試と一般入試を勘違いしている子がいて、「特別入試は2月、一般入試は3月、普通科は特別入試がないからね」という話にもなりました。
それから、入試に向けての理想的な学習・成績の推移について。
少々合格ラインギリギリでも、必勝策はあります。
必ず自分の学習状況を入試当日に上向きの流れにしておくこと。
逆転合格というのは、こういう流れをつかんだ子が起こします。
その逆は一番やっちゃダメなパターン。これまでの検定などで、そうなりかけた子がおり、「経験あるねえ…」という話になりました。その時は元々力を持っていたこともあり、直前に何時間か一緒に取り組んで、検定までに風向きを変える事で無事合格でした。
ただ、入試という大きなプレッシャーのもとで、同じことが可能かどうか…
やはり10日~1週間前くらい前からは上向きに持っていくべきでしょう。
こういう話とともに、いざ自分の志望校に向けて、あとどれだけ点数が必要か、それを今までのテストの結果を基に考える時間を取りました。
今回は全体への話だったので、これからこの資料を基に、個別のカウンセリングを行っていきます。
この冬トレは、一般的な冬講習のように冬休みだけ知識を詰め込んで完結するものではなく、合格を勝ち取るまで、つまり春まで続きます。
全員が「頑張ってよかった」と笑顔で春を迎えられるように、最後まで全員で応援し合い頑張っていけるよう、私たちも応援し、引っ張り、時には叱咤し、最後には一緒に嬉し涙を流したいと思います。
最後のひと踏ん張り、一緒に頑張っていきましょうね!
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これで2学期中間テスト・期末テストと2回。
実施してきて、はっきりわかったことがひとつ。
もともと成績がふるわなかった子も、今回は取り組む内容を決めて、毎週同じ問題でテストを行いました。
例えば、
1週目:問題Aを6問
2週目:問題Bを4問、Aを2問
3週目:問題Cを2問、Bを1問、Aを3問
…といったように。
「同じ問題を繰り返したら、できて当たり前じゃん」と、思うでしょう?それができないから困っている子たちが非常に多いんです!
これは、点数が上がれば問題のレベルも相応に上がるだけで、同じメカニズム。
マスターしないまま先に進んじゃって、結局テスト前に「覚えてない…」となるわけですね。
それを今回彼らは乗り越えてくれました。
この取り組み方で、今までより数学を20点もアップさせた子がいます。
他にも「今回証明があるから点数下がるよ」と脅しをかけていた子が、下げることなくキープしたり。
冬休みはちょっとだけオフシーズンとなって、次回は学年末テストに向けての開催です。
引き続き、「できる!」と自信を持たせていきたいですね。
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ほとんどの学校はまだテスト週間に入っていませんが、すでにテスト直前となった子もいます。
人数は少しでしたが、和気あいあいとした空気でテスト対策を行いました。
他に先駆けて『勉強WORLD CUP open』のテストを実施した子、自習として教室を使った子など様々でしたが、普段より短い時間で集中したと思います。
また、「勉強を頑張ってると聞いて」と、塾生のお母さんから、お菓子の差し入れもいただきました。
ありがとうございます!皆で休み時間に頂きました(^^)
(若干遠慮中?この後「これほしい!じゃんけんで決めよう!」と…(笑)
来週はほぼ全ての学校でテスト期間となります。
引き続き頑張りましょうね!
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中間テストも終わり、今度は内容も難しくなってくる2学期期末テストが控えています。
今回、結果をリセットして、もう一度対戦スタートします!
今回から、南輝教室でのテスト作りは、自分の勉強に責任を持とうということで、「自分が勉強したことは自分でテスト作りをする」ことにしてみました。
今回は試験的に数学だけ上記の取り組みをしますが、ゆくゆくはどの教科でも、「こんなん習ってない」って言わせることはなくなってくるはずです。
自信をつけられるよう、演習までキッチリやっていきましょう。
なお、今回も勝ち点で最終結果を出して、第1位~3位までにはいいことが…(^^)
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岡山マラソンに沸いた11月13日、南輝ではお楽しみ会をしました。
マラソンの応援に行ったり、スポーツの試合に行ったりと皆忙しそうでしたが、今日は少人数で「スノードーム作り」です。
お母さんのお手伝いや、きょうだいで参加した子もいました。
完成後、おやつを食べながら話題になったのは、土曜日にあった南輝小学校の発表会のこと。
お母さんに動画を見せて頂いて、みんなで「○○がいるー」「ここ、僕!」「上手にやってるじゃん」と、ワイワイ会話をして過ごしました。
練習で大変だった話も聞きました。
これから年末に向け、今度は大きなイベントを考えています。
12月の予定をお楽しみに♪
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福南・福浜中の中間テストが返却されつつあります。
今回の勉強WORLD CUP、子供たちが勉強したと申告した内容のチェックテストを行い、申し出のなかった内容はこちらからあえて勉強の強制はしませんでした。
テスト範囲を全て勉強せずにテストを迎えたのなら、普通に考えると、点数が下がりそうなものですが…
なんと!キープ・上がったという子が何人もいました。
言わなくても、チェックテストの仕方がわかってから、自分で取り組んでいたのです。
「あれも、これもやりなさい」と言われるとやる気が下がるけれど、「自分がやった分だけね」と言われると、どうやら「これもやってみようかな」と思ってくるそう。
何よりも、勉強したらテストでもできた!と思わせたかったこの2学期。
特に内容も難しくなってくるこれからに向けて、どのくらいの内容を一気に取り組むことができるか、自分の目安をもてたらいいなと思っていました。
中3、中2に数名ずつ、この目安がわかったような印象の子が出てきました。
いかにして自分で学んでいく力をつけるか。
自主的・主体的な学習に一歩でも近づけるように、今後も様子をみていきます。
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育児書などでよくある言葉ですが「~~しなさい」はダメよ、と言いますね。
なぜでしょう?
唐突ですが、普段子供たちの学習姿勢を見ていて、子供たちには「頭をつかうこと」を覚えて欲しいと思います。
「~~しなさい」は、その、頭をつかうきっかけを奪う言葉のひとつです。
ふと最近考えることがあったのですが、「~~して」と言われてきて、それに対して疑問を持たず素直に話を聞いてきた子って、初めての経験を怖がる傾向があるのでは?
かくいう私自身がその筆頭です。
周りからもよく「石橋を叩いて渡らない」と笑われるくらい、慎重な…怖がりなところがあります。
「どうしていいかわからない」から、できるだけ想定したい=石橋を叩く になってしまいます。
ただ、私は幼少期「~~しなさい」と、母親から言われたことはあまり多くありません。
むしろ、すごくドンくさい子だったので、小学校に入ってからはよく言われていました。
まさかまさかの、小学校1年生の遠足で迷子になったり、2年生の頃にはランドセルを忘れたまま学校に行ったり、名前を書き忘れてテストで0点なんてのも…
子供たちに話しても「ウソだあ!」と言われるようなことをよくやらかしてました…(^^;)
閑話休題。
ただ、言われると安心なんですよね、「そうすればいいんだ」って。
言われて安心=言われたことをする=言われないことはしちゃ駄目と思い始める
こんな思考回路になっていたと、今ならわかる気がします。
逆に、「この人頭の回転が早いな」「考えが深いな」と感じる人は、そういうことを言われない(言わせない?)で過ごして来たように思います。
子供たちを見ててもそう。
ちょっとしたことでも「どうしたらいい?」と聞いてくる子、ボーっとしたり魂が口から抜けかけている子、余所事をしている子や他人に迷惑な言動をとる子、色々な子がいます。
聞くことで安心したかったり、今何をすべきか考えていないことから起こることがほとんどです。
でも、きっかけがあれば頭を使うし、そうできる子が大多数。
じゃあ、大人のやってあげることは、「そのきっかけを作ってあげること」ですね。
そのきっかけって、「~~しなさい」じゃなくて、「どうすればいい?」だと思うんです。
そして、安易に「わからん」で済ませないように、じっくり彼らの言葉を聞いてみる。
それから、「どうなりたい、どうしたいと思う?」
「どうすればこの状況を打破できるんだろうね」
と考える。
先生である以上、学習指導での関わりが主になってきますが、学習指導を通して、子供たちが「考えて、動ける」人になれる応援をしていくつもりです。
まずは、私自身「指示されたら安心」からの卒業を。
そして、「先生だって前はねぇ」と、彼らに語れるだけの自信を。
そうして、子供たちの少し先をいきつつ、一緒に「主体的な人間」になっていく努力を重ねていきたいと思います。
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中1の頃にはすでに「○○高校に行きたい!」と決めていて、中3になった今もその目標が変わっていないTちゃん。
今日は「先生、まだどこの私立高校を受けようか決めてないんよなぁ…どこがいい?」と、相談を受けました。
行きたい学校については早くから調べたり聞いたりして、色々なことを知っていたのですが、他の高校はどんな科があるのかすら知らないとのこと。
「どうせなら、やりたいことができる学校がいいよなぁ」とか
「近くの学校でいいやー」
などの発言が、このTちゃん以外にも聞きます。
考え方のひとつとしてはそれもアリでしょう。
他にも、「働きたい職場への就職率がいい学校」「大学進学率がいい学校」なんてのもアリでしょう。
今まで聞いた話だと、
「友達がたくさん行くから楽しい高校生活になりそう」
「制服がかわいいから」なんてのもありました。
これに対して、色々アドバイスはします。
が、一番は「進学して後悔しないこと」を一番に考えて欲しいと思います。
入ったあと、楽しいことばかりだけではありません。
これは高校受験だろうが大学受験だろうが、就職でも同じ。
その時に、「自分が考えて選んだ場だ、頑張ろう!」と思って欲しいのです。
不本意に来たから、いやなことがあったらすぐ辞めるなんてことにはして欲しくないのです。
そのために情報集めは必要だろうし、考えることも必要です。
私は楽観的だったので、「ま、こんな感じだろうなぁ~、大変だけど、できるところまではやってみよう」なんて軽く考えて乗り切ってきた部分もありますが…(^^;)
でも、これまで選んできたことで「これを選ばなきゃよかった」と思ったことはありません。失敗もたくさんして来た私でも、他の人に誇れる、自慢できることです。
私の真似をして楽観的過ぎるのも考えものですが、必ず自分の選んだ選択肢を「正解」にすること。
それを受験生には意識して欲しいと思います。
色々な考え方があることを伝え、その中でどれを選ぼうか、見て・聞いて・考えて、プラスになる選択をして欲しいですね。
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夏のお楽しみイベントから1ヶ月と少し経ちました。
あのとき「ぐんぐんノートの頑張りが、ちょっと少ないなぁ」という話をして、新たにルール決めをして、様子を見ていたのがちょうど先月。
非常にいい傾向だなぁと思うことがいくつか。
まず、全体的にポイントが増えました!いいねぇー(^o^)
それから、徐々に家庭でもぐんぐんノートに取り組む子が復活して来たこと。
もともと、学習習慣がモノを言う小中学生に対して、習慣付けをさせたいと思っていた取り組みだったので、本来の意味合いを取り戻しつつあるかなという感じです。
なお、今週の成績を集計しているときに、あわせて見てみた家庭学習でのページ数。
南輝の子でいうと、多かったのは
Iゆいちゃん
Nあおいくん
Kけんたくん
でした。
そのままポイント数にも反映してますよね。
今週よかった子も、そうでなかった子も、次はもっとよくなるように、「家でも毎日少しずつ頑張る」を実行してみましょう。
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テスト期間9月28日~10月4日 の第3戦の結果です。
今回100点だったのはT.ゆいちゃんただ一人。
あれあれ~?前回の結果で気を抜いてしまったのでしょうか?
今回は、I.こうたくんとN.なおきくんの対戦に注目です。
引き分けです。実は第1戦でも同じ組み合わせで引き分けていました。
ただ、前回はお互い50点での引き分けだったところが、今回は80点での引き分けに。
対戦内容のレベルが上がってきています。
すばらしい!
勉強のペースに慣れてきて、多くの子が「ここを勉強したよ」と言えるようになってきました。まだそれが言えない、勉強したモノをなくしてしまう子は、負け続けないようファイトですよ~。
さて、次回第4戦は、いよいよラストの対戦となります。
勝ち点の多い子はそのまま勝ち越せるよう、まだ勝利していない子は最後汚名をそそぐよう、力を入れていくよ!
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前回たったひとりだった100点が、今回は5人も出ました。お見事!
I.けんしんくん
K.あこちゃん
S.まいちゃん
I.りんなちゃん
N.りょうやくん
おめでとう!努力が実っていきますように(^^)
2戦続けて、とても特徴のある結果が出ました。
「先週、何やったっけ?」「書いたものがなくなった!」
なんて言っている子は、とてもじゃないですが勝てていません。
逆に、「ここの内容をやったよ」と、ノートやプリントをすぐ出せる子は、かなりの得点率です。
それぞれの目標に対しての取り組みなので、問題の難易度には個人差がありますが、それでも「やったこと」に対して、責任をもっているかどうかが問われていますね。
勉強W杯は全部で4戦です。
次回は折り返しですね。
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2学期に入って、中学生全学年を対象に『勉強ワールドカップ』というイベント(?)を
行っています。
2学期に力を入れたかったことがふたつあり、それを盛り込んだ内容となっています。
まずは、テスト前だけ力を入れて、そのときには「あれもわからん、これもできてない」とやることが山積みになっている状況を打破したかったこと。
それから、これまで以上に「やったからできた」という経験をつませたかったこと。
期間を短くしてチェックテストを行い、勉強した内容を自己申告して、そこからテスト作成。
(もちろんこちらも把握しているので、見当ハズレな申告は通しません)
ただのテストではなく相手との対戦という形を取ったら、相手を意識しだして、「小テストだけど頑張る!」
という雰囲気になってきました。
まだまだ進行中なのでこれからどう変化していくかわかりませんが、いいスタートを切っていると思います。
今後の子供たちの変化も、随時お知らせしていきますね。
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中3生にグループ指導を行いました。
この2学期に取り組む『勉強ワールドカップ』の説明の追加、それから英語教科書の音読確認を。
『勉強ワールドカップ』は、テスト前には勉強熱が盛り上がるのに、普段はサッパリ…という子も、小テストで誰かと対戦するという仕掛けを使い、テストまでに5回は勉強熱を盛り上げよう…という目論見。
もともと、コツコツできる子は少々のヘコみには対処できるという持論を持っているので、毎日とまでは言わなくても、週に一度は「よっしゃ、頑張ろう!」と思うきっかけを作りたいと思ってのことです。
もちろん、こまめにチェックすることで、テスト前に「あれもできない、これもわからない」と発覚するのを防ぎたいという思いも多分に含まれています。
今日早速テストを受ける子がいるので、「頑張ろう!」と応援しつつテスト作成。
次回に向けて、勉強の記録をつけてみようかという話もしています。
「うわ、昨日やったことなのにもう思い出せん!」と現実に打ちひしがれる子もいましたが…一旦習慣づけてしまえば楽勝になってきますよ(^^)
また、英語の音読指導は、ネイティブの発音と教科書本文を対応させて、聞き取れるまで何度もリピートし、自分も読めると思ったら「イチ抜けた!」方式をとりました。
今回、他の学年に先駆けて取り組ませましたが、英語の苦手だった子が、5分ほど繰り返し聞いているうちに「もう読める」と、これまでにない早さで、ほぼカタカナなしの音読ができるように。
このどちらをとっても、いくら反抗期真っ只中の年齢といえど、純粋に競うことが好きなのかな、という印象を受けます。
こちらも考えるのが楽しいし、非常に微笑ましいですね。
まだまだ運動会に合唱コンクールにと忙しくしていますが、そろそろエンジンを温めていつでもダッシュできるようにしておきたいところです。
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『キッズ・ランゲッジ』の時間を使い、子供たちにぐんぐんノートについての話をしました。
今回夏のイベントでもお話しすることがありましたが、以前に比べて全体的に頑張る量が減っていること、毎日1ページずつという約束をしていたのに塾では書くけれど家では書かないこと、「何を書けばいいかわからない」ということを言う子が増えていたことなどから、以前よりこの時間を取りたいと思っていました。
まず、いつものように成績発表と優秀作品の紹介をして、その後1年前など過去の成績も改めて紹介しました。
「このときすっごい頑張っとったんよな」
「1000ポイントをこえた子は1人だけじゃなかったんかー」など、
過去を振り返ることで当時の自分の頑張りを思い出したり、改めて闘志を燃やす子も見られたので、まずはモチベーションが再生できれば何よりです。
新しく始めた子にとっては初めて見るもので、今が当たり前ではなく、以前から続いていた取り組みだというのも刺激になったかと。
また、ポイントに関しては、以前の評価基準と現在の評価基準に違いもあるので、(内容でポイント差をつけていたり、現在のように苦手チャレンジにポイントをつけたり)同じ量をしていても、ある時期と比べたらポイントが少なくなっていることも子供たちには伝えました。
一通り説明し、その後は、「こういうことを書いてみると書くことは毎日あるはず」という話をしました。
例えば、
・教科書の書写を家でも続ける
・学校の授業の復習をする
・苦手チャレンジをする
・他の子に知って欲しいこと(調べたことはここに当てはまるかな)
家で苦手に挑戦するのは難しいので、「塾に行ったらこれを質問しよう」というのが、わかるところまで書き残しておいて、続きは説明をしてもらってから書き上げるというのも、大いにアリだと思います。
こういう使い方をする子は、目的意識を持って塾通いができるので、成果も上げやすくなりますし。
授業の最後に実際に書いてみて、いつもなら「書くことがない」と手が動かない子もアドバイスの後に書き始めているのを見て、やはり慣れたといっても時々はこういう指導が必要かと感じます。
また折をみて、ぐんぐんノートへの取り組みがどう変わってきたか、子供たちを褒めることができればと思っています。
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このところ毎日雨が続いていたので、花火のほうがどうなるかと心配していましたが、当日は、風こそあったものの、雨も降らず涼しくていい気候になりました。
みんなの普段の行いがよかったからですね!
…夏休みの宿題終わってない子もいたようですが(笑)
3時間にわたり、ぐんぐんノートのポイント表彰と作品紹介&関連クイズ、外では夜店と花火、という内容で行いました。
参加したみんなでパチリ。
今回、少し惜しいなあと感じたのは、1学期から夏休みにかけてのぐんぐんノートが、いまいち伸びていなかったことです。
勉強の「インプット」としてぐんぐんノートを使い、「アウトプット」として問題を解く流れができればいいなと思います。
もちろん、勉強以外にも気になったことを調べたり、周りの子に知って欲しいことを書いていくのも大歓迎。
2学期からのがんばりも期待していますね!
さて、外での夜店と花火も、雨に降られることなく実施できました。
よかったよかった!
みんなのテンションも高く、「楽しかった~!」という声をたくさん聞くことができ、スタッフ一同ホッと一息です。
では、夏休みも残り数日、「いい夏休みだった」と思える思い出とともに、最後、頑張るのと楽しむのと、両方充実させて過ごしてくださいね。
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学問を修めるのに、王様が通るような綺麗な道・近道はない。
それを体感しているのが、今の中3生たちです。
夏トレとして、入試の過去問題を使ってトレーニングしていますが、彼らが特に頭をひねっているのが、英語の「スラッシュリーディング」です。
ただでさえ長文を読むのが苦手な子が多い中、入試に出てくる文章を通釈を頼りにスラッシュで切って和訳していくのは、大変なことだと思います。
・・・が、続けてきて、大きな変化が。
最初は通釈だけを並べて、それっぽい和訳をしていた子が、英語の教科書も並べて、「通釈にこう書いてあるけど、教科書にはこういう意味で書かれてある、どういうこと?」と疑問を投げかけてきたり、夏休みの学校課題の文法問題から出た質問の解説(もちろん文法内容)を、「長文の中のこのことかなぁ」と文章の中で確認しようとしたり。
どちらも、英語は定期テストで50点取れるかどうかという、英語は超苦手!!!!!!と公言してくる子の取り組みです。
予定の3年分のうち、最初の1年分に思ったよりも時間がかかりましたが、それこそ「学問に王道なし」です。
ただし、一度道を作っておけば、次からは勝手がわかって、もっと楽に通れるようになっていきます。
このスラッシュリーディングのように、実戦力の土台をこの夏休みに作って、2学期以降に備えていかせますね。
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13~16日の夏期休校を目前に、子供たちにひとつ課題を与えています。
「夏休みの折り返しをするからには、相応の宿題の進度であること」
毎年、特に夏トレを行っていなかった中1・2の悩みの種が、夏休み終了間際、課題テストに向けての仕上げの時期に宿題が終わっていないから…と宿題に追われ、ロクに対策もできずにテストに向かうことでした。
今年は夏トレで内容説明や勉強の流れを指導していますが、それでも理科・社会が後回しになって、この時期に手付かずなんてこともありました。
ので、気分すっきり夏休みを迎えられるための課題です。
ただ、終わらせればいい…と、答えを写すようなことはしたらダメだよ、とは伝えています。
夏休みの最初、優先させる教科と同じように、自力かそうでないかは、必ず後で見返したときにわかるようにしなさい、とも伝えています。
この課題に合格した子は11日の山の日もお休みOK、そうでない子は合格するまで塾にカンヅメ!というペナルティも示していたら…昨日の時点で、そこそこの子が合格していました。
さてさて、チェックのラストチャンスになる今日、何人が合格することやら…。
もてあますほどあった時間も、お盆を開けたら残り3分の1になります。
その残り期間を「追われる」スタンスで過ごすことになるかどうか…正念場ですね。
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中学3年生向けの夏トレ、受験対策についてのガイダンスを行いました。
部活の大切な試合を明日に控えていた子も少々無理をして時間を取ったようで意識の高さが伺えます。
まずは、受験までの残り期間で考えるべきこと・するべきことは何か。
スポーツの試合にたとえていくと、何人も大きく「なるほど!」と納得の表情。
まずは、敵を知ること、相手は何を得意としていて、どこか弱点か。
それから、自分を知ること。相手同様に、何が得手不得手なのか。
そして、自分のどこを強化すればいいかの作戦を立て、試合に間に合うように特訓すること。
このどれもが抜けてはダメだという話をしました。
さらに早速、「敵(入試)のレベルを知ろう」ということで、続けて2教科の試験問題にチャレンジし、終わった後は各々感想を漏らしていました。
「あれ、意外とできたかも」「そりゃあ、得意教科だからね」
「死ぬかと思った、泣きそう」「今泣いて、春笑えばよろしい!」
こんなやり取りでスタートした中3の夏です。
現時点での全体的な意識が高く、雰囲気のいい学年です。
「受験は団体戦」も意識しつつ、この夏を充実させていきましょう!
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終業式も終わり、いよいよ夏休みです。
楽しそうな子供たちの様子を見ていると、こちらも気持ちがなごみます。
さて、夏休みということは…いよいよ夏トレも開始と相成ります!
今回初めて学習工房の扉をたたいた方も、お馴染みの顔も、慣れない空気にソワソワした様子です。
各コースとも、始めるにあたって説明をすることが多かったので、それもあり一日中空気がザワザワ、と。
これから夏休みの40日間、しっかりついてきてくださいね♪
まずは、小学生の計算・漢字・作文(英単語は今日は該当者おらず)では、スタートに際し、自分の得意なことや逆に苦手なことを聞いていき、教材レベルを決めたり、練習してみたり。
中学生の課題テスト対策コースでも、今後取り組む土台として必要なこととして、わかって解いた問題かどうかを確認しました。
その他のコースも、もうすぐガイダンスを行いスタートします。
例年のように、夏休み課題を自分で計画立てて進める子もいます。
各々が充実した夏休みになるためにも、先生たちもめっちゃ考えてきました。
バテずについてきてくださいね!
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テスト前は、内容もテスト日程も学校によって違うため、グループ指導をお休みしていました。
残念ながらひとりお休みでしたが、みんながしばらくぶりに別室に集まり、今日やったことは、「期末テストに心残りはないかな?」という問いかけ。
特に新しい内容に触れたわけではありませんが、この時期には非常に大事な話でした。
テストは受けたら終わりではありません。
学校の先生が、「今の君たちにできて欲しい問題」を集めて作ってくれたものです。
できた問題、できなかった問題を振り返るとともに、次回はできるようになるぞ!という気持ちでテスト直しをする必要があります。
ただ、普通に「テスト直し」というと、赤ペンで正答を書いて終わりにする子が多いので、今回は少々ルールを変更しました。
全く同じ問題を使いますが、再度テストを行います。
特に、勉強したはずなのにできなかったもの、やればよかったと心残りがあるものについてのテストです。
もう一度チェックされるとなれば、きちんと答えを出せるように、勉強し直せる子が多く、彼らにもそれを期待します。
来週にはいよいよ夏休み、夏トレのスタートでもあります。
来週の水曜日には、夏トレ(受験対策コース)のガイダンスを行います。
やり残しのないよう1学期内容を全うして、気分新たに受験の天王山を迎えましょうね。
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近隣の中学校が全て期末テストを終えました。
早い学校はすでに返却も終わり、点数を見た子供たちが反応を返してきます。
今回、嬉しい話が。
「チェックテストでやった問題よりもめっちゃ簡単に感じた!自信ある!」
おぉ、これでこそやった甲斐があるってことですね。結果が楽しみです。
ただ、「よかった」「悪かった」だけの子にはこう聞いています。
「どこがよかった(悪かった)?」
「どうしてよかった(悪かった)?」
必ず、テストが返されたら、自分が勉強してきたことができたどうかを確認させ、「勉強したのにできなかった」のではなく、「勉強したからできた」「勉強してない(足りない)からできなかった」ということに気づかせてあげる必要があります。
取り組んできたプリントは教室に保管させ(賛否両論。本当は自分で管理させたいのですが…)
「したのにできなかった」という子には
「この問題はどれだけ練習したか、プリントをまとめて出してごらん」
と、自分で探させてみます。
大抵はそこで「思ったほどやってなかった」と気づくのです。
「今回はこの量でこの点数でした。次はどのくらいすればいいかなあ?」と、考えるきっかけにもなります。
子供たちは「勉強すると思ってからの時間=自分がした勉強時間」と言いがちです。
本当に錯覚しているケースもあります。
思いついてからやり始めるまでに30分かかっても、そこも勉強(しようと思った)時間に入っていて「やったのに!」って言うわけですね…(^^;)
大人から見たら、(それ、違うのになあ…)だったとしても。
だから、目で見て実感させる。その手伝いをして、次に生かすための対策を立てるわけです。
反省だけなら一人でもできる。反省とともに対策を立てるのは、大切だけど難しい。
だって、その材料が見つけられないから。
来週はおそらくそのためのカウンセリングを組んでいくようになります。
これが終われば晴れて夏休み!
気がかりを残さずに夏休みを迎えられるように、あと一踏ん張りです!
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恒例のテスト前6時間テスト対策、今回も実施しました。
毎回、「ここは何と戦ってる戦場だ?」というほどバタバタするので、今回は講師の先生も手伝いに来てくれました!
(ほんと、大助かりですっ!)
毎回しっかりフル参加する子がほとんどの中、初参加で「ひぃぃぃ!」となった子、普段はスッと帰ろうとするのに、今回はやり残しを作りたくないと残って取り組んだ子もいました。
普段とは違う時間からのスタートのため、時間も少しずらして、途中で長い休憩を取り、今回はみんなでアイスを食べました。
(頑張っている子へ、先生からのおごりです(^^))
今日のメインは、テスト前に必ず行う『チェックテスト』です。
目標点に関わらず、普段からコツをつかんでできている子は、そう苦労せずクリアするのですが、今回は全体的に少々怪しい空気・・・?
中間テストがなく、範囲が比較的広いこと & 最初の頃は環境に慣れるのに精一杯で「もう覚えてない!」という声がチラホラと上がってきます。
「このあたりでやってるはずよ!ハイ探すー!」と、何度言ったか。
今週末がテストで、まだ余裕の顔をしている子も、明日がテストで切羽詰まっている子も、納得できる取り組みができたなら幸い。
明日からの通常授業でも、引き続き「合格しないと学校のテストを受ける資格はありません!」としっかりチェックしていきますよ。
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学校の教材で成績を上げたい!…とは、誰もが思うことでしょう。
毎日たくさん宿題が出て、塾ではさらに別の教材に取り組んで。
「どうしてこんなにあるんだろう?」と思うこともあるでしょうね。
それに、「どうしてこの子がこの問題をする必要が…」と感じるものもあります。
まあ、学校の宿題として、クラス40人(×クラス数)の人数に“個に応じた”問題なんて出せるはずがありません。どうしても皆同じものになってしまいます。
だからこそ、宿題を上手に利用できる子は、より成績を伸ばし、そうでない子は宿題をためてヒーヒーいう羽目になるんですよね。
ううむ、難しいところだ…と、悩みに悩んで、数年前から採り入れています。
「学校教材を持ってきて使用してOK」というルール。
ただし、このルールにはいくつか条件があります。
必ず、先生に申告すること・できたものを見せること。
こちらの都合を言ってしまうことになりますが、少なくとも、彼らが何をしたかがわからなければ、わかっているか否かを知らなければ、私たちも手の出しようがありません…ううう、恥ずかしい話ですが。
だから、学校教材を使いたい子は申告させて、その中で重要なものをピックアップします。
「この問題は、絶対ヒントなしで解けるようになろう、あとからプリントの類題もしようね」
「これは、解説を頼っていいよ」
「あぁー…この問題は見なかったことに…提出できるようにだけしておいて(^^;)」
こんな感じで、宿題をするならするで、どこに力を入れるべきかをわかって取り組ませます。
理想は、子供たちも「宿題と勉強が同時にできた!」
先生も「子供たちがわかって進んでる!」と感じ、両者満足できることです。
もちろん、宿題だけだと演習量が足りないものも多々あるので、そこは「宿題だけで満足したらダメ!さあ、プリントしよっか♪」と有無を言わせないところですが、ね。
特に、ここ数年は学校の成績評価のうち、「提出物」の割合がどんどん上がっているようです。
さらに、部活動に習い事にと、子供たちの多忙度も上がってきているように感じます。
ある程度の負荷は必要ですが、必要以上の重荷にならず、頑張るべきところを見極めて、しっかり頑張ってほしいと思います。
そのための手助けならいくらでもしていきますよ。
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「もうっ!またやったか!!」
子供たちに何度も声をかけているうちに、少々語気がきつくなってしまいますが…最近、こう言うことが増えています。
主に相手は、数学が苦手ではない子たちです。
その原因が、“デキる(と思っている)子” ほど落ちる落とし穴、「計算ミス」です。
ちゃんとわかってるんだからいいでしょ、というのが彼らの言い分、ミスがあるうちはわかってることにはできません、というのが私の言い分。
それでついつい声を大きくして「またか!」となるのです。
ミスをするには必ず原因があります。原因を取り除かないうちに、一見「できた、解決した」と思えることがあっても、それは所詮一時しのぎにしかなりません。
またどこかで(下手したらテストで、入試で)ミスをすることになります。
本人側にある原因はただひとつ。「途中式を面倒くさがること」。
ちょっと、ほんの数秒の手間を惜しんで、間違いなおしという多大な二度手間をかけることになるのに、それに気づかない…
「もうっ!!!!!」ってなりますよ、もう~。
それを正すのに、どうやって実感させるか、どうしたら習慣づくか、あれこれ手を変え品を変え子供たちとやりあう(!?)毎日です。
それもまた、面白いやり取りにはなりますけどね(笑)
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なんのこっちゃ、ですが、前からよく感じていたことです。
たとえば、お母さんから見たお子さん像と、私たちから見た彼らの像、また、友達から見た…と、場面によって、何人いるんだといわんばかりの「子供たちの態度の違い」。
学校では、どうやら先生によく叱られる(つい先日も説教を食らったとか?)子が教室に来たら「今日はちょっとやる気あるわ~」と、ニコニコしながらとても積極的に勉強に取り組んでいました。
初対面から、勉強が好きではないんだろうなぁ~と感じることも多かったのですが、話をしていたら、逃げ出すほどでもないそう。テスト前に6時間教室で缶詰になっても、ケロッとした顔で過ごしていたこともあります。
でも、お家の方から伺う話では「家では『いやだ~行かない~無理~!』とよく言ってます…」と。
最初は、どっちが本当の奴なんだ!と混乱しましたが、結局、全部本物の彼なんですよね。
家ではちょっと甘えたい自分、先生に対してはほめられたい自分、友達や後輩に対してはちょっと先輩ぶったり、悪ぶったりしてみたい自分…。
相手によって、カメレオンみたいに様子が変わるのが子供たちです。
少々格好つけたいのも、思春期には大いにあり。格好つけたり強がったりした分、疲れた自分を癒すのに甘えるのも大いにあり。
その相手によっては、キツイ部分(反抗的な態度)しか自分に見せてくれなくて、つらくなるときもありますが…(^^;) それも思春期の特権!自分も通ってきた!と自分に言い聞かせています(笑)
うん、父親に対しての私の態度を思い出すと、これでもか!とばかりに反抗してたわ、と…
そうやって、カメレオンな子供たちが成長していく中で、一本筋の通った「自分」っていうものを見つけていくのを見守るのも、この年代の子達を見ていく醍醐味です。
思春期のお子さんをお持ちのお母さん方は、つらい・しんどい思いをすることも多いと思いますが、ちょっと外からわが子を見てみると、意外と「いい子、いい先輩」だったりしますよ。
そういう、視点の転換から生まれる発見も、なかなかいいものです(^^)
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授業中や休み時間、私と講師の先生たちで、こんな会話をしています。
もちろん休み時間なんかは子供たちと一緒におちゃらけもしますが、ちゃんとまじめな話もしていますよ~。
最近、こんなことが話題にのぼりました。
講「最近、単語テストの合格率が上がってきましたね」
私「そうね、○○先生のあのアドバイスが効いたんじゃない?」
講「僕もやって効果のあった方法だったから、彼らにもやってもらいたくて」
私「だねえ。ちょっとしたことだけど、全然変わってきたからねえ。いいアドバイスだったよ、グッジョブ!」
他にも
私「高校生の数学、基礎力がちょっと物足りなく感じない?」
講「そうですね、わかってるのに間違えて、もったいない」
私「対策を一緒に考えよう!」
講「ぜひ!」
…数日 “あーでもない、こーでもない” と相談が続き…
全員「よっしゃ、これでやってみよう!絶対力つけちゃるからなぁ~!」
塾長も巻き込み、基礎力アップの対策がもうすぐスタートを迎えます。
若い先生は、子供たちと年齢が近くて色々な話ができること、キャリアのある先生は、それまでの経験からモノをいえること、色々な立場からの考えや経験でわかること・意見をぶつけあい、よりよい指導を目指していこうとしています。
もちろん、人が相手のため、100%の支持を得ることは不可能ですが、『適材適所』で馬力を上げて進んでいます。
スタッフ一丸で目の前の子供たちをどう成長させていくか、日々考え実践しています。
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先週と今週2週に渡り、高校生の中間テストに向けて休日開講をしました。
これまでも何回もありましたが、大抵は中学生とテスト週間がかぶり、『中高生テスト対策』という形をとることが多かったのですが、この近辺の中学は1学期の中間テストがないため、今回は高校生のみの対応でした。
さすが高校受験を乗り切ってきただけあって、質問の仕方や時間の使い方が、上手な子達が多かったですね。
家である程度進めてきて、最後のチェックやどうしてもわからなかった問題・問題の本質とは違う部分でのつまずきについての質問をするなど、それぞれ先生の利用の仕方をよく考えています。
こういうとき、勉強においては、「先生を上手に利用」して欲しいなと思います。
自分ひとりではできないことを、どうやってできるようになるか…に観点を置いている高校生には、あまりたくさん「教える」ということをしません。
もちろん、自分でたくさん進めてきて「テストの全範囲から今日はこれだけ」という質問の出し方をする子は、一度にたくさん質問を受けることがありますが。
教えてもらっても、自助努力がなければ「できる」ようにはなりません。
これまでの経験で、苦い思いをした子ほど、学年が上がってからの取り組みが格好良い。
先生をひっきりなしに頼る子ほど、「できる」には程遠いです…残念ながら。
これまでの受験指導、普段やテスト前の取り組み、そしてその結果を踏まえ、今年から『夏トレ(これまで夏期講座のなかった学年も考えています。)』
『夏の学習フェスタ』が変わります。
一年間で一番長い夏休みを通して子供たちができることを増やせるよう、準備に余念のない今日この頃です。
もちろん、頑張ったら頑張った分のご褒美もありますよ♪
ご案内できるのはもう少し先になりますが、お楽しみに(^^)
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ここ2日連続で、同じ内容の黙想を続けました。
「休み時間の使い方を間違えないこと」
チャイムが鳴って、まわりの子が黙想の姿勢で待ち構えているところに、あわててスマホを片付けて、それから自分の席を立ってプリントを取りに行くという行動を繰り返した子がいました。
チャイムが鳴り終わったら「そこから動かないこと!」
そして黙想で「どうしてこういうことを言われるのか…」
1回2回では頭にも身体にも定着しなくて、周りからの白い目が。
3回目で「あっ!」「へぇ~できるんじゃん」
4回目は、友達から「なぁなぁ準備したん?」
5回目で、どやっという顔で準備万端に。
まだまだ定着というには弱い状態ですが、どうしてかという理由を頭で考えて動いたり、まわりの子に迷惑をかけてはいけないと考えるには、精神的に幼い子のため、まずは習慣で身体に染み付かせる必要がありそうです。
何事も同じことが言えて、「何でできないの」「何が悪いかわかる?」と、頭で考えることが有効な精神年齢に至れば考えさせようと思いますが、そこまでの精神年齢に到達していない場合、身体に習慣付けさせることが有効だったりします。
今回はそのケースに当てはまったかな。
今後も様子を見つつ、みんなが同じ状態で授業開始を迎えられるように、ルールを徹底していきます。
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これは、できれば子育て中の親御さんとシェアしたい内容です。
つい先日、私に余裕がないことで、子供に不要なショックを与えてしまう出来事がありました。
「これはルールを守れてないね」とバッサリ言ったことが、子供にとっては「信じてもらえなかった」という気持ちにさせてしまったようだ…と、あとからお母さんから伺い、お互いが「そんなつもりじゃなかったのに!」と後悔することに。
忘れ物に関するルールで、パッと見「教科書を持ってくる」というルールには、則っていないように見えたのですが、学校で「教科書を使わずにこっちを使うからね」と渡されたものは、子供にとっては教科書と同じ価値のもの。
少し落ち着いて話(事情)を聞けばわかったことが、その話をする時間を取らなかった(その余裕がなかった)せいで、行き違いが発生した…という顛末です。
この出来事で思い出したのが、子育て中のお母さんに対して、「手のひらで子供を転がすくらいの余裕を持とう」という言葉。
根底にあるのは全く同じ考えではないでしょうか。
基本、子供には余裕というものはありません。毎日いっぱいいっぱいで生きています。
さらに大人にも余裕がなくなってしまうと、余裕のない者同士、衝突は避けられません。
衝突から生まれるものはマイナスばかりではありませんが、プラスにならないことだってあります。
たとえば、衝突したことでお互いの考えを話し合い、より深くお互いを理解しあえることがあります。
たとえば、衝突しっぱなしで直接の関係が途絶え、陰口を言い合う関係に堕ちることもあります。
両方瀬戸物ならぶつかって壊れてしまうけど、片方がクッションなら受け止めることができる…って、どこかのCMでしたっけ。
余裕がなかったなあ、と感じるたびに、まだまだ自分も子供だなあ、と思います。
早く大人になりたぁーい!と叫んでは、また繰り返す…そんなことも多々あります。
だけど、意識の中には必ず「余裕を持って生きよ」と置いて、毎日子供たちと一緒に成長して、そこに楽しさもあるのが、とてもいい環境、いい子達に囲まれているなあと嬉しく思う日々です。
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当塾で行っている個別指導では、『ローカルガイド』という指導法を主にとっています。
また、ここ数年でより基礎基本の定着を…という目的で、英語と国語の音読、基礎計算チェック、英単語テストも頻繁に行っています。
ここで、個別指導を受けている子の大きな変化がありました。
通常授業だけを受けていたときから、すぐに「あ、わかった!やってくる!」と、いい返事をして自分で取り組んで、計算ミス・スペルミスを繰り返す子がいたのですが、最近様子を見ていると、スペルミスはまだまだ残るものの、計算ミスがぐっと減りました。
特に変わったことはせず、たくさん説明もせずやったことは、
「一度解けた計算問題を、後日もう一度解く」
この繰り返しです。教室に来たら、毎回4問から6問(これはプリントの構成上こうなったのですが…)前回と全く同じ問題を、途中式を省略せずに書く…ひたすら繰り返しました。
塾だから、難しい問題に挑戦したり、わからないものを教えてもらったり…そういう使い方をする方が向いている子もいます。
平均点+10点以上を常にキープする子がそれに当てはまるかな。
そこにいまひとつ届かないという子は、難しいものに挑戦するよりも、ちょっとしたミスを減らすことが大事だと、その子が教えてくれたような気がします。
これまで取り組んできたプリントを見返してみると、とんでもない原因(2-3を1としていたり、-5+3を-8としたり)でミスをしていることが多く、それが同じ問題を繰り返すことで、おそらく「あれ、前直した時の答えと違う?何か変だぞ」という気づきになっているような改善の仕方です。
数字が変われば意味がないと思いがちですが、どうもそうではなさそうで、通常授業で同じ数字ばかりを繰り返していたら、個別指導での別の問題でも計算が早くなったり、ミスが減ったり…という効果が現れてきました。
別の子は、単語テストを毎回繰り返すことで、徐々に暗記力がついてきたり…
その子に合わせて、上積みで工夫するのが向いているケース、高尚なことは置いて基礎基本の徹底をするのが向いているケースの見極めをきっちりする大切さを感じさせられた一幕でした。
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「部活ばっかりだった」
「旅行行ってきたよ」
「もうちょっと休みたかった」
色々な声を聞きましたが、休み疲れを出した子も少なく、ほぼ全員揃うことができました。
今回のGWは、3連休・1平日・3連休・1平日・土日、という飛び石状態で平日をはさみました。
こういうときは、ほぼ頭が休みモードのため、中々集中して取り組むのが難しく、子供たちには「勉強頭が衰えないように維持に努めよう」と黙想で言うこともよくありました。
中には、重たい腰をあげて教室まで来たことがすばらしい、と伝えた子も…(^^;)
さて、GWが終われば、新生活や部活動にも慣れてきた頃なので、4月から頑張ってきた生活を一度見直すいい時期です。
頑張りすぎて体に無理をして来た子、生活時間帯が変わって寝不足気味な子、新しい環境に慣れずにストレスをためている子…様々です。
中に、自分の生活が変わったのではなく、きょうだいの生活が変わったことで、寝不足になってきた子もいます。
ううむ、一緒に生活時間帯を変えるべきだったのに、「自分は自分」と、以前の生活を貫いたせいでバランスが崩れた、と形容するほうがいいのかな?
2週間くらい、来たと思えば毎回赤い目をしていたり、うつらうつら、時にはいびきをかいていた子がいます。
「どうしたの」と聞いたら「眠たい」と。
この子にはGWの前に「生活時間帯の見直しをしたほうがいいね」と言っていて、改善度合いを確認するのは来週以降になりますが、早くバランスのいい生活を取り戻せるといいですね。
高校生は、新生活あっという間に中間テストを迎えます。中学生・小学生は、テストらしいテストはありませんが、体慣らしの期間は終わりました。
これから本格的に授業が進みだすのに備えて、頭の準備も整えておきましょう。
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中学生、特に中1生が、英語を楽しそうに勉強しています。
音読もしっかりした声で読み上げることができ、楽しみにしていたんだなあと思う瞬間が数多くあります。
また、小学生が『ことわざ』に向き合う時も同じく。
「このあと体力もつの?」というくらいの勢いです。
休み時間にも、創作の節をつけて(お世辞でもメロディとは言えませんが…(笑))歌ってみたり。
彼らに共通するのは、そのものを楽しんでいること。
勉強させられているという意識ではなく、何か楽しんでますね。
「合理的」な勉強ではありませんが、耳で聞いて、声に出して、慣れ親しんでいく…言葉の持つ音を楽しむ…
こうやって『ことば』を楽しんでいけたら。
そういう応援をしていけたら。彼らの様子を見て、そのように感じます。
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課題テストのテスト直しをしたかどうか、声をかけている子がいます。
「課題テスト、間違い直しした?」
「学校で宿題になってたし、した」
見せてもらうと、確かに学校の先生がプリントを用意してくれて、途中式から答えまで書かないと合格しない
「テスト直しプリント」なるものが。
「じゃあ、この内容はもう大丈夫そう?」
「うーん、…わからない…」
だろうな、と思ったことと、もうひとつ。
これだと、折角テストのときに一生懸命考えた自分のことを認めてあげられてないじゃん~、と。
もう一度、テストの直し方+内容整理をするために、GWまでに見直してみようという話をしました。
間違えたことって、どうしても隠したかったり、「どうせミスしたんだし」と放っておいて、正しい答えを見て勉強した(気になりた)かったりするのはわかります。
「適当に書いたらこの答えだった」という解答のしかたでない限り、自分がどう考えてこの答えを出したのかを大事にしてあげたいですね。
テストのときの自分をまず認めてあげて、そのうちどこでこんがらがっちゃったのか、そこだけをほどいてあげる…テスト直しに限らず、直すということはそういうことではないでしょうか。
もちろん、時には一度ゼロに戻してやり直したほうが早いコトだってありますが、それはよほどのことではないでしょうか…(^^;)
まずは自分を認めて、そこから勉強スタート。
そういう子供たちを育ててあげたいですね。
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これまでもずっと、「わかる」と「できる」は別物と言い続けてきましたが、昨日今日で顕著にこの言葉の意味を実感する場面を目の当たりにしました。
ここ数日で、新学期の学習内容が本格的にスタートしつつあります。
中学3年生、2年生では、グループ指導で新しい学習内容に入る前に、基礎計算チェックを行っていますが、ここで「知ってる知ってる~」と余裕そうに解き始めた子のうち、3分の1がその基礎計算で引っかかるという、結構深刻な事態に。
「おいおい、これって、前の学年の内容だよ?」と確認しても、「うん、やり方はわかってるんだけど…」と、すっきりしない顔の子供たち。
確かに、解き方を聞いてみたらそこそこ正確な受け答え。でも間違える。
どういうことだ…!?
よく見てみると(いや、そこまで注視せずとも一目でわかりますが…^^;)
大筋ではあっているものの、細かな部分で正負の数の計算を間違えたり、文字を書き忘れていたり、途中式が汚なかったり書いていなかったりでのミスが大半。
できるつもりでも、正確にはできていないんですね。
でも、「わかって」はいるので、できる気がしちゃうんです。
こういう子は、大抵テストでも間違えます。そして、「勉強したのにできなかった」。
いや、それではもったいない!
こういう子には、とるべき手は一つ。安易に先に進ませないことです。
「わかった」なら「できる」までやる。練習する。
野球の素振りと同じです。ピアノの運指と同じです。頭でわかったなら、体が覚えるまで繰り返す。頭でっかちのままで終わらない。
今回、基礎計算問題(3a+5-2a-7 のような)が、きちんと「できる」ようになるまで、4時間かかった子もいます。
そのくらいマスターするのにかかることもあります。
もちろん、すぐに忘れるということも十分考えられるので、時間を置いて、また繰り返す必要があるのは明らかです。
「ここまでやるんか!」と言われようと、文句を言われようと、結果として「できるようになってよかった」と言わせるためにも、私たちも子供たちとの根競べでしょうね。
正直、昨日なんか私も「ここまでわかってるのにまだ間違えるか…」と思う瞬間もありました。
ただ、大人のものさしで測れないのが子供たちの頭の中。
大変ですが、「この子の頭の中身が手に取るようにわかるわ~この問題なら、このくらいやればマスターできる!」と思えるくらいのレベルを目指して、教務のレベルアップをしていきたいと思います。
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この年度がわりから導入したタブレットが、子供たちにも浸透しつつあります。
主に中学生の英語の音読指導と、解説動画の視聴に使っていますが、音読については、カタカナを振るとそれを読みだして「英語を読んでいないなあ」と、ずっと懸念していました。
同じカタカナを振るにしても、きちんと耳から入った音を自分の表現でカタカナに直すほうが、よほど勉強になります。
慣れている子はすんなり取り組んでいますが、おっかなびっくりへっぴり腰…という子も多い状態ですが、これからどんどん使って、先生に張り付いて何回も「先生ここ読んで」という、先生がいないとできない音読練習ではなく、自分でできることを増やしていきましょうね。そのためのタブレットの活用は推奨していきます。
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昨夜、授業が終わった10時過ぎ、ニュースを見て驚きました。
また目を疑うような事態が…。
熊本地震で亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、被害を受けた方の一日も早い復興を願います。
他の先生とも話をしましたが、岡山では、ほとんどこういう自然災害に見舞われることはありません。
幸せな地域に住んでいるなと思いますが、これが逆に、他の人の状況・気持ちに寄り添うような頭を作りにくいという弊害もあります。
じゃあ…といって、本当に経験するわけにはいきませんが…。
こういうとき、変に茶化すのではなく、無関心になるのではなく、ぜひ大人のほうから子供たちに「考えるきっかけ」を与えたいと思います。
「どうして起こるんだろうね」
「家が壊れちゃった人はどういう生活するんだろう」
「どういう気持ちで毎日過ごしてるだろうか」
考える機会をたびたび持つことで、その先に待っているのは「文脈を読む力」=読解力です。
情報過多と言ってもいい時代、逆にテレビ・ラジオ・新聞の出番がへっている時代。
自分で情報の取捨選択ができる時代ですが、逆を言えば、どれだけ大切なニュースでも、自分に興味がなければ選択しないということも十分あるのです。
(お恥ずかしい話、私はスポーツがからっきしのため、スポーツ系のニュースは他の人から言われて「あ、そうなんだ…で、誰?」っていうような状態になります…)
だから、子供たちが好き嫌いで情報を選ぶようなことをせず、事の重要性で選べるようになるまでは、大人が一緒にそのきっかけを作る、その情報から一緒に考える…
そういうことができるような環境を作れるよう、頑張っていきますね。
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新しい生活にもそろそろ慣れてきた新中2・3年生、これからやっと慣れていこうかな、という新1年生。
それぞれの悩みがあります。(中学生の話です)
新1年生は、まだまだ右も左もわからない状態ですね。
先生の名前や友達がどのクラスになったかをやっと把握して、学校の建物や通学路に新しい発見をしながらの毎日です。
慣れない環境に入るという緊張感が、まだ続くかな…と言ったところでしょうか。
慣れれば何てことない話になってくるはずです。
一方、「今年こそは!」と意気込んでスタートを切った新2・3年生の悩みは、去年までですでに中学生活を送っているからこその複雑さをもちます。
たとえば…「新しく(教科)担任になった先生、苦手な先生なんだよね」
「去年こうだったから、今年はこういう出だしを送りたい!…できなかった…」
去年1年間である程度どういう生活になるかを知っているから、つまずきを感じたとき、すでに知っている悪いイメージに繋がりやすいという側面があります。
「怖いものを知ったから」っていう感じなのでしょうか。
さらに、この時期はいわゆる反抗期…思春期真っ只中なこともあり、思いっきり態度に出して「わかって欲しい!」とアピールしてくる子が増えます。
…ただ、アピールしてても、大人が何かしてくるのを厭うことも多いので、少々大変なことにも…。
ただ、こじれるのは長い人生の中のホンの一瞬。根気よく話を聞き、冷静に見て(時々冷静さを欠いちゃうのはごめんなさいね^^;)
子供たちを落ち着くように導いていこうと思います。
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ぐんぐん(G)ノートの紹介をしています。子供たちが書いてきたノートの内容から、ぜひこれは伝えたいと思うものに関して掘り下げ、様々な方法で紹介します。
この後、動画を使って「もし税金がなければ…?」ということにも触れました。
この講座のメインとなる内容は、LANGUAGEと名がつく通り語学ですが、それと同じくらいぐんぐん(G)ノートも大切にしています。
勉強は、計算が速くできることだけではありません。漢字をたくさん覚えるだけでもありません。
いかに興味を持って色々なことに目を向け、吸収していくか。
大変なことでも楽しんで取り組むことができるか。
その中で知識を習得したり、工夫を覚えたり…そうして自分のできることを増やして自立に向かう、それが勉強のいよいよの目標だと思います。
この子たちにも、その感覚が身についてほしいと願いつつ、さらにどうすれば関心を持てるか、その工夫に頭をひねって、楽しい&力のつく授業にしていきますね!
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「今年はいい先生になったよー!」
「一番仲の良い子と同じクラスになったぁ~」
「英語の先生、ちょっと苦手な先生だった…」
始業式、新しいクラスに新しい先生との出会いがあった子達から色々な話を聞きました。
新学期が始まるにあたり、不安に思うことやクラスの様子、先生のウワサなど、カウンセリングを行い、子供たちの不安を取り除く必要のある時期がやってきました。
この時期、特に新入学生を中心に、環境が変わることへのストレスを抱える子が出てきます。
人の印象は第一印象で決まると言いますが、どうしても最初にいい印象・いい環境にしようと頑張ることで、起こるようです。確かに、勉強でも、最初の授業で「こいつはデキる!」と思わせたら、その印象がほぼ最後まで続くものです。
少々コケても「あれ、君にしてはめずらしい」と思われるのです。
だからこそ頑張りたい学期初め。だから緊張もするし…
しかもクラスは、先生は…となれば、そのストレスは計り知れません。
ここで、気になること、不安・不満を吐き出してしまって、すっきりして毎日を過ごせる状況を作ってあげたいものです。
しばらくは学校でも授業があまり進みません。
今のうちに予習をしていくのが理想ですが、それだけでなく毎日のドキドキからくる緊張を、しっかりほぐして過ごしていきましょうね。
何でも聞きますよ(^^)
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4月1日には、新しい学年で声をかけたら「?」という顔をしていた子たちも、すっかり新学年での呼びかけに慣れてきました。
帰省や合宿から帰ってきた仲間たちと顔を合わせて、新中2・中3生は新年度最初のグループ指導も行うことができました。
さて、長いようで短かった春休みも終わり、とうとう新学期の始まりです。
高校では入学式を迎えるところもあります。
新しい生活、新しい仲間、先生、新しいことずくめの毎日の幕開けです。
期待や不安が混ざった不思議な気持ちで学校に向かうことになりますね。
こちらでも、学校スタートすぐの課題テストに向けて取り組んできましたが、このテスト終了とともに新しい教科書の予習をスタートさせます。
こちらも新しい仲間を迎えての新学期スタート。
期待に胸を膨らませながら、毎日を過ごしています。
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4月1日を迎えました。
春休み中でまだピンと来ない子も多かったようですが、新年度、新しい学年のスタートです。
黙想でも、「この一年ではどういう自分になりたいかな?」
「これまでイマイチだと思ってても、ここで新しい自分になれるよ」と、エールを送りました。
オチとなるエピソードをひとつ…
子供たちのプリント類を新学年のケースに移し、彼らとは「みんなのプリントは新しい学年の場所に移動してるからね」
「はぁーい」という会話をしていたにも関わらず、
「プリントがない!知らん子のが入ってる!」
「前の学年を見たんじゃない?」「あ!癖で…」となった子が何人か。
まだしばらく出るでしょうね(^^;)
慣れって怖い(笑)
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「けじめをつけて切り替える」
授業ルールにし、黙想で伝えていることですが、子供たちには伝わりにくいことだと思います。
「さっきまでやってたゲームの続きが気になる」
「今日の晩ごはんなにかな」
「お母さんに叱られてむしゃくしゃしてる」
…等々、気持ちがフワフワしたような顔をしながら
勉強している子は何人もいます。
ご家庭での様子でも、似たようなところがあるのではないでしょうか。
携帯・スマホ・DSを気にしながら、片手間で宿題、早く遊びたいから適当に終わらせようとする、(さすがに塾では、このようなことはありませんが)そもそも「終わった」とうそをつくなど…
どうやったらけじめがつけられるのか。
先日、塾長先生直々に黙想にて「けじめをつける」
実践を見せて下さいました。
その時の子供たちの顔。
一瞬でこれだけ違いが出るのか!と、見ている私も驚きました。
黙想中は目を閉じているため周りが見えない状況です。
その状態で集中するための仕掛けをすると、それまで口がだらしなく半開きになっていた子でも、引き締まった顔になりました。
是非続けていきたいことです。
始終マジメにすることは、逆に面白みのない人になってしまいますし、せめて授業の間はきちんとする、休み時間ははっちゃける…そうやってけじめをつけていける人を育てたいですね。
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このたび高校受験を終えた先輩たちから、後輩へのアドバイスのひとことをもらいました。
少しずつですが、紹介しますね。
まず、一番多かったのが、1・2年生の内容を復習しておこう。
それも、3年生の夏休みまでに。
私たちも言っていることですが、成功でも失敗でも、このことが、一番印象に残っている受験生が多かったってことですね。
これからちょうど春休み。
今の学年(2年生はこれまでの2年分)の復習に使うにはうってつけの時期です。
是非、先輩たちの言葉をしっかり聞いて、自分の糧にしてください。
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「この問題、わかった!」という言葉、聞くと嬉しい言葉です。
さらに言えば、「この問題、できた!」と聞けたら、もっと嬉しくなります。
この、「わかる」と「できる」の差が、子供たちにとっては、自ら判断しにくく、どうしても認識が甘くなってしまうようで、
最後のツメでつまずくことが多いようです。
「わかる」の状態で終わってしまって、「できる」ところまでいかず、テストで涙を飲んだ子。
ちょうど学年末テストの直しをしている子が多く、そういうミスを発見しては「どうしていたらできてたんだろうね。考えてみよう」と声をかけているところです。
人によって、「できる」のタイミングは異なり、なかなかこちらも見極めが難しいところです。
1回でできるようになる子もいれば、10回繰り返しても間違える子、ひとつできることが増えたと思ったら別のひとつを忘れてしまう子…
「どうしてそうなった??」と思うこともありますが、私たちも、頑張ろうとしている本人も必死です。
諦めないように、折れないように。
今は、春休みに向けて一直線、とてものんびりした期間です。
が、その間に「わかる」を「できる」に変えられるよう、そのラインが自分で見極められるよう、学年末テストの結果を見ながら、特訓のメニューを考える日々です。
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人の真価は、逆境に立たされたときにこそ、見えてくるものです。
小さなことなら「○○忘れた、ピンチ!」ということから、
「テスト前なのに課題が終わってない!」
「大事な入試前、寝つけない!」
大人になれば、
「大きなプロジェクトのプレゼンを任された!」
「相手方に失礼をしてしまって、カンカンだ…」
などでしょうか?
小さくとも大きくとも、自分にとっては、できればあってほしくない、避けて通りたい出来事です。
でも避けては通れないことでもあります。
子供のうちは、親やまわりの大人が守ってくれても、いつまでもそういう訳にはいきません。
(ただ、本当の“いざ”には、守ってあげる必要はありますが。)
自分で立ち向かうために、立ち向かえるために
何が必要なのでしょう。
逆境に立たされていることを認めて「できる!」という勇気を持てることです。
難しいですね…(^-^;
具体的な状況で考えるともっと分かりやすいかな。
「忘れた、ピンチ!」の時。
周りにバレないように、こっそり隠すことってありませんか?
これが「認められていない」こと。
嘘で状況を繕おうとしているだけです。
「忘れました、すみません」と、自分から言える勇気を持つきっかけを失うことになります。
子供のうちは、まあ…で許される(守られる)ことですが、ここで勇気を持つ練習をしていくのが彼らの仕事だと思います。
勉強なんて、逆境の宝庫です(笑)
練習のチャンスがいっぱい。
是非、このチャンスを成長のきっかけにさせてあげたいですね。
…なんて言って、私から「逆境になるように」仕掛けていったりして…いえいえ、そんな意地悪はしませんが(笑)
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残念な話ですが、「わかった」で勉強を終える子が非常に多く、現在頭を悩ませているところです。
「わかって」はいるから、受け答えはそれなりに正確なことが言えるため、こちらも見落としがちで、そのために、「いざ、自力で問題をといてみよう」という時になって初めて、まだ「できる状態ではない」ことに気がつくケースも。
もちろん、そこから挽回できれば問題もないのですが(少々本人には大変な思いをさせますが…^^;)、挽回できるだけの練習時間が取れない場合、非常に苦しいことになります。
学年末テストを受けて終わった子がまさにそのケースに当てはまっていて、「わかって」はいるから、間違えても答えを写すことなく調べて直せるので、直した後の問題を見て「できている」と勘違い。
もちろんその問題の説明を求めても、そこそこきちんと受け答えを。
実際には「初めて解く問題は、一度答えあわせで間違えて、その後正解させることができる」だけの状態…
普段、こういうことを見抜くことに関しては自信を持っていただけに、非常に私もショックでした。
ただ、一番ショックなのは本人。
悪意があるわけでもないから、叱ることでもないし、原因を正しく突き止めて、今後に生かしていきましょう。
幸い、ここから春休みに向けて授業は先に進みません。
勉強方法をきちんと身につけるいいチャンスです。
この期間を使って、新年度には自信を持って新しい内容に入れるよう、特訓計画をたてていきましょうか。
がんばろう!
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日曜日のテスト対策、6時間の長時間コースの予定でしたが、数名、居残りも含めてトータル8時間にわたる勉強をすることとなりました…なぜこうなった(^^;)
まあ、途中に休憩時間を増やしておやつの時間を取ったり(なぜか「これだと足りないからおつかい行く人!」「行く行く!!」…お隣のコンビニへのおつかいが人気…これまたなぜ(笑))
競争したり助け合ったり、厳し~くチェックする先生になったり、子供たちの目線が色々変わって楽しい時間にもなっているようです。
疲れた顔をするものの、げっそりして「もうやだ」と帰る子はまずいません。
集中して、休憩して、友達と一緒に頑張って、「いつの間にか時間が経ってた」、というのが一番多い感想かな。
ただ、この日の課題は基本的なものばかりですが、その分チェックは厳しくさせてもらってます。
適当にしていたら、6時間ずっと英単語が合格しなくて、何十回も何ページも書き続けた子も。
「も、もういいかな…?」「いーや、全問正解までがんばれ~。10問だし」
「またかー!!」…これを聞いていた周りの子も、だいぶ応援してたそう。
さすがに最後の方は双方ヘロヘロになってきましたが、それでも「もうやめた」とはならないんですよね。不思議。
ちなみに、今日のトピックは、勉強嫌いで、どうにかして今日もサボろうとしていた(らしい)子が、6時間キッチリ、しかもにこやかに勉強して帰ったことですね。
それも、普段は1人で黙っていることが多いのに、今日なんと、一緒に勉強した子と友達になったそうな。
いやあ、驚いた。
「勉強は量より質」はわかりますが、今は絶対的に量も足りていません。
特に低学力層の子供たちにとっては、半分ドリルのような内容でも、机に向かって長時間頑張ったところで花マル評価です。
普段こういう時間が中々取れないだけに、その様子を見て評価できる時間が、子供たちにとっても私たちにとっても、双方にいい効果があるように感じます。
知識はもちろん、「やればできる!」を感じられる場にしておきたいですね。
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中学生は、私立入試の直前で「面接がぁー」「自信がぁー」とわたわたしているところです。
今からは、これまでやってきた問題・できることを総ざらいして、自信を持って試験当日に臨めるようにする時期ですね。
こんな中、中学入試を目指したい、という小学5年生の子が模試を受けました。
まだ受験生ではないものの、やる気は十分。
ただし、「井の中の蛙、大海を知らず」…そりゃそうです、初めてだから。
対策問題も「できるできる」と取り組んでいき、当日…
しょっぱなからテスト用紙のページををバラバラにしてしまい、「順番がわからん…(焦)」
自分ができると思った問題も、いざやってみたら緊張して上手く答えが出せず…
終わった後に感想を聞いてみたら、「やっばい…」と、ショックを受けていたようでした。
でも、これでいいんです。
目標を自分でなんとなく決めている状態から、客観的判断をされて頭を打って、それで立ち上がれば。
メンタル的にはその経験をさせたくて、お母さんとも話をして受けた今回の模試、その子自身には、正しい勉強方法を身につけることを今後の課題としたいですね。
言われてその方法をとるのではなく、自分から「この方法はいい!」と思って取り組めるように、これまでの思い込みを正していきましょう。
まずは、勉強したことがこの模試で出たのか、それができたのか、さらに、できなかった問題も、どこで習ったことだったのか、それらをノートに残していくことからですね。
勉強した過去の自分とのリンク、学習内容でのリンク、様々な観点になりますが、とにかく「リンクさせる」学習を今回を機に身につけて、「次回はもっといい結果を出す!」と、帰る前に聞かせてもらった言葉を実現させましょうね。
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ある程度子供たちが大きくなってくると、恥ずかしがったり自分を表現できずに、いわゆる「おとなしい子」「質問できない子」が増えてきます。
「学校だったら恥ずかしくて質問できません」という声も、何人からも聞きますし、実際そのような子をたくさん見てきました。
ただ・・・
本来なら、本気になれば、誰でも饒舌になれるんです。
中学3年生の女の子で、黙々と問題集に向かい、「質問したいことは?」「特にないです…」というやり取りを何度となく繰り返し、ついには「質問は?」「特に…」「じゃあ、この問題を説明してもらおうかな」「えっ…」なんて方法で、困ったことがないかどうか、無理やり聞き出さないと話せない子がいました。
そんな彼女が、いざ火がついたらもう別人に。
「ここが質問なんですが…」「これって、こうじゃダメですか?」
実は今までネコかぶってたんでしょう(笑)とばかりの変貌を遂げています。
だから、本当ならできるはず。
本業(=勉強)に本気になれば。
ただ、やっぱり先生との関係が安心感のある方が、火がつきやすいようには感じます。
しゃべらない子、ふにゃふにゃした返答をする子、わかったふりをする子…こういう子たちには「自主性に任せる」という放任ではなく、自主性が本当に発揮できる土壌作りを、子供たちの心に火をつけやすい関係になるよう、毎日試行錯誤です。
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私立高校のⅠ期入試、1日目が終わりました。
雰囲気としては、加速もしてとうとうトップギアに入ったところでしょうか。
今年の中3生は、エンジンが暖まるまでにえらく時間がかかった…(あれ、毎年言ってるかしら??)
そんな彼らから、
「終わったぁ!」
「難しかった~」
「緊張した…」
「だめだ、失敗した…」
様々な声を今日一日で聞きました。
これまでのテストでも何度となく聞いてきた言葉ですが、さすがに、今回は自分の近未来がかかっているだけあって、普段とは少々違うテンションでの感想をきくことになりました。
もちろん、全員に合格という結果をあげたいのですが、入試を通して、「真摯に向き合う」ということを、彼らに知ってもらえたら、と思います。
面接で、普段思ってもいないようなことを言おうとして「言葉が出なくて頭が真っ白になった」と言っていた子、勉強が足りず、後悔した子、失敗したと思い込んで、次への切り替えが上手くできない子、自信満々で帰ってきたものの、思わぬ結果になった子、これまで何年も見てきて、様々な子がいます。
特に、中学受験を経験したことがなければ、今回が人生初の受験となったはずです。
失敗しないわけがない。
失敗するからこそ、価値がある。
目の前で失敗して悲しむ姿は、できれば見たくはないけれど。
でも、どこかで誰かの目の前で、いずれは失敗はするもの。
それがもし私の目の前だったら、その時は全力をあげて「価値のある失敗」として昇華させてあげたいと思います。
大抵の子が今後県立高校の特別入試・一般入試と続くため、今回の結果がどうこうという話ではありませんが、成功しても失敗しても、今回の経験が何かしらの糧になれば…そう願っています。
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ぐんぐん(G)ノート、「水について」の作品に新ルールでの優秀作品など、新たな取り組み方になり、子供たちも私たちも毎日試行錯誤の日々です。
早速集まった「水について」の作品群…見ていて面白い着眼点の作品もあり、逆に勉強になりました。子供たちのノート作りの力には驚かされます。
逆に、何かを写したのかなぁ?と感じるものは、もうひとひねり、子供たち自身の考えや工夫が欲しいです。そのあたりを指導していけるよう考えています。
さて、このぐんぐん(G)ノートのチェック方法も、2月になってから少々変わっています。
毎回グループ指導で回収して、1週間から10日ほど先生が預かっていたのですが、これだけの長期間ノートを預かってしまわず、チェックしたらすぐ(せめて翌登塾時)に返せるようにしています。
「テスト前にノートを見直したい」「あの作品に書き足したいことがある」など、手元にノートがなくて困ったという声を聞いたのもきっかけです。
この“キッチリ”チェックがなくなることで、もしかしたらサボる子が出だすのでは…?と心配したところもあったのですが、開始して10日、今のところはこれまでと同じようなペースで書き続けているようです。
一番がんばっているのはやっぱり、家でもきちんと毎日続けている子。
先生の目の前、お母さんの目の前じゃないとできない~ではなく、継続する力のなんと力強いことか。
そして、不定期だけれども同様の取り組みを続けている子、家ではなかなか書けないけれども、宿題と一緒のタイミングで取り組んだり、教室でその分力を入れている子…と続いています。
小中学生の成績は、勘の良し悪しやセンスなどではなく、習慣付けがモノを言うと思っています。
先生やお母さんから叱られるからするとか、嫌々するのではなく、ご飯を食べたりお風呂に入ったりするのと同じような習慣として取り組んでいけたら、そして、それがすばらしい力を発揮するのだと自分自身でも実感できたらと思い、このぐんぐん(G)ノートに改善を重ねていきますね。
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中学生と話をしていたときのこと。
「今日はYちゃんが長い時間集中してたから、MVPだねえ」という私の言葉かけに、
「MVPてなに!?」という周りの子たち。
「一番頑張った人にこう言ったりするね~」なんてのんびり話をしていたら、おもむろにスマホを取り出して黙り始めたNちゃん。
その間も、周りの子たちは
「一番ってことは、Mはmostで~」
「Pはpeopleじゃろ~」
「じゃあ、Vってなによ。visit? 違うっぽい~」
「ベストじゃない?」「違うわ、ベストはBよ~」
(洋服のベストはvestでしたっけ…笑)
こんな感じで盛り上がっていました。
この、黙っちゃったNちゃん、会話に入りたくなかったわけでもなく、電話がかかってきたわけでもなく、その後すぐに「わかった!Most Valuable Playerだってー!」と…周りの子が色々言っている間に、しっかり調べていたようです。
スマホで簡単に調べて…という声もありそうですが、言われなくても確認しようとした、その好奇心はすばらしいと思います。
また、あーでもない、こーでもないと、言葉の意味と知っている単語を照らし合わせてみようとする姿勢もすばらしいと思います。
それこそ「知」の素にしていきたいですね。
ちなみに、ここで解決したわけではなく、この後が続きます。
「Valuableて何よ!」
「バリューってのがね、マルナカのトップバリュって使われてるじゃん。」
「安いん!?」「違う違う、価値とか」「ふーん…すごい価値があるん?」
「えー、peopleでもいいんじゃない?ダメなん?」
「そういえばそうよなあ…?なんで?」
ここで件のNちゃん、会心の一撃を出しました。
「えー、peopleだったら人々で、たくさんいるからダメなんじゃない?」
みんな「そ れ だ !」「うわーすっきりしたぁ!」
この会話で、色々と頭をひねっていた全員に、MVP(peopleの方で)を差し上げましょう。
横で聞いてても、自分たちなりによく頭を使っていたと思いますよ!
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最近の黙想で学年問わず伝えていることがあります。
家に帰る時「今日はこんなことができたよ!」と、胸を張って言えるような取り組みをしよう、と。
どんな些細なことでもいいから、来る前よりもよくなったこと、できなかったことができるようになったなど、自信をもって帰ろうね、と。
そのためには、机に向かって漫然と時間を過ごしているのではダメだと、子供たち自身が気づけるように、自分が何をしたら達成感を得られるのか考えられるように、関わる中でこちらも考えています。
…ただ、すごく難しいです(^^;)
どうしても、先が見える分「ああして、こうして」と言いたくなるし「何やってんの!」と注意したくなります。
でも、その積み重ねが、子供たちの自主性・主体性を奪い、指示待ち人間を育ててしまう…そのほうが、よほど罪悪だともわかるし…もどかしくなることがたくさん。
同じ「できた」でも、先生に言われたことができたのではなく、自分自身が気になっていたことが解決した方が嬉しいし、記憶にも残る。
そういう経験を、よりたくさんの子に、よりたくさん積ませてあげるために、どう応援していくか、引っ張っていくか、尻を叩いていくか…
まだまだ模索している状態ですが、「勉強が苦手」と思いがちな子ほど、劇的な変化を遂げられる方法を研究中です。
個別指導ではすでに実績の出たものですが、メインとなる自立指導に取り入れられるように改良中です。
大変だけれど、そのほうがやりがいもあるしやってて楽しいです。
子供たちもこういう気持ちになれればなぁ~。お楽しみに!
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指導中、会話中、「おや?」「あれ?」と
引っかかることがあったとき、親子ではどういうやり取りになることがあるでしょうか。
そのときには何事もなく会話が終わり、後から(あれはどういうことだったんだろう?)と悩むことはありませんか。
私はもともとそういう性格で、子供の頃から、しょっちゅう胃の痛い思いをしてきました。
あとからすごく思い悩むんですよね、
「あの人の言ったことってこういう意味だったんだろうか」
「あの時言い淀んでいたことってなんだろう」
という風に。
今はなるべく、「ん?」と違和感を感じたことには、早めに確認をするように心がけています。
ただ、この「おや?」には2種類あって
・単純に気になったこと
・相手に裏があるんじゃないかと疑わしいこと
経験的に、後者が難しく感じることが多いかな…
すぐに聞けない雰囲気であることが多くて。
印象的だったのが、すごく反抗的な態度で話を聞く子に、後から「ちょっと」と別室で話を聞いたら、「え、そんな態度とってた?気づかなかった…学校で昼イライラしててな…」と、こちらに向いた敵意ではなく、一安心…ということがありました。
これを確認していかなかったら、後から大変なことになってくるというのも経験済みです。
疑心暗鬼でその人を相手するようになってくるので、自分も信用・安心ができない、それを相手も感じ取って信用・安心してもらえない…辛いことです。
特に子供相手だと、自分が変わらなければ相手は絶対変わらないと思って努力すること。
私もそうだし、子供との関係でしっくりいかないように感じるお母さんも、おそらく同じではないでしょうか。
相手に踏み込むのは勇気のいることですが、頑張りたいですね。
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県立高校の特別入試、合格内定通知の日でした。
毎年、学校の先生からも口酸っぱく言われるのか、あからさまに浮かれた様子の子はいませんでしたが、別室で結果を聞くときには、声をひそめて(内緒話ではないはずなのに…笑)
「合格しました…!!」と嬉しさを滲ませる子たち。
逆に、「落ちました…一般頑張る!」と改めて次に向けてのやる気を再燃させる子たち。
私も、詰めていた息を、ふーっと吐いて、各々の次の段階に向けての作戦を練り始めています。
まだ全体的な所見は持てる段階ではありませんが、毎年のことながら、普段からしっかりしている子、また、いざというときにきちんとできる子が特別入試には強いのかな、と感じます。
ただマジメではなく、意見が言えたり、困ったときに困ったと相手に伝えることができるコミュニケーションできる子、自分の弱点を知っていて、かつそれをカバーするだけの努力をしている子、抽象的ですが、強いのはそういう部分を持っている子でしょう。
面接では、いくら繕っても緊張から素は出ます。そこを見られるのが面接かな…と。
なんにせよ、ここで 一区切りつく子がまた何人か出ます。
受験生には「イチ抜けた!じゃなくて、やる内容は変わっても最後まで一緒に頑張ろうね」と、何度か話をしていましたが、それを実行してくれそうな子も何人か。ありがたいことです。
合格した子には、ブランクを作らないよう(高校入学字の学力が恐ろしいことになります…)、また、高校生らしい「自分で取り組む」取り組みの強化を。
一般入試に向けて頑張る子はいっそうの集中を…
それぞれ課題は変わりますが、それでも全員で「頑張ってよかった!」という春を迎えるためもう一息、踏ん張りどころです。
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最近、低学力の子でもやる気になる(低学力の子こそやる気になる)方法を、授業の中で実践しています。
そんなエピソードのひとつです。
事情によりしばらく間があいて、2週間ぶりに個別指導を行った子がいます。
前回の内容から次に進もうにも、よく忘れてしまうため、3歩進んで2歩下がる…を地でいく子です。
今回も前回覚えておくはずだったことを忘れてしまって、このままでは先に進めません。
「じゃあ、前回やったこれは、どこに書いてあったでしょう?」
と、教科書を探すことしばし。やはり中々見つけられません。
ヒントも出しつつそれらしきページをめくって、「あった!そうだ、これだった」と納得。
これが、見るときちんと思い出すんですよね。
その後は少々の計算ミスが出たものの、最初の「えぇ…なんだったっけ…忘れた…」というような停滞した感じもなく、にこやかに、かつ真剣に取り組んでいました。
この子の勉強に対しての私が持っている理想は、今取り組んでいるこの方法で自立することです。
普段の授業では振り返る場所は比較的近いですが、実力テストや入試になってくるとどこで習ったかがわからなくて、「勉強の仕方がわからない」となります。
そんな時、「僕、『デキル人のやり方』知ってるもんね」と思える子は、おっくうがらずに自分で勉強を進めていけます。
現状がどんな成績でも、やり方を知ることは今後の力です。
今の一生懸命さ、方向も間違っていません。
このまま力をつけていったときの、この子の顔つきがどう変わるか楽しみです。
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とうとう現学年の最後1ヶ月となりました。
来年度に向けて、南輝の教室でも色々と動きが出てきています。
授業の体験に来てくださる方に、ここで新規スタートとなる子、逆に、志望校に合格して旅立つ子もおり…顔ぶれが変わる時期になってきました。
教室内でも、受験生はもちろん、学年末テストに向けて対策に余念のない中高生が大半です。
私たち講師も、受験生とテスト前の生徒の質問攻めにあっぷあっぷしながらも、子供たちと二人三脚、頑張っています(^^)
テスト中の中高生の勢いに慣れていない小学生は、「今日は夕方から中学生が多いなあ」と驚くこともあるのですが、いやいやキミももう数年でこういう頑張り方をするようになるんだよ、と会話を交わすことも頻繁にあります。
さて、今年度が終わってもいないのに、来年度の目標とは気が早いかもしれませんが、これからの南輝教室の目標は、「子供が変わる教室に」です。
勉強って、できたら避けて通りたいもの、避けては通れないもの。
だからやる、でも、嫌々やるのではなく、その中に楽しみを見出して、やるからには楽しんでやる。
何かのきっかけがあって、うちの門を叩いてくださった子供さんに、「やってよかった」「これならできる」と思わせること。
1人で耐えるような勉強をするのではなく、皆で目標に向かって頑張る空間に。
こういう教室になるよう、新年度に向けてより強力に、皆をリードしていきます!
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一足先に学年末テストを終えた学校もありますが、来週がほとんどの中学でのテストのピークです。
先週に引き続き今週の6日(日)も、テスト前の教室開放ならびにテスト対策を行います。
毎回、6時間の授業を実施していますが、「つっ疲れたー」「めっちゃ時間が短かった」
「みんなでやったー、って感じ」など、心地いい疲労感と充実感の声を聞くことが多く、すっかり定番化しています。
普段のように自分ペースではなく、時間を決めて、この時間は英語、この時間は数学、と、周りと同じ課題に取り組むのも刺激になりますね。
チェックテストをした日には、質問と採点とで私も大忙しの一日になりますが、今回も皆一緒にがんばっていきましょう!
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南輝校では、毎週水曜日に行っている中学1・2年生のグループ指導、その時間に、来週に迫った自己診断テスト向けの勉強方法を伝授しました。
…といっても、すぐに実行できるようになる子は稀なので、練習はまだまだ必要ですが、「こうやればいいんだ」と思えただけでも見通しが立ったのではないでしょうか。
自己診断テスト(実力テストという場合もありますが)の、一番のネックはテスト範囲が広いこと。
おまけに、このエリアだけかもしれませんが、範囲表に書かれてある内容が、抽象的過ぎて「何を勉強すればいいの!」状態になることです。
まずは、範囲表からどんな内容、そこで出てきた問題がどんなものだったかを探してくる必要があります。
範囲が広いとはいえ、今まで習ったことからしかテストは出題されません。
入試だってそうなんですけどね…(^^;)
それから、そのときに習ったことを忘れていないかどうか、忘れていたら取り戻す勉強をする…
言葉にするとそれだけのことです。
当たり前のことなのですが、この当たり前を「徹底する」のが大変。
なので、しばらく…おそらく自己診断テストまでだけではなく、次の学年末テストに向けても、特訓していくことになると思います。
私たちも、ついつい目新しいことに意識が向きがちですが、当たり前のこととしてこのような勉強に取り組んでいけるよう後押ししますね。
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明けましておめでとうございます。
皆様は充実した年末年始を過ごされたでしょうか。
今年最初の授業も、「楽しかった~」という顔の皆を迎えることができました。
年末年始、私も教室の大掃除を終えてから自宅の大掃除を、そして帰省をしたり大学のOB・OGと新年会をしたり…と充実した休みを過ごしていました。
暴飲暴食?…体重計に乗るのが怖い(笑)
受験生の皆さんも、あまり遊びには出られなかったようですが、初詣に出かけたり、親戚に会ったりと、少しは息抜きができたようですね。
すっきりした顔をして来た子が多かったように感じます。
中には「まだお休みモードですぅぅぅうう」と言わんばかりの、少々緩んだ様子の生徒もいましたが…(^^;)
さて、お家でも新年の抱負は話し合えたのでしょうか。
数ヵ月後、1年後など少し先の自分をイメージして、「こんな風になってたいな」「こんなことできるようになりたいな」と、夢を持って考えられたのではないでしょうか。
是非、今年もスタッフ一丸となり、その夢を実現させるためのお手伝いができたらいいなと思います。
今年は皆が夢をかなえる一年に!頑張りましょうね!
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もう何年にもなりますが、当教室では『解説リレー』という取り組みをしています。
読み方の通り、説明を聞いた人が次の人に説明を、さらに聞いた人が次の人に…というやり方が元々ですが、最近はその変化形ともいえる『協同学習』にもチャレンジしています。
学校教育においては、ほとんどの場面で子供たちは、受身の姿勢を取らざるを得ない状況です。
集団指導、一斉指導の場面では、先生が生徒にほぼ一方的に説明をしていかないと、カリキュラムを消化できないから、という理由もあるでしょう。
そこで登場しだすのが、算数でありがちな「文章題になったら、出てきた数字をとりあえず計算してみる」という子供たち。
聞いた説明を昇華できないから、きちんとした考え方を整理できず、とにかく「式と答」を書こうとしてしまうんですよね。
そこで、『解説リレー』や『協同学習』です。
「全員が納得して、解けること」を条件にスタートし、解いていきながらわかった生徒が先生役に。
モチロンみんなお手上げの時には、先生がきちんと先生役です。
先生になった子は、相手にわからせようとするから必死。
聞く側も、友達が必死なのを見て、わかろうと必死。
説明することで、頭の中も整理されて、「あ、そうか!」が生まれてきます。
「すげぇなぁ~」という賞賛も自信につながります。
なぁなぁにならない相手と、ちょっとした緊張感の中でするこれらの学習方法は、自分のプリントに向かうだけの学習の合間の、いいスパイスになるようです。
今日は小学6年生の女の子3人が『割合の利用』という手ごわい問題に果敢にも挑戦しました。
さらに中学3年生のグループ指導の時間にも、『三平方の定理』の予習を、真剣かつ楽しそうに取り組んでいました。
…正直、こういうやり方が私たちの時にあったら、きっと楽しかっただろうなぁ…なんて思いながら、彼女らの取り組みを見ていたりします(笑)
これが実を結ぶよう、応援していきますよ!
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中学1年生のIくん。
気ムラが激しく、やるときには受験生よりも集中するけれど、やらないときには他の子に説明している先生のところに来て「オレにも構って」。
ただ、憎めないキャラクターのため、女子の先輩たちにはよく可愛がられて(イジられて?)います。
今日もそんな一幕がありました。が、そこでふと気づいた行動が。
「できることをしないサボりは許さん!」と、授業後に残ってペナルティの計算トレーニングをすることになったIくんに、「私が時間をはかってあげる!」と、じゃんけんまでして監督を買って出てくれた中3のTちゃん、さらに「丸付けもしてあげるよ!」と、至れり尽くせり。
…Iくんは少々引きつっていましたが…(笑)
そこで、こんなやり取りを耳にすることに。
「丸付けしてあげる!」
「やだ!」
「なんで!してあげるったら~」
「だって、字がチャラだから…」
他の子が、「なら、ちゃんと書けばよかったのにー」「恥ずかしがるなよ~」と声をかけていましたが、頑なに見せようとしないIくん。
後から、「そんなに嫌だったん?」と聞いたら、
「だって、字が綺麗なのはオレの特技だから、それができてないのは恥ずかしい」と。
ピーン!ときましたね。
「どんな成績の子でも、得意だと思うことがある」
当たり前の心理ですが、これ、協同学習にも言えるんじゃないのかな?と。
大人相手だと、「どうせ敵わない」と思うから、格好つけない(=頑張らない)…ちょっと寂しいことですが。
同じ目線の子供相手だと、「自分の方ができるはず」と思うことがあるから、そこで格好つける(=頑張ろうとする)
これ、学習モチベーションにつなげていけば、やる気を引き出す一端になりそうですよね。
今後も、子供たちの「僕・わたし、このくらいならできるし」というポイントを、よぉーく観察して、引き出していきたいと思います。
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センター試験が間近に迫ってきました。
今も、大学受験生は対策の大詰めとなっています。
自分が成功する、いいイメージをもって試験に臨んでほしいですね。
センター試験に関して、私が(学生・先生として)経験したことや見聞きしたこと、この時期になるとやっぱり思い出しますね。
まず、何も世間を知らなかった現役時代…。
苦手は後回し、な性格が祟って、遅れに遅れた日本史の勉強。
日本史の教科書とともに聞いた除夜の鐘、そして居間で楽しそうな「あけましておめでとう~」という家族の声…。
おそらくこれまでの3●年でトップクラスの切ない年越しでした(笑)
そのとき、家族よりも先に私の「あけましておめでとう」を聞いたであろう、犬養毅(ちょうど教科書に載ってた)…
おかげさまで、縁あって進学先を岡山に決めることができました(^^;)
また、先生になってからはこんな話も。
センター試験1週間前になって「自分、センター受けられんかも…試験料払ってないかもしれん…」「えぇー!?なんだって!!」という話が勃発したこともあります。
これには焦った…。結局、受験料はちゃんと(お母さんが)払ってあって、受験票も手元にあったから、勘違ですんだのですが、いや本当焦った。
この話、本人の名誉のためにも、いつの誰の話だったかは伏せておきますネ…。
他にも、「試験に勝つ!」と前日にトンカツを食べたら、緊張で消化不良を起こして、当日腹痛のまま受験したなんて話も、よく聞く話です。
緊張するからこそ、時にとんでもないことが起こりうる一大行事です。
いつもと同じパフォーマンスを発揮できるよう、準備をしたら、あとはできるだけいつもと同じように過ごして、平常心を忘れずに、です。
高校受験も同じですね。
受験生たちの、これまでの努力は近くでずっと見てきました。
時にはへこんで、時にはサボって、叱られて…そんな時もありました。
勢いづいていたときももちろんあります。
これまでどう思って取り組んできたかを全て試験にぶつけて、終わったら「あースッキリした!」と笑顔で帰って来れることを、当日はただただ祈るばかりです。
さあ、これまでの集大成を見せてやろうじゃないの!
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もう少しで3年目になろうかという『ぐんぐんノート』
すっかりお馴染みのものとなってきました。
スタート時から取り組んできて、きちんと習慣付いている子、慣れていなくて四苦八苦している子、中々家では取り組めないという子など…これまでにも、そして今でも色々な声を聞くことがあります。
つい最近、この『ぐんぐんノート』について、立て続けにご相談をいただくことがあり、参考までにこちらに書き残しておこうかと思います。
よくある悩みの中で、「何を書けばいいのかわからない」「家では中々できない」というのが多いようです。
まず、ぐんぐんノートで達成させたいこと・達成できることは、ひとつではありません。
だからこそ、悩んだ場合には、「ぐんぐんノートで何を達成したいか」をはっきりさせることが解決への一歩でしょう。
一番土台となるのは、やはり「継続は力なり」…小中学校の勉強は、能力ではなく習慣でクリアできることがほとんどで、まずは毎日机に向かう習慣をつけることが必要です。
中身はそのあとでも構いません(この工夫については近日中に)。
そのため、内容はどんなものでも、続けることが大事です。
ただし…何でもいいと言われたら大抵の人は困ります。
「ごはん、何がいい?」「何でもいいよ」「それが一番困るの!」
身に覚えがある人も多いですよね。
1週間なり1ヶ月なり、何かテーマを決めて、それを継続するのが一番続けやすい取り組み方です。
これまでにも、国語の教科書の書写・音読をする課題を課したことがありますが、1冊びっちり書写をしたノートなんかは感動モノですよ。
新聞を購読しているご家庭なら、新聞記事やコラム(天声人語など)を使っての作文…実際に取り組んでいる子がいます。
中学受験をする子には、作文の特訓となり、大変ですが効果アリです。
それに、平日は学校で何かしら教わってきます。その復習もいいですね。
「今日は学校でどんなことしたの?」「こんなことー」
「じゃあ、ノートに書いてごらん」…勉強しなさい!と言わずに、宿題以外の勉強をするきっかけですよね。
単純作業だと言われるかも知れませんが、「習うより慣れろ」の内容を、ひたすら繰り返すのもひとつの手です。
たとえば、計算練習。
たとえば、漢字や単語の暗記。
どれにも共通するのが、単発で取り組んでも「で、それが?」となるものだけど、続けることで大きな力になることです。
大仰なことをしようと考えて、「思いつかない…」と悩んでしまったら、まずひとつめの解決策。
「毎日続けるのがまだまだ弱いな」と感じたら、こういうテーマで取り組んでみてください。
私たちからも、「ちょっとやってみようよ」と声かけることがあるかも知れません。
大事なことなので繰り返しますが、「継続は力なり」なんです。
ぜひ、ぐんぐんノートを利用して、その「力」を手に入れて欲しいです。
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算数が苦手な小6のMちゃん。
常に「できなくはないけど…嫌なんよなぁ」が口癖です。
ただ、元来の頑張り屋気質もあり、周りの子が勉強する中で、自然と取り組もうという気持ちも持て、算数を優先して取り組んでいます。
ただし家では算数へのぼやきは減らないと。
ま、まあどこかでバランスはとらないと…ですね(^^;)
先日、6年生の大半が学習し始めた『単位の換算』に対しても「むっずかしいぃぃい…」と言いつつも、ほかの子と協力して「ここはこうするんよな」「これ、何で違うと思う?」と問題解決に力を入れていました。
すでに中学内容を先取りしていた別の子でも、「これ、難しいわ」と言っていたのを聞き、静かに闘志を燃やしていたのも感じました。
勉強は勝ち負けではありませんが、こうやってライバル心を持つこと、持てる環境にあることが、彼女のやる気とそれを維持することに繋がっているとは思います。
できない原因を子供に求めるのはいよいよナンセンス。
子供だけに努力を求めるのも同様。
飽食の時代に生まれ育った子供たちにとっては、根性物語は到底ついてこれるものではありません。
だからこそ、ある程度の環境を整えて、その中で「やってみよう」と泳がせてみることが今はベターな方法ではないでしょうか。
(その中で根性も我慢も覚えさせる必要はありますが…)
さて、そういう関わりになっているのか、子供だけに負荷をかけていないか、振り返るきっかけをもちたいですね。
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「できないことは恥ずかしい」…人間誰しも、羞恥心というものを持っています。
そのポイントは人それぞれですが。
授業中、周りの子に見られるのが恥ずかしいのか、手元を隠し気味に勉強している子供がいます。
激しいときには、ペン先を覆うように左手を重ねて、さらに顔も机に近づけ、不自然な姿勢になってしまっている子も。
自分がやっていることに自信がないのだとは思いますが、隠されると、余計に見たくなっちゃうんだよねぇ~、なんてグラビアを見るオジサンみたいな発言はちょっと置いといて(笑)
実際、隠しながら勉強する生徒には「ちょっと出してごらん」と声をかけることがしばしば。
答えを書き直して丸にしたり、写してみたり…という行動も、根底は同じところにあるのだと思います。
ただ、そういう行動は見ていて不憫に感じることが多く、どうにか「塾では間違えるほうがいいんだよ」ということを伝えたいと日々思ってはいますが…。
隠すという行動の裏には、見られることに対する緊張があります。
どう思われるかが気になる、だから下手なことは見せられない、だから緊張する、見られないように隠す…といったところでしょうか。
そういう子の個別指導を担当しました。
いつもはそれこそ、最初に書いたような姿勢で勉強したり、教科書の下に答えを隠して、盗み見たりする様子も目撃したことがあり、気になっていた子でした。
ただ、実際授業をしてみたら、普段の授業よりもいくぶんリラックスして、わからないことがあったら、正直に「覚えてないです」と言うことができる子なんだと、思ったよりも隠さない子なんだとわかって、驚いた…という時間でもありました。
私自身、関わる中で心がけていましたし、少々ダメでも否定されない、失敗してもバカにされない、という安心感は絶対あったはずです。
それでも、ここまではっきり態度に出るとは…。
改めて、「この勉強姿勢を、通常授業でも出していいんだ」とわからせてやるぞ!と、決意し直した瞬間でもあります。
元来、日本人は不言を美徳としてきた国民性を持っていますよね。
「見ざる、聞かざる、言わざる」なんて言葉もあるくらいですし。
ただしそれは、今後は「なに考えてんのかわかんない人」で終わらされてしまう恐れがあります。
過度な緊張に苦しめられることなく、安心感を持って勉強に向かえるよう、将来、自分の弱点も上手にアピールできる人になれるよう、子供たちにとって「いい環境」を提供し続けますね。
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この時期、「志望理由がこれでいいか聞いてほしい」という声を中3生からよく聞きます。
私立高校の入試に向けて面接練習も始まり、いよいよ意識しだすタイミングなんですね。
誰でも、通り一遍の理由を言うことはできます。
これまでの受験生から聞いてきた経験談からも、それくらいでOKとしてもいいかな、と感じるくらいです。
「集団面接だし、時間も短いし、変なことは聞かれないよ」とはよく言われることです…。
「だから、普通に準備しておけば大丈夫!」と、自信を持って子供が思ってしまってることの良し悪しは置いといて。
ただ、面接のために準備する「志望理由」ではなく、たとえ入試が近づいてから考えたのだとしても、やはり本心からモノを言って欲しいなというのは正直なところ。
できるなら、面接官を口説き落とすくらいの本気でもって。
「○○になりたいから」「資格を取りたいから」「大学に進学したいから」
理由としては結構。ただこれだけだと、「別にウチの高校じゃなくてもいいんじゃね?」なんて相手に思わせてしまったとしても不思議はありません。
「あなたじゃなくちゃダメなんです!」と思っていることを伝えないと。
たとえば、普通科だったとしたら、どうして芳泉なの?玉野光南じゃだめなの?
商業科だったら、どうして東商業なの?岡山南の方がいいんじゃないの?
こんな感じですね。
人を口説くときと同じ。
貴校(あなた)のここがいい、貴校(あなた)じゃなきゃだめなのよ、というのをしっかり伝えなくちゃ。折角聞いてもらえる『面接』という場が与えられたのだから。
さらに、「私(僕)はこんな人なんです。こんな私でもいい?」と、相手にわかってもらう時間でもあります。
こんないいところ・悪いところがあって、悪いところは風に克服しようとしてるんだよ、ということも知ってもらいたいですよね。
高校側だって、面接という短い時間で「この子を我が校(自分)に迎えたいかどうか」を見極めるのだから、「何を言った」よりも「どう言った」かを気にして当然。
いわゆる、コミュ力。
「うげえ…」ですが、短い時間だからこそ、相手を口説き落とすくらいの勢いで取り組んでいかないと。
面接のための志望理由や自己PRを考えていたある子が、ポツリと「きれいごと言っとるようで、気持ち悪い」とつぶやいていましたが、そういう格好のつけ方は不要です。
斜に構えるのではなく、まっすぐぶつからないと。
その姿勢が自然とできるようになるまで、何度でも練習につきあっていきますね。
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あれよあれよという間に、2015年が残り1ヶ月になっていました…!
早いなぁ…。
師も走る12月、学習工房でも様々な取り組みがあります。
まずは…
月が変わってすぐに、中高生の期末テスト。皆して絶賛猛勉強中です。
それが終われば、高3生はセンター試験対策、中3生は冬トレ(受験対策)のスタートです。受験終了まで続きますよ。
小学生も、冬休みに入ったらお楽しみイベントが待っています!
詳細はまだヒミツですが、12月26日に予定しています。
クリスマスの行事も一通り終わって、さあお正月に向けて…なこの時期、これでさらにお楽しみが増えますね(^^)
「小学生ばっかり楽しんで、僕らはぁ~?」と、中学生諸君の声が聞えてきそうですが・・・僕らも冬休みは思いっきり遊ぶでしょう?
宿題は早めに終わらせて、遊んだけど宿題もバッチリ!な冬休みにしたいですね。
まだまだテストが終わってもない時期にこんなことを考えて…とか不謹慎だと言われかねませんが(^^;)
楽しみあってこそ頑張れる、という人は多いはず。
(馬の目の前にニンジンぶら下げてるわけじゃないですよ!?)
心置きなく楽しむためにも、やることはキッチリやるよう、後ろからしーっかりお尻をたたいていってあげましょう~。
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□お知らせ□
12月6日(日) 14時~20時 テスト前のため開講しますよ~!
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12月スタートと同時に、小学生も中学生も新しい仲間を迎え、外は寒くとも教室内はホットな空気を作り出しています。
さて、以前から入塾を考えられている方にはこういう質問をし、よくこのようなお返事を頂きます。
「何かお困りのことが?」
「数学が苦手で…」
ただ、実際授業をし始めると、そんなに「数学」が苦手なわけではなさそうなんですよね。
確かに、数の処理は苦手そう。でも、図形に対するセンスは中々。
こういうケースだったり、また逆も然り。
「国語の点が悪くて…」
学校教育では、鑑賞中心の指導を受けて、テストでは読解技術を問われる…教わってないのにできる方が特異だと思わなきゃ。
「英語を覚えないんです」
何とも関連付かない、読めない言葉はランダムな暗号と一緒…日本語と同じように、まずは少しずつでも声に出せることが必要です。
大人でも「スワヒリ語を覚えて」と本だけ渡されても困りますよねぇ…。
それぞれ、細かく細かく原因を探っていったら、絶対何かがあるんです。
(脳機能的なことが原因だとちょっと対処しようがないのですが)
そして、何より、その「ちょっとした原因」が「広く・大きな原因」だと勘違いされていることがもっと重要な問題なんです。
今回のテスト前の取り組みでも、「数学が全くわからない」という生徒に、「そんなことないじゃん!」という場面が何度もありました。
今回のテスト範囲が『比例・反比例』『平面図形』で、複雑な計算をしなくてもできる問題がいくつもあったのがその要因でしょう。
でもこれらも「数学」には違いないんです。
なんとなく、「数学は全部ダメ」という思い込みで、できるものを見つけられなかった、これまでの取り組みをここで変えれば、「僕は数学じゃなくて計算だけが苦手なんだ」と、苦手意識が少し変わるはずです。目指したいのはここ。
私たちはお医者さんのように、魔法使いのように、相手を外から強制的に変化させることはできません。
ただし、内に働きかけて「変わりたい・変わろう」と思わせることはできます。
まずはこういう思い込みをなくして、「『全部できない』んじゃない」「取っ掛かりは絶対ある」と思わせることから関わっていきたいですね。
知識詰め込み学習はダメです。
が、「できる!」と意識変革のきっかけになるなら、短期間での働きかけはありでしょうね。
↑
ね、「ダメ」っていう思い込みが選択肢を狭めるいい例でしょう?
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ぐんぐんグラフの紹介に始まり、中学準備『算数』と『ロジカル・コミュニケーション』に分かれての講座、
全学年揃っての『英語』の時間…授業中、名言(迷言?)も飛び出しつつ、イキイキとした子供たちの様子が見られます。
中学入学準備講座は、2週間程度の短期間で済ませるところもありますが、4ヶ月にわたって開講する形をとって今年で3回目となります。
それには理由がありまして、まずは単純に「小学校の復習と中学の先取りを2週間で済ませるには、もともとの学力が備わっていないとまず無理」という理由から。
また、「思春期に入ってきた子供たちとしっかりした関係を作るのにも時間がかかる」という理由もあります。
冷たいことを言ってしまうようですが、お金を払って得ようとするものが、学習内容や知識だけなら、月謝という形でお金を使わずに、参考書を買えば済む話です。
それでも、塾や家庭教師を考えられるということは、書籍などの「モノ」では得られないことを望まれているはず。
きっと、人でしかできないことを期待されているはず。
おそらく、人と人だからこそできる「人間関係」というものが必要なはずです。
私たちから見ても、「この子がどんな子で、どういう思考回路をしていて、何が希望で何が苦手か」ということを見つけるのは一朝一夕にはいきません。
親御さんからしっかり話を聞かせてもらうこともありますが、思春期の子達は内(家)で見せる顔と外で見せる顔が別人なことってよくある話です。
子供たちから見ても、「この先生はどんな先生で、信頼できるのか、自分にきつくあたらないか」という見極めをするはず…その時間も必要です。
短期間で知識だけを与えて、はい終わり、という味気ない関係ではなく、一緒に楽しみ、喜び、怒り、悲しみ…という、もっと熱い関係でありたいと思います。
合理的ではないかもしれませんが、人と人との関係が希薄になってきていると言われる現代だからこそ、せっかく「人と人」でできるこの環境で、知識だけ教えて終わりにはしたくないですね。
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着々と期末テストが返却されています。
子供たち自身はテストの点数が一番気になるようですが、こちらとしてはもっと気になることがあります。
普段やテスト前に取り組んだことが、本番でもできたのか。
「やったけど、ダメだった」に終わっていないか。
これは、テストが終わった本人たちは、まず気にすることがありません。
中には、全く取り組んだことのない問題を指さして「全然できんかった!」…そりゃあね。
練習を全くせずに本番のステージに立って、ぶっつけで成功させたら、キミは天才だ(笑)
なので、100点満点を目標とする子以外は、「勉強したことができたなら合格!」と言っています。
前もって取り組む問題も、目標点を取れるだけの内容を選んでいるので、合格する子は大体点数も目標を超えます。
そして、これが一番重要だと思うのが、「できなかったこと」より「できたこと」に対しての分析です。
「どうして今回はできたんだと思う?何がよかった?」
これに対して、的確な答えを出せる子、こちらの感覚とは少々違っていても、具体的な理由を言える子は、今後このまま伸びます。
できた理由がわかっているので、次も同じように取り組めるから。はっきりしていなかったり、「問題が簡単だったから」という返答の子は、これからもまだ一波も二波もくるでしょう。
できなかったことに対しては、学校でも必ず言われたりテスト直しが待っているので、できるだけ、学校とは違う観点でテストを見てあげると、子供たちにとっても新鮮ですよね。
それに「できた!」と思うことで自信が出れば、もっと自分でしてみようという気にもなるもの。
せっかく受けたテストが、今後の自分のためになるよう、丸めてポイじゃなくて、大事に見返せるきっかけを作りますね。
…あ、もし、親子でもこういうやり取りができるようになれば、学習面で親子バトルをすることが減ってくるかもしれませんよ!
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受験とは○○、○○には何が入ると思いますか?
これまでに生徒とのやり取りで聞いていったとき、色々な答えが出ました。
受験とは「難しい問題を解く」…なるほど。
勉強してきた子らしい素直な答えです。
受験とは「自分のとの闘い」…いきなりこう返してきた子のいた学年は、真剣な顔をよく見せていました。
受験とは「時間との闘い」…今までサボりすぎたー!と言っていた子の、実感のこもった一言でした。
私が思う受験とは…
受験とは「団体戦」…でしょうね。
まずは、独りよがりにならないから。
教えあうことで、より自分の勉強が深まるから。
周りとの競争意識で士気が上がりやすいから。
状況を見て、どう行動すべきか考えられるから。
人とのやり取りでコミュニケーションの練習になるから。
受験では、学力はもちろん、どんな子かという部分も見られます。
人の話を聞ける子か、周りと上手くやっていけそうか、やる気はあるのか…
当日だけ気をつけて隠し通せるものでもありません。
これまで培ってきたものが、面接のような緊張する場面では思わず出てきます。
そのときに「あぁ、今作ってるな」と思わせたくはありませんよね。
中3生に、勉強面での話はこれまでも何度となくしてきました。
今日は『冬トレ』のガイダンス(=受験についての話)を行います。
そのときに、「勉強してりゃーいいんでしょ」っていう意識は、少しでもなくなるように伝えようと思っています。
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小学生から高校生まで、様々な年齢層の子供たちと接していれば、もちろん思春期の子供たちとも接する機会は多く、言葉、態度で。彼らなりの自己主張を感じる時があります。
話をしていて舌打ち、目を合わせない、「はぁ?」など、その瞬間には「なんちゅう態度だ」とカチンとくることも。
ただ、そのときに一緒に思うようにしているのが、自分も同じ道を通ってきたこと。
その当時、自分の思いをきちんと言えず辛かったこと。
とんでもない劣等感に苛まれて、攻撃的に自分を守ったこと。
意図してか意図せずしてか自分の本意ではない言動をとって、後悔して辛いのは子ども自身だということ。
もちろん、携帯もインターネットも普及する前の中学生と、そういうメディアにまみれている今の中学生とでは、言動の辛辣さには差があるようには感じます。
(まあ、私が「海!山!」のド田舎で育ったのもあるかも…)
それでも思春期の彼らの本質は変わっていないはず。
親子ではそこまでおおらかに構えてあげられないかも知れません。
ですが、彼らの言葉・行動を全て否定してかかるのではなく、「そういう時期だから、早く抜けられたらいいね」と示してあげられたら、彼らも救われるのではないでしょうか。
ちょうど学校でも三者懇談の時期。親からこう言われた…という話をポロポロ聞くことがあり、思ったことでした。
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ちょっとした意識変化の話です。
「わからない」と「疑問に思った」、どちらの言葉が好感が持てますか?
おそらく、
「わからない」・・・消極的
「疑問に思った」・・・積極的
という印象に捉えられることが多いのではないでしょうか。
少なくとも私は上記のように思います。
お問い合わせ時や入塾面談時によく出てくる「ウチの子、質問できなくて」という話は、この意識改革でどうとでもできるのではないでしょうか。
できれば、苦手意識や反発心が強く芽生える前に植えつけておきたいことですが。
「やばい、わからない」と思うのではなく、同じ事象でも「何で答えが出ないのか疑問に思った」と思うだけで、それを解決させるための質問に、前向きさが出てきます。
前向きに勉強や質問ができる子は伸びます。
もっと根本的に、「悪い」と思うからそれを隠そうとするのであって、「悪い」と思わなければ、隠す必要がないんですよね。
何でもかんでも安易に…という姿勢は考え物ですが、わからないことを恥じて隠そうとして、結果自分が損しちゃうような勉強時間の使い方をせず、自信を持って「ここを解決させたいんです!」と出せるような生徒が増えて、教室全体が勉強に対して前向きな空をもてるようになるのが夢です。
先生も生徒も一緒になって、皆で実現させたいですね。
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26日のお楽しみイベントは、30名を超える生徒、保護者の皆さんのご参加・ご協力を頂き、無事終了しました!
寒い中来られた皆さん、お疲れさまでした。
&
お手伝いをしていただいた皆さんにも感謝です(^人^)
ぐんぐんノートの2学期の取り組みを表彰したり、作品の紹介から宇宙の不思議についての映像を見たり、漢字の由来に関するクイズをしたり…もちろん、おやつを食べながらのお楽しみタイムもあり、の充実の2時間でした。
今回の表彰・作品紹介を見て「こんなふうにすればいいんだ」と刺激を受けたという話も聞きました。
普段のんびりしている子が、大人を含め誰もわからなかった漢字をパッと正解させたのもオドロキでした。
(先生でもわからなかったとか…!?)
教室の垣根なく、学年の垣根なく、仲良く交流している様子には、ほっこりさせてもらいました(^^)
学校はもう冬休み。学習工房も30日から1月3日までは冬休みです。
じっくり時間が取れるときに、自分の「やってみたい!やってみよう!」がつまったぐんぐんノートができることを期待しています。
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29日、今年最後の授業日でした。
お正月が控えてるためか、全体的に「楽しみが待ってる~」と少々ふわふわした雰囲気の一日でしたね。
ビシッと締めたいところでしたが、年内最後の大(?)事件です。
中3生の「うっかり宿題忘れ」が連発し、私も今年最後のオニとなる瞬間が。
難易度的に数名の子には無理を言ったのはわかっています。
おそらく、最後までやりきらないだろうな~、と思って課したところもありました。
が、「間に合わないかも!どうしよう」と言ってきた子もおらず、「わからない!」と言ってきた子もおらず…蓋を開けてみたら、「宿題出してよ~」「えっ…できてない」「なんだって!?どういうつもり!?」という話で授業が進まず…ということになってしまいました。
受験は待ってはくれません。期限に間に合わせる最大限の努力をすることは、第一に大切なことです。
ですが、できなかったこと、無理そうなことを黙ったまま、結果が問われて初めて「できていません」は卑怯だということを教えておく必要があったな…と。
これは私の手落ちでもあります。
まだ挽回がきくタイミングで、「できそうにありません」なら、こんなことには、なっていなかったんだよ、という話は、一人一人にしていきました。
「こんな話、初めて聞いた」という顔をして聞いていた子もいました。
頑張る、とは、ただがむしゃらに、前だけを見て進むことではありません。
もちろんそれが必要になる場面も出てきますが、近視眼にならずに、少し先を見たり、全体を見たりして、作戦を立てて取り組むことも頑張り方のひとつです。
このやり方を「前もって予防線を張るなんて卑怯だ」と考える方もいるかもしれません。
ただ、時代は今や、高度経済成長期の「行け行けゴーゴー」ではありません。
視野が広く、考えられる人が必要とされます。卑怯だと取られても、先のことを考えてできそうかどうか、できなかったらどうなるのか、どこまでやれば合格ラインなのか、そういうことを見つめられる人でもあって欲しいなと思います。
話が逸れましたが…
今回の話、今日来ていた子供たちには「今年、色んなまずいことが起こったでしょう。
けど、それをグジグジ思い悩むのはここまででおしまい。
今年のポカは今年のうちに消化・昇華して、来年はそれを活かした取り組みをしたいね」と伝えました。
すっきり汚れを落として、新鮮な気持ちで1月を迎えたいですね。
オマケ。教室の物理的な汚れは、30日の大掃除ですっきり落としてきますね(^^)
1年間お世話になった教室に、感謝をこめて…。
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テスト期間に入った、または提出物に困っている中高生にお知らせです。
今週末は“テスト対策特別授業”を行いますよ!
29日(日) 14時~20時
該当するのは、福浜中・芳泉中・操南中・光南台中・就実中
芳泉高・光南高・山陽女子高・就実高 の、テスト週間に入っている生徒
また、学校から「提出物が出てませんよ」と注意を受けて、
テスト週間が始まる前に挽回すべき生徒
長時間になるので、飲食するものも用意しましょうね。
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ここからは、授業中にあった、嬉しい話♪
思春期に入った子は、自分の思ったことや考えを言うことが少なくなってきます。
それに男の子は女の先生を苦手とすることが多いような…こちらも、どこまで踏み込んでいいか悩むことも。
(…と言いながら、「ズバズバ言うなぁ~先生」とは、中3女子から言われましたが(^^;))
いつも物静かに過ごして、あまり会話の多くない中2のH君。
今日も、いつもと同じように学校の復習をして「ん。」と出してきたノートでしたが、返却しようと呼んだとき、「これ、自分で考えて作った問題だけど、答えはこれでいいですか?」と、初めて自分からのアクションが。しかも勉強ごとで「自分で考えて」って。
もー、嬉しくて嬉しくて!「そうなん!よぉ考えて書いたなぁ~!」と、彼のノートに目を落として検算している私の顔は、もしかするとにやけていたのではないかと…うーん、今思えば恥ずかしい。
でも、やっぱり「初めてのアクション」っていうのは、嬉しいものですね。
テスト前で、あれやらなきゃ、これしなきゃ…という、追われてる空気が漂いがちですが、この自分で考えてやるという行為がいいスパイスになってくれたように感じます。
よし、この調子でいきましょう(^o^)
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28日の土曜日には、御南校の『中学入学準備講座』の見学に行ってきました!
「あれー、植田先生だ。どしたん~?」と、イベント等で顔見知りの生徒から声を掛けられたり、頑張っている姿を見ることができて、普段担当していない子達ながらも、微笑ましい様子でした。
通常授業の方でも、テスト前の熱気を感じました。皆、ガンバレ!
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さて、その翌日29日は、南輝校でもテスト前特別授業を行いました。
前から「ここが質問です!」と聞いていた子の質問に答えたり、例題の特訓をしたり、特訓が済んだらチェックテストを受けたり…
「テスト前日に質問しても、当日のテストは解けないんだよ~」という話を守って「これ、水曜日にテストだから、今日解決させてもう一回復習する!」と1時間早くに来て質問を済ませた高校生のOさん。
のんびり屋の彼女も、早め早めを心がけた動きがサマになってきました。その調子!
例題の特訓も、グループになって一度私から説明、「わかった!」という生徒が出たら、その子が今度は先生に。
協力して問題に取り組んで、最後は自分ひとりでもう一度。
一緒に頑張るというのは楽しくもあるようで、数学嫌いな子でも解決するまで粘り、最後には「これ自信あるわぁ!いける!」と笑顔になっていました。
先に解けた生徒が、自分の勉強をしながら「大丈夫?そうそう、それでいいんよ」と、困っている子を助けてあげたりして、頑張れる原動力を与えてくれていました。
来週ももう一回あり、今度は顔ぶれも少し変わります。どんな姿を見せてくれるか、楽しみですね♪
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毎日生活をしていて、勉強していて、人と対話をしていて…色んな場面で感じることがあります。
よくあるのが、ちょっとした小競り合い…年齢が小さいとよくあるんですよね。
「どうしてこうなった?」と聞くと、出てくるのは「○○が先に言ってきたから…」
学校の提出物でも「なんで出してないの?」
「だって、先生が出せって言わなかった…」
「出したけど、再提出にされたから…」
色々と論が破綻しているのがわかりますよね。
そのためもう一足踏み込んでいくと、途端に何も言えなくなる子供たち。
「相手が先にしてきたから、自分もしちゃうんだ?」
「言われてなくても出してる子は、どうしてできたんだろうね?」
「きちんとやったのに再提出になったの?じゃあ見せてごらん」
少々きつい、つめるような言い方になることもありますが…
私の中に「他に責任をなすりつけようとする姿勢は許さない」
という決め事をしてあるために、そうなることがちらほらと。
小学生がよく先のような小競り合いをしますが、
「ふぅん、じゃああなたは悪くなくて、○○が全部悪いんだね?○○も一緒に話しなくちゃね」
と言いかけると、「自分も悪かった」と、ちゃんと認められる子が大半。
わかってるんですよね、物事の善し悪しくらいは。
だけど、勉強になると中々難しくて、
「教えてくれなかったからわからなかった」
「自分は正しいと思って書いたのに、先生が×にした」
当たり前のように口をついて出てくる言い訳たち。
どうしても、自分に非があるっていうのを認めたくなくて、こういう発言になるのはわかります。
(心理学的に言うと、防衛機制、でしたっけ。)
何歳までこの言い訳を泳がせるか、という線引きは特にありませんが、度を越したなと感じた場合には、徹底的につぶしていきます。
それこそ、学習指導の枠を超えちゃったな、と感じるくらいには。
だって、考えてみてください。
子供が勉強中に言うことだから、まだ可愛げがありますが、いい大人が「仕事を教えてくれなかったからわかりません」
「納期が近づいてきたのに知らせてくれなかった」なんて口にしちゃった日には「はぁ!?」ってなりませんか?
子供たちにも、そういうことを知る機会は必要です。
ただ、今の家庭環境・学校環境では、「大人が忙しくて」指導する暇がない、という現状もあるようです。
家庭では、親が忙しいから外で教えてもらって…という意識、学校では、躾だから家庭でするべき。
…という意識も見え隠れすることが。
それだけが理由ではありませんし、
私だって「あのせいで…」と思うことだってあります。
だからこそ、そういう気持ちを持つ自分と向き合っていけるように、それを平然と人前で出すような真似をしないように、子供たちを教えつつ、自分の戒めにもしています。
…非ッ常ーーー!!に難しいことですが(^^;)
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中3の受験カウンセリングをしていて、面白かった話です。
最近では、私立高校がそれぞれの特色を出していて、高校選びに迷う生徒がいます。
ほとんどの生徒がオープンスクールや学校案内である程度の情報を持って、「この高校に行きたい」という意志を固めるのが大体夏休み明けくらい。
うーん、今年は思っていたより少し遅めだったかな?
まあ、目標が決まればおのずとやる気も復活してくるもの。
このやりとり中に、とんでもない学校を言ってくる子もいて、「そこはやめておけば」とストップをかけるケースが、ポロポロあります。
レベル的なものではなく、物理的に無理でしょう?というもの。
さて、南輝工房は、岡山市南区に位置します。電車が通っていないため、岡山駅に出るには、自転車やバスで数十分かかります。
今年、2人も同じ学校の希望を出してきたのですが、その学校があるのは
「浅口市」
…聞いて目が点に。
「どうやって通うの?」「寮?」「たぶんこのくらいに家を出ることになると思うんだけど…?」
色々確認していたら、ひとりは「早起き…うん、無理!寮?嫌いなご飯が出たらいやだ!」とあっさりKO。
もう1人は「通えると思うんだけどなー」と言っていたので、実際の電車の時間を、家の人と一緒に調べるように伝えたら、「アンタの生活では通学は無理でしょ!」とお母さんストップがかかったそうです…だと思った(^^;)
2人とも、第一希望は県立高校なので、そこまでシビアな話でなかったのが幸い。
学校選びも、色々選択肢があって悩むとは思います。
したいこともあるだろうし、行きたいところもあるだろうし。
ただ、3年間通うのは自分です。通うのに苦労する学校では、続かないですよー。
そんなこんながあって、今年の3年生はもうほとんどが志望校を決定しました。
今後、来年・再来年受験生になる生徒は、「行きたい」夢と「行ける(物理的に)」現実を両立できる学校を見つけて、早くから目標がはっきりしたらいいな、と思います。
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学習指導って、先生から生徒へ向かうベクトルだと考えられがちですが、生徒から先生へ向かう逆ベクトルもないと、どうにもできない部分があります。
当塾では、「学校のことがままならない生徒に、塾オリジナルの教材を与えて指導するのは、生徒の負担を増やすだけ」と考え、学校の教材を使用可能にしています。
そのため、課題提出の期限についても話にのぼることがあります。
これって、生徒から先生に情報が向かわないと、いつまでたってもこちらは把握することができないし、それにあわせての指導もできません。
最初は「いつチェックがあるの?どこまでやっておけばいいの?」と聞く事もありますし、把握していない子には、手に「数ワークいつ出す?」と書いて帰らせることもあります(笑)
わからなければ、こちらが考える指導をしていきますが、果たしてそれが求めているものと一致しているか?
求めているものを把握するには、聞くのが一番です。
しばらく聞きまくっていたら、「言ってもいいんだ」と思えた子から、自分で言い出します。
もちろん最初からできる子もいるし、とんでもないことを言い出す子もいるし…逆に、いつまでたっても遠慮が抜けない子も。
だからこそ、両方に向いたベクトルを意識して、先生から生徒へ、生徒から先生へ、水が流れるように、情報や気持ちが行き来する状況・関係を作っていたいです。
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皆さん、この3連休はゆっくり過ごされたのでしょうか。
学校行事も一段落つき、中高生はこれからテストに向けて忙しくなるため、そのための英気を養う休日としてはベストなタイミングでした。
私も珍しくぼけーっとテレビを見て過ごすという、贅沢な時間の使い方をしていました(笑)
気候もいい時期、出かけるのもいいですが、たまにはこんなことも、ですね。
さて、そんな中でつい見入ってしまった一幕があったのですが、もしかしたら、同じ番組を見られた方もいらっしゃるかもしれません。
元テニスプレーヤーの松岡修三氏、彼の「指導者」としての姿に、思わず感服する瞬間がありました。
相手は別に、指導に当たっている子供や後輩たちではなく、ただの一般人。
やりとりの流れも、イベントの進行をしている松岡氏がお客さんに話を振って、上手く受け答えをできなくて「なんだよー」と笑いに変えた…ただそれだけの話でした。
そのあと時間が経って、いうなれば「失敗した」お客さんにもう一度、
同じやり取りを振って(「どうすればいいかわかるか?」と確認して)
「お前、やればできるじゃないか!」というような流れだった…というVTRがそのテレビ番組内で放送されたのです。
思わず「これだ!」と膝を打ちそうになりました。
つい最近も、常勤の先生たちで行う勉強会内で、「集団授業で指名をして、生徒が答えられなかったら、別の子に振るのではなく、本人に挽回させてやれ」という話が出たばかりです。
失敗した…という経験で終わらせずに、必ず挽回させてあげる、それが大事だと。
この一幕は、彼の「熱い男」ぶりにスポットを当てたものだったかもしれませんが、私にとっては「指導」「授業」のポイントでした。
もちろん、勉強もスポーツも、教え・教わり・進歩するという意味では全く同じ。
したらば、根底にある考え方も同じ。
スポーツだからこう、勉強だからこう、ではなく、至極当たり前のことでしたが、何気なく見ていたテレビでこんな発見をしたことがオドロキで…つい書き残してしまいました。
こういう発見があるなら、スポーツは苦手だなんて、もったいないかもしれない…(^^;)
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水曜日の授業中、小学4年生の子2人が立て続けに「これは驚いた!」と思える姿勢を見せてくれました。
2人続いたのはたまたまでしょうが、とても好感の持てる、嬉しい瞬間でした。
その1
説教はまっすぐ目を見て、なぜか最近、全体説教になることの多い小学生チーム…これ自体は嬉しくない出来事ですが、説教しながら「この子はすごい!」と思った子がいます。
4年生のIくん。
皆さんは叱られたら、どうなりますか?気まずくて目をそらしたり、下を向いたりするのがよくあることではないでしょうか。
前から「これは・・・」と意識して見ていたことですが、彼は決して目をそらしません。
叱られているときこそこちらの顔をまっすぐ見てきます。
そして、必ず「ごめんなさい」。
おうちの方の教育の賜物でしょうね。
私が同じ年頃でこの行動ができたかというと、答えはNOです。
非常に感動です。
その2
自分には甘く、他人には丁寧に
「自分に甘く、他人に厳しく」ではありません(笑)
字の汚さに定評のあるOくん(同じく4年生)、毎度「書き直すなんて、2倍大変なことをしたがるんじゃなぁ~」と思いながら字のチェックをしていたのですが、別人になる瞬間があります。
他の子の100マス計算の丸つけをしてあげる時は、ひとつずつ、丁寧に、きちんと見ながら丸つけができるのです。
「やればできるんじゃん!」と言うと、「そんなん、当たり前」と返してきますが、鼻の穴が膨らんでいたのは見逃しませんよ!
その後、自分のプリントに丸つけをするときには、まとめてでっかいマルをひとつだけ、でしたが…うぅん、惜しい。
ただ、きちんとやるべきところはわかってるんだな、これだけカンが働く子なら、コツさえつかめば勉強も大丈夫!と感じられるくらいの潜在能力は秘めているんでしょう。
それを早く引き出してあげたくなるひとコマでした。
毎日、色んな子が色んな事件(?)を起こしていきますが、こんな嬉しい事件なら大歓迎!今度はどんなことが起こるか楽しみです。
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できることは多いに越したことはないですね。
1問問題が解けるよりも、数字を変えてミスなく10問。
1単語だけでなく、もっとたくさん覚えておくこと。
だから「たくさん」問題をこなす。「たくさん」単語を書く。
なのに、やってもやっても間違いが減らない、覚えない。
「これだけやったのに…。」
「あなたの能力じゃ、これでも少ないのよ。もっとやりなさい。」
たくさんできるようになるためにはたくさんやる…
これって、どうも100%正解とは言いがたいようです。
ひとつ、こう考えてみましょう。
この子は、できるようになる問題の解き方をしている?
マルつけの仕方はちゃんとできてる?直し方がいい加減ではない?
単語を覚えられるような書き方をしている?
筆跡を残すことで満足してない?
これらって、「たくさん」やることで改善するものではありません。
たった1問、たった1語でいいのです。
正しいやり方を知っているか、実行しているか…
「そうそう、このやり方でいけばできるようになるよ!」と、その土台を確認できたら、その後は好きなだけ、たくさんやってヨシ。
土台が斜めになっているのに、その上にたくさんブロックを積んでいっても、まっすぐな建物は建ちません。
逆に土台がしっかりしていたら、その上には少々乱暴に積み上げても、何とかなっていくものです(笑)
「これだけやっているのに、何で結果がでないの?」と悩んでいる人は、一度、じ~っくり先生に解剖してもらって、土台がまっすぐかどうかを判定してもらった方がいいですね。
これは先生の側にも言えることです。
「どうして結果が伴わない?」と感じたときには、「この子の努力量が足りないからだ」ではなく「勉強の仕方がわかっていない、間違っているかも?」と思える視点をもっておかなければいけません。
「できた!」という経験を自信に。
私たちはそのための応援を精一杯していきますよ!
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一部の高校など、早いところではもう終わりましたが、ほとんどの学校がこれから中間テストのピークを迎えます。
テスト1週間前には必ずもらえる「範囲表」。
これをもらった人は必ずやるべき、めちゃくちゃ大事なことがあります。
範囲表をもらったらまず、習っていようがいるまいが、「どんな内容のところだったか」を確認する。
ページ数じゃないですよ!
たとえば、「命令形」だとか、「一次関数の利用」だとか。
内容で把握することが大事。
ついでに、範囲のプリントやワーク(提出済みのものでOK)で、どんな問題を解いてきたかも確認。
よくいるのは、テスト範囲の最後のページに付箋を貼っている子。
ダメじゃないんですよ。いいんです。いいのはいいんですが…
「今回のテストはどんな内容かなあ?」と聞いて、無邪気に「○ページから△ページ!」と教えてくれても、こっちもどんな内容かがわかりませんって!ね?
内容の大雑把な把握ができたら、そこから作戦立て。
時間のかかりそうなもの、自信のあるものないもの、提出課題…どれだけやることが“残っているか”を列記して、それからテスト期間の勉強予定を立てます。
苦手なもの、時間のかかるものと、得意なものをバランスよく、自分が一番能率のあがる順番や割り振りで決めていく。
能率が上がるというか、テンションが上がるというか…イヤイヤするばっかりではなく、できそうな計画を立てる。
後は、計画倒れにならないように、誰かと一緒に実行する。
自分にはつい甘くなってしまうから、友達、親、先生など、色んな人とタッグを組むのが結構有効です。
誰と、どういう方法で、というのを間違えなければ、大抵のケースはうまくいきます。
今まで、テスト勉強についてうまくいかなかった人は、今回のこのタイミングで是非、計画の立て方実行の仕方を学ぶのもありですよ。
…おまけを言うと。
こんなに悠長なことを言っていられるのも、今の学年では、今回がラストチャンスだと思ってください。
次の期末テストでは、数学だと『証明』、英語だと『比較級』や『助動詞』など、各学年のヤマとなる内容が入ってきます。
学年末テストでは1年間分と範囲が広くなります。
こうなってくると、テスト勉強に割り振るエネルギーを勉強内容そのものに向けていかなくてはなりません。
作戦だ何だと楽しくやるコツを身につけるのは、今回を逃したら、次は来年度の1学期中間テスト…!?
ぜひ!今回でモノにしたいところです。
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テスト前だからか、理科や社会などの質問が増えてきました。
何を隠そう、ワタクシ、理科が一番の苦手教科です。
(自慢げに言うことじゃない…)
なので、「私に理科を持ってくるなんて、わかっとるんよなぁ?」なんて言葉もよく飛び出します。
(意訳:教科書か参考書を一緒に持ってきてちょうだい!)
…こ、コミュニケーションの一環ですよ、もちろん。
こうしながら質問を受けていると、自分が新しい知識を得ることがよくあります。
「へぇー、こうだったん!初めて知ったわ~」と言い合うこともしばしば。
こうしていて、ふと。
これ、私が得しているだけじゃない?
わかったことを生徒に噛み砕いて説明していることで、そこで得た知識が一番身についているのが、先生だなんて…。
苦労して得たものは、そうそうなくしません。
簡単に得たものは、簡単に手放せます。
もっと、生徒たちが頑張るように、頑張れるように…そういう先生でなくちゃね、とふと考えたひとコマでした。
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中学2年のSちゃん。
学校の理科の先生が大嫌いで、それでか理科の勉強も大嫌いになったそうです。
「やりたくない、けどやらないと…」とよく言っていたけれど、少しずつ質問をすることで改善傾向にはありました。
ただ、これだけでは、“先生がいないと勉強しない”状態です。
以前紹介した、成績の上がった子のぐんぐんノートを見せ、「自分ひとりでもこれならできるんじゃない?」と応援。
困ったらいつでも手を差し伸べるよ、という安心感つきで。
その後、自分でノートをまとめ、
「これはわかった、これが読めない、ここさっぱり」ということを言い出すようにまで成長してきました。
自分ひとりではできなかったけれど、以前に他の友達がこの方法で成績アップした事実も背中を押した一因でしょう。
彼女だけではなく、「どうやって勉強したらいい?」と悩んでいる子には、是非真似をして欲しい取り組みです。
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今回のテスト範囲、中1は方程式のほぼ全範囲が含まれている学校が多く、「計算が合わない!」という問題点がよく挙がってきました。
そういう子がどういう勉強をしているか。大体決まったパターンがあります。
何問も一気に解いていって、丸つけも一気に。
そして「うわー、10問中6問間違えた~」になるようですね。
更に、そういう場合、自分がミスした場所を見つけられないのもよくある話です。
たとえば、方程式でいくと
①定数項の移項だけで解ける式
②文字の項も定数項も移項して解ける式
③②のあと、両辺をかけたり割ったりして解ける式
④カッコの展開が混ざっている式
⑤小数や分数が混ざっている式
…などのパターンがあります。
自然体でいくと、①を数問解いて、②も数問解いて…
④くらいになって、移項ができなくなっていることがあります。
「やったのに!忘れたの?」は通用しません。
こういうミスをする子は、これらの問題は全て別モノですから。
だからこそ有効なトレーニング方法がこれ。
①~⑤に必要なテクニックは教えます、もちろん。
そうしたら、移項は移項ばっかりで何問もやっていく。
その問題は答えまで出しません。
カッコの展開も、そこばっかり何問もやっていく。
答えまで(略)
そうして、部分部分のやり方がわかったら、①~⑤の問題を混ぜて、練習した方法を使える部分を探させるトレーニング。
1問ずつ解いていく方法が、積み木を縦に重ねていくなら、このトレーニングは、土台を広げてから一気に上に乗せるイメージです。
全て別モノに見える問題が同じモノに見えてくれば、「方程式って、この程度のものなんだ~(ヘヘーン)」と思えるはず。
そして自信がついたら、あとは1問ずつ答えを出していく、
ごくごく普通のやり方でも、大丈夫になってきます。
どうしても計算ミスが減らない、とか、ひとつ習ったらひとつ忘れてしまう…とか、そういうことで困っている子に対して、取り組んでいる方法です。
ぜひご参考にどうぞ(^^)
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一番早い学校が10月の初旬に中間テストを行ってから、やっと一番スタートの遅かった学校も中間テストを終え、返却された答案を見つつ、子供たちと反省会をしています。
単に「できた」「できなかった」だけでなく、「普段こういうことをしてて、テスト前はこうだった、だからこんな結果になった」、少なくとも「このくらい力を入れることができてた」、程度の振り返りはするように伝えつつ、こちらも一人ひとり話を聞いています。
全般的に、学校の授業だけでは「理解できるけど、できない」状態で終わっていることが多く、学校の復習+演習の重要性が見えたテストだなと感じます。
個人個人の課題は、カウンセリングで対策を立てていくとして、誰にも共通する課題として、学校の復習をもっと大事にしたいところです。
期末テスト(あと1ヶ月なんですよ!)に向けて早く慣れるよう、この1週間は、復習徹底週間にしましょう。
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水曜日には、中1・中2とグループ指導が2コマ続いているのですが、中2の子達にぐんぐんグラフを紹介する時間に、中1の子にも一緒にグラフを見せました。
やる気に満ちて頑張っている中1、慣れてきて「こんなもんかな」と思っているフシのある中2、グラフの成績からも明らかです。
後輩の方が頑張っている様子を一緒に見て、普段は自分よりポイントが少ない子をあげつらえ「この子の方が少ないから、私はまだ大丈夫」というような発言をする子も、「これはまずい・あんなことを言うのは恥ずかしい」と感じたのか、そのような発言はありませんでした。
これが、普段の取り組みにも反映されたら…そこはこちらのがんばりでもありますね。
人を頑張らせるのは、自分が頑張るよりも数段難しいことですが、だからこそ「やるぞ!」と感じます。
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「自主的」「主体的」って言葉は、自分から動くっていう意味だとわかっていても、具体的にはいったいどういうことなのか…わかりにくい言葉だと思います。
「自分から勉強しなさいね」と言っても、言われた時点で自分からではなくなるし…それならいつまで経っても主体性なんて望めないのではないか…なんて考えてしまうことも。
私の中では、主体性=自分で枠組みを決めて、自分や周りの人間に働きかけその実現を目指すこと、自主性=決まった目標に向けて、自分から腰をあげ、その実現を目指すこと、という意味で捉えています。
乱暴な言い方をしたら、主体性=上司に必要な力、自主性=平社員に必要な力…でしょうか(笑)
正直、学生のうちに主体性を身につけられる人は少数でしょう。大人になって目指してみても、…難しい!!
ですが、子供たちを育て導く上で、最終目標はここにあると思います。社会で生きていくために、上を目指すために。
じゃあ、大半の子供たちが学生のうちに身につけられることは…おそらく、自主性でしょう。
ある程度の枠組みや目標が決まっていて、その実現に向けて、どういう方法を取ったり、どう頑張るかを決め、それを実行し振り返る、その力を“まずは”つけていくことでしょうね。
それをどうやって身につけていくか。キーワードは「習慣」でした。
この数ヶ月で、子供たちに起こった変化、そこから考えた「自主性=習慣付け」という方程式について、次回述べたいと思います。
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主体性の一歩前に身につけるのが自主性…としたら、自主性を身につけるきっかけは何でしょう?
本来なら、小学校低学年…お母さんが一緒に宿題を見てあげられる年齢のうちにつけてあげるべき力です。
ですが、中々理想どおりにはいかないもの。
年齢が上がってきたり、すでに言われ癖がついてしまった場合は、「習慣づけ」でカバーするのが一番です。
ただ、簡単ではありません。楽をすることを覚えた人は、手間のかかることはしたがりませんし、大人も同じですね。
(インターネットで調べられる内容のために、わざわざ図書館に行かないのと同じです。)
だから、一緒にやる。時間を決めてやる。
口を挟むだけではダメです。時間が来たら必ず一緒に行動を起こすこと。
たとえば、宿題の時間を決めたら、その時間はお母さんは家計簿をつける、資格の勉強を一緒にする、理想は子供と同じ勉強に向かうのがいいのかもしれませんが、学年があがると難しいもの。
だから余計に、そこで何かをするという習慣をつけてあげるのが大事だし大変です。
私たちがしたいのは、その助けとなれるような指導を行うことです。
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何の目的での塾通いでしょうか。
おそらく「成績アップ」が第一の目的だと思います。
では成績アップのための一番の方法は?勉強を習慣にしてしまうことです。
じゃあその習慣はどこでつけるの?
塾?家庭?
いちばん勉強面で習慣づけしやすい環境があるじゃないですか!
学校です。
学校で当たり前にやることができて、さらにその補強を塾や家庭で行う…
理想の環境でしょう。
ではなぜそれを「わざわざ」ここにしたためたか…。
残念な出来事があったのです。おそらく今日には顛末がはっきりするので、そうなったらまとめて考えたことを書き残したいと思います。
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前回の「顛末」がはっきりしました。
残念なことに、悪い予感は的中・・・。
さて、学校が勉強の習慣付けに適しているという話を前回書いたと思います。
私たち塾の仕事は、特に予備校のような先に先に…という取り組みではないところは、
「学校でカバーしきれなかった部分を助ける」という役割だと思っています。
ということは、学校ありきなんですよね。時々、授業が聞けないという声も頂きますが、
私が公開授業を見に行った感じだと、全く無理なケースはほぼありませんでした。
多少はザワザワしていましたが、一応許容範囲。
…で、何が言いたいのかというと、
「授業を受けられる状態にあるのに、それをさぼっていくら塾通いをしても、結果は出ない」
ということ。教科書ノートを持参する、先生の話を聞く、ノートを取る、課題を提出する(前に、課題のプリントを捨てない)
…など、当たり前のことに取り組んで欲しいということです。
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子育てに悩みはつきものです。
あーでもない、こーでもない、ベストはどれだ、と日々悩みながら、思春期を迎えた子供が言うことを聞かなくなってきて、それもまた悩みながら、「我が子のために」と試行錯誤しているはずです。
ですが、あまりにも悩むあまりに、向かう先を見誤ったケースもあります。
子育ての目標は、「子供が成長して、親離れした後もきちんとやっていけること」ではないでしょうか。
そこを誤って、いつまでも親に依存するような子育てをしているケースが時々見られます。
たとえば、子供が引っ込み思案だからと、いつまでも親が子供の代弁をする。
(私が実はこうでした…前職で手ひどく叩かれて、「これではイカン」と改善してきました…)
たとえば、子供が傷つくのを見たくないと、障害を親の手でなくしてあげる。
たとえば、子供が失敗しないようにと、レールを敷いてそこを歩かせる。
どれも、じゃあ親の庇護の下を離れるときに、子ども自身が自立した状態になるよう、先々の教育を考えてやっているようには見えませんでした。
「今」「自分の目に写る」子が、自分のメガネにかなう言動をすることを第一義にしているようにしか見えませんでした。
いつまでも親の庇護がないといけない子はどうなるのでしょう。
たとえば、大学進学と共に一人暮らしをしだしたとします。
まだここでできる仲間というのは、なぁなぁがきく仲間です。
アルバイトだって、まだ「うーん、学生だしな」で許してくれるところがまだ多いです。
ですが、そこで形だけ自立した状態になった子は、誰から自立することを教わるんでしょうか。
自立とは、一人暮らしができることではないのです。
社会で一人の人としてやっていくことです。
いざ就職(このときにはさすがに、子本人にも「親に頼りっきりにはできない」という意識が出てきます)となったとき、下手したら地獄が待っています。「こいつは親に何を教わってきたんだ」「常識なし」「イチイチ言われないと動けないのか」…と。
ひな鳥は、餌のとり方を知らず巣から落とされたら死んでしまいます。
人間の子供は、さすがにそこまではありません。
だからこそ、何をどのタイミングで身に着けてやれば、巣立ったときにきちんとやっていけるのか、それを子育てでは考えていきたいところですね。
私と同じ思いを社会に出てからする子が減っていきますように。
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誰しも、大変なことは嫌いです。
いくら自分のためとはいえ、避けて通れるものなら避けていきたい…
でも避けられない瞬間はどこかで来る…。
なら、その大変さも「皆で乗り切ろう」という仕掛けをして、なるべく楽しんで乗り越えられるようにしたらどうでしょう。
集中できない子がいます。
「集中しなさい!」と注意するのは簡単ですが、注意されて直るのならとっくに解決しています。
まわりの子と一緒に、ちょっとしたルール付けをして、ゲームのようにしてしまうことで、少しでも苦痛ではなくなるようにする。
字の汚い子がいます。
「綺麗に書きなさい!」…以下同文。
子供たちは、周りに対して優位に立てることが大きな自信になるようです。
できていない、劣等感を持っていることこそ、ちょっとがんばれば優位に立てる仕掛けをしてあげるように、
頑張り始めるきっかけを作ってあげると、ビックリするような変身を遂げます(性格も関係しますが…)
そのきっかけになればと、毎日「どうしようかなぁ、これだったらノルかなぁ」と、仕掛けを考えるのが楽しみでもあります。
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先週行ったテストで、これから中学生が期末テストまでにやるべきことが見えてきました。
特に中1生は、テスト慣れをするための中間テストがなく、いきなりそれなりに範囲のあるテストを受けることになるので、テスト直前に
「あれも、これも。たくさんすることがあって大変!」
と思わないようにしておきたいものです。
また、このたび中間テストのあった御南教室の生徒たちの様子から、テスト前に提出物を残さないことの意味・意義、テスト勉強とはどういうことを意味するのか、感想を佐々木先生を通じて聞くことがあります。
まさにその通りだなぁと感じることがあり、ここに残しておきますね。
正直なところ、テスト前の提出物は、テスト勉強にならないケースが往々にしてあります。なぜって、テスト前に確認すべきことはそれぞれ違うのに、十把一絡げで同じプリントやワークが課されるからです。もちろん、何十人何百人と生徒のいる学校では、そうせざるを得ない状況なので、どうしようもないことですが・・・。
仮に、テスト内容がA・B・Cと3つあって、自分はAが苦手でB・Cは得意なほうとなれば、Aは、比較的基本問題に力を入れるべきであり、B・Cは、基本はさらっと流して応用に力を入れるべきです。
ただ、提出になるワークは、どれも同じ配分で、流してもいい部分にも時間がかかるとか、もっとしなくてはいけないものが少ししかなかったりします。
それを判別するのに、テスト前の貴重な時間を割きますか?どうせ一通りする必要があるなら、習ったその場で、「テスト前にはここを復習すべき、ここはもう大丈夫」を見分けるために使ってしまった方が、気持ちも楽になるでしょう。
今、楽をしてテスト前に大慌てするのか、今、大変でもテスト前に余裕を持つのか、どちらがいいでしょうね。
今回、中間テストがなかったために行った確認テストでしたが、機を同じくして、学校でも提出物の確認があったようです。
それぞれの意味…テストをすることの意味、それから後の対処、提出物の意味、効果的な使い方…を、上手に見分け使える子になって欲しいですね。
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勉強とは「教わる」こと、というのは、ある意味正しく、ある意味間違っています。
正しいというのは、教わることをきっかけにして、あとは自分で取り組んでいこうという意欲のある子・理解力(察する力)のある子にたいして。
間違っているというのは、そうでない場合について。
特に勉強が苦手…テストで1教科50点を目標にするようなタイプの子には、たくさん時間を取って教えるというのは、逆に苦痛でしかありません。
たくさんのことを教わっても、一気に消化する力が追いつかず、消化不良になるのが関の山です。
そして、「これ、この前教えたよね!?もう忘れたの!?」となる未来が予想されます。
ただし、多かれ少なかれ、教科によったらこういうものもある、という子が多いのも現実です。
「たくさん教えてもらう」ことが、本人にとっていいことかどうか、見極めて取り組んでいく必要がありますね。
そして、私たち講師の勉強すべきことが、こういう子達に、いかにして「できる」実感をさせていくか…
難しいですが、だからこそやりがいのある取り組みです。
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先のブログで、「勉強が苦手な子は、たくさん教わることが苦痛になることもある」ということを書きました。
では、どうすれば良いのか・・・
その解決法は、ひたすら繰り返すことにあります。
同じもの、同じことを、「できる」と思うまで繰り返す。
フラッシュカードなんかはいい例ですよね。
反射でできるようになってきます。
「できる」と思えたら、そこからは「もうちょっとできること増やしたいな」と思えるようにしていく。
ここが大変ですが、こうやって自分から求めることができたら、それが自主性・主体性の芽です。
こういうことは、何人かで取り組む方が楽しそうにも見えます。
皆で集まって、苦手なものでも楽しんでできるようにしていきたいですね。
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これまで成績のふるわなかった子のやる気に火をつけるのは、なかなか骨の折れることです。
ですが、一旦火がついて別人の目になる瞬間を見ると、「あぁよかった!」と感じます。
骨が折れるけれども、ポイントは難しいことではありません。
「自分もやればできる!」と思わせる瞬間を、立て続けに経験させるのです。
小学生のころから勉強が嫌いで、中1になって早くも『正負の数』につまずきかけている子がいます。
自分でやり方が違うことに気づけなくて、「どうして答えが違うのかわからない」といった様子。
「何か知らんけど、答えが合わないから数学つまらん。」とは彼の弁。
折角期待に満ちた中1の最初でこれはまずいぞ、と、まずは「こうすればできるんだよ」と説明。
「なるほど」と、ほんの数秒前に教えたことと違うことをし始めます…あれぇ!?
ここからは再現をどうぞ(笑)
(-4)-(+2) という計算をしたかったのですが…
私「あ、あれ?今先生なんて言ったっけ?」
生「ん?これで『ままぷ※』よなぁ?」
(※ままぷ、とは、正負の四則計算を解くための呪文です)
私「おぉう!さっき言ったのはここな。はい、ま・ぷ…」
生「まぷま、か!ま、ぷ、…」
私「ちょいちょい!よーく見て?ま、ぷ…」
生「わかった。…この ま とこの ぷ で…」と言いつつ正しい場所に印をつける
私「そうそう。できた!…その次は何だったっけ?」
生「えーっとなぁ、今度はまとぷでマイナス」
私「え、そう言ったっけ、私…」
生「言わんかったっけ?」
私「いやぁ、『ままぷ』したら数直線って言った気がするなぁ。」
生「あ、そうか。」と言いつつマイナスを書く
私「違うぅ!引くのは線だって!」
生「おぉ、…何の線だったっけ?」
私「…おぅ…」
過去できていた問題だったのですが、違う方法を習ったら混乱したらしく、まさに一進一退、三歩進んで二歩下がる状態ながらもようやく1問正解へ。
生「できた!」めちゃくちゃドヤ顔
私「よっしゃ!できたなぁ~」
生「次のも同じ?やってみるわ」
私「おう、やってみよう」
・・・・・・・
「やってみる」の一言を聞き、思わずガッツポーズ!
もちろんこれで一件落着ではなく、この後2日間で何度も「ふりだしに戻る」を繰り返していますが(^^;)
私「はい、どこで『ままぷ』する?」
生「えーっとなぁ、ここ!」
私「それ昨日やらかしたパターン!」
生「え、そうやったっけ?」
それでも、できる問題、正解数が増えるにつれて、目の色が変わってきます。
まだまだ「ふりだしに戻る」もあるでしょう。それでも、自分でそのプリントを手にとり
「これしたい、するよ」という言葉が出るようになったのは大きな一歩です。
「これなら自分ができそう」と思い始めている証拠です。
その芽を生かすも殺すも大人次第。
決して「できていない」ことは責めず(当然、できていないのは本人の責任ではないのだし)
「一人でもできそう」と思わせるところまで付き合う。
「できる!」と子供が思い始めたらそっと手を引いていく。見守る。
これは特別な能力のいる行動ではありません。
ただし、最初にも書きましたが、骨の折れることではあります。
「あぁもう!今何を聞いてたのか!」ともどかしくなることも。
でも、それが子供たちのやる気に火をつけるきっかけになるなら…
さあ来い!その状態ごと受け止めてトコトン付き合ってやるぞ!ですね。
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もう半月もすれば、1学期の期末テストがあります。
中3受験生は、「受験勉強を頑張るとしたら、夏休みかな」
と考えている人も多いのではないでしょうか。
おそらく、その考えで間違いはありません。
「おそらく」がついたのは、7月20日頃から環境を変えるのでは、
もったいない夏休みになってしまうからです。
勉強は、皆一斉にスタートするのではありません。たとえるなら、F1(あまり詳しくないのですが)のように、それぞれがエンジンを温めながら走行している中で、スタートのシグナルが鳴る、“ランニング・スタート”のようなものだと思っています。
では、エンジンを温めるとは何か。
これは勉強していることではありません。
意識や、勉強するための環境を整えるという「アップ」を含んでいます。
これまで勉強部屋がぐちゃぐちゃだった人は、その部屋を本当に使うのか、別の環境で取り組むようにするのか、これから誰かに習おうとするのなら、夏休みスタート時に、スムーズに勉強に入れるように、慣れ(人慣れ・環境慣れ)ているのか。
「勉強=知識」と考えたら、しょうもないことのように感じますが・・・。
一瞬のガンバリなら、少々の無理はきくでしょう。でも、ここから何ヶ月も続けていくにあたって、突貫工事でスタートしたものが、もしダメだったら?
夏休みに入ってしまえば、そこからはノンストップ。安易に、切り替えよう…とはできないタイミングに入るのです。
受験生は、特に環境が整っていない人にとっては、期末テストまでの期間が、そういう「アップ」に充てられるような過ごし方ができればと思います。
もちろん、たとえば先生・生徒が、お互い、人となりがよくわかっている間柄になっていれば、すでにそのラインはクリアできているので、夏休みの受験勉強はスムーズにスタートできると思いますよ。
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「授業がわからない」から塾通いを、という方もおられると思います。
おそらく、どんな形であれ、「わからない」を「わかる」にすることは、塾通いをしていればそれなりに経験できるはずです。
ただし、ひとつ大きな落とし穴が。
タイトルにも書いた通り、「わかる」だけでは「でき」ないのです。
大抵の場合。
よほど力をもっている場合は、「わかる」が即「できる」につながるかもしれませんが、そのような場合は、そもそも困って塾通いになっていないでしょう。
では、「わかる」から「できる」へは?
スポーツ・楽器の練習がいい例です。
理屈がわかっても、実際に体を動かして慣らす必要ありです。
逆に、「わか」らなくても、「できる」ことだってあります。
体が覚えるというやつです。
それを現実のものにするには、やはり、繰り返しが必要。
大変ですが、「できたな」と感じるまで、ひたすら繰り返す。
付いて見る方は大変です。主に気持が(笑)
もどかしいし、手を出したくなるし、「まだできないの!」と言いそうになるし…
でも、子供は必死です。
だからこそ、「できる」までのタイミングで、「はやく!」は禁物。
もどかしいながらも、「できた!」という笑顔のために、根気強く見守っていくのです。
た・だ・し!
…もし私が自分の子供を相手にしていたら、冷静に同じことは言っていられないかもしれません。
そのくらい、外部の人の冷静さが必要になることかもしれませんね。
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「まあ、ここまで頭が回るものだなぁ…子供子供しいけどねぇ」
子供たちを相手にしていて、時折感じることです。
子供だ子供だと思っていても、時に大人顔負けの駆け引き(笑)をもちかけてくる子がいます。
たとえば、
「課題、出せた?」「うん、出したよ」
数日後、提出物チェックカードで未提出発覚…
「出したんじゃなかったっけ?」「出したけど再提出になった」
「ふぅん?この先生、いつもは再提出なら[再]ハンコ押してくれるよね」「…(やばっ)!」
またたとえば
「先生、今日この問題したい」「えー、今日の本来の課題はこっちなんだけどなぁ…」
「…だって、その問題難しいんだもん…(ボソッ)」「ん?難しいからやりたくないと?ほぉ…」
「だってぇ~~~~(ジタバタ)」
どちらも、中1の子と実際に交わしたやり取りです。
まだ色々ありますが、精一杯ごまかそうとする気持ちがバレバレで可愛らしくもあります(^^;)
もちろん、本当にいけないことはダメだとたしなめることもありますが、大抵の場合はその駆け引き(?)を楽しみつつも、どうやって子供たちのやる気に火をつけるかを考えてやり取りしています。
真正面から「ダメだ」と叱り飛ばすこともできるでしょう。
強制することもできるでしょう。
でも、ただでさえ苦手な、やりたくないことに向き合っていることだけでも、ほめてあげるべきことでしょう。
掃除が苦手なお母さんが、やっとのことで掃除をしました。それに対して「なんでこれだけのことしかできてないんだ!」なんて言われた日には、お母さん、ご飯を作ってくれなくなってしまうかも…うわぁ。
どうにかこうにか子供なりに考えてやっている(言い訳にしてもなんにしても)ことです。
目くじらを立てて真っ向から否定するのではなく、ある程度遊びをもたせて、ある程度は面白おかしく、聞ける言い分は聞き、いけないことはいけないと伝えられる、そういう大人の存在でありたいです。
…再度言いますが、超えてはいけないラインを超えると、私にもツノが生える瞬間はありますが、ね。
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昨年度は福南中学校の公開授業、今日は芳泉中学校の公開授業を拝見してきました!
昨今、「学校の授業が機能していない」とよく聞いていたので、本当に授業妨害があるのか、それともそれをただの言い訳にしているのかを確かめたいという思い、また、普段様子を見ている生徒たちが、学校ではどんな様子なのかを見たいという思いで…
子供たちには内緒で(笑)様子を見てきました。
前回は何人かに知られていて逆にニヤニヤしながら見られたので、今回は「誰を見に行こうかな~キミかもしれないし、アナタかもよ?」という予告だけにしていたら、ものの見事に“素”の状態を見ることができました。
個人的に、いい意味で期待を裏切られた子が2人。
寡黙なタイプかと思いきや、班の中心になって頼もしい様子だったり、授業中うるさくしているのかと思っていたら周りが騒いでいても、黙々と課題に取り組んでいる様子を見ることができ、「こりゃあ褒める要素が増えたなぁ♪」という感じです。
まあもちろん、あらゆる意味で想像通りだった子も。
…教室に乗り込んでゲンコツかましたくなった…というのは内緒です(^^;)
さて、授業全体の様子はといえば…
正直、思ったほどひどくはなかった、というのが一番です。
これは以前も感じたことです。少しホッとしました。
1年生のクラスでは「ハイ!ハイ!」と大勢手を挙げていたし、説明に耳を傾けている子がほとんどのクラスもあったし。
ただし、3年生だからしっかりしているわけでもなく、クラスにより。
中には、教室の一番前で突っ伏して寝ているのに、先生含め誰も、それを気にしていないように見えるのは…どうなんだろう…?と。
わが子のそういう姿を見て、親御さんは何も感じないのだろうか?とも。
おそらくご存じないのだろうなぁ…。
そういうクラスは、静かでも士気が低いように感じました。大丈夫か、受験生!!
反対に、少々にぎやかでも、後ろ向き発言がない所は「意気揚々」という感じです。
また、教室をバックに、スマホで記念撮影(シャッター音あり)をするお母さんや、授業を受けている子供に向かって廊下から話しかけるお母さん…あらら?
集団の規律<個人の都合 に感じる瞬間もありましたが、それが学校全体の雰囲気ではないのもわかります。
かといって、この空気をすぐに正すのは至難の業…。
今私たちにできるのは、こういう中で頑張っている子を、ひとりでも多く救いあげることでしょう。
厳しい言い方ですが、学校が行うのは「公教育」で、私たちが行うのは「私教育」。
私教育は「必要ない」という人には余計な手助けはしません。
何とかしたい・もっと上を目指したい、何であれ、ニーズがあって初めて成立するのです。
そのニーズの元になるのは、学校生活でのアレやコレです。
今の子供たちが対面している現実を知って、一日の大半を過ごす学校が過ごしやすくなる、手助けをするのが私たちの役目だと思っています。
学校の先生と話をすることもあるので、いかに大変な状況かもわかるつもりです。
そこに非難だけをぶつけても、余計に学校を疲弊させてしまうのは自明の理。
反対向きのベクトルでは、力を打ち消してしまいます。同じ向きのベクトルで子供の後押しをできたら…
家庭・学校・塾で同じ向きを向けたら、力が3倍ですよ!すごいことですよね。
こういう理想に向かっていければと思います。
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「あーあ、勉強したのに成績が上がらん…」 よく聞くセリフですね。
では、あなたのいう勉強とは、何をしましたか?
ワーク?ノートまとめ?単語暗記?
「勉強する」とは、とても便利な言葉です。
抽象的なので、それっぽい行動を全てこれで表現できます。
他にも、「頑張った」とか、「努力した」とか、似たような言葉がありますね。
日本人の奥ゆかしさなのでしょうか、具体的にズバッとものを言わないで、このような抽象的な言葉がもてはやされます。
でも、結果を出すには、この抽象的な言葉を使わずに、自分の行動を表現できなければいけません。
たとえば、
「ワークをする」は「問題を自力で解いて、間違えたりあてずっぽうで正解した問題を次の日に解き直す」とか、「単語暗記」は「単語50個を10回ずつ書いてテスト、できなかったものはもう一度繰り返す」とか。
…あまりいい例えではないかもしれませんが。
具体的な勉強方法を言えない子ほど、取り組んだ跡が残っていないものです。
ひとつの例として、「ぐんぐんノート」のポイントが挙げられます。
成績が伸びる子ほど、ぐんぐんノートに努力の跡が残っている。
伸びない子は、折角「勉強した」と言っているのに、ドリルを解いた“だけ”で終わっている。
故に、ポイントに差が出てくる。
大人になれば「仕事した」といえば、その結果を残さなければいけません。
処理済の書類だったり、営業成績だったり。
「勉強した」のであれば、その痕跡が残っているべきです。
成功していようが、失敗していようが。むしろ、子供だからこそ失敗大歓迎。
具体的に自分の行動を描写することで、「逃げ」もなくなるし、「甘え」も出なくなる。
そして、思う存分に自分がもがいた跡を残す経験をして、いつか大人になったときに、スマートに見える行動を取れれば良いのではないでしょうか。
今のうちから抽象的な言葉でごまかして、「格好つけよう」としなくてもいいと思うよと、格好つけたがりの子供たちに伝えてあげたいな。
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ここ数日で、ある出来事を通して「はっ」と目が覚めたことがありました。
テスト前ともなると当たり前のように、6時間勉強する!と、お弁当やおにぎりを持ってやってくる子が増えてきます。
そんな中、同じテスト日程なのに「えー、もう帰るぅ!」…みんな目が点。私も点。
「はいぃ!?まだ終わってないのに帰るってどういうこと!?」
「だってぇ…もう家でやるからいいじゃん~」
家でやるとか、ここに来てやるとか、そういう問題ではないのです。
頼んでまで残って欲しくはないし(どうせ頭に入らない)
もしそうなったら変な構図ですよね。
ここで問題だったのは、「やる気のある子の前で、その気持ちを折るような発言を堂々としたこと」でした。
2日続いたので、「ちょっとどういうつもり?」と話を聞いてみたら…
「へっ!?私なんか悪いことした?」全くわかっていない様子でした。
「そういう発言をすることが悪いこととは思わなかった。」
「学校だったら皆授業中でも言いたい放題だし、先生も注意せんかったし…」
知らなかったから、自分の発言で教室が凍りついたことが理解できてなかったようです。
しかも、「え…皆見てたの?」周りへの意識も少々足りなかったようで。
どうして?から今の話を聞き出して、部活をたとえに話をすると、すんなり理解はできたよう。
基本は素直なんですよね。色々と知らないだけで。
だからこそ、ついつい「カッ」となる瞬間があるけれども、そこで指導をする必要があります。
「ここへは皆頑張るために来ているから、 皆が気持ちよく頑張れるように、 自分も気持ちよく頑張れるように、 士気(やる気)を高める言葉や行動は大歓迎!」知らないで雰囲気を壊す行動をして、回りから悪く思われるようなわざわざ損しなくてもいいはずよ。
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この土日は、6時間のテスト対策特別授業、そしてフォローの個別指導を行いました。
それぞれが目的をもって取り組み、いい雰囲気。
特別授業では、テスト前のチェックをし、忘れていたことがあっても、仲間と一緒に取り戻すための時間として、個別指導では、いよいよ「どうしても自力ではできなかったけど、出来るようになりたいこと」を一人ずつ指導していく時間として、どちらも一生懸命な姿を見ることができました。
終わったあとは、「やりきったぁー!」という顔、「もー、こんなに頭使ったの久し振り」という声。
毎度のことながら、6時間よく頑張った!と、子供たちの頭をワシャワシャ撫でたくなります。
いや、何人かは実際撫でてます(笑)
あとは本番で持てる力を発揮するのみ。
もうひと踏ん張りです!
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まだ期末テスト中の学校もありますが、すでに返却が始まっている学校もあります。
返ってきた結果を見ての反応は、皆それぞれ。
「まじか…!(喜)」というのもあり、「えぇ…(悲)」といのもあり。
勉強もしてないのに「悪かった」と言っているものについては「どれだけ自分の力を過信してるん…」とチクリと言うこともありますが…喜んだ子の特徴としては、一番に「勉強をしてたら、なんとなく楽しくなってきた」「やろうかなと思えた」ということが挙げられます。
逆に、頑張っていたように見えて、結果悲しかった子は、直前まで解説に頼りきって勉強をしていたり、間違えた問題を解き直さなかったり…
点数だけでいえば、後者の方が点数が高い場合もあります。
ただ、目標に対しての得点なので、それを喜べないこともあります。
普段はわからないものを解決させることに一生懸命に、テストが近づいてきたら自力で正解できる練習を、いよいよ直前(前日)は、「できるかなーできるだろうなぁー」と思った問題を「絶対できる!」と思える状態にする…
そういうテストまでの過ごし方をできたら、次回はもっと嬉しい結果を持ってかえってこれます。
この夏休みには、以上の取り組み方とタイミングを意識して取り組みたいですね。
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小学生と中学生がちょうど入れ替わる時間帯の19時前。
突然の来訪者×3人。誰かと思ったら…
今年中学を卒業したばかりの卒塾生でした!
毎日何人もとドタバタしていたら、すでに懐かしい顔に感じられました。
それでも、「うわー久しぶり」「これは、変わってないなぁー」と教室内できょろきょろしている彼ら。
すでにお気に入りの場所は、次の中3生に奪われていたものの、それもまた、ほほえましそうに見ている姿に、年齢は関係なく「お兄ちゃんになったなぁ」とこちらもほのぼの。
(傍らで小学生が「せんせー!できたぁ!」と呼んできますが…)
↑これは、「ここ見てあげて!」と急遽お手伝いさせちゃいました。
塾生の頃を思い出したでしょう(笑)
高校の話、部活・勉強、困ったことがないかどうか聞いていて…大変だけど楽しい!進学補習が難しくて死にそう…これまでなかった100点を取れたり、成績が上がった!
部活ばっかりして、成績ヤバイ!(オイっ!)
と、三者三様に充実の毎日を過ごしているようです。
懐かしい気持ちと、もう一度彼らに対していたときの必死な自分を思い出して、また、今の塾生たちに対しても、改めて「よっしゃ、やったるぞ~!」という気持ちを新たにできました。
またいつでもいらっしゃい!
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どの学校でも期末テストが終わり、さあ夏休み!
夏休みといえば…お祭りに~、プールに海に~、お出かけに~♪とばかりは言っていられない受験生。
息抜きは思い切り楽しめばいいですが、頑張るときには頑張ろう!と、夏の受験対策『夏トレ』について、ガイダンスをしました。
まだ部活が残っている子、引退した子、ボランティアで忙しい子…色々あるけど、「絶対この時間はみんなで集まろうね」と約束したり、これから冬にかけてどう頑張ればいいか、これまでの受験生がどうだったかの話をしたり、「全員で合格しよう!!」と決意したり。
今年もこの時期がきました。
来年の春、「あの時こうしたから今の自分があるんだ。よかった!」と思える取り組みをさせましょう!
もしかしたら大変かもしれないし、つらいこともあるかもしれない。
でも、それは全て彼らの糧になる…ここから半年の成長が楽しみです(^^)
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今週は、小中学生がほとんど給食もなく、午前中で学校から帰ってくることが多いですね。
テストも終わったし、後は夏休みを迎えるだけ!と喜び勇んでいる様子が伝わってきます。
さ ら に !
今日は近くの神社で、比較的大きなお祭りがあります。
テスト前から「テストが終わるから、遊びに行くんだ~!」と宣言していた子もいます。
予想通り、大勢が別の日に授業を振り替え、今日はお祭りに行く、と。
くっ…エンジョイしよって…!
こういう日もありだと思います。ずっと息を詰めっぱなしだと苦しくなるし。
頑張ったらその分息抜きをする。遊んだらその分頑張る。
メリハリをつけて、いつまでも引きずらずにまた切り替えていきましょうね。
一方、こういう日こそ質問しやすいから頑張るんだー!と宣言して来た子もいます。
アナタのその考えは他の追随を許さないくらいのやる気に満ちています!
こう思ってくれるのも嬉しいですね。
(いつもの何割か増しで関わる時間を取りました。頑張ったね!)
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夏の学習フェスタ、毎年好評な「都道府県暗記」のコース。
去年かなりの好成績を残した子が、今年はスポ小の関係で毎回は参加できない…と、残念そうにしていました。
参加できるときには記録を塗り替えてやる!と意気込んでいます。
みんなにとって恐ろしい伏兵だ…(笑)
さて、その子ともうひとりとで、「都道府県じゃ物足りんなぁ」と世界の国々の国旗とその場所当てゲームを。
さすが男の子。野球やサッカーの強い国や最近テレビで見た国を「これはこっち、それはここ!うーんこの国は…」とドンドン当てていきます。
授業のメインではなく、ちょっとした息抜きでしたが、思った以上に盛り上がっていました。
二人ともかなり詳しくて、もしかしたら私も負けるかも…。
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夏休みに入って1週間、そろそろ「遊ぶぞー」モードになってきた子の姿も見られます。
遊ぶのは大いに結構。ただし、「~ぱなし」はダメだよ、と話します。
遊ぶなら勉強もする。家でできそうなことでいいから、習慣にしておこう!と、ぐんぐんノートに仕掛けたりもします。
てきめんに効く子、全くどこ吹く風の子、それぞれ。
どこ吹く風の子には、「なら、教室に来てやろうか。」「それならできるよ」というやり取りもあります。
自由に使って、自分のためになる時間が過ごせたらいいですね。
さて、夏休みの強みは、なんと言っても、40日間授業が先に進まないことにあります。
何でもできる!
復習するもよし、先取りするもよし。
劣等感のある子には、先取りを勧めています。2学期のスタートを、優位に切ろうという作戦です。
各自、性格も力も違いますが、夏休みで強みを作り、苦手は隠してしまえるような、そんな取り組みにしましょう。
すでに何人も「こうしていこうね」と約束し、スタートしています。
「宿題が~」なんて甘えて、出遅れないように!ファイッ!!
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テストで○点取れたらお小遣いあげるね」
「これを頑張ったら△△買ってあげるよ」
このような言葉かけや約束をしたことのある親御さんはいらっしゃると思います。
子供時代、私たちが頑張るモチベーションにもなった約束ではないでしょうか。
実際、私はマンガを買うお小遣い欲しさで、中学時代にテスト勉強を頑張ったことがあります(笑)
簡単な仕掛けで頑張るきっかけになるから、と用いられやすいこと。
逆に、「モノで釣らないと頑張らなくなるからダメだ」という意見が多数出ていることなど、この「ご褒美」作戦は賛否両論あります。
ご存知の方も多い話ですが、この「ご褒美」が、外的動機付けであり、内的動機付けよりも弱いものであるため、また、最初は「お小遣い」程度だったご褒美がエスカレートしていく危険性があるため、この論争は起こります。
では実際、皆が内的動機付けで行動できるでしょうか。答えは「否」です。
精神の成熟度合いにもよりますが、どこに「自分の経験になるから」苦労を買って出る子供がいるでしょう…。
大人になってやっと、内的要因・外的要因が半々の動機になってくる程度です。
正直私も、行動するモチベーションは結構な割合で外的要因。
完全に内的動機付けで動ける方がいたら、爪の垢を煎じて頂きたいくらいです…(^^;)
最近、子供たちに対しての仕掛けで「間違えたなぁ…」と感じるものがあり、自戒をこめて、ここに残そうと思い、書き始めました。
きっかけは「過度なマイペースを貫く子」でした。100マス計算が一向に上達せず、他の場面でも、ぱっと見、向上心がないのかな?と感じる瞬間があり、
「どう仕掛けようか、皆のために頑張るのならできるようになるかな?」と悩んだ末に仕掛けたのが…
「全員が100マス計算の目標タイムをクリアしたら、Gカード(出席&頑張ったらハンコを押す)にスタンプひとつずつ押してあげよう!」「本当!?頑張る~~~!!」
皆一気に色めきたって、効果は抜群なように見えました。…そうです、見えたんです…。
その裏で、思いもしなかった子が「ハンコほしさに、ちょっとだけズルする」という落とし穴が待っていたのに気づかずに。
完全にこちらの仕掛け方のミスでした。
外的動機付け=ハンコ が向かない子まで巻き込んじゃったんですね。
話を聞いてみると、やっぱり次のように理由を教えてくれました。
「自分ではクリアできない気がしたけど、皆合格したいし、ハンコを押してほしかった」
頑張ったらできそうな課題なら、こんなズルはしなかったんだと思います。
改めて、先の外的動機付け・内的動機付けの話に戻ってみると…外的だからダメ、内的だからヨシ、という話ではないかもしれません。
きっかけは外的なものだろうが、その課題が「自分でもできそう」と思えたら、そこから次の内的な動機になる可能性だって十分ありえます。
もちろん、精神的な成長のステージによって、外的動機付けが全く向かない子が、存在していてもおかしくはありません。
その子のことをしっかり理解して、どうすれば良いのか、何が向いているのか、そこを間違えたらいけないなぁ、そして子供たちにとって、私が指導者であると同時にもっと黒子にもなれるようにしないとなぁ、と考えた出来事でした。
今回、ズルをしちゃった子が、きちんと話を聞いて、理解できる子だったことに救われました。
ことが発覚してすぐに、まっすぐな取り組みに戻りました。
この経験を生かして、次はもっといい取り組みができるように、日々研鑽です。
改めて、子供たちから学ばせてもらっているなぁと、感謝でもあります。
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最近頂くお問い合わせの中で、結構よく聞く話です。
実は昨日もそういう話をしたばかりで…
理由は様々ですが、中でも
「他の人に注意が向いて、集中できないから」
「質問ができないから」というのがトップにきます。
では個別指導に?という話になると、これはまたこれで別の話になるようで。
今度は、「わかるのとできるのは別物だ」という問題に直面するようです。
これは別機会にて。
さてさて、このようなケースの子が、本当に人の中で勉強できないか、実は、タイトルのような悩みを持っているケースの大半は、なんでもなかったように通常授業に取り組めています。
どうだろう?大丈夫かな?と、気にしていたこちらが拍子抜けするくらい。
大きな理由として「皆困ってるんだ」「自分だけじゃない」という意識、また、「間違えても大丈夫」だという安心感といったものが働くと、意外と大丈夫だったりするようです。
もちろん、周りが気になって気になってつい口に出してしまう…という子もいないわけではありませんが、自分が思うほど、周りの人は自分のことを意識してはいません。
ましてや、自分だって困って塾通いをしているのに、他人のことを笑う余裕なんて、ね。
たとえば…命綱一本で崖登りをしている自分が、5メートル隣で登っている人が足を滑らしたとして、それを笑うでしょうか…ねぇ(^^;)
そんなものです、できていない自分を気にしてくる他人(子供)って。
さらにいえば…その環境と人間関係を築いていくのが、私たち大人や先生の役割ですね。
子供にとって「できない自分をさらけ出しても安心な大人」でありたいものです。
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月曜日は、小学生の子にとっては「都道府県と計算の日」…なんて端的な表現でしょうか(笑)
と、いうのも、学習フェスタの『都道府県暗記』と『計算・漢字トレーニング』があるからですね。
しっかり練習してきた子、宿題として取り組んできた子…
逆に全く手付かずで、他の子がやってきたのを見てびっくりしていた子など、2回目らしい雰囲気でスタートしました。
これだけの人数が一斉にパズルや漢字テスト、計算トレーニングをし始めると、それまでと始まってからの空気が一変します。
意識が目の前の課題に一気に向かうその瞬間は、正直見ていて鳥肌ものです。
さらに、他の子に負けないぞという気持ちから、副産物がついてきます。
グループ指導でない時間に「ここがわからないから、できるようにしたい」と、子供のほうから言い出してくることがあるのです。
漢字の読み書きだったり、計算方法だったり。
子供たちには言っていませんが、実はそれが裏の狙いだったりもするんですよね。
テクニックを教え込まれるやり方ではなく、自分から「知りたい、できるようになりたい」って思わせるやり取りを、皆の前でしておく。
今回も、できるようになっておきたいからと、ぐんぐんノートでたくさん練習した子がいました。
今日の内容もノートに復習するそうです。
そうそう、その取り組み!
その場だけにならない、続けていくためのきっかけを与えたいですね。
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いざ勉強スタートとなった時に、「教科書がない」「エンピツが短くて使えないから貸してください」
全くそれがない子と、毎回何かしらある子に分かれます。
ある子が、最近必ず「ない、ない」と何かしら借りに来るので、「実はカバンの中に隠れてるんじゃないの?」と、覗き込んでみたら…
そこにはカオスが広がっていました…。なんてことだ。
手前の砂のようなものは、お菓子の食べこぼしです。
これでは勉強道具が汚れて使い物にならなくなるのも時間の問題。
それに、この状態で勉強してても頭に入らないだろうと、カバンの中身を整理することに。
使うもの、処分可なもの、勉強道具以外のゴミに分けること、40分。
この時間で問題の一問でも…と言われる方もいるかもしれません。
ですが、こんな状態の子に一問教えて、それが一週間後にできているか…絶対に忘れます。
指導をするのが先生の役目ですが、時たま、指導以前に「お世話」をするところから入らなければいけない子がいるのも事実です。
できたらそれはお家を出る前にご家庭で済ませてもらえれば、すんなり勉強にはいれるのにな、と思う一件でした。
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8月6日、ニュースやワイドショーでは、広島平和記念式典の様子が見られました。
私もリアルタイムでは見ていませんが、生徒と一緒に少しだけワンセグでニュースを見ました。
「火垂の墓」「はだしのゲン」など、関連する言葉が出てくるのですが、子供たちが知っているのって、インターネットでゆがめられたり、ある種の揶揄が含まれた、いわゆる「ネタ」と呼ばれる程度のものがほとんど。
真摯に受け止めるだけの知識もなければ自分とはつながりもない、全く別世界の出来事だという事実に、正直驚愕しました。
私とて、幼少期に祖父やその知人から「戦争とはこういうものだった」という話を聞いても、とにかく「怖い、イヤだ、血なんて見たくない」程度の感想しか持てなかったのですが…。
だからと言うか…、勉強するひとつの理由を子供たちに話す機会をもちました。
勉強っていうのは、算数や国語、数学や英語の知識を得ることだけが目的ではなく、考える力、考えるための材料を自分のモノにするためにしているんだよ、と。
歴史なんかドンピシャですが、先人の知恵、発見、失敗…そういうものを知り、では自分は・自分たちはどうするべきか、良きを見習い、悪しきを絶つには、を考える。
もちろん、勉強においては、学校の試験のように知識量を競うこともあります。
ただ、それを全てだと思ってしまわないこと。
量を競ったとして、パソコンのハードディスクと人間の脳を比べてごらんなさい。
調べるツールを持ち歩けば、知識なんて自分が持ってなくても事足ります。
じゃあなぜ勉強するの?
人間が、感情・情動を持った生き物だから。得た知識を育てたり昇華できるから。
先ほどの考える力にも通じますが、知識も感情も同じ脳が司る人間だからできることがあります。
その力をきたえずに、何を未来に残していくのか。
もうしばらく、終戦絡みのニュース、番組が続きますね。もちろん戦争だけでなく、日常の色々なことに目を向けて、身の回り全てのことが勉強だ、という捉え方、一歩引いた見方をできれば、おそらく勉強という言葉のもつイメージが、冷たい塊ではなく、もっと広がったものに感じられるはずです。
今日は何の日、という話から少し飛躍しましたが、ちょっとしたひとり言でした。
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文字だけで理解が深まらないとき、イラストや動画を利用するのは非常に効果的です。
自分で絵を描くことができたら、なお良し、ですね。
私も、中学生の頃には好きなマンガのキャラクターに吹き出しをつけて描き、“ここがポイント!”とか、ノートにアクセントをつけていました。
慣れると楽しいんですよね、こういうのって。
ただ、慣れるまでが大変。恥ずかしがったり苦手だったりで、中々描けないこともあります。
今日、ぐんぐんノートに都道府県の勉強をしようとしていた子に「日本の形も描いてみたら?」と聞いたとき、即「えー難しいし無理…」と尻込みしていました。もったいない!
そこで取り出したのが、便利道具(?)トレーシングペーパーです。
これを見せたら…「できる、やる!」と、俄然乗り気に。
一から全部自分でしようとしなくても、最初から完璧を目指さなくても、こういう模写からで良いと思います。慣れて抵抗感をなくすのが第一。
「まなぶ」は「真似ぶ」からきているって説もあるくらいですしね。
「やってみたよ」「できそうだよ」「じゃあもっとやってみようか」
「もっとよくなったよ」「自信がついてきた!」
になっていけば何より。楽しみつつ、慣れていきましょう(^o^)
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今週木曜日・金曜日はお盆のため休校となります。
そのためか、予定を変更してくる子も休む子も普段より増えます。
予定を変更して休む子は、「帰省するから」「旅行に行くから」という理由で、とてもワクワク楽しそうな様子です。
私も、その子がきちんとやるべきことを済ませていたら「思いっきり楽しんでおいで!」と送り出します。
若干のうらやましさも感じつつ…(笑)
予定を変更して来る子は、「夏休みのワークがピンチ!」という理由で、切羽詰まった様子です。
さすがに、ここまで真剣に慌てている子には「お盆はきちんと休めるように頑張ろう」と、今の山場を越えたら休みだよ、と示唆して頑張らせます。
あまり切羽詰まっていない子には…チクリと予告を。
「夏休みの最後1週間、毎日6時間耐久コースかな?」
夏休みの予定として、小中学生に課していたのが、7月中に問題集を一通り終わらせて、8月に入ったら質問と復習、お盆までには復習用プリントを作成、あけたらテストに向けて演習繰り返し…という計画です。
中学生にはこれと並行して、8月に入ったら2学期の予習を指示しています。
今でこそネタばらしができますが、もともとこの予定は非常にキツめに設定していました。
少々キツくても、その負荷を意識して頑張れば、実際の取り組みがちょうど良くなるくらいの。
去年、夏休みの最後の最後まで宿題が終わらなかった小6生がいて、今年はどうなるかと思っていましたが、彼も無事「後はマルつけ」という状態にこぎつけました。
中1になって量も増えたのに、上出来上出来。
休みの間は、(本音は勉強してほしいけれど)しっかりリフレッシュしておいで、とみんなに声をかけています。
そのためにも、明日までが正念場ですよ!
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先日、また1人卒業生が教室を訪ねてきました。
「学校の課題で作ったんだよ」と、オリジナルのデザインのプレゼントBOXを、なんと私に。
デザイン系の学科に進み、忙しく大変ながらも毎日が楽しいそうです。
プレゼントはもちろん嬉しいことですし、近況や元気な様子が知れることが、何よりの贈り物です。
受験勉強は、高校入試というゴールのためではなく、高校入学というスタートのためだということを、彼ら・彼女らが感じてくれたら、更に、今まさに受験勉強真っ最中の中3生も、同じように感じてくれたら…そうやって、続けて頑張れる状況にできることを望みます。
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今、ちょうど夏休みの宿題や推薦入試の課題で取り組んでいる子が多い作文。
とある生徒が「作文を書かないと」と言って、どこから手をつけていくか見ていたら。
いきなり原稿用紙に向かって、「うーん、うー……ん、書けない!」と悩みだしました。
「下書き、しないの?」と聞いたら、「え、そんなことするの?」
「箇条書きでもバラバラでもいいからね、書きたいことをまずリストアップしてごらん」
「それを順番に並べたら、結構流れの整った文章ができるから。」
「へぇ、こんな方法があったんだ~」
逆に、何も指摘しなくてもこのような方法を使える子もいます。
またさらに、夏休みの課題で間違えた問題を書き出して、復習用のプリントを作らせています。
できたプリントのうち、左端にはチロルチョコを置いても隠せないほどの大きな字で書き始め、最後紙の右端の方でつぶれたアリンコのような字になっているものがチラホラ。
また、A4の紙の上3cmほどに小さな字でぎゅうぎゅうに詰めて書いて、半分以上白紙になっているものも見られます。
逆に、1枚のプリントにバランスよく問題を配置し、丸つけに使えるように端っこのほうに、答えをしっかり書いているものも(端を折ったら答えを隠すことができるから便利です)。
このような、作文の組み立てを考えることとか、ノートなどの使い方・書き方などは、個性といえば個性ですが、学習成果にも反映しているのではないかと考えます。
こういうことが上手にできるということは、頭の整理ができていて、全体像を意識しながらものを考えることができるはず。
全体像を把握して取り組むことって、成果を出すための近道でもあります。
ひとつひとつは小さなことですが、学習指導を通して、このような目線・考え方を、身につけていけるように鍛えていきたいですね。
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夏の学習フェスタ『都道府県パズル』、また、普段の授業で取り組む『100マス計算』
どちらも、時間を計って記録をとっています。
勝負の相手は、わかりやすく周りの子になることが多く、「よっしゃ、今日は勝った!」「あーん、負けたかぁ」というような会話がそのたびに聞こえます。
ただ、そればかりでなく、過去の自分を勝負相手にすることも。
「前回より○秒早くなった!」「新記録達成!」という言葉も、たびたび聞こえてきます。
他人を相手にするもよし、だってわかりやすくやる気が湧いてくるから。
過去の自分を相手にするもよし、だって自分の成長を感じられるから。
そうやって自分のモチベーションが高められることを、子供たちは感覚で知っているんですね。
成長すれば、丁寧に、じっくり取り組むことも必要になってきます。
ただ、この勝負にかける負けん気は忘れずに大きくなっていってね。
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夏の学習フェスタ『計算・漢字トレーニング』の授業、全5回が、この月曜日をもって終了しました。
ひとまずの区切りとして、この5回の結果を発表したいと思います!
まずは、意外な食いつきを見せた『漢字トレーニング』から。
書くのが嫌い、覚えられない…と、苦手とする子が多かったので、実は計算の合間に取り入れるのが精一杯かなと思っていました。
ところが、「今度のお題はこうだよ」と発表した途端に、「先生!漢字辞典使うよ!」と、前のめりで取り組んできた子が多く、取り組み次第では得意にできるのではないかと期待できる反応でした。
さて、5分×5回(4題)のテストで、いくつの漢字を書くことができたか…
上位3人の発表です。
1位 107個 さきこ さん
2位 83個 みなみ さん
3位 73個 まい さん
おみごとです!パチパチパチ…(^o^)
もちろんこの結果が全てではなく、皆で取り組んでいく中でこんな気づきがありました。
「ごんべんって、口が含まれるから、口とか言うことに関係するんだ!」
「さんずいは水の関係?」
「『準』の字の部首もさんずいだって。小さくても部首になるんだね」
「『講』も『溝』も『購』も『構』も全部『こう』って読むんだ…右の部分が一緒だから?」
「『口』も『木』も『大』も、1年生でも知ってるから、組み合わせて『困』と『因』って字があるのを教えてあげようか」
他の子のつぶやきを基に、自分でも調べてみる、今回出てきたお題を自分なりにアレンジして、『ぐんぐんノート』にまとめてみる、低学年の子でも、書けそうな漢字を高学年の子が教えてあげる…など、色々な取り組みが見られました。
今後、自主学習のテーマとしても使えることだし、漢字を苦手とする男の子には、逆に周りの子と勝負することでやる気をくすぐることだってできます。
漢字の勉強って、ドリルをひたすら解いていくとか、ノートに何度も書き取りをすることだけではありません。
機械的に手を動かして書いた100字よりも、こだわって頭を使った1字の方が記憶に残ることだって、十分あり得ます。
ここまでで発見してきたこと、子供たちからもらったヒントを2学期以降どう授業に生かしていくか、どんな取り組みになっていくか…乞うご期待♪
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今回は中学生に向けてのお知らせです。
とうとう夏休み明けの課題テストまで1週間を切りました。
最後の追い込み&テスト対策の時期になるので、そのお知らせです。
(まさかとは思いますが、宿題に追われているなんてことはないでしょうねぇ…?)
ほとんどの中学で、9月2日が課題テスト・自己診断テストとなっているはずです。
それに向け、8月31日・9月1日に、英語と数学のチェックテストを行います。
時間はどちらも15時~22時。
ただし、部活動なども関係してくるので、15時に全員集合ではなく、2日間のこの時間の中で、各自が一番早く来れる時間から合格するまで、とします。
普段、月・火に来ていない人も、今回は休日のテスト対策と同等に考えてくださいね。
以下、テストの詳細です。
英語・数学の各教科の目標点数・レベルに応じて問題が違います。
たとえば…
普段50点くらいを目標にする子は、計算問題や重要表現に関する問題を
普段70点くらいを目標にする子は、平易な文章問題や文法に関する問題を
パーフェクトを目標とする子は、文章問題でも応用したものや長文問題を
…というイメージです。
8割正解で合格とし、1回目のチェックテストで合格したらそれでOKです。
が、もし不合格なら練習・暗記ののち2回目のチェックテストを。
もちろん1・2回目の問題は同等レベルの別の問題です。
中学生諸君!テスト当日に「よっしゃ、余裕ー♪」と思えるように、今週中にしっかり課題ワークの復習をしておきましょうね。
もちろん、「自分はどこをすればいいの?」と悩む人は、先生にアドバイスをもらってくださいね~。では、健闘を祈る!
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とうとう迎えましたX-DAY=課題テスト前の直前チェックテスト。
毎回テスト前には生徒と先生の攻防が繰り広げられますが、今回も例に漏れず。
夏休み最終日とあって、何かと気ぜわしい一日でした。
1コマ早くスタートし、集まった中学生たちに、目を丸くする小学生。
「な、なんで!?中学生ってこんな早く来るん?」
「今日はね、明後日のテストの勉強があるからよ~」
「へぇ~!中学生ってすごいなー」
こんな会話をしつつも、彼らも普段より年上の先輩たちの取り組みを見て神妙な様子…普段はイノシシのように突進してくる子も大人しくなってました。
あらあら。
さて、どう戦争だったかというと…生徒たちが受けた英数のテストを、講師の先生も一丸となって、即採点&返却。
だって、後日返却にしていたら学校のテストが終わっちゃう。
合格するまで帰れまテン!…ではなく、帰れません!なんちゃって。
どうにか合格したいと頑張る子達、テスト返却されてから再テストまで、ノートにペンが走る走る。採点の先生の赤ペンも走る走る。
「なぁ~、あと2点足りないだけだし、許してよ~」と弱音を吐く子が出ても、「あと2点なら次で合格できる!これだけ練習して自信つけたらラスト1回テストしよう」と、…何人と会話したかなぁ…。
普段はのらりくらりやってしまう子も、周りの勢いにのまれます。
そうやって、テスト前の一大イベントが、まず1日分…半分終わりました。
さて明日はどうなることやら…明日はすんなり合格して帰れる子が増えますように。
そして、「夏休み大変だったけど、やってよかったー!」と思える子がたくさん出ますように。
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毎年のことですが、この夏休みも
あ っ !?という間に終わりました。
毎日夢中で子供たちに関わり、気づいたら、課題テストに学習フェスタのお楽しみイベントが。
…終わっちゃったなぁ…ちょっと寂しいなぁ…なんて、涼しくなってきた朝夕に実感したり。
この夏休みを機に塾通いを始めた子供もいます。
すっかり慣れ、書きためた『ぐんぐんノート』も最初とは別人のような内容に。
この子とは「1ヶ月ですっかり変わったなぁ~」と、ふたりで笑い合うことができました。
学習フェスタに参加した小学生も、ほとんどの子が「続けて通いたい!」と。
ねえねえ君たち、勉強だけどいいの?
「楽しいからいい!みんなで頑張るのが楽しい」
この子達が成長していく姿を見守るのが、
楽しみでなりません。
毎年、体力的には大変な夏休み…ですが、精神的には大満足な夏休みです。
さてさて、夏の疲れを取ったら、これからは2学期の“ふわっふわした”空気との戦いです。
特に中2生は、この2学期で勉強面につまずきを感じる子が増えます。
数学の『証明』なんてものが登場し出しますから。
うまく夏休みにできてきた頑張る空気を、もっと盛り上げていきますよーっと(^o^)
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わからないから教えてほしい…という質問に対して、一番スタンダードな答え方というのは、「ここがこうだから、こうなって、この公式を使って…」と、理屈を説明してあげることではないでしょうか。
英語だったら、「不定詞というのは、toと動詞の原形で、3つの意味があって…」というところですね。
学力がそこそこある子に対しては、文法用語を使ったり公式の使い方を説明してあげたりすることは、非常に効率的で良いかもしれません。
私の感覚だと、テストでコンスタントに80点以上取れる子かな。
そうでなく、大半の子は、文法用語を聞いたら、「わかった気」になる、もしかしたら「チンプンカンプン」なままで終わります。
うーん、たいていは「わかったけど、できない」で終わるだけ。
じゃあ、どうしたらできるようになるのか…が、タイトルの「習うより慣れる」です。
数学なら、例題を理解したら数値が違っても同じルールで解ける、英語なら、単語を変えても同じルールの文が読み書き和訳できる、という状態を目指せば、できるところまでクリアです。
今回の課題テスト、欲張って質問はたくさんしたものの、どれもチェックテストの時に「やったのにできてない!」という状態に陥った子がいました。
その関所で立ち止まったおかげで、本番のテストには何とかなりましたが…心配かけさせてくれるなぁ~もう。
勉強が得意な子は理屈を考えながら、かみ砕きながら自分のモノにする。
勉強が苦手な子ほど、習わない。倣う。慣れる。
それが、私たちの仕掛けでかなうようにしていきたいですね。
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小学生の“KIDS′ LANGUAGE”の時間、いつもぐんぐんノートを紹介しています。
中には、中学生が書いた、少し難しい内容のものもありますが、どうやらその方が子供たちの食い付きがいいのです。
今回は『時差』について。
日本は夕方だけど、今アメリカも同じように夕方かな?
じゃあ、どっちの国の方が未来なんでしょう?
どこの国が一番早く明日になるのかなあ?
普段は集中力が持たずに視線がフラフラしてしまう子も、まわりの勢いに負けまいと、ぐんぐんノートを取り出して質問の嵐。
これまでに盛り上がったといえば、ノーベル賞を取った日本人の話から、日本人の職人気質(こだわる力)について、難しい漢字の書き順について、今の常識と昔の常識の違いについてなど、色々です。
普通に生活していたら身近に触れられないものや、今ではあり得ないことなどに、とても興味を持つようです。
私も興味や知識の偏りが激しい方なので、今更ながら勉強することがあるし、「そこにフォーカスするか!」と驚くことも。
皆に伝えたい話のうち、「こだわりは勉強できる人の共通点」というものがあります。
好奇心はこだわりの出発点。
大切にしてほしいことですね。
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高校生の中には、単語帳を使って、単語暗記のチェックを一緒にしている生徒がいます。
私が英語で出題して、生徒がその意味を答える…長文の内容理解の土台を作っているのですが…そのやり取りを中学生の前でしていると、時々じーっと見られることが。
「なんで先生そんなに英語が読めるん?」「覚えとるん?」
いや、英単語の意味は覚えてないけれど、なんとなく字面を見たら、読み方の想像がつくんだよ、というと、「そんなん信じられん!」と。
私も中学生・高校生の頃は信じられなかったでしょうね。だって、英語を発音するっていう授業を受けてこなかったから。
英語は、ノートに書くもの。でした。
それが、洋楽に興味をもって、なんとなくでも歌詞カードを見ながら真似して歌うようになって…
いつの間にか、「なんとなく」読めるようになってました。
もしかしたら、できるようになった瞬間って、自分ではわからないものかもしれません。
後から振り返って「あれ、できてた」って思うかもしれません。
それが慣れってものでしょうね。
そして、慣れてしまえば、大抵の場合忘れることはありません。
勉強が苦手な子でも、このように「慣れて」「いつの間にかできてた」という経験を重ねていけたら良いのかもしれませんね。
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ここ1年ほど、授業の流れとして「学校の復習」を取り入れています。
全く復習をしていなかった生徒がその時間を1教科1日10分取ることで、成績は簡単に上がりました。
1回の定期テストでMax40点アップをしたケースも。
そりゃあ、そうですよね。
「学校で何をやってきた?どんなことを聞いてきた?」ってその日の夜に聞いて
「えーっと、今日は数学あったっけ?なかったわー」
「いや、あったし!何言っとんでぇ!」←友達からのツッコミ
なんて会話をするような子が、問題演習できるようになるはずがない…。
勉強=問題を解くこと と考えている間は盲点になりがちです。
さてさて、復習には慣れ、成績が安定してきた子が出てきたので、さらに上を目指そうと、次に目をつけたのは「予習」です。
言ってみれば、復習や演習中心の間は、学校の授業が停滞すれば遅れ、テスト前に一気にペースをあげたらそれに追われ理解が追いつかず…という問題点が残っていました。
また、授業の時点で「難しい、わからない」と感じてしまう子が出る可能性もあります。
単元A:学校でわからない→塾でわかる→宿題・ワークが解ける
単元B: 学校でわからない→塾でわかる→…
のループですね。うぅん、これは悲しい…。
それを解消していくのが予習です。
ただし、高校生の英語や古文の予習のような、大変なことはしなくてもOK。
予習は、「今度どんなことを学校でやるか」を知っておければいいんです。
英語だったら、今度習う単元はどんな話かな?とか。
英語を取り上げてみると、授業として聞くと面白みがなくても、余裕のあるときにその話を読んでみると、結構面白い。
ケン「数学のテストどうだったん?」
エマ「そんなこと聞かんでよ(はぁー…)」
ケン「(やばいこと聞いた!話題変えよ)コンサートでも行かん?」
エマ「ありがと、でもいいわ。(ストレス解消には大暴れでしょ!)運動したいの」
…なんてね。
興味のあることやちょっと知っていることだと、学校の授業が苦になりません。
優位感を持てることには前向きになれます。その効果を狙いたいですね。
本格的に取り組むのはこれからになりますが、学習の流れを整理してみましょう。
新しく習うことに関して、
予習:どんなことをするか知っておく、興味を持てる事柄とつなげておく
授業;要点ポイントがわかるようにする
復習:学校で習ったことを整理・理解・補足
演習:復習したことを覚えたり、類題でできるようにする
確認:自力でできる状態になったかをテストする
…これだけ徹底して取り組めたら、わからないまま残していくことがドンドン減ります。
今度の中間テストに向けて、この流れを徹底していきますよ。
シルバーウィーク明けの本格スタートに乗り遅れないようにね!
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中間テストに向けて、復習ノートのチェックにも力が入ってきます。
「書くことがない~」という言葉が出てくるのには、まだ残念な気もしますが、大体の子が「今日はこうしてこんなことして…」と、思い出したり調べたり。
さらに、演習(トレーニング)も一緒に取り組んで、定着を図っていきます。
今日習ったことに対して、それがどんな問題として出題されるのか、本当にわかったのかという確かめをします。
あとは、慣れるために手を動かす。
このタイミングが、学校の宿題でうまくかみ合っておけばいいのですが、どうも毎日見ていると、こちらが狙いたいタイミングとはズレている様子。
2次方程式の利用を習ったよ~、文章題難しいよ~。
と、聞いた子から聞く宿題は、平方根の計算プリント。2次方程式に関係する宿題はある?と聞いたら、ない、と。
エビングウェイの忘却曲線をもとに考えると、新しいことを習ったときの復習は、24時間以内に行うことが有効なんです、が…現実問題、難しいのだと思います。
だからこそ、授業進度が個々に違ってもできる方法で、その復習・演習を実現させていきたいと思って取り組んでおり、今、大忙しです(^^;)
あと1ヵ月で迎える中間テスト、いい結果を出していきましょうね!
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夏休みを機に入塾した子たちが、だいたい1~2ヶ月目に入っています。
小さな成長を見せてくれた子、思わぬ落とし穴に落っこちた子、様々です。
中でも、最近目立った変化があった生徒の紹介をしますね。
小学生で、夏休みのドリルを算数だけ残しお母さんに叱られて「算数嫌~~~い!」と力強く(?)叫んだのが印象的だったMちゃん。
ずっと、苦手な算数をやってきたのですが、ここ最近こんなことを言うようになりました。
「先生、かけ算やってもいい?かけ算は好きなんよ」
おっ、と思う変化です。本当に僅かな変化ですが。
おそらく、こう感じる大人が多いのではないでしょうか。
「えぇ~、かけ算?〇年生なんだからもうちょっと頑張ってよね」
まま、待ってくださいよー!0を1にするのって、すごくエネルギーが必要なんです。
彼女の場合、「全く好きでなかった算数の中で、好きなことをひとつ見つけた」
これだけでも、すごく大きなエネルギーを使ったってこと。
1を10にするのは、「1」という取っ掛かりがあるから、比較的簡単にできます。
そのヒントを見つけるだけでいいのだから。
かけ算という、学年の割に小さな変化だったかもしれませんが、貴重な変化が見られたことに、喜びを隠せません。
これから、これを取っ掛かりに「好き」を増やしていきたいですね。
そしていつか「算数、いつの間にか好きになってたわ~」と言わせてみせましょう!
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他の子よりも遅れて、中学3年生の1学期途中から通い始めたNちゃん。
最初は授業態度も発言も、「ちょっと待った!!」ということが多かった彼女ですが、とうとう志望校が決まりました。
色々迷ったのか、悩んだのか、時には「本当は高校行きたくないんよなぁ」という愚痴をこぼしつつも、周りの子の助けを借りつつ、なんとかここまでたどり着きました。
受験生には、これまで何度も声をかけてきたことの中に、「志望校に妥協をするな」「入れる高校を選ぶな」というものがあります。
高望みをしろというわけではありません。
「いけるレベルだから」という理由で高校を選び、「思ってたのと違った」と途中でドロップアウトをする子が出てくる。
「ま、いいか」と選んだ高校で、自分が3年間通えるのか。
それをよく考えて決めなさいね、という話をします。
どうしても、高校入試をゴールに感じる人が多いので、上を望む人は「少しでもいい学校に」
勉強嫌いは「少しでも楽して入れる学校に」という観点で選びがちです。
自分がそこで3年間主役になるんだということを忘れてしまうのです。
もちろん、大学受験も就職試験も結婚も、全く一緒。
その後、自分がそこで生きていくんだということを考えて選択する。
それが選ぶという点において大事ですよ。
そして、Nちゃんには、こんな釘も刺しちゃいましょう。
「志望校が決まったからと言って、合格が決まったわけじゃないからね」
ここからが本格的なスタート。本気で挑んでいきましょ。